医学部再受験を対象とした医学部予備校選びのポイントを紹介しています。
社会人などの医学部再受験生は面倒見が良い医学部予備校で学ぶのが合格への最短ルート。
大手予備校や独学で勉強しがちですが、医学部再受験の失敗リスクが高いので回避すべきです。
医学部再受験生が合格に必要なポイントや、適切な指導が受けられるおすすめの医学部予備校を紹介していきます。
目次
医学部再受験生は学習環境と費用とのバランスが重要
医学部再受験生は受験勉強から遠ざかっている人が多いので医学部予備校選びは重要となってきます。
さらに、社会人など仕事との両立で医学部受験を目指す再受験生も多いため、学費を自己負担する人も多いと思うので料金体系で気になる人は多いと思います。
ただし、料金がいくら安くてもフォロー体制がしっかりしていなければ学力向上はもちろんのこと、モチベーションの維持が難しく、志半ばで挫折してしまいます。
さらに、年齢差別や年齢に寛容などというワードがあるように医学部再受験生は年齢問題にも直面してくるため、いかに短期間で医学部合格を勝ち取るかが重要となります。
2chや掲示板あるいはまとめサイトなどで、医学部再受験生の闇として受験生の末路が紹介されていますが、あながち嘘でもありません。
医学部再受験を成功させるためには、まず合格できるレベルまで学力を上げるのが先決であり、手厚いフォローと豊富な学習時間を確保できる再受験生に豊富な指導実績のある医学部予備校がおすすめとなります。
私立大学医学部も選択肢に含める
医学部再受験生に多いのが、学費負担の少ない国立や効率の医学部を目指す傾向にありますが、医者という職業を本気で目指すなら私立の医大も選択肢に入れることです。
私学の場合は高額な授業料がイメージされがちですが、近年は大幅な値下げを行っている大学も増えており、6年総額が2000万円台のケースも珍しくありません。
また、奨学金や地域枠、学力に自信がある方は特待生などに挑戦することでさらに費用負担を軽減することが可能で、国立よりも安くなるといったこともあります。
私立は、併願受験が可能で国立と違って受験機会を増やせるので、医学部再受験生でも合格できる可能性が大きく上がります。
医学部予備校の合格体験記を確認してもわかる通り、合格を勝ち取っている医学部再受験生は私立も選択肢に入れています。
医学部再受験生にとっては最近の入試傾向は追い風?
2018年に東京医科大学の不正入試が発覚し、浪人の年数が長い受験生や、女子受験生に不利な判定を扱っていたことが判明しました。
前から医学部再受験生には合格が厳しい大学が存在していることは医学部予備校関係者や受験生の間では周知の事実ではあったものの、公になったことで社会問題にまで発展。
しかも、東京医科大学に留まらず、文部科学省が実施した調査の結果、不適切な入試を実施したと指摘した大学は国立を含め複数大学にまで拡大し、入試の差別禁止化のルール作りのきっかけになったので医学部再受験生にとっては朗報だと言えます。
ちなみに、浪人の年数や年齢を理由に不利な使いをしたと公表した大学は下記の通りです。
大学名 | 不正の内容 |
---|---|
東京 医科大学 |
二次試験の小論文(100点)を全受験生の点数に0.8掛け、 現役から2浪の男子に 20点を加点、 3浪の男子に10点を加点し、 女子受験生と4浪以上の男子には0点とした。 |
昭和大学 | 調査書の評価で現役生10点、 1浪生に5点を加点していた |
金沢 医科大学 |
一般の補欠合格者を 出すときに年齢を考慮し、 編入学試験の書類審査では 27歳以上の受験生は減点調整 |
福岡大学 | 調査書の評価平均値に 現役生に最大20点、 1浪生に10点を加点 |
順天堂 大学 |
A方式の一次試験で 成績が201位以下の場合は 女子・浪人生に厳しい基準を 設けた |
北里大学 | 補欠合格の電話連絡を 現役生男子を優先していた |
聖マリ アンナ 医科大学 |
調査書の平均点が、 男子が女子よりも高く、 現役生が多浪生に 比べて高かった |
このように多くの大学で不正入試を実施ていたことが明るみになり、その後に実施された2019年度の医学部入試では、女子合格者数が大きく増加した大学もあり、特に女性の合格率が10%を超えたのは過去7年間で初めてのことです。
年齢についても同様に、浪人経験が長い又は医学部再受験生には厳しいと言われていた大学でも、一定の合格者数が出るなど、不正入試発覚による自浄作用の効果はある一定のレベルで出たと評価できます。
ただし、いつまで今の状態が続くかは分かりません。
医学部再受験生は浪人年数や年齢の差別が抑えられ、公正な選抜が実施されている今のうちに合格してしまうことが重要だと言えます。
文系の医学部再受験は合格が厳しい?
