医学部入試問題
医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」

医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」

峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

エースメディカルみなとみらいの峰岸先生が英語の医学部入試を徹底解説。

今回から「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設します。

入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。

入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第127回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」①

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第1パラグラフから読み進め、設問1を解きましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の英文を読み,設問1~17に最も適する答えをa~dの中から一つ選べ。

[本文]
(1)①Gout is a form of acute arthritis that causes (1)severe pain and swelling in the joints. ②It most commonly affects the big toe, but may also affect the heel, ankle, hand, wrist, or elbow.③It affects the spine often enough to be a factor in back pain.④Gout usually comes on suddenly, goes away after 5-10 days, and can keep recurring.

[設問]
1.The word “severe” is closest in meaning to
a.strict b.distinctive c.full d.extreme

第1パラグラフ

第1文

Gout is a form of acute arthritis that causes severe pain and swelling in the joints.

主語はGout(痛風)で述語はis a form(一つの形態です)です。

「何の形態か」はof acute arthritis(急性の関節炎)です。

ここに関係代名詞that以下がかかります。that causes ~は「~を引き起こすような…」です。

「何を引き起こすのか」はsevere pain(激しい痛み)と swelling (炎症)です。

どの部分に起きるのかはin the joints(関節部)です。

この文に出てくる単語は医学部入試の英文ではよく出るものばかりですが、現役生やこうした英文に慣れていない人には厳しいかもしれませんね。

しかも東邦大学では単語に注を付けてくれません。

対策としては、出てきた英文を何度も読み返し覚えられるものは覚えてしまった方が早いですね。

訳:痛風は関節に激しい痛みや炎症を引き起こす急性関節炎の一種です。

[設問]1.The word “severe” is closest in meaning to(”severe”という語はもっとも近い意味である)が問題文で、最も近い語の選択肢はa.strict(厳格な)
b.distinctive(はっきりした) c.full(十分な) d.extreme(極端な)です。

ここではもちろんd.extreme(極端な)が正解です。

第2文
It most commonly affects the big toe, but may also affect the heel, ankle, hand, wrist, or elbow.

主語はItでGout(痛風)のことです。

述語はaffects(影響する)です。most commonlyは「もっとも一般的には」です。

「何に影響するのか」はthe big toe(足の親指)です。but may also affect ~の部分は主語が省略されていますがもちろんGout(痛風)です。

それを補うと「しかし痛風は~にも影響します」です。

「何に影響するのか」はthe heel, ankle, hand, wrist, or elbow(かかと、足首、手、手首、肘)です。

訳:痛風はもっとも一般的には足の親指に影響しますが、かかと、足、手、手首、肘にも影響します。

第3文
It affects the spine often enough to be a factor in back pain.

主語はItで、ここでもGout(痛風)のことを指します。述語はaffects (影響します)です。

「何に影響するのか」はthe spine (脊髄)にです。

often enough to be a factor の部分は直訳では「要因になるのに十分な頻度です」となります。

「何の要因か」はin back pain(背中の痛み)です。

訳:それはしばしば背中の痛みを十分に引き起こすほど脊髄に影響することもあります。

第4文
Gout usually comes on suddenly, goes away after 5-10 days, and can keep recurring.

主語はGout(痛風)で述語は comes on(生じる)です。 どのように生じるのかはsuddenly(突然に)です。

もう一つの動詞は goes away (去る)です。「いつ去るのか」はafter 5-10 days(5~10日後)です。

さらに動詞が並びますcan keep recurringは「繰り返し生じる」です。

訳:痛風は急に発症し、5日から10日続きます。そして繰り返し生じることがあります。


いかがでしょう。

なかなか目にしない単語が出てきたときにどのように対処するのかということも大切ですね。

こうした単語は知っているに越したことはないのでとにかく復習してください。

次回も続きを読みましょう。

お楽しみに。

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2018年2月09日

第128回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」②

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第1パラグラフの残りから読み進め、設問2を解きましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の英文を読み,設問1~17に最も適する答えをa~dの中から一つ選べ。

[本文]
(1)⑤(2)Gout is different from other forms of arthritis because it occurs when there are high levels of uric acid circulating in the blood, which can cause urate crystals to settle in the tissues of the joints.

[設問]
2.Which of the following sentences is closest in meaning to the underlined part?

  • High levels of uric acid circulating in the blood are produced by a different form of arthritis, which will cause urate crystals to gather in the joints and may cause gout.
  • What makes gout different from other forms of arthritis is that the urate crystals settle in the joint tissues rather than in the blood circulation.
  • Gout is caused by an excess of uric acid in the blood, which leads to the buildup of urate crystals in the joint tissues and distinguishes it from other types of arthritis.
  • Gout is caused by urate crystals in the joint tissues, while other forms of arthritis are caused by high levels of uric acid in the blood.

第1パラグラフ

第5文
Gout is different from other forms of arthritis because it occurs when there are high levels of uric acid circulating in the blood, which can cause urate crystals to settle in the tissues of the joints.

主語はGout(痛風)で述語はis different from ~で「~とは異なります」です。

「何と異なるのか」はother forms of arthritis(他の種類の関節炎)です。

その理由は because 以下ですが、ここでの主語はit(痛風)で述語は occurs(発症する)です。

「いつ発症するのか」はwhen there are high levels (高いレベルにある時)です。「何が高いレベルにあるときか」はof uric acid (尿酸値)です。

ここにcirculating in the blood(血液の中で循環している)がかかります。

またこの部分には関係詞, which~もかかります。述語部分はcan cause(引き起こすことがある)です。

「何を引き起こすのか」は urate crystals(尿結晶)が to settle in (落ち着く)ことです。

「どこに落ち着くのか」はthe tissues of the joints(関節の組織)です。

訳:痛風はその他の関節炎とは異なっています。それは血液中にある尿酸が高レベルにある時発症します、その状況では関節の組織に尿酸結晶が沈着することになるからです。

[設問]
2.Which of the following sentences is closest in meaning to the underlined part?(下線部に最も近い意味の文はどれですか?)

問題文a
High levels of uric acid circulating in the blood are produced by a different form of arthritis, which will cause urate crystals to gather in the joints and may cause gout.

直訳スタイルで読んでいきましょう。

High levels of uric acid circulating in the blood(血液中で循環している尿酸が高レベル)が主語で、述語はare produced(作られる)です。

それはby a different form of arthritis(様々な関節炎によって)作られ, which will cause(引き起こします) urate crystals(尿酸結晶)が to gather (集まることを)in the joints(関節部に)and may cause gout(そして痛風を引き起こすことになるかもしれません)。

訳:血液の中で循環している高レベルの尿酸は様々な関節炎の形態により作られるが、それは尿酸結晶が関節にあつまり痛風を引き起こすことになるかもしれません。

本文では、High levels of uric acid(尿酸が高レベル)である時に発症するのですから、「この状態が作られる」という記述は誤りです。バツです。

問題文b
What makes gout different from other forms of arthritis is that the urate crystals settle in the joint tissues rather than in the blood circulation.

