医学部入試問題を斬る

エースメディカルみなとみらいの峰岸先生が様々なテーマを扱い医学部入試を徹底解説。

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峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設しています。入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第230回.医学部入試問題-英語「長文読解-信州大学医学部」⑥

今回から信州大学医学部の入試問題(2016年)を解いています。今日は第3パラグラフ第6文から読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の英文を読んで以下の問に答えなさい。

(3) ①Why liberal? ②What is “liberal” about it?③Some knowledge of our language can help us here. ④A liberal education originally ( a ) the sort of education that you gave to a free man. ⑤A slave needs to ( b ) only certain skills.⑥That is true not merely of a chattel slave but of the wage slave and even of the wealthy man who is completely enslaved to his business.⑦Our democracy proudly insists that all its citizens are, or ought to be, free men. ⑧If so, each of us ( c ) a liberal education ― one that helps us not merely to make a living but to live a fully satisfactory life.

問1 文中の( a )~( e )に入れるのに,もっとも適切な語を下から選び,文法的に正しい形で記入しなさい。ただし,同じものを繰り返して用いないこと。
acquire / conquer / deserve / mean / stir

第3パラグラフ
第6文

That is true not merely of a chattel slave but of the wage slave and even of the wealthy man who is completely enslaved to his business.

この主語はThat(このこと)で、前の文の内容を指します。述語は is true (真実ではありません)です。次のnot merely ~を見たら、not only A but also B(AだけでなくBも)を思い出してください。これと同じ働きをします。また、ここにtrue of~(~にあてはまる)がかかってきます。ここではAはa chattel slave(財産としての奴隷) で Bは the wage slave (賃金をもらう奴隷)とthe wealthy man(裕福な人)です。「どのような裕福な人か」はwho is completely enslaved(すっかり奴隷化している人)です。「何に対して奴隷化しているのか」は to his business(自分の仕事に)です。つまり仕事に人生を奪われている人も「奴隷」と呼んでいます。

訳:このことは単に文字通りの奴隷だけでなく、賃金をもらっている奴隷や仕事にすっかり奴隷のようになってしまった裕福な奴隷にも当てはまります。

第7文

Our democracy proudly insists that all its citizens are, or ought to be, free men.

この文の主語はOur democracy(我々の民主主義)で述語はinsists (主張しています)です。「何を主張しているのか」はthat~以下です。この部分の主語は all its citizens(あらゆる人は)で述語は are, or ought to be, free men(自由人である、自由人であるべきである)です。

訳:私たちの民主主義はあらゆる人は自由でなりそうでなればならないと高らかに主張しています。

第8文

If so, each of us ( c ) a liberal education ― one that helps us not merely to make a living but to live a fully satisfactory life.

この文の文頭のIf soは「もしそうであれば」です。つまり「私たちが奴隷ではなく自由人であるならば」ということです。

次のeach of us ( c ) a liberal education の部分ですが、each of us (私たちはみな)が主語で( c )もは動詞が入り、目的語としてa liberal education(一般教養)が来ています。

つまり、私たちは奴隷ではない自由人なので、自由人が学ぶことができる一般教養を受けるのは当然の権利でもある、という趣旨で文を組み立てると良いですね。次回はここの設問から説きましょう。

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いかがでしょう?なぜ一般教養が大事なのかは「奴隷制度から解き放された自由人が学ぶためのものである」という歴史が述べられました。それだけ価値のあるものなのですね。次回も読み込んでいきましょう。お楽しみに。

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エースメディカルみなとみらいでは、生徒各個人に合わせて英文のレベルを分け、中学生レベルの英文から科学雑誌の英文までを準備しています。医学部に受かる力の養成に直結した授業を展開しています。無料レッスン随時受け付け中です。お問い合わせください。

2020年12月04日

プロフィール

峰岸 敏之
1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。

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