文系出身で高校時代は医学部に興味がなかった人でも社会に出て医師という仕事に興味を持ち医学部再受験を持つ人もいると思います。
高校時代に文系を選んだ人は数学や物理・化学などの理科科目が苦手だったことが理由な人も少なくないはず。
そんな人が医学部再受験で合格を目指すことは無謀なのでしょうか。
結論から言えば、文系出身者でも医学部再受験を成功させることは可能です。
医学部再受験の場合は、勉強を一からスタートさせることがほとんどで、理系出身者でも数学や理科科目は覚えていない人がほとんど。
正しい勉強法を身につけ、医学部予備校などの専門の教育機関の力を借りれば、文系でも医学部再受験は十分攻略可能です。
文系でも受験しやすい大学がある
国公立大学医学部受験生にとって必須の共通テストは文系科目の英語・国語・社会があるので、高得点を取ることで得点率の底上げが期待できます。
また、二次試験は大学によって出題科目や配点比率が異なるので、文系出身者でも得点を伸ばしやすい大学もあります。
帝京大学 | 私立 | 【必須科目】 英語 【選択2科目】 数学、理科、国語 |
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昭和大学 | 私立 | 【必須科目】 英語、理科 【選択1科目】 数学、国語 |
滋賀 医科大学 |
国立 | 【共通テストの配点】 国語200、英語100、 数学100、理科100、 社会100 |
上記のような文系科目が試験科目にあったり、配点比率が高かったりする医学部は、文系出身の医学部再受験生におすすめです。
まず、私立の中では医学部再受験生に寛容なことで有名な帝京大学は、英語が必須科目であとは選択というユニークな入試を実施。
しかも選択科目には国語あるので、英語と国語を選んで、あとは得意な方の科目を選べば高得点が期待できます。
同じく私立の昭和大学も2021年度入試から国語を選択科目とし、数学と選べるようになったので、文系の医学部再受験生は必見です。
次に、国立大学を見ていきましょう。
医学部再受験の合格例が非常に多い滋賀医科大学は文系科目だけで400点/600点と文系出身者が最も力を発揮しやすい大学と言えます。
他にも東大をはじめ、京都大学や名古屋大学でも二次試験で国語がある医学部はありますが、難易度が非常に高いので医学部再受験生にとって目標となるのは滋賀医科大学になると言えるでしょう。
医学部再受験生は学士編入も可能
さらに、社会人経験がある人は編入試験で医学部を目指す方法もあります。
編入試験の場合、現役生や浪人生と競争する必要がないうえに、2年次もしくは3年次に編入することも可能なので、その分の時間とお金を節約できます。
医学部の編入試験は私立大学よりも国立大学で活発に実施されており、大学によっては文系出身でも受験しやすい試験を行っていますが、募集定員が少ないためやはり厳しい試験内容となっています。
医学部再受験生のなかには編入がだめなら一般試験を受験しようと思う人がいるかもしれませんが、それぞれ別の対策が必要になり、どちらも高難易度であるため1本に絞ることをおすすめします。
医学部再受験生のブログは参考程度に
ネット上には医学部再受験のブログが沢山あって参考にしている人も多いと思いますが、成功している人はほんの一握りです。
もちろん合格しているブログを読むと独学の人もいるので自分も目指せると思ってしまいがちですが、医学部再受験はあそこまで甘くはありません。
医学部再受験を本気で実現したいなら独学よりも、医学部予備校に通うなどしてプロの指導を受けたほうが絶対に可能性は高まります。
ただし、医学部再受験ブログでは、日々の勉強への取り組み方やモチベーション維持の方法など参考になる部分も多いのでチェックしておいて損はありませんが、あくまで通学時間など空いた時間で読む程度に留めるくらいの位置づけで十分です。
医学部予備校に通えばプロ講師から適切なアドバイスや指導が受けられるので、あとは予備校を信じて勉強に専念するだけになります。
医学部予備校の選び方
入学前の体験授業や学習相談会は参加必須
医学部再受験生にかかわらず、医学部予備校は独自の指導スタイルを確立していることが多いので、まずは自分に合うか確認しましょう。
公式サイトや資料を確認しただけでは自分に合っているかを判断することは不可能です。