What makes gout different from other forms of arthritis(痛風をその他の関節炎の形態と異なるものにしているもの)は is that the urate crystals(尿酸結晶が) settle in the joint tissues(関節組織に沈着するという点である)rather than in the blood circulation(血液の循環中よりも)

訳:痛風をその他の関節炎と異なったものにしているのは尿酸結晶が血液循環中というより細胞組織の中に沈着するという点です。

これは比較の対象がずれています。

本文でその単語自体は使われているのですが、血液循環の中で沈着するというロジック自体が成り立っていませんね。

よってバツです。

問題文c
Gout is caused by an excess of uric acid in the blood, which leads to the buildup of urate crystals in the joint tissues and distinguishes it from other types of arthritis.

Gout(痛風は) is caused (引き起こされます)by an excess of uric acid in the blood(血液中に尿酸が過剰にあることによって)です。

which leads (それは導きます)to the buildup of urate crystals(尿酸結晶の組成に)です。

in the joint tissues(関節組織のなかで)です。and distinguishes it from other types of arthritis(そしてそれはほかの種類の関節炎とは区別できます)です。

訳:痛風は血液中の尿酸が過度になったときに発症します。これは関節組織に尿酸結晶がたまりその他の関節炎とは区別できます。

この記述は本文に書かれているとおりです。

よってマルです。

問題文d
Gout is caused by urate crystals in the joint tissues, while other forms of arthritis are caused by high levels of uric acid in the blood.

Gout(痛風は) is caused (引き起こされます)by urate crystals (尿酸結晶によって)in the joint tissues(関節組織の), while other forms of arthritis(一方でほかの関節炎の形態は)are caused (引き起こされます)by high levels(高レベルによって) of uric acid in the blood(血液中の尿酸の)

訳:痛風は関節組織の尿酸結晶によって引き起こされます。一方でその他の関節炎の形態は血液中の尿酸が高レベルになり生じます。

これも後半部分の記述が誤りですね。よってバツです。

正解はCです。


いかがでしょう。

内容の正誤問題のうち、下線部の内容について問う問題は文法の理解か内容の理解です。

いずれにしても指示語に気を付け、前の内容をしっかり受け後ろの文につなげる、という意識をしっかり持って解答してください。

次回も続きを読みましょう。お楽しみに。

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2018年2月16日

第129回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」③

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第2パラグラフから読み進め、設問3を解きましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の英文を読み,設問1~17に最も適する答えをa~dの中から一つ選べ。

[本文]
(2)Uric acid, which is found naturally in the blood stream, is formed as the body breaks down waste products, mainly those containing purine, a (3)substance that is produced by the body and is also found in high concentrations in some foods, including brains, liver, sardines, anchovies, and dried peas and beans.

[設問]
3.The word “substance” is closest in meaning to

  • poison
  • density
  • material
  • content

第2パラグラフ

第5文

Uric acid, which is found naturally in the blood stream, is formed as the body breaks down waste products, mainly those containing purine, a (3)substance that is produced by the body and is also found in high concentrations in some foods, including brains, liver, sardines, anchovies, and dried peas and beans.

この文は長いので文を区切っていきましょう。

その目安になるのがカンマ(,)です。

この文では8個カンマがありますがどこで切りますか?まず鉄則としてカンマ2つをセットにして、その「カンマに挟まれる部分はカッコに入れてしまう」ということを思い出してください。

また、andなどの接続詞があれば、「並列」を表す時にはa ,b ,c ,and d (aとbとcとd)のように同等のものをつなぐので、その部分はカンマの部分をカッコに入れるにはよく見極める(カンマ2つだけで判断しない)ということもしっかり頭に入れておいてください。

そうすると、本文をカッコを使いながら読んでいくとUric acid(, which is found naturally in the blood stream,)is formed as the body breaks down waste products(, mainly those containing purine,)( a substance that is produced by the body and is also found in high concentrations in some foods,)( including brains, liver, sardines, anchovies, and dried peas and beans.)という具合にカッコがつき、それぞれのかたまりが明確になりますね。

主語はUric acid(尿酸)で述語はis formed(形成される)です。

as the body breaks down waste productsは「体が老廃物を分解するときに」です。あとはカッコに入れた部分を原則、修飾語として処理していきます。

, which is found naturally in the blood stream,は「そしてそれは血流の中で自然に見つけられる」です。

mainly those containing purineは「主にこれらはプリン体を含んでいますが」ここのthoseはwaste products(老廃物)です。

a substance は「物質」です。ここに関係詞that以下がかかります。is produced by the bodyは「体内で作られる」です。

is also found in high concentrations in some foodsは「いくつかの食物で高濃度で見つけられる」です。

including brains, liver, sardines, anchovies, and dried peas and beansの部分は「どこで見つけられるか」の説明です。

「脳、肝臓、イワシ類、乾燥豆類」です。

訳:尿酸は血流の中に普通にみられるものですがこれは体が老廃物を分解するとき作られます。この老廃物にはプリン体が含まれますが、これは体内で作られますが、また、食用の脳、肝臓、イワシ類、乾燥豆類などいくつかの食材に高濃度で含まれています。

[設問]
3.Which of the following sentences is closest in meaning to the underlined part?(下線部に最も近い意味の文はどれですか?)

問題文a
問題文はThe word “substance” is closest in meaning to(substanceという語はもっとも近い意味もつのは)です。

選択肢はa.poison(毒) b.density(密度) c.material(物質) d.content(中味)です。

本文では a substance that is produced by the body となっていますから「体内で形成される物質」がよいですね。

正解は Cです。


いかがでしょう。

痛風という病気の内容が次々と情報を与えられる形式で出てきましたね。

しっかり情報を整理してください。

次回も続きを読みましょう。お楽しみに。

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2018年2月23日

第130回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」④

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第3パラグラフから読み進め、設問4の途中までやりましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(3)①Hyperuricemia doesn’t always cause gout.

②Over the course of years,  however, sharp urate crystals build up in the synovial fluid of the joints.

③Often, some precipitating event, such as an infection, surgery, the stress of hospitalization, a stubbed toe, or even a heavy drinking binge can cause inflammation.

④(4)White blood cells, mistaking the urate crystals for a foreign invader, flood into the joint and surround the crystals, causing inflammation ― in other words, the redness, swelling, and pain that are the hallmarks of a gout attack.

第3パラグラフ

第1文
Hyperuricemia doesn’t always cause gout.

この文はdoesn’tとalwaysがあるので、「部分否定」を作ります。

部分否定の訳し方は「~だとは限らない・~だというわけではない」です。

この文の主語はHyperuricemia(高尿酸血症)です。述語はcause(引き起こす)です。「何を引き起こすのかはgout(痛風)です。

訳:高尿酸血症がいつでも痛風を引き起こすわけではありません。

第2文
Over the course of years, however, sharp urate crystals build up in the synovial fluid of the joints.

