医学部入試問題を斬る

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峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設しています。入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第205回.医学部入試問題-英語「長文読解-浜松医科大学」⑨

今回は浜松医科大の入試問題(2015年)を解いていきましょう。今日は第7パラグラフから読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

Caring for dementia sufferers

(7) ①It would be impossible for family members to keep round-the-clock watch over relatives with dementia.②Some people in similar situations say that if all the responsibilities are placed on family members, they may have no choice but to confine the dementia sufferers inside the house or even keep them physically restrained.

第7パラグラフ
第1文

It would be impossible for family members to keep round-the-clock watch over relatives with dementia.

この文の主語はItですが、前の文を受けているものではないので、後ろを見るとto~が主語であることがわかります。つまり形式主語です。うしろにある新主語を見てみましょう。そうするとto不定詞がありますね。to keep(維持すること)です。これが主語です。何を維持するのか」はround-the-clock watch(24時間体制の監視)です。「誰の監視か」はover relatives with dementia(認知症の関係者)です。「関係者」とは、ここでは内容上「家族」でよいでしょう。

述語はwould be impossible(不可能であろう)です。for family membersは「家族にとって」です。この部分はto keep(維持する)の意味上の主語です。

訳:認知症を抱えている家族が24時間体制で監視するのには無理があります。

第2文

Some people in similar situations say that if all the responsibilities are placed on family members, they may have no choice but to confine the dementia sufferers inside the house or even keep them physically restrained.

この文は長いので3か所で切りましょう。 まず、文頭からsayまでです。次が thatからmembersまでで。最後が they からrestrainedまでです。

最初の部分は文頭のSome people in similar situations(同じ状況の中の何人かは)が主語でsay(話しています)が述語です。

次の部分(thatから)は話している中身です。if all the responsibilities are placedは「もしすべての責任がおかれたら」です。「どこにおかれるのか」はon family members(家族に)です。ここまでが条件を述べている部分です。

最後の部分の主語はtheyです。このtheyは先の部分の「(責任がおかれた場合の)家族」を指します。述語は2か所です。1つ目は may have no choice but to confineの部分です。「監禁するしか他に選択肢はない」です。「誰を監禁するのか」は the dementia sufferers(認知症で苦しんでいる人)です。「どこに監禁するのか」は inside the house(家の中に)です。

述語の2つ目は keep them physically restrained(彼らを身体的に拘束する)です。

訳:同じ状況にいる人の中には、もしすべての責任を家族に負わせるなら、家族は認知症の家族を家の中に監禁するか、身体的に拘束するしか他に方法はないかもしれないと話しています。

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いかがでしょう。認知症を実際に抱える家族の本音が書かれています。この社会問題にどのような対策ができるのでしょうか。次回もこの話の続きを読んでいきます。お楽しみに。

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エースメディカルみなとみらいでは、生徒各個人に合わせて英文のレベルを分け、中学生レベルの英文から科学雑誌の英文までを準備しています。医学部に受かる力の養成に直結した授業を展開しています。無料レッスン随時受け付け中です。お問い合わせください。

2020年1月17日

プロフィール

峰岸 敏之
1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。

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