医学部入試問題を斬る

エースメディカルみなとみらいの峰岸先生が様々なテーマを扱い医学部入試を徹底解説。

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峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設しています。入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第164回.医学部入試問題-英語「長文読解-名古屋市立大学」⑪

今回は名古屋市立大学医学部の入試問題(2015年)を扱っています。今日は第11パラグラフ第2文から読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の文章を読み、下の問いに答えなさい。

(11)②They found that the ancient DNA most closely matched the genetic makeup of people living in northern Europe, in particular Sweden and Finland.

(12)①The discovery of mutations that strengthened the immune system against bacteria and viruses suggests that the shift to a farming culture in Neolithic times did not drive all of the changes in immunity genes that Europeans carry today. ②At least some of those genetic changes have a history that stretches further back.

第11パラグラフ
第2文

They found that the ancient DNA most closely matched the genetic makeup of people living in northern Europe, in particular Sweden and Finland.

主語はThey(研究チーム)で述語はfound (発見した)です。「何を発見したのか」はthat以下です。その中身を見てみましょう。主語はthe ancient DNA (古代のDNA)です。述語はmost closely matched (もっとも近くマッチした)です。「何にマッチしたのか」はthe genetic makeup(遺伝子の構造)です。「どんな遺伝子構造か」はpeople living in northern Europe(北ヨーロッパに住む人)です。in particular Sweden and Finlandは「特にスウェーデンとフィンランド」です。

訳:研究チームは、この古代のDNAは北ヨーロッパ、とくにスウェーデンやフィンランドに住む人の遺伝子構造に最も適合することをつかみました。

第12パラグラフ
第1文

The discovery of mutations that strengthened the immune system against bacteria and viruses suggests that the shift to a farming culture in Neolithic times did not drive all of the changes in immunity genes that Europeans carry today.

主語はThe discovery of mutations(突然変異の発見)です。ここに関係代名詞 that以下がかかります。「どんな突然変異か」はstrengthened the immune system(免疫系を強めた)です。「何に対する免疫系か」はagainst bacteria and viruses(バクテリアやウイルス)に対してです。述語は suggests~で「~を示唆しています」でし。その中身を見ると主語はthe shift to a farming culture in Neolithic times「中石器時代の農耕文化へのシフト」です。述語は did not drive all of the changes(すべての変化をもたらしたわけではない)です。この文はnotとallがあるので「部分否定」で「~というわけではない・~とは限らない」と訳します。in immunity genes は「免疫の遺伝子で」です。that Europeans carry todayは「今日のヨーロッパ人が持っている」です。

訳:バクテリアやウィルスに対する免疫を強めた遺伝子の発見は今日のヨーロッパ人が持っている免疫の遺伝子のあらゆる変化が中石器時代の農耕文化へ移っていったことによるものではないことを示唆しています。

第2文

At least some of those genetic changes have a history that stretches further back.

文頭のAt leastは「少なくとも」です。主語はsome of those genetic changes(こうした遺伝子の変化のいくつかは」です。述語はhave a history(歴史を持っている)です。「どんな歴史か」は stretches further back(かなり昔にひろがってさかのぼる)です。

訳:少なくとも、こうした遺伝子の変化の中には、かなり以前にさかのぼる歴史を持ったものもあるのです。

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いかがでしょう。中石器時代に人類が農耕文化を始めたことで遺伝子のあらゆる変化が起きた、と考えることは時には誤っているかもしれないということですね。次回もこの続きを読み解いていきましょう。お楽しみに。

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エースメディカルみなとみらいでは、生徒各個人に合わせて英文のレベルを分け、中学生レベルの英文から科学雑誌の英文までを準備しています。医学部に受かる力の養成に直結した授業を展開しています。無料レッスン随時受け付け中です。お問い合わせください。

2018年12月07日

プロフィール

峰岸 敏之
1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。

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