医学部入試問題
医学部入試問題-英語「空所補充問題」

医学部入試問題-英語「空所補充問題」

エースメディカルみなとみらいの峰岸先生が英語の医学部入試を徹底解説。

峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

今回から「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設します。

入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。

入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第20回.医学部入試問題-英語「空所補充問題」①

医学部入試問題-英語「空所補充問題」①

今回からは岩手医科大学の空所補充問題を解いていきます。問題文は全3パラグラフで、設問は空所補充が10か所、和訳が2題あります。

本問は2010年度のもので、出典はAbraham J. Twerski. Waking Up Just In Time. St. Martin’s Griffin, 1995となっています。

単語の注は
・dillydally:ぐずぐずする
・segment:部分
・Charlie:Charlie Brown (スヌーピーの友達)
・enlighten:説明する、が与えられています。今回は第1パラグラフを読みすすめます。

*解説の都合上、各文に番号をつけ、段落の最後にパラグラフ記号(¶)を入れています。

次の英文を読み以下の問に答えよ。

① The obvious is not always obvious.

②Some people get [ 1 ] difficulties because of destructive behavior patterns [ 2 ] as laziness, and although they know that they are in trouble, they are simply unable to see the obvious.

③For example, the person who gets up late every morning and dillydallys around until way [ 3 ] noon may wonder [ 4 ] he never seems to get anything accomplished.(¶1)

問1.文中の空所に適当な語を下から選び,解答欄に記入しなさい。
[about /into /nature /opportunity / past /such /through /to / why /wrong]

第1パラグラフ

① The obviousが主語(S)でis notが述語動詞(V)ですね。補語(C)は obviousですが否定語notと頻度の副詞alwaysが一緒に使われると「部分否定」を表します。

部分否定の訳は「~であるとは限らない、~というわけではない」となります。ここでは「明確なことはいつでも明確であるとは限らない」という意味になります。

② 文頭のSome peopleはこの文のSですが「~の人もいる」 と訳します。get [ 1 ] difficulties でひとつのかたまりになりますね。いったん置いておいてbecause以下に目を通しましょう。

becauseは接続詞ならSVがきますが、because ofとなれば後ろには名詞が来ますね。of とワンセットになっている名詞は?そう、patterns ですね。

つまりdestructive behavior patternsは1つのかたまりですね。「破壊的な行動パターン」という意味です。その右を見ると[ 2 ] as laziness, and althoughとなっているので andの前で切りましょう。

するとlaziness(怠惰)という言葉はdestructive behavior patternsの例であることがわかりますね。

よって[ 2 ]にはsuchが入りますね。そうするとget [ 1 ] difficultiesの部分は熟語のget into(~の状態になる)が思いつくでしょう。

get into troubleは「苦境にたつ、苦労する」の意味です。

[ 1 ]はintoですね。andの右側ですが、まず接続詞althoughですから「~だが」の訳ですね。Sは they でVがknow です。Oがthat以下ですね。この名詞節のSは they でVがareです。

in troubleは「問題を抱えている」ですね。次の文のSは they でVがareです。Cがunable to see ですね。seeは「見える」の他に「わかる・気づく」とも訳せるようにしておきましょう。

ここまでを訳すと「怠惰であることのような破壊的な行動パターンのせいで苦労する人がいる。彼らは自分たちが問題を抱えているとわかっていながら、どうしてもその明確なことに気がつかないのである」ですね。

③最初の部分のthe person who gets up late every morning and dillydallys までは簡単ですね。

dillydallysは「すべきことをせずにぐずぐず先のばしにする」という意味です。三人称単数現在のSがついているのでこの単語は前にあるgets upと対比していますね。

訳は「朝遅くおきてダラダラしている人」ですね。そのダラダラしている人の様子がaround until way [ 3 ] noonですね。

そうするとnoonが「正午、昼」で、untilがありますから「お昼ごろまで」の意味になると予測できますね。するとHe slept way past noon.(彼は昼過ぎまで寝ていた)という表現を覚えておいてください。