Over the course of yearsは「何年もかけて」です。, however, の部分は文頭に出して「しかしながら」と訳します。

この文の主語はsharp urate crystals(とがった尿結晶)で述語はbuild up(作られる)です。

「どこに形成されるのか」は in the synovial fluid of the joints(滑液・関節液の中で)です。

訳:しかし、何年もかけて関節液のなかにとがった尿酸結晶がたまっていきます。

第3文
Often, some precipitating event, such as an infection, surgery, the stress of hospitalization, a stubbed toe, or even a heavy drinking binge can cause inflammation.

この文の主語はとても長く、some precipitating event, such as an infection, surgery, the stress of hospitalization, a stubbed toe, or even a heavy drinking binge までです。

some precipitating eventの部分ですがprecipitateは「沈殿させる, 沈降する, 誘起する, 誘発する」という意味ですから、「ある種の誘発事項」でいいでしょう。

その具体例がsuch as ~(~のような)以下に続きます。

an infectionは「感染」、surgeryは「手術」、 the stress of hospitalizationは「入院によるストレス」 a stubbed toeは「つま先をぶつけてしまうこと」a heavy drinking binge は「お酒を飲んではしゃぐこと」です。

それを受ける述語はcan cause inflammation(炎症を引き起こします)です。

訳:しばしば、感染症、手術、入院によるストレス、つま先をぶつけること、お酒を飲んではしゃぐことといった誘発的な出来事はしばしば炎症を引き起こすことがあります。

第4文
White blood cells, mistaking the urate crystals for a foreign invader, flood into the joint and surround the crystals, causing inflammation ― in other words, the redness, swelling, and pain that are the hallmarks of a gout attack.

この文は長いのでダッシュ(-)の部分で分けましょう。

前半部では主語はWhite blood cells(白血球)です。

述語はflood into the joint(関節のところにたまる)と surround the crystals(結晶を取り囲む)です。

さらに分詞構文になっている, causing inflammationの部分も、もともとはand they(= white blood cells) cause inflammationと考えられるので「そして炎症を引き起こします」のように述語として訳すとうまくいきます。

mistaking the urate crystals for a foreign invaderの部分は「尿酸結晶を外部からの侵入者と勘違いして」です。

ダッシュ(―)の右側をみましょう。 in other wordsは「言い換えると」です。

the rednessは「赤み」、 swellingは「腫れ」、 painは「痛み」です。

ここに関係代名詞 that以下がかかります。the hallmarks of a gout attackは「痛風による症状のしるし」です。

訳:尿酸結晶を外部から侵略者と勘違いした白血球は関節に集まりその結晶を取り囲み、炎症を引き起こすのです。つまり、赤み、晴れ、痛み、こうしたものは痛風による症状の現れです。


いかがでしょう。

痛風の原因が出てきましたね。

設問に備えてそうした情報を正確にしっかり読み取りメモする習慣をつけてください。次回は設問を解いてから続きを読みましょう。

お楽しみに。

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2018年3月02日

第131回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」⑤

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第3パラグラフの第4文を確認しながら、設問4をやりましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(3)④(4)White blood cells, mistaking the urate crystals for a foreign invader, flood into the joint and surround the crystals, causing inflammation ― in other words, the redness, swelling, and pain that are the hallmarks of a gout attack.

4 Which of the following sentences is closest in meaning to the underlined part?

  • White blood cells cause redness, swelling, and pain by inflaming the joint where urate crystals have built up because they react as if the urate crystals are foreign invaders.
  • White blood cells mistakenly invade the joint and surround the urate crystals in response to the redness, swelling, and pain of inflammation.
  • Redness, swelling, and pain cause urate crystals to invade the joint from outside, which attracts white blood cells to the area of inflammation by mistake.
  • Urate crystals are mistakenly surrounded by foreign invaders, which attract white blood cells that cause inflammation, producing the redness, swelling, and pain of a gout attack.

設問4
設問文はWhich of the following sentences is closest in meaning to the underlined part?(以下の文で下線部に近いものはどれか)です。

問題文をみていきましょう
aはWhite blood cells cause redness, swelling, and pain by inflaming the joint where urate crystals have built up because they react as if the urate crystals are foreign invaders.

(白血球は関節に炎症を引き起こすことで赤み、晴れ、痛みの原因になります。この炎症は尿酸結晶を外部からの侵入者であるかのように白血球が反応するのでここに蓄積します)です。

これは本文がWhite blood cells, mistaking the urate crystals for a foreign invader, flood into the joint and surround the crystals, causing inflammation ― in other words, the redness, swelling, and pain that are the hallmarks of a gout attack.

(尿酸結晶を外部から侵略者と勘違いした白血球は関節に集まりその結晶を取り囲み、炎症を引き起こすのです。つまり、赤み、晴れ、痛み、こうしたものは痛風による症状の現れです)であるので、中身が問題文aの通りですね。

これが正解です。

問題文bはWhite blood cells mistakenly invade the joint and surround the urate crystals in response to the redness, swelling, and pain of inflammation.

(白血球は、炎症による赤み、腫れ、痛みに応じて関節に誤って侵入し尿酸結晶を取り囲みます)です。

これは「in response toA(Aに応えて)」の部分と「mistakenly invade(誤って侵入する)」が矛盾しています。

よってバツです。

問題文cはRedness, swelling, and pain cause urate crystals to invade the joint from outside, which attracts white blood cells to the area of inflammation by mistake.

(赤み、腫れ、痛みは尿酸結晶が外部から関節へ侵入することを誘発します。そして尿酸結晶は間違えて炎症の起きている所で白血球を攻撃します)です。

これはcause urate crystals to invade the joint(尿酸結晶が外部から関節へ侵入することを誘発します)が明らかに誤りです。

よってバツです。

問題文dはUrate crystals are mistakenly surrounded by foreign invaders, which attract white blood cells that cause inflammation, producing the redness, swelling, and pain of a gout attack.

(尿酸結晶は外部からの侵入物によって誤って囲まれます。そして侵入物は白血球を攻撃します。白血球は炎症を引き起こし、赤みや腫れや痛みのもとになります)です。

これは, which attract white blood cells(この侵入物は白血球を攻撃します)の部分が明らかに間違えています。

よってバツです。


いかがでしょう。

設問のもとになっている部分の本文は少しわかりにくいですね。

しかし、しっかり主語と述語動詞をセットでとらえて、「何」が「どのように」「なぜ」起きるのかをしっかりつかんでいけばすっきりすると思います。

次回はまた本文を読んで設問を解いていきましょう。お楽しみに。

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2018年3月16日

第132回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」⑥

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第4パラグラフから読み進めていきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(4)①As a result of high levels of uric acid in the blood, needle-like urate crystals gradually

(5)accumulate in the joints.

②Urate crystals may be present in the joint for a long time without causing symptoms.

