東大進学実績トップクラスのエリート層のみが学べる鉄緑会と医学部予備校はどちらが合格に近いのか。
日本でトップレベルの中学生および高校生が集まる進学塾と言えば「鉄緑会」。
東大をはじめトップレベルの名門大学へ合格者を多数輩出しており、医学部への合格者も多いのが特徴です。
そこで今回は医学部合格を目指すうえで鉄緑会と医学部予備校どっちが良いのか。
また、鉄緑会と医学部予備校におすすめなタイプはどんな受験生かをそれぞれ詳しく解説していきます。
医学部予備校と鉄緑会で迷っている受験生はぜひ参考にしてみて下さい。
鉄緑会とは?評判と合格実績
東大のイメージが強いが医学部合格の実績も豊富
鉄緑会とは、東大合格への専用塾のイメージがありますが、実は医学部への合格実績も豊富です。
東大理三は定員100名に対し、合格者32名と3割が鉄緑会が占めています。
また、東大を含め国公立大学医学部に強いと評判。
実際、2019年度の医学部医学科合格実績では、下記のように東大理三をはじめ、トップレベルの難関医学部へ多くの合格者を輩出していることが分かります。
東京大学理科三類 | 32名 |
---|---|
東京医科歯科大学 | 58名 |
千葉大学 | 33名 |
慶応義塾大学 | 82名 |
東京慈恵会医科大学 | 93名 |
順天堂大学 | 88名 |
講師陣は東大の医学部と法学部出身が中心
鉄緑会の名前は、東大医学部の同窓会組織「鉄門倶楽部」と、東大法学部の同窓会組織「緑会」が由来となっており、その名称通り、講師は東大医学部および法学部の学生や卒業生が集まって設立されました。
したがって、今でも東大卒の講師陣を中心に構成されています。
大阪校は東大に加え京大も目標大学に捉え、東京校と大阪校合わせて800名を超える生徒のほとんどが、東大・京大・国公立医学部のいずれかに合格するエリート養成塾として君臨。
超優秀な生徒は鉄緑会に通ってトップレベル大学へと進学するのがもはや常識となっています。
鉄緑会がおすすめな受験生とその特徴
国内トップレベルの進学校に所属している
鉄緑会は、誰でも入塾できる学習塾ではありません。
まず、中学生から高校生までの中間一貫校の生徒を対象にしており、その中でも原則として鉄緑会が指定した進学校に通う生徒限定です。
また、指定校に通う生徒でも入塾テストの結果では入塾できないという徹底ぶり。
主な指定校は、開成、桜蔭、筑駒、麻布、駒東、海上、筑大付、豊島岡、女子学院、雙葉、渋幕、聖光、栄光などです。
いっぽう、関西では、灘、神戸女学院、洛南など全国でもトップレベルの進学校しか入塾が許されていません。
中学生から医学部受験対策がしたい
医学部予備校と言えば、中学生コースも増えてはきましたが、まだまだ浪人生や高校生がメイン。
いっぽう、鉄緑会は中高一貫校を対象にしているため、中学生のうちから本格的な医学部の受験対策が可能です。
したがって、上位進学校に通う生徒なら、中学生のうちから医学部対策をスタートできる点が医学部予備校にはないメリットと言えます。
実際、鉄緑会は中学から通う生徒が多いようです。
東大理三をはじめ上位医学部を志望
鉄緑会が目指すのは東大・京大・国公立大学医学部へ合格すること。
慶應や慈恵会など私立御三家への合格者も多いですが、上位国立大学医学部を目指したい人に最適です。
医学部予備校の中には私立専門も多いですが、鉄緑会ならトップレベル国立大学医学部の対策が充実しています。
東大理三をはじめ、旧帝大学医学部を目指すのであれば、医学部予備校よりも実績や情報量は勝っていると言えるでしょう。
医学部予備校との違い
入塾できる生徒はほんの一握り
最初に述べた通り、鉄緑会は原則として指定校に該当する学校に所属し入塾テストに合格した者だけが入塾できます。
したがって、入塾できる生徒がごく僅かに限られてしまいます。
いっぽう、医学部予備校の場合は入塾テストを実施していないところも多く、医学部を目指す受験生ほぼ全員に門戸を開放している点が違います。