[ 3 ]に入る単語はpastが正解ですね。先ほどの主語the person の述語動詞がこの後に出てきていますね。may wonder です。wonderは「不思議に思う、~かなあと思う」ですね。他動詞で後ろにif節やthat節を取ります。

すなわち[ 4 ] he never seems to get anything accomplished.の部分が目的語になりますね。また、この文の中ではgetの使い方に気を付けてください。これは使役動詞haveと同じ使い方をします。

get O pp(過去分詞)は have O ppと同じ使い方をして①受け身(Oを~される)②完了(Oを~してしますう)③使役(Oを~してもらう)と訳すとうまくいきます。ここではaccomplishは「~を達成する」ですから「何かを達成する」でいいですね。

anythingは「任意」を示しますので「どんなものでも」という意味です。しかし、日本語に当てはめると「どんなものでも成し遂げる」は「何か成し遂げる」の表現の方がしっくりきますね。

ここまでを訳すと「例えば、毎朝寝坊をして昼過ぎになるまでぐずぐずする人はなぜ自分が何かを達成することができないのだろうかと思うかもしれない」になりますね。

これを考えて[ 4 ]にはwhyが入りますね。

いかがでしょう。文脈を手掛かりに文法の知識も総動員して問題に取り組んでください。次回は後半部分です。お楽しみに。

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エースメディカルみなとみらいでは、生徒各個人に合わせて英文のレベルを分け、中学生レベルの英文から科学雑誌の英文までを準備しています。

医学部に受かる力の養成に直結した授業を展開しています。無料レッスン随時受付中です。お問い合わせください。

2015年10月09日

第21回.医学部入試問題-英語「空所補充問題」②

医学部入試問題-英語「空所補充問題」②

今回からは岩手医科大学の空所補充問題を解いていきます。問題文は全3パラグラフで、設問は空所補充が10か所、和訳が2題あります。

本問は2010年度のもので、出典はAbraham J. Twerski. Waking Up Just In Time. St. Martin’s Griffin, 1995となっています。

単語の注は
・dillydally:ぐずぐずする
・segment:部分
・Charlie:Charlie Brown(スヌーピーの友達)
・enlighten:説明する、が与えられています。

今回は第2パラグラフを読みすすめます。

*解説の都合上、各文に番号をつけ、段落の最後にパラグラフ記号(¶)を入れています。

次の英文を読み以下の問に答えよ。

(第1パラグラフは解説済、設問の選択肢も前回使用したものは削除済)

①These kinds of behavior patterns make our lives, or at least some segments thereof,completely unmanageable.

②Why don’t we do something [ 5 ] it?

③Simply because we don’t admit the true [ 6 ] of the problem.

④We may not get our day started until others are halfway [ 7 ] theirs, but we cannot correct the problem because we don’t admit to ourselves what the problem is.

⑤We are lazy, but we just won’t admit it. (¶2)

問1.文中の空所に適当な語を下から選び,解答欄に記入しなさい。
[about /nature /opportunity / such /to / why /wrong]

第2パラグラフ

①この文の主語(S)はThese kinds of be segments havior patternsですね。述語動詞(V)は make ですね。受験ではmakeをみたらmake O Cで「OをCの状態にする」を思い出してください。

ここでのO はour lives, or at least some segments でCはunmanageableですね。segmentsは「一部分」ですね。unmanageableは「管理できない、手に負えない」という意味です。

通した訳は「この種の行動パターンのせいで、私たちの生活、あるいは少なくともその一部は全く手に負えなくなるのである」でいいですね。

②Why don’t we do somethingの部分ですが、why don’t we~?で「なぜ~しないのですか、~しましょう」という意味です。

do somethingは「何かする」という意味ですから、「~について」何かすると考えられるので[ 5 ]はaboutが入りますね。

itはここでは前の文から「手に負えなくなっている状況」のことを指しますね。通した訳は「なぜ私たちは、それについて何か行動をおこさないのだろうか」でいいですね。

③Simply becauseは後ろのSVをとって、「単にSVという理由で」という意味ですね。

SはweでVはdon’t admitですね。その目的語は the true [ 6 ]ですね。trueは形容詞ですから[ 6 ]には名詞が入りますね。後ろにはof the problemがあるので「その問題の本当の[ 6 ]となります。よって「本質」という意味のnatureが正解ですね。