③Infection, injury to the joint, surgery, drinking too much, or eating the wrong kinds of foods may suddenly bring on the symptoms, which include pain, tenderness, redness, warmth, and swelling of the joint.

④In many cases, the gout attack begins in the middle of the night.

設問5.The word “accumulate” is closest in meaning to

  • circulate
  • degrade
  • ache
  • gather

第4パラグラフ

第1文
As a result of high levels of uric acid in the blood, needle-like urate crystals gradually accumulate in the joints.

As a result of ~は「~の結果として」です。

high levels of uric acid in the blood,は「血中の高いレベルの尿酸値」です。

needle-like urate crystalsは「針のような尿酸結晶」でこれが主語です。

graduallyは「徐々に」です。accumulateは「蓄積する」です。in the jointsは「関節に」です。

訳:血中の尿酸値が高いレベルである結果として、関節に徐々に針のような尿酸結晶が蓄積します

ここで設問5を解きましょう

設問5
設問文はThe word “accumulate” is closest in meaning to(”accumulate”という単語は~の意味に最も近い)です。選択肢はそれぞれa.circulate(循環する)b.degrade(質が下がる)c.ache(痛む)d.gather(集まる)です。よってここではd.gather(集まる)が正解です。

第4パラグラフに戻ります

第2文
Urate crystals may be present in the joint for a long time without causing symptoms.

主語はUrate crystals(尿酸結晶)で述語はmay be present (存在するかもしれない)です。

「どこに存在するのか」はin the joint(関節に)です。

「どのくらい存在するのか」はfor a long time(長期に渡り)です。

without causing symptomsは「症状を引き起こすことはせずに」です。

訳:尿酸結晶は長期間、何の症状も引きおこさずに関節にとどまっているかもしれません。

第3文
Infection, injury to the joint, surgery, drinking too much, or eating the wrong kinds of foods may suddenly bring on the symptoms, which include pain, tenderness, redness, warmth, and swelling of the joint.

この文の主語は長いので順にみていきましょう。

Infectionは「感染」、injury to the joint, surgeryは「関節へのけが」、drinking too muchは「飲みすぎ」、 eating the wrong kinds of foodsは「適切でない種類の食べ物を食べること」です。ここまでが主語です。

述語はmay suddenly bring on the symptoms(急に症状を引き起こすかもしれません)の部分です。

bring onは「引き起こす」です。ここに関係詞, which以下がかかってきます。

include~は「~を含む」です。painは「痛み」、 tendernessは「ひりひりする痛み」、rednessは「赤み」、 warmthは「ほてり」、 swelling of the jointは「関節の腫れ」です。

訳:感染、関節への傷、手術、飲みすぎ、不適切な食事は突然病気の症状を引き起こすかもしれません。それには、痛み、ひりひりする感じ、赤み、ほてり、関節の腫れといったものが含まれます。

第4文
In many cases, the gout attack begins in the middle of the night.

In many casesは「多くの場合において」です。the gout attack(痛風の攻撃)が主語で、述語はbegins(始まります)です。

「いつはじまるのか」はin the middle of the night.(真夜中に)です。

訳:多くの場合、痛風の症状は真夜中に始まります。


いかがでしょう。

痛風の症状とその症状が始まる過程、特徴が述べられています。

設問に備えてポイントはまとめるようにしましょう。

次回はまた本文を読んで設問を解いていきましょう。

お楽しみに。

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2018年3月23日

第133回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」⑦

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第4パラグラフ第5文から読み進め、設問6を解きましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(4)⑤The pain is often so excruciating that the sufferer cannot bear weight on the joint or (6)tolerate the pressure of bedcovers.

⑥The inflamed skin over the joint may be red, shiny, and dry, and the inflammation may (7)be accompanied by a mild fever.

⑦These symptoms may go away in about a week and disappear for months or years at a time.

6.The word “tolerate” is closest in meaning to

  • condone
  • endure
  • permit
  • sustain

7.The phrase “be accompanied by” is closest in meaning to

  • attend to
  • be caused by
  • occur with
  • be parted from

第4パラグラフ

第5文
The pain is often so excruciating that the sufferer cannot bear weight on the joint or tolerate the pressure of bedcovers.

主語はThe pain(この痛み)です。

述語はis often so excruciating that~の部分です。「しばしばとても激しく痛むので~」または「しばしば~なほどとても激しく痛む」です。

「~」の部分はthe sufferer(この苦しみ)が主語で cannot bear(耐えられない)が述語です。「何に耐えられないのか」は weight on the joint(関節にかかる重量に)です。

これを言い換えているのが or以下です。 tolerate the pressure of bedcoversは「ベッドカバーの圧力に耐える」です。

訳:この痛みはしばしば、関節にかかる重み、つまりベッドカバーの重さにも耐えられないほど激いことがあります。

ここで設問6を解きましょう

設問6
問題文はThe word ” tolerate ” is closest in meaning to(「tolerate」という単語の意味に最も近いものは)です。選択肢はa.condone(見逃す)b.endure(耐える)c.permit(許可する)d.sustain(支える)です。よってここではb.endure(耐える)が正解です。

第6文
The inflamed skin over the joint may be red, shiny, and dry, and the inflammation may be accompanied by a mild fever.

主語はThe inflamed skin(炎症を起こした皮膚)です。「どこの部分に炎症をおこしたのか」はover the joint(関節部分に)です。

述語はmay be red, shiny, and dry(赤くなったり、ほてったり、かさついたりするかもしれません)です。

またand以下にも文があり、主語はthe inflammation(炎症は)で述語は may be accompanied by(ついてこられる)です。「何に追従されるのか」は a mild fever(微熱)です。

訳:炎症を起こした関節の皮膚は赤んだり、ほてったり、かさついたりするかもしれまん。そしてその炎症の後で微熱が出るかもしれません。

ここで設問7を解きましょう

設問7
問題文はThe phrase “be accompanied by” is closest in meaning to(「be accompanied by」という語句の意味に最も近いものは)です。

選択肢a.attend to(~に精を出す)b.be caused by(~に引き起こされる) c.occur with(~ともに生じる)d.be parted from(~と別れる)「炎症」があって、「微熱になる」という流れを考えるとが正解になります。

第7文
These symptoms may go away in about a week and disappear for months or years at a time.

主語はThese symptoms(こうした症状)で述語はmay go away (なくなるかもしれません)です。

「いつなくなるのか」はin about a week(約一週間後に)です。

もう一つの熟語はdisappear(消え去る)です。

「どのくらい消えるのか」はfor months or years (数か月か数年の間)です。at a timeは「一度に」です。

訳:こうした症状は約一週間後になくなり、数か月、数年はおさまるかもしれません。


いかがでしょう。

痛風の症状とその症状が始まる過程、特徴が述べられています。

設問に備えてポイントはまとめるようにしましょう。

次回はまた本文を読んで設問を解いていきましょう。お楽しみに。

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2018年3月30日

第134回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」⑧

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第4パラグラフ第8文から読み進め、設問8と9を解きましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(4)⑧However, over the course of time, attacks of gout (8)recur more and more frequently, last longer, and affect more joints.

