医学部入試問題を斬る

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医学部入試問題を斬る

エースメディカルみなとみらいの峰岸先生が様々なテーマを扱い医学部入試を徹底解説。

峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設しています。

入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第271回.医学部入試問題-英語「長文読解-横浜市立大学医学部(2016年)」18

今回は横浜市立大学医学部の入試問題(2016年)を解いていきます。当校の地元の国公立大学医学部です。毎年、当校から進学者がでており、病院関係者の方も近くにいらっしゃるなどとても馴染みの深い大学です。今日は第8パラグラフから読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

☆次の文章を読んで,下の問いに解答欄の範囲内で答えなさい。

(8)①This experience is called “intraoperative recall” or “anesthesia awareness,” and it’s more common than you might think. ②Although studies diverge, most experts estimate that for every thousand patients who undergo general anesthesia each year in the United States, one to two will experience awareness.③Patients who awake hear surgeons’ small talk, the swish and stretch of organs, the suctioning of blood; they feel the probing of fingers, the yanks and tugs on innards; they smell cauterized flesh and singed hair. ④But because one of the first steps of surgery is to tape patients’ eyes shut, they can’t see. ⑤And because another common step is to paralyze patients to prevent muscle twitching, they have no way to alert doctors that they are awake.

anesthesia:a state in which someone does not feel pain, induced by anesthetics.
diverge:to follow a different direction, or to be or become different.
swish:a quick movement through the air or fluid, making a soft sound.
suction:to remove by negative pressure.

第8パラグラフ

第1文

This experience is called “intraoperative recall” or “anesthesia awareness,” and it’s more common than you might think.

この文の主語はThis experience(この経験)です。述語はis called (呼ばれています)です。「何と呼ばれているのか」は“intraoperative recall” or “anesthesia awareness,” (「手術中の記憶」や「麻酔下での意識覚醒)です。

次の部分の主語はit(それ)です。述語はis more common (よりありがちなことです)です。than you might thinkは「あなたが思うかもしれないよりも」です。

訳:

このような経験は「手術中の記憶」や「麻酔下での意識覚醒」などと呼ばれ、あなたが思うよりもずっとありがちなことです。

第2文

Although studies diverge, most experts estimate that for every thousand patients who undergo general anesthesia each year in the United States, one to two will experience awareness.

文頭のAlthough studies divergeは「研究は多岐にわたっていますが」です。この分の主語は most experts(ほとんどの専門家は)です。述語は estimate(見積もっています)です。「何を見積もっているのか」は that以下にあります。

for every thousand patientsは「1000人の患者に対して」です。「どんな患者か」は who undergo(経験した患者)です。「何を経験したのか」は general anesthesia(全身麻酔)です。each year in the United Statesは「アメリカ合衆国で毎日)です。 one to two は「1人か2人」です。will experience awarenessは「覚醒を経験している」です。

訳:

研究は多岐にわたっていますが、ほとんどの専門家は毎年アメリカ国内で全身麻酔を受けた1000人に1人か2人は手術中に起きてしまっているのではないかと見積もっています。

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いかがでしょう?  “intraoperative recall” (手術中の記憶)や“anesthesia awareness,”(麻酔下での意識覚醒)という言葉がでてきました。これはなかなか衝撃的なものではないでしょうか。日本では一般的に「術中覚醒」として知られています。少し調べると事例も見つかります。患者にとっては恐怖ですね。特に子供にとっては今回のようにトラウマになってしまうことも理解できますね。次回も正確に問題文を読めるように解説していきますので、楽しみながら読んでいきましょう。お楽しみに。
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エースメディカルみなとみらいでは、生徒各個人に合わせて英文のレベルを分け、中学生レベルの英文から科学雑誌の英文までを準備しています。医学部に受かる力の養成に直結した授業を展開しています。無料レッスン随時受け付け中です。お問い合わせください。

2022年5月20日
プロフィール
峰岸敏之

峰岸 敏之

1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。

河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。

2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。