必ず、体験授業や学習相談に参加して、自分との相性が良いかどうかを見極めることが重要となります。
医学部再受験を決意したら後戻りはできません。
医学部予備校選びから積極的に行動して、理想的な環境を見つけ出してください。
医学部再受験生の指導実績を確認
医学部予備校は沢山ありますが、全ての校舎が医学部再受験生の指導実績がある訳ではありません。
医学部再受験の指導実績が豊富な予備校のほうは、情報量やノウハウが豊富なので、的確な指導やサポートが受けられます。
中には医学部再受験向けのコースを設置して専門的な指導を行っている予備校もあるので、体験や学習相談で確認してみると良いでしょう。
年齢差別は減少したものの、短期間で医学部合格レベルまで学力を上げ、合格可能性が高い志望大学を見つけることは、やはり医学部再受験の指導実績が豊富な医学部予備校のほうが有利となります。
学費や料金体系を確認しておく
学費が安い理由だけで医学部予備校を選ぶのは危険です。
多少高額であっても合格できると感じたのならその医学部予備校を選ぶことが成功への近道。
ただし、医学部再受験生にとっては経済的な問題も多いと思うので、学費はちゃんと確認しておきましょう。
医学部予備校によっては、最初の学費は安くても、後から追加の費用負担が発生することもあるので、年間負担額は絶対に聞いておくことをおすすめします。
学習支援が充実の医学部予備校がおすすめ
医学部再受験生は基礎を一から徹底して学習していく必要があるので、専門的な指導を受けられるだけでなく、フォロー体制が充実している医学部予備校がおすすめです。
おすすめとしては専用自習室があったり、講師が常時質問待機している環境が整備されている医学部予備校が良いと思います。
センター試験が終わり今後は大学入学共通テストが2021年度入試から始まり、出題意図や形式も変わってくるため、センター試験の勉強しかてこなかった医学部再受験生にとって少人数で手厚い指導が受けられるかどうかは、短期合格に大きく影響してきます。
また、基礎学力がないと、どうしても不明点や疑問点などが頻出しがちになるので、自習していてすぐに質問できる環境のほうが知識の未消化防止につながり、苦手論点などが生まれにくくなるので、大手予備校よりも医学部予備校のほうが講師との距離も近くておすすめです。
さらに、自己管理が苦手な人は厳しく学習管理をしてくれる医学部予備校を選ぶようにしてください。医学部再受験は長期戦になるうえ自分との戦いでもあります。
半強制的に学習する環境下に身をおいたほうが後悔することなく勉強に専念できます。
ここでは、学習環境やフォロー体制が充実している医学部専門予備校を中心に紹介しています。専門予備校だと中小規模なので講師との距離が近く少人数の環境で指導を受けることができます。
また、医学部再受験生の指導実績が豊富だと、ノウハウや情報量が豊富だったり、適切な志望校選定から面接対策など受けたりすることが可能です。
医学部再受験生におすすめの医学部予備校ランキング

野田クルゼ | |
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特徴 | クルゼ方式で医学部合格者増加中 |
野田クルゼは、少人数教育・個別指導で医学部合格を目指す伝統ある医学部専門予備校です。アットホームな環境できめ細かなサポートを受けることが可能です。 医学部受験指導40年以上の豊富な指導実績があり、多くの医学部再受験生も合格させてきた経験値があります。特待制度が充実しているので学力に自信がある方なら経済的負担を抑えることが可能です。 |
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医学部予備校四谷メディカル | |
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特徴 | 多浪・医学部再受験に強いと評判の 専門予備校 |
医学部予備校四谷メディカルは、多浪生や医学部再受験でも1年合格が実現できることで有名。徹底的に学習管理を行い、無駄な授業をせず豊富な演習量をプロ講師のサポートのもとこなしていくので、学力の伸び率が違います。 また、授業で学習した内容を口頭試問により、自分の言葉で説明させることで勉強した内容を正しく理解しているか確認するため、非常に学習定着率が高いのが特徴。 また、講師と同じ教室で勉強するラボラトリー制を導入しているので、いつでも質問や相談ができ、講師もいつも勉強状況を確認できることができます。したがって、勉強から遠ざかっていた医学部再受験にとっては最高の環境と言えます。 |