⑨Eventually, stone-like deposits known as tophi may build up in the joints, ligaments, and tendons, leading to (9)permanent joint deformity and decreased motion.

8.The word “recur” is closest in meaning to

  • return
  • react
  • respond
  • restore

9.The word “permanent” is closest in meaning to

  • inflexible
  • impossible
  • irreversible
  • feasible

第4パラグラフ

第8文
However, over the course of time, attacks of gout recur more and more frequently, last longer, and affect more joints.

文頭のHoweverは「しかしながら」です。over the course of timeは「長期間に渡って」です。ここまでが修飾語で、主語はattacks of gout(痛風の発作は)です。

述語はrecur more and more frequently(より頻繁に起こる)です。last longerは「長く続く」、affect more jointsは「より多くの関節に影響する」です。

訳:しかしながら、長期に渡って痛風は何度も繰り返し起きるようになり痛みは長く続きより多くの関節に影響します。

ここで設問を解きましょう

設問8
問題文はThe word “recur” is closest in meaning to(「recur」という単語が最も近い意味のものは)です。

選択肢はa.return(再発する)b.react(反応する)c.respond(呼応する)d.restore(蓄える)です。本文では「繰り返す」ということですからここではa.return(再発する)が正解です。

第9文
Eventually, stone-like deposits known as tophi may build up in the joints, ligaments, and tendons, leading to permanent joint deformity and decreased motion.

Eventuallyは「最後には」です。

stone-like deposits(石のような堆積物)が主語で、ここに known as tophi(痛風結節として知られる)がかかります。

tophiは「痛風結節」です。述語部分のmay build upは「形成される」です。「どこに形成されるのか」はin the joints, ligaments, and tendons(関節、じん帯、腱)にです。

leading to ~の部分は分詞構文です。「そして~を引き起こす」と訳します。

permanent joint deformity は「永久的な関節の不具合」です。 decreased motionは「動きの低下」です。

訳:最終的に痛風結節として知られる石のような堆積物が関節、じん帯、腱に形成されるかもしれません。そしてそれは永久的に関節障害や運動能力の低下につながります。

ここで設問を解きましょう

設問9
問題文はThe word “permanent” is closest in meaning to(「permanent」という単語が最も近い意味のものは)です。

選択肢はa.inflexible(融通のきかない)b.impossible(不可能な)c.irreversible(不可逆的な) d.feasible(もっともらしい)です。

ここでは「永久的に治らない」という意味ですからCが正解になります。


いかがでしょう。痛風の症状の程度や期間が述べられました。

今回の設問も単語の意味を問われているものが多いので前後関係から割と推測しやすいと思います。

次回もまた本文を読んで設問を解いていきましょう。お楽しみに。

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2018年4月06日

第135回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」⑨

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第5パラグラフから読み進めでいきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(5)①Usually, physicians can diagnose gout based on the physical examination and medical history (the patient’s description of symptoms and other information).

②Doctors can also administer a test that measures the level of uric acid in the blood.

③ (10)While normal uric acid levels don’t necessarily rule out gout and high levels don’t confirm it, the presence of hyperuricemia increases the likelihood of gout.

第5パラグラフ

第1文
Usually, physicians can diagnose gout based on the physical examination and medical history (the patient’s description of symptoms and other information).

文頭のUsuallyは文を修飾する副詞で「たいていは」と訳します。

主語はphysicians(医師)で述語はcan diagnose(診察することができる)です。

目的語はgout (痛風)です。「どのように診察できるのか」はbased on the physical examination and medical history (身体所見と病歴に基づいて)です。

その次のカッコの部分the patient’s description of symptoms and other information(患者の症状についての記述とその他の情報)は補足部分です。

つまり、患者の発言やその他の情報も診断に用いるということです。

訳:通常、医師は痛風を患者の身体所見や病歴に基づいて診断します。(患者の症状についての発言やみたて、その他の情報も使います)

第2文
Doctors can also administer a test that measures the level of uric acid in the blood.

主語はDoctors(医師)で述語はcan also administer(実施もします)です。何を実施するのかはa test(テスト)です。ここに関係詞that以下がかかります。

measuresは「測定する」です。「何を測定するのか」は the level of uric acid in the blood(血中の尿酸値のレベル)です。

訳:医師は患者の血中の尿酸値のレベルを測定するためのテストも行います。

第3文
While normal uric acid levels don’t necessarily rule out gout and high levels don’t confirm it, the presence of hyperuricemia increases the likelihood of gout.

文頭のWhileは接続詞で副節を作っています。

訳は①時間「~の間に」②対比「一方で~」③譲歩「~ですが」です。この節のなかの主語はnormal uric acid levels(通常の尿酸値のレベル)です。

述語はdon’t necessarily rule out (必ずしも除外しない)です。この部分はnotという否定語の後ろにnecessarilyという確実な頻度を表す語が来ていますので「部分否定」で訳します。

部分否定の訳は①「~とは限らない」②「~というわけではない」と訳します。rule outは「除外する・排除する」です。その目的語はgout(痛風です)。

つまり、「尿酸値の通常の値であっても痛風になることもある」ということを別の言い方で言っています。andは次に出てくる文をつないでいます。

この部分の主語はhigh levels(高レベル)で述語はdon’t confirm(確認する)です。その目的語は itでgout(痛風)のことです。

ここまでが接続詞whileの支配する領域です。ここでは「譲歩」の訳がいいでしょう。主節の主語はthe presence(存在)です。「何の存在か」はof hyperuricemia(高尿酸値)です。

述語はincreases (増加させます)です。「何を増加させるのか」はthe likelihood of gout(痛風の可能性)です。

訳:尿酸値が通常のレベルでも必ずしも痛風の可能性を除外できるわけではありませんし、そのレベルが高いから確実に痛風になってしまうわけでもありませんが、高尿酸値は痛風の可能性を高めています。


いかがでしょう。

痛風を発症することと尿酸値の関係が述べられました。

次回はこれに関する設問を解き、本文の続きを読んでいきましょう。

お楽しみに。

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2018年4月13日

第136回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」⑩

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第5パラグラフ③に関する設問をとき、その先を読み進めでいきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(5)③ (10)While normal uric acid levels don’t necessarily rule out gout and high levels don’t confirm it, the presence of hyperuricemia increases the likelihood of gout.

設問
10.Which of the following sentences is closest in meaning to the underlined part?

  • Gout can be confirmed if there is a likelihood of hyperuricemia, if too much uric acid is present in the blood, or if normal levels of uric acid are ruled out.
  • The presence of hyperuricemia makes gout more likely, but only if normal levels of uric acid are ruled out or if high levels of uric acid are confirmed.
  • A regular level of uric acid can rule out gout since a high level is necessary to confirm the likelihood of hyperuricemia, which is necessary for gout to be present.
  • Hyperuricemia makes the possibility of gout higher, but gout can still be present with regular levels of uric acid or may not be present even if the level of uric acid is above normal.

