2次試験対策にすぐ切り替える

センター試験の結果に一喜一憂している暇はない。次に考えなければならないのは、残りの時間でいかに2次試験対策を行うかである。

今回は、医学部受験の神様として知られる和田秀樹先生に、センター試験後の志望校対策について具体的に解説頂きました。

第68章．これからが本格的な受験生になる

センター試験が終わって悲喜こもごもといったところだろう。

思ったより点が取れた人は気分もいいだろうし、取れなかった人はがっくりと落ち込んでしまっているかもしれない。

しかし、センター利用の一部の私立の大学をのければ、センターだけで合格はできないし、センターが思わしくなくても受かる学校はいくらでもある。

前から、和田式の基本は、志望校の合格最低点を目指した勉強をすることだと強調しているが、要するに残りの時間でそれが実現するにはどうすればいいかを現実的に考えないといけない。

センターで高得点が取れた人であれば、センターの配点比率の高い学校に出願することで、より合格の精度を上げることができるだろう。

センターの点が予想外に悪くて、足切りにかかってしまったとか、あるいは二次での逆転は現実的に不可能だと思うのなら、本年度の受験に関しては、「私立専願」に鞍替えをするほうが現実的といえる。

私立の多くの大学は理科の配点が高いから、それに合わせて1か月弱ではあるが、理科に特化した勉強をするほうがよほど合格の可能性はあがる。

いずれにせよ、センターで点が取れた人も取れなかった人も、センターのことは一時忘れて、二次対策に特化することが大切だ。

まずは行きたい学校の過去問を1年分やってみて、あと何点足りないかをしっかり把握する。そして、どの分野をやっておけばいちばん点数が伸びそうかをしっかり考えてみる。

もちろん、過去問で合格圏内に達している人であっても、やはり残りの期間にどこをやれば伸びそうかを考えて勉強すれば、その確実性はあがるはずだ。

ついでにいうと、センター対策のときも述べたような本番のシミュレーションも大切だ。

マークシートの問題と記述式では、ペース配分だって当然違ってくるからだ。

とにかく、残りの期間で、志望校対策に全力をあげて、ぜひ合格を勝ち取ってもらいたい。