④この文もカンマで切りましょう。untilは「~までずっと」の意味です。SはWeでVが may not get our day startedですね。

get ~ startedは「~を始める」です。 この部分は「その日の一日をはじめられないかもしれない」という訳になりますね。untilは「~までずっと」の意味です。

S はothers で「他の人が」ですね。Vがare ですね。その後ろはhalfway [ 7 ] theirs ですからtheirsは何を指すのかから考えましょう。

これは所有代名詞で「彼らのもの」という意味ですから、前文の「私達の一日」に対応しますね。「彼らの一日」という意味です。

halfwayは「半分の」という意味の副詞ですから、Vのareにつなげると直訳は「他の人は半分のところにいる」ですね、これと「彼らの一日」をつなげると「他の人が自分の(彼らの)一日の半分をすぎたところ」の意味になりますね。選択肢から[ 7 ] にはthroughが入りますね。

カンマの右側を見ましょう。SはweでVはcannot correctですね。Oはthe problem です。訳は簡単ですね。

「私たちはその問題を正せないかもしれない」ですね。従属節のSはweでVはdon’t admit でOは what the problem isですね。 what the problem isの部分はwhatを「何」と訳しても「こと・もの」と訳してもいいでしょう。

「問題であること」か「何が問題なのか」のいずれかですね。ここまでを通した訳は「他人が1日の半分を終えてしまうまでその日のスタートを切ることができないとしても、自分が抱える問題が何であるかを認めないので、この問題を正すことができない」ですね。

⑤カンマ以下のwe just won’t admit itの部分ではwon’t admitの訳が大事です。willとその過去形のwouldには「固執」の意味があり、否定形で「どうしても~しない」という訳があります。

この文はまさにその典型ですね。訳は「私たちは怠け者である。しかしどうしてもそれを認めようとしない」ですね。

いかがでしょう。文法の知識をもとに文脈で埋められるところは埋めていきましょう。選択肢が減ってきましたね。もう割と楽に選べるのではないでしょうか?次回もお楽しみに。

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2015年10月16日

第22回.医学部入試問題-英語「空所補充問題」③

医学部入試問題-英語「空所補充問題」③

今回も岩手医科大学の空所補充問題を解いていきます。問題文は全3パラグラフで、設問は空所補充が10か所、和訳が2題あります。

本問は2010年度のもので、出典はAbraham J. Twerski. Waking Up Just In Time. St. Martin’s Griffin, 1995となっています。

単語の注は
・dillydally:ぐずぐずする
・segment:部分
・Charlie:Charlie Brown (スヌーピーの友達) 
・enlighten:説明する、が与えられています。

今回は第3パラグラフを読みすすめます。

*解説の都合上、各文に番号をつけ、段落の最後にパラグラフ記号(¶)を入れています。

次の英文を読み以下の問に答えよ。(注:第1・2パラグラフは解説済です。設問の選択肢も前回使用したものは削除しています)

①You can tell Charlie the obvious.

②As long as he chooses the easier way and watches television instead of doing his assignment, he will never get anything accomplished.

③But Charlie simply is unable to recognize this.

④He sits in front of the TV wondering what’s [ 8 ].

⑤If you had the [ 9 ], perhaps you would like to enlighten Charlie as [ 10 ] why he never gets anything done.

⑥Of course, perhaps right at this moment, there is someone who is trying to enlighten you.

⑦You might be able to correct some faulty behavior of your own if only you recognized it.