(5)④The development of a tophus can confirm the diagnosis of gout.

設問10
問題文はWhich of the following sentences is closest in meaning to the underlined part?(下線部に最も近い意味の文を以下から選びなさい)です。

選択肢aはGout can be confirmed if there is a likelihood of hyperuricemia, if too much uric acid is present in the blood, or if normal levels of uric acid are ruled out.

(もし高尿酸値の可能性があったり、血中にあまりにも尿酸があったり、通常レベルの尿酸値から外れたら痛風であると裏付けされる)です。

これは、本文でWhile normal uric acid levels don’t necessarily rule out gout and high levels don’t confirm it, the presence of hyperuricemia increases the likelihood of gout.

(尿酸値が通常のレベルでも必ずしも痛風の可能性を除外できるわけではありませんし、そのレベルが高いから確実に痛風になってしまうわけでもありませんが、高尿酸値は痛風の可能性を高めています)とありますのでバツです。

選択肢bはThe presence of hyperuricemia makes gout more likely, but only if normal levels of uric acid are ruled out or if high levels of uric acid are confirmed

(通常の尿酸値の値から外れているときのみ、または尿酸値の水準が高いとき、高尿酸値のであれば痛風の可能性が高まります)です。

ここでは「only if~」(~の時だけ)と場面を限定してしまっているところがおかしいですね。よってバツです。

選択肢cはA regular level of uric acid can rule out gout since a high level is necessary to confirm the likelihood of hyperuricemia, which is necessary for gout to be present

(高尿酸値の可能性を確認するには高水準であることが必要なので通常の尿酸値の水準は痛風の可能性から外れます。そしてそのことが痛風の存在に不可欠です)

これはロジックが成り立ってません。尿酸値が通常でも痛風になりうるというところはよいのですが、since以下の高レベルであることが痛風への必須であるというロジックになっています。

そうではないことが本文で述べられています。よってバツです。

選択肢dはHyperuricemia makes the possibility of gout higher, but gout can still be present with regular levels of uric acid or may not be present even if the level of uric acid is above normal

(高尿酸値は痛風の可能性を高めます。しかし尿酸値が一般的である時もその可能性があり、通常値を超えていてもそうでないかもしれません)です。

まさにこのことが本文に書いてありますね。よってマルです。

正解 d

第5パラグラフ

第4文
The development of a tophus can confirm the diagnosis of gout.

主語はThe development of a tophus(痛風結節の発症)です。述語はcan confirm(確認できる)です。 何を確認できるのかはthe diagnosis of gout(痛風の診断)です。

訳:痛風結節が発症すればそれは痛風の診断が正しかったことになります。


いかがでしょう。

尿酸値が通常でも痛風を発症することもあるし。

その値が高いからと言って必ず発症するものでもないということをしっかりつかめれば設問は解けますね。

次回も本文の続きを読んでいきましょう。お楽しみに。

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2018年4月20日

第137回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」⑪

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第5パラグラフ第5文から読み進めでいきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

⑤The most (11)definitive way to diagnose gout is to take a sample of fluid from the joint and test it for urate crystals.

設問
11.The word “definitive” is closest in meaning to

  • conclusive
  • current
  • scientific
  • differential

(6)①The goals of treatment for gout consist of alleviating pain, avoiding severe attacks in the future, and preventing long-term joint damage.②In addition to taking pain medications as prescribed by their doctors, people having gout attacks are encouraged to rest and to increase the amount of fluids that they drink.

第5パラグラフ

第5文
The most definitive way to diagnose gout is to take a sample of fluid from the joint and test it for urate crystals.

主語はThe most definitive way(最も決定的な方法)です。

「何に対してか」はto diagnose gout(痛風の診断)です。述語はis to take a sample (サンプルを取ること)です。

「何のサンプルか」はof fluid from the joint(関節の液体)です。さらに動詞が続きます。test itは「その液体を検査する」です。

for urate crystalsは「尿酸結晶に対しての」です。

訳:痛風の診断の最も決定的な方法は関節液のサンプルを採取して尿酸結晶を検査することです。

ここで設問を解きましょう

設問11
問題文はThe word “definitive” is closest in meaning to(「definitive」という単語に最も意味が近いものは)です。

選択肢はa.conclusive(包括的な) b.current(現行の)c.scientific(科学的な)d.differential(区別を示す)です。

本文では「決定的な」という意味ですからここでは「他とは違う」という意味のd.differential(区別を示す)がよいでしょう。よって正解はdです。

第6パラグラフ

第1文
The goals of treatment for gout consist of alleviating pain, avoiding severe attacks in the future, and preventing long-term joint damage.

主語はThe goals(目標)です。「何の目標か」はof treatment(治療です)。

「何の治療か」はfor gout(痛風に対して)です。述語はconsist(成り立っている)です。

「何から成り立っているのか」はconsist of~は「~で構成される」という意味ですからofより右に出てきます。

alleviating pain(痛みを和らげること)が1つ目です。2つ目はavoiding severe attacks(厳しい痛みを回避すること)です。

「いつの痛みか」はin the future(将来の)ですから「今後起こる激痛を避ける」ということです。

3つ目はpreventing (予防すること)です。「何の予防か」はlong-term joint damage(長期に及ぶ関節への悪影響)です。

訳:痛風の治療の目的は痛みを和らげ、起こりうる激痛を回避し長期に渡る関節へのダメージを予防することです。

第2文
In addition to taking pain medications as prescribed by their doctors, people having gout attacks are encouraged to rest and to increase the amount of fluids that they drink.

In addition to ~は「~に加えて」です。

taking pain medicationsは「痛み止めの薬を飲むこと」です。as prescribed by their doctors(医師に処方された)です。

この文の主語はpeople (人)でここにhaving gout attacks(痛風を発症した)がかかります。

述語はare encouraged(勧められる)です。「何を勧められるのか」はto rest(休息をとること)とto increase(増やすこと)です。

「何を増やすのか」はthe amount of fluids(液体の量)です。

ここでは水のことですね。ここにthat they drink(彼れらが摂取する)がかかります。

訳:医師に処方された痛み止めを飲むことに加え、痛風の痛みの出ている人は休息をとり、水分を多く取ることを勧められます。


いかがでしょう。

痛風の患者さんの対処法が述べられました。

次回は最終段落を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2018年4月27日

第138回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」⑫

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第7パラグラフから読み進めていきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(7)①Once an acute attack has been successfully treated, doctors try to prevent future attacks of gout and long-term joint damage by lowering uric acid levels in the blood.

②Gout cannot be cured but usually it can be managed successfully.

③As tophi dissolve, joint mobility generally improves.

④Lowering uric acid in the blood also helps to prevent or improve the kidney problems that may accompany gout.

