医学部入試問題を斬る

エースメディカルみなとみらいの峰岸先生が様々なテーマを扱い医学部入試を徹底解説。

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峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設しています。入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第176回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑩

今回は富山大医学部の入試問題(2017年)を扱っています。設問も含めると1700語の超長文です。今日は第4パラグラフ第5文から読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の文章を読み,問いに答えなさい。

¶4⑤After the stress of the previous two years, (c)we couldn’t have asked for smoother sailing.

設問(3)
下線部(C)で述べられている筆者の心情に最もよく当てはまる表現を下から選んで記号を解答欄に書きなさい。

  1. (a)I can’t think of any other time when we were in better financial condition than this period of our lives.
  2. (b)If I had been making enough effort with Sonia, we would have had our baby by now.
  3. (c)No other person could have had the same experience as we did.
  4. (d)This was the best vacation we had experienced up to that point.
  5. (e)For Sonia and me, these days were the easiest of our lives.

¶5 ①But then, midway through the second trimester※, Sonia developed a complication of pregnancy that required us to choose between two surgical treatments: one was standard; the other, which we selected, was more novel and appealing.

※trimester:妊娠期間の3分の1 (約3か月)

第4パラグラフ
第2文

The tension of getting pregnant had evaporated.

主語はThe tension(緊張)です。「何に対する緊張か」は of getting pregnant(妊娠に対する)です。述語はhad evaporated(消滅した)です。

訳:妊娠に対する緊張状態はおさまっていました。

設問(3)を解きましょう。 下線部は(C)we couldn’t have asked for smoother sailing.(これ以上の順風満帆なことはなかった)です。問題を見ましょう。 選択肢(a)は I can’t think of any other time when we were in better financial condition than this period of our lives.(私はこの時期ほど経済的に潤っているような時期は思いつかない)です。ここでは経済状態のことに限っていますが、本文では経済的なことと精神的な安定の両面について述べています。よってマルにはできません。
選択肢(b)は If I had been making enough effort with Sonia, we would have had our baby by now.(もし私がソニアともっと努力していたら、この時までに赤ちゃんができていただろう)です。これは、本筋から外れていますね。これもマルにはできません。
選択肢(c)はNo other person could have had the same experience as we did.(私たちが経験したことと同じ経験は誰もすることができなかっただろう)です。これも本筋と離れていますね。マルにはできません。
選択肢(d)はThis was the best vacation we had experienced up to that point.(それはその時までで一番の休暇だった)です。ここで話しているのは休暇のことではありません。よってマルにはできません。
選択肢(e)はFor Sonia and me, these days were the easiest of our lives.(ソニアと私にとって人生で一番過ごしやすい時期だった)です。これは経済的にも精神的にも落ち着いているということを表しているので適合しています。マルです。
正解は(e)です。

第5パラグラフ
第1文

But then, midway through the second trimester※, Sonia developed a complication of pregnancy that required us to choose between two surgical treatments: one was standard; the other, which we selected, was more novel and appealing.

この文は長いのでコロンの前後で文を分けて考えます。まず、前半部分を見ましょう。But thenは「しかし、その時」です。「その時はいつか?」はmidway through the second trimester(妊娠して一月半くらいの時期)です。次のSonia が主語で、述語はdeveloped a complication of pregnancy(妊娠の合併症を発症した)です。 thatは関係代名詞です。that以下の部分をa complication of pregnancy(妊娠の合併症)にかけて訳します。required us to chooseは「私たちは選択することを求められた」です。「どんな選択か」は between two surgical treatments(2つの医療行為のうちのどちらか)です。

訳:しかし、妊娠して約一月半ほど経過したとき、ソニアは合併症を発症し、私たちは2つの医療行為のうちどちらかを選ばなければなりませんでした。

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いかがでしょう。設問はsmoother sailing(よりスムーズな航海)を「比喩」ととらえ、「人生がうまくいっていることだ」と解釈できるかが重要です。それが読解力です。次回も続きを読んでいきましょう。お楽しみに。

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エースメディカルみなとみらいでは、生徒各個人に合わせて英文のレベルを分け、中学生レベルの英文から科学雑誌の英文までを準備しています。医学部に受かる力の養成に直結した授業を展開しています。無料レッスン随時受け付け中です。お問い合わせください。

2019年4月19日

プロフィール

峰岸 敏之
1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。

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