問1.文中の空所に適当な語を下から選び,解答欄に記入しなさい。
[opportunity / such /to / why /wrong]

第3パラグラフ

①この文のthe obviousは「明確なこと」ですから、訳は「あなたはチャーリー・ブラウンにわかりきっていることを言えますね」ですね。

②の文も長いので2文に分けましょう。主節はhe will never get anything
accomplishedの部分ですね。

否定語であるneverがanythingとワンセットで「何も~ない」という意味になります。

またaccomplishは「成し遂げる」ですね。またここではget A p.pで「Aを ~してもらう・してしまう・される」という重要な文法事項も入っていますね。

訳は「彼はまったく何も成し遂げられない」になりますね。従属節も2か所に分けられます。前半はAs
long as he chooses the easier way and watches televisionまでですね。

As long asは接続詞で「~する限り」ですね。

この部分の訳は「彼が楽な道を選んでテレビを見ている限り」になりますね。後半部分のinstead of doing his assignmentはinstead of ~が「~ではなくで、~の代わりに」も意味ですから「自分の宿題をしないで」でいいですね。

通した訳は「楽な道を選び、宿題をしないでテレビを見ている限り、彼は全く何も成し遂げることはできないであろう」ですね。

③この文の主語(S)は Charlieで述語動詞(V)はisで補語(C)が unable(~できない)ですね。 何ができないのかというと recognize thisとありますから「このことを認識することができない」のですね。ここでsimplyに注目してください。

一般的には「単純に」と訳しますが、否定語とセットで「全く~ない、とても~ない」といった強い否定の意味が出てきます。

ここでも「全く理解できない」と訳す方が「単に理解できない」と訳すより自然ですね。訳は「しかし、チャーリーはどうしてもこのことを認めることができないのだ」ですね。

④この文のHe sits in front of the TV までは問題ないですね。

その後ろのwondering what’s [ 8 ]の部分ですが、まず、 wondering ~は分詞構文です。wonderは「不思議に思う、考える」ですからwhat’s [ 8 ](何が[8]なんだろう?)と思いながら、テレビの前に座っているのですね。

チャーリーはどう思いながらテレビに向かっているのでしょう?選択肢を見るとopportunity(機会)、such(そのような)、why(なぜ)、wrong(間違っている)しか残ってないのでその中から選ぶと、そう、正解はwrongですね。「“何が悪いのだろう”と思いながらもテレビに向かっている」のですね。

⑤この文はIf you had the [ 9 ]までが従属節ですね。「もしあなたが[ 9 ]があれば」ですから、選択肢には名詞が入ります。正解はopportunity(機会)ですね。

次の部分はperhaps you would like to enlighten Charlieまでがひとかたまりですね。

enlighten Charlieは直訳は「チャーリーを啓蒙する」です。

ここでは「チャーリーに気づかせてあげる」くらいでいいでしょう。

つぎのas [ 10 ] why he never gets anything doneはwhy he never gets anything doneがひとかたまりで「なぜ彼は何も成し遂げられないのか」の意味になりますからas [ 10 ]は選択肢のtoをいれて、「~に関して」という意味の「as to~」の形にしましょう。

正解はtoです。通した訳は「機会があれば、あなたはチャーリーになぜ彼が何も終わらせることができないのかについて教えてあげたいと思うことだろう」でいいですね。

ここまでで設問を解き終わりました。以下の文はそれほど難しくないので訳だけあげておきます。

⑥もちろん、おそらくこの瞬間にも、あなたに教えてくれようとしている人がいることだろう。

⑦あなたは自分の誤った行動を認めさえすれば、それを正すことができるかもしれないのである。

いかがでしょう。まず、何について書かれているのかを把握し、文意を取りながら選択をちらちら見ながら読み進めるのです。

選択肢に正解があるのですから、必ず大まかな文意は取れるはずです。

あとは文法力を駆使して正解を選ぶ練習を積んでください。また次回から新しい問題を解いていきましょう。お楽しみに。

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2015年10月30日
プロフィール
峰岸敏之

峰岸 敏之

1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。

河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。

2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。