医学部入試問題を斬る

エースメディカルみなとみらいの峰岸先生が様々なテーマを扱い医学部入試を徹底解説。

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峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設しています。入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第187回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉑

今回は富山大医学部の入試問題(2017年)を扱っています。設問も含めると1700語の超長文です。今日は設問6を解いて、第8パラグラフ第15文から読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

¶8⑭However, none of (F)this mattered to me as my pregnant wife lay on a gurney, although I might have sympathized with the anesthesiologist if I’d been on the other side of the doctor-patient relationship.⑮Dr. Levinson was silent.⑯“I’ll go to the head of the hospital if I have to,” I threatened, but I could tell from his expression that there was nothing more he was going to be able to do.

litigation:訴訟

(6)下線部(F)のthisが示す具体的な内容の全てを,箇条書きにして簡潔な日本語で説明せよ。

設問6を解きましょう。

第14文はHowever, none of this mattered to me as my pregnant wife lay on a gurney, although I might have sympathized with the anesthesiologist if I’d been on the other side of the doctor-patient relationship.(もし私が医師と患者の関係で逆の立場だったならば、この麻酔科医に同情していたかもしれませんが、妊娠した妻がストレッチヤーの上に寝かされている状態では、こうしたことのどれもが重要ではありませんでした)ということですから、ここでのthisは「こうしたこと」の中身をきかれています。それは前の第11文から書かれています。

第11文In the US, nearly half of all anesthesiologists, and almost 100 percent of physicians in high-risk specialties such as neurosurgery, cardiology, and obstetrics, will face a medical malpractice claim at some point in their careers.(アメリカでは麻酔科医全体の約半数と神経外科学、心臓病学、産科学といった高リスクの専門医のほぼ全員が経歴のどこかの地点で医療過誤の賠償請求に直面します)

第12文 Malpractice litigation is often the most stressful experience in a doctor’s professional life.(医師としての職業上、医療過誤訴訟はしばしば、もっともストレスのかかる経験になります)

第13文 Most doctors do not discuss it with colleagues or even with family members; it is a hidden shame. (ほとんどの医師はそのことを同僚とも家族のメンバーとも話しあうことはしません。それは隠すべき恥だからです)ですからこの3点を日本語でまとめていけばよいですね。

よって解答は

・アメリカでは麻酔科医、神経外科学、心臓病学、産科学などの専門医のほぼ全員が医療過誤の賠償請求に直面すること

・医療過誤訴訟はしばしば、もっともストレスのかかる経験になること

・ほとんどの医師にとって医療過誤訴訟は隠すべき恥でそのことを同僚とも家族のメンバーとも話しをしないこと

第15文

Dr. Levinson was silent.

訳:レビンソン医師は黙ったままでした。

第16文

“I’ll go to the head of the hospital if I have to,” I threatened, but I could tell from his expression that there was nothing more he was going to be able to do.

この部分はセリフです。発言者は「私」です。I’ll go to the head of the hospitalは「私は病院長のところに行く」です。 if I have toは「もし必要なら」です。I threatenedは「私は脅した」です。But以下の主語は I (私は)で述語はcould tell (言うことができた)です。from his expressionは「彼の表情から」です。「何を言うことができたのか」はthat there was nothing more he was going to be able to do(彼ができることはもうこれ以上ない)ということです。

訳:私は「もし必要なら病院長のところに行きます」と脅しをかけてみました、しかし彼の表情からもうこれ以上彼ができることはないということを読み取りました。

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いかがでしょう。状況は打開できませんね。ソニアの夫も激怒のレベルから諦めに変わっている様子が読み取れます。この後どのように話は進むのでしょう。次回もおたのしみに。

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エースメディカルみなとみらいでは、生徒各個人に合わせて英文のレベルを分け、中学生レベルの英文から科学雑誌の英文までを準備しています。医学部に受かる力の養成に直結した授業を展開しています。無料レッスン随時受け付け中です。お問い合わせください。

2019年8月23日

プロフィール

峰岸 敏之
1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。

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