第7パラグラフ

第1文
Once an acute attack has been successfully treated, doctors try to prevent future attacks of gout and long-term joint damage by lowering uric acid levels in the blood.

文頭の接続詞Onceは「いったん~すると」と訳します。

an acute attack (急性の発作)が主語で述語はhas been successfully treated(うまく治療できると)です。

主節の主語は doctors (医師たち)で述語はtry to prevent(予防しようとする)です。

「何の予防か」は2つのことです。

1つ目は future attacks of gout (将来の痛風の発症)で、2つ目は long-term joint damage(長期に渡る関節への損傷)です。

「どのように予防するのか」は by lowering(下げることによって)です。

「何を下げるのか」は uric acid levels in the blood(血中の尿酸値の水準)です。

訳:いったん医師たちが突発的な発作の治療に成功したら、血中の尿酸値を低くすることで、将来の痛風が発症しないようにまた長期に渡って関節を傷めないようにします。

第2文
Gout cannot be cured but usually it can be managed successfully.

主語はGout(痛風)で述語はcannot be cured (完治はできない)です。さらにbutを使うことで譲歩的に話が進みます。usuallyは「たいていは」です。

itはGout(痛風)です。これが主語でcan be managed (何とかやっていくことはできる)が述語です。「どのようにやっていくのかはsuccessfully(うまく)です。

訳:痛風は完治しませんが何とかうまくやっていくことは可能です。

第3文
As tophi dissolve, joint mobility generally improves.

文頭のAsは「~につれて」です。主語はtophi(痛風結節)で述語はdissolve(よくなる)です。

ここまでが従属節で主節の主語はjoint mobility(関節の可動性)で述語は generally improves(一般的に改善する)です。

訳:痛風結節がよくなるにつれ、関節の可動性は一般的に改善します。

第4文
Lowering uric acid in the blood also helps to prevent or improve the kidney problems that may accompany gout.

主語はLowering(下げること)です。「何を下げるのか」はuric acid in the blood(血液中の尿酸値)です。

述語はalso helps(手助けします)です。「何の手助けをするのか」は to prevent or improve(妨げたり改善すること)です。

「何の妨げや改善か」はthe kidney problems(腎臓の問題)です。ここに関係詞that以下がかかります。

that may accompany goutは「風痛のあとで生じるかもしれない」です。

訳:血液中の尿酸値を下げることは、痛風に引き続いて生じるかもしれない腎臓の問題を予防したり改善する手助けもします。


今回で本文は終了です。次回は残っている問題を解いてでいきましょう。お楽しみに。

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2018年5月18日

第139回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」⑬

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は設問12から解いていきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(7)Once an acute attack has been successfully treated, doctors try to prevent future attacks of gout and long-term joint damage by lowering uric acid levels in the blood. Gout cannot be cured but usually it can be managed successfully. As tophi (12)dissolve, joint mobility generally improves. Lowering uric acid in the blood also helps to prevent or improve the kidney problems that may accompany gout.

設問
12.The word “dissolve” is closest in meaning to

  • take off
  • break down
  • come together
  • stretch out

設問
13.According to the text, hyperuricemia is caused by

  • uric acid being excreted in the urine.
  • the kidneys not being able to filter enough uric acid from the blood.
  • the body converting urate crystals into purines.
  • heavy drinking, infection, surgery, or hospitalization.

設問12
問題文はThe word “dissolve” is closest in meaning to(dissolveという単語に最も近いものは)です。

a.take offは「離陸する」b.break downは「崩壊する」c.come togetherは「ともに生じる」d.stretch outは「広げる」です。

ここではAs tophi dissolve, joint mobility generally improves. (痛風結節がよくなるにつれ、関節の可動性は一般的に改善します)という文のなかで使われていますからbが妥当でしょう。

正解:

設問13
問題文はAccording to the text, hyperuricemia is caused by(本文によると、高尿酸血症の原因は)です。

これは第2パラグラフ後半にあります。

前回この部分の解説をしていなかったのでこのパラグラフの説明からしていきますます。

第2パラグラフ

第2文
Normally, the kidneys filter uric acid out of the blood and excrete it in the urine.

文頭のNormallyは「通常は」です。主語はthe kidneys(腎臓)で述語は filter(ろ過する)です。

「何をろ過するのか」は uric acid(尿酸)で「どこからか」は out of the blood(血液中から)です。さらに動詞が続きます。excreteは「排泄する」です。

「何をどこにか」は it in the urine(それ=尿酸を尿中に)です。

訳:通常は血液中の尿酸は腎臓でろ過され尿として排出されます。

第3文
Sometimes, however, は「しかしながら時々」です。

主語はthe body(体は)で述語は produces(作り出す)です。

「何をどのくらいか」は too much uric acid (あまりにも多くの尿酸)です。or以下にはまた別の状況が説明されています。

この部分の主語はthe kidneys(腎臓)で述語はaren’t efficient enough(十分機能しない)です。

「何が十分でないのか」はat filtering it from the blood(体内から尿酸をろ過すること)です。

andは「そうした時には」です。この部分の主語はit(尿酸)で述語はbuilds up (たまる)です。

「どこにか」はin the blood stream(血流のなかに)です。

この状態を言い換えたのが次の部分です。つまり, a condition known as hyperuricemia(高尿酸血症として知られる状態です).

訳:しかし、ときどき体はあまりにも多くの尿酸を作ってしまったり、血中から尿酸をろ過するのに腎臓が十分機能しなかったりすると、尿酸が血流にたまります。これが高尿酸血症といわれる状態です。


いかがでしょう。いつものように文の前後関係のなかで知らない単語もわかってくると思います。次回もまた問題を解いていきましょう。

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2018年5月25日

第140回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」⑭

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は設問14から解いていきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

設問
14.According to the text, the buildup of urate crystals in the joints

  • does not always cause the symptoms of gout right away.
  • may begin in the middle of the night.
  • does not always lead to hyperuricemia.
  • may require surgery.

設問
15.According the text, gout attacks

  • occur less often over time.
  • are brought on by excruciating pain.
  • may happen suddenly.
  • rarely occur at night.

設問14
問題文はAccording to the text, the buildup of urate crystals in the joints(本文によると関節部の尿酸結晶の形成は…)です。

選択肢aはdoes not always cause the symptoms of gout right away(もすぐに痛風の症状の原因になるとは必ずしも限らない)です。

選択肢bはmay begin in the middle of the night(夜中に始まるかもしれない)です。

選択肢cはdoes not always lead to hyperuricemia(必ずしも高尿酸症になるとは限らない)です。

選択肢dはmay require surgery(手術を必要とする)です。

該当箇所は第4パラグラフ第2文でUrate crystals may be present in the joint for a long time without causing symptoms.