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四谷学院 | |
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特徴 | 55段階個別指導で 基礎から応用まで徹底学習 |
四谷学院は、55段階個別指導法により中学レベルの学習から始められるので基礎が乏しい医学部再受験生には魅力。自分に合ったレベルで学習を進めれます。 二次試験で必要不可欠となる小論文や面接対策も充実しています。医学部再受験から国立大学医学部に合格した生徒を輩出するなど実績は問題ありません。 |
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授業料の負担が軽い医学部予備校
医学部再受験を目指している受験生の中では独学を選んで学習している人もいますが、正直言って挫折する人が多いのが現状です。
医学部予備校には、勉強を教えてもらうだけでなく、相談や質問ができるフォロー体制、そして切磋琢磨できる仲間などモチベーションを高く維持し短期間で医学部合格を勝ち取れる精神面の存在がかなり大きく影響します。
したがって、1講座から選べる単科コースからでも良いので医学部予備校に通うことを強くおすすめします。教育ローンを利用する方法もあります。こちらのほうが結果的には時間もお金も節約することになります。
ここでは、比較的授業料が安い大手を中心とした医学部予備校を紹介しています。単科講座を開設している学校も多く、大手なら様々なバックグラウンドがある受験生が集まっているので医学部再受験生も目立つ心配がありません。
大手の場合は、予備校卒業生で現役医学部生がバイトでチューター業務などをやっていることも多いので、キャンパスライフなどリアル情報を沢山入手できます。
コストパフォーマンスの優れた医学部予備校ランキング

KGS | |
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特徴 | 毎年全国各地から 生徒が集まる人気予備校 |
KGSは、名古屋にある少人数制の医学部予備校で合格率が自慢です。合格実績が豊富な上に学費もリーズナブルというコストパフォーマンスに優れた医学部予備校として人気が高く、募集終了のコースが毎年出ています。 学費は高卒生本科でも約99万円と大手並みの安さなので、医学部再受験生にもおすすめです。面倒見が良いと評判なので、勉強から遠ざかっていた受験生も着実に学力アップが図れます。 |
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東京メディカル学院 | |
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特徴 | 定員制で面倒見が良いのに学費が安い |
東京メディカル学院は、東京にある医学部予備校で学費は約200万円と他校に比べて安いのが魅力。学費は安いにもかかわらず、少人数定員制を取り入れて丁寧に指導してくれるのが特徴。 夜間は無料で個別特訓をしてくれるなど学費以上のサポートが受けられると評判の医学部予備校です。手取り足取りフォローが必要な医学部再受験生には特におすすめとなります。 |
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駿台予備校 | |
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特徴 | 医学への登竜門と称される名門予備校 |
駿台予備校は、医学部受験に関する情報量が豊富な実績の高い学校です。生活カウンセラーがサポートしてくれるので精神的な悩みもフォロー万全です。 医学部予備校と違い、自由度の高い学習環境ですが上位クラスのレベルは非常に高く難関大学医学部への合格が目指せます。学費が安いことから多くの医学部再受験生が勉強しています。 |
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