優秀な生徒を確実に合格させる鉄緑会もすごいですが、入塾時点の学力に関係なく合格させる医学部予備校の指導力もまたすごいところです。
校舎は東京と大阪に限定
鉄緑会の校舎は東京と大阪の2校のみなので、近隣に住んでいる人以外は選択肢としては対象外となります。
したがって、それ以外の地域に住んでいる高校生や中学生は地元を離れることもできないため通学することは困難です。
東京と大阪以外にも進学校として医学部合格実績が豊富な進学校は沢山あります。
この場合、地元にある医学部予備校で対策することが一番だと言えるでしょう。
高校卒業生や浪人生は対象外で現役生専用
鉄緑会は現役生を対象にした進学塾であるため、浪人生は指定校一覧に該当していても通学不可能です。
したがって、この場合は医学部予備校で対策することが自然の流れとなります。
実際に河合塾や駿台の上位コースには鉄緑会出身の受験生も多く在籍しています。
圧倒的な演習量を誇るが対応できるかは自分次第
鉄緑会は授業時間は3時間に加え、居残り指導も行い、課題量も膨大だと言われています。
しかし、医学部予備校のような徹底したフォローは期待できず、あくまで自分で管理・実行していくことが求められます。
放任主義とまではいきませんが、鉄緑会の勉強量がハードなため生徒の中にはついていけないと、ドロップアウトしてしまう人も。
医学部予備校の場合は、1日の学習状況から徹底的に管理・サポートしていくため、ドロップアウトするリスクは低いです。
医学部予備校がおすすめの受験生
入塾できる中学・高校対象外で医学部合格を実現したい
鉄緑会は、入塾テストが難しく入学するハードルが非常に高く、誰もが学べるわけではありません。
浪人生も鉄緑会では受験対策ができないので、この場合は医学部予備校を検討してみてはいかたでしょうか。
医学部予備校も合格実績が豊富なところは多いので、鉄緑会じゃないと東大理三が目指せない訳ではありません。
合格できるだけの指導を提供できる医学部予備校は多く、あとは本人の努力次第という要素がほとんどです。
現在の学力では医学部合格は難しい
偏差値が40台や5代台の受験生の場合、鉄緑会どころか大手予備校の医学部コースにも在籍できないでしょう。
この場合、医学部予備校が最もおすすめだと言えます。
医学部予備校は入塾テストをせず、受験生全てを受け入れているところが多いこと。
そして、偏差値が低くても1年で逆転合格を実現させている医学部予備校がたくさなることです。
学力が合格レベルからほど遠い受験生ほど医学部予備校が選択肢となってきます。
手厚い指導とサポートを受けたい
医学部予備校では、入塾時点の学力が低いにもかかわらず医学部に逆転合格ができる要因の1つがサポート力です。
日々の学習管理から、こころのケアまで高いモチベーションを維持しながら受験対策に取り組めるよう配慮や指導が徹底されています。
自己管理が苦手な受験生でも医学部予備校なら学力を大きく伸ばせるのが最大の魅力です。
まとめ
鉄緑会に入塾できる生徒であれば、鉄緑会で勉強することが医学部合格への最短ルートであると言えるでしょう。
ただし、医学部予備校も含めて学習環境選びで一番重要なことは「相性」です。
どんなに鉄緑会で勉強できても、講師の指導方針や学習システムと相性が合わなければ、思うように学力は伸びません。
学習環境と相性が良いと、モチベーション高く毎日の受験生活が過ごせるので、期待以上に学力が伸びることも珍しくないのです。
したがって、鉄緑会を検討にしている人は、まずは自分との相性を確認し、ちょっと違うと思ったら他の医学部予備校も探して自分の理想に近い学習環境を見つけだすことをおすすめします。
医学部予備校は、各予備校がユニークな指導を行っており、自分と相性の良い環境が見つけやすいのが特徴です。
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