(尿酸結晶は長期間、何の症状も引きおこさずに関節にとどまっているかもしれません)とあるので選択肢aで言っている「すぐに痛風の症状の原因になるとは必ずしも限らない」が妥当ですね。マルです。

選択肢bは第4パラグラフの第4文でIn many cases, the gout attack begins in the middle of the night.(多くの場合、痛風の症状は真夜中に始まります)とあります。選択肢の記述では「形成・蓄積の始まり」ですから「症状」ではないですね。とってバツです。

選択肢cは第3パラグラフの第1文でHyperuricemia doesn’t always cause gout. (高尿酸血症がいつでも痛風を引き起こすわけではありません)とありますから順番が逆ですね。バツです。 選択肢dは記述がありません。バツです。

よってaが正解です。

設問15

問題文はAccording the text, gout attacks(本文によると痛風の発作は…)です。

選択肢aはoccur less often over time(時の経過とともに少なくなる)です。選択肢bはare brought on by excruciating pain(激しい痛みによって生じる)です。

選択肢cはmay happen suddenly(急に起きるかもしれない)です。

選択肢dはrarely occur at night(夜の間はめったにおきない)です。

該当箇所は第1パラグラフの第4文Gout usually comes on suddenly, goes away after 5-10 days, and can keep recurring.(痛風は急に発症し、5日から10日続きます。そして繰り返し生じることがあります)です。

選択肢aの記述のように「時の経過とともに少なくなる」ことはありません。よってバツです。

選択肢bの「激しい痛み」は症状で、原因ではありません。よってバツです。

選択肢cはmay happen suddenly(急に起きるかもしれない)です。

選択肢dは第4パラグラフの第3文でInfection, injury to the joint, surgery, drinking too much, or eating the wrong kinds of foods may suddenly bring on the symptoms, which include pain, tenderness, redness, warmth, and swelling of the joint.

(感染、関節への傷、手術、飲みすぎ、不適切な食事は突然病気の症状を引き起こすかもしれません。それには、痛み、ひりひりする感じ、赤み、ほてり、関節の腫れといったものが含まれます)とありますからマルです。

選択肢bは第4パラグラフの第4文でIn many cases, the gout attack begins in the middle of the night.(多くの場合、痛風の症状は真夜中に始まります)とあるのでバツです。

よって正解はcです。


いかがでしょう。

該当部分を本文から探すのに苦労する人は、必ず本文にマーキングするくせを付けておきましょう。

次回もまた問題を解いていきましょう。

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2018年6月01日

第141回.医学部入試問題-英語「長文読解-東邦大学医学部」⑮

今回から東邦大学医学部の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は設問16から解いていきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

設問16.According to the text, gout is diagnosed by

  • checking the affected joint for urate crystals.
  • looking for the development of a tophus.
  • measuring how much uric acid is in the blood.
  • all of the above.

設問
17.According to the text, after the initial gout attack has been taken care of, the goal of later treatment is to

  • increase the amount of fluids the patient drinks.
  • eliminate uric acid from the blood.
  • stop attacks from coming again.
  • provide a permanent cure.

設問16
According to the text, gout is diagnosed by(本文によると痛風は…によって診断される)です。

選択肢aはchecking the affected joint for urate crystals(影響をうけた関節の尿酸結晶を調べること)です。

選択肢bはlooking for the development of a tophus(痛風結節の進み具合を調べること)です。

選択肢cはmeasuring how much uric acid is in the blood(血液中の尿酸がどれだけかを測定すること)です。

選択肢dはall of the above(上の選択肢すべて)です。

該当する部分は本文の第5パラグラフです。

第1文はUsually, physicians can diagnose gout based on the physical examination and medical history (the patient’s description of symptoms and other information).

【通常、医師は痛風を患者の身体所見や病歴に基づいて診断します。(患者の症状についての発言やみたて、その他の情報も使います)】。

第2文はDoctors can also administer a test that measures the level of uric acid in the blood.(医師は患者の血中の尿酸値のレベルを測定するためのテストも行います)。

第3文はWhile normal uric acid levels don’t necessarily rule out gout and high levels don’t confirm it, the presence of hyperuricemia increases the likelihood of gout.

(尿酸値が通常のレベルでも必ずしも痛風の可能性を除外できるわけではありませんし、そのレベルが高いから確実に痛風になってしまうわけでもありませんが、高尿酸値は痛風の可能性を高めています)。

第4文 The development of a tophus can confirm the diagnosis of gout.(痛風結節が発症すればそれは痛風の診断が正しかったことになります)。

第5文The most definitive way to diagnose gout is to take a sample of fluid from the joint and test it for urate crystals.(

痛風の診断の最も決定的な方法は関節液のサンプルを採取して尿酸結晶を検査することです)

選択肢aは第5文にあるのでマルです。選択肢bは第4文にあるのでマルです。

選択肢cは第3文にあるのでマルです。ということはa~cの選択肢すべてが正しいことになるので正解は選択肢dです。

設問17
問題文はAccording to the text, after the initial gout attack has been taken care of, the goal of later treatment is to(本文によると、痛風の最初の発作の処置がなされたら次の治療の目標は…)です。

選択肢aはincrease the amount of fluids the patient drinks(患者の飲む水分を増やすこと)選択肢bはeliminate uric acid from the blood(血液中から尿酸を排除すること)選択肢cはstop attacks from coming again(再発の発作を防ぐこと)選択肢dはprovide a permanent cure(長期の治療を提供すること)です。

本文の該当箇所は第7パラグラフ・第1文のOnce an acute attack has been successfully treated, doctors try to prevent future attacks of gout and long-term joint damage by lowering uric acid levels in the blood.

(いったん医師たちが突発的な発作の治療に成功したら、血中の尿酸値を低くすることで、将来の痛風が発症しないようにまた長期に渡って関節を傷めないようにします)です。

選択肢aは第6パラグラフ第2文でIn addition to taking pain medications as prescribed by their doctors, people having gout attacks are encouraged to rest and to increase the amount of fluids that they drink.

(医師に処方された痛み止めを飲むことに加え、痛風の痛みの出ている人は休息をとり、水分を多く取ることを勧められます)とありますから引っかかりやすいですがこれは第1文でThe goals of treatment for gout consist of alleviating pain, avoiding severe attacks in the future, and preventing long-term joint damage.

(痛風の治療の目的は痛みを和らげ、起こりうる激痛を回避し長期に渡る関節へのダメージを予防することです。)とあるように「治療の目的」で「最初の発作の処置の後の治療の目標」ではありません。よってバツです。

選択肢bは”eliminate” uric acid from the blood とありますが、本文は”lowering uric acid levels” in the bloodですのでバツです。

選択肢cが本文の言い換えですね。

選択肢dはこれも「痛風の治療の目的」ですね。よってバツです。

したがって正解はCです。


いかがでしょう。

今回で東邦大2015の解説は終了です。

次回からまた新しい問題を解いていきましょう。お楽しみに。

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2018年6月08日
プロフィール
峰岸敏之

峰岸 敏之

1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。

河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。

2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。

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