医学部予備校の比較
多浪・再受験に強い医学部予備校

多浪・再受験に強い医学部予備校

医学部予備校のなかには3浪以上の多浪生や再受験に強いところがあります。

医学部受験は非常に難易度が高いため、毎年多くの浪人生が大手から医学部予備校に移ってきます。

また、面倒見の良い丁寧な指導によって多浪生だけでなく、知識ゼロの再受験生も合格へと導く実績豊富な校舎もあります

ここでは、医学部受験の難しさと浪人生や再受験生の指導に長けたおすすめの医学部予備校を紹介していきます。

医学部受験の難易度が高い理由

医学部受験の難易度が高い理由
医学部受験は他の大学に比べてその難易度は圧倒的に高く、各医学部予備校でも年々難易度が上がっていると分析しています。

その理由は以下にあります。

医学部設置大学が少なく偏差値が高い

全国の医学部設置大学は、国立大学が42校、公立大学が8校、私立大学が31校、そして防衛医科大学校の1校と、志望者に対してその定員数は少ないために非常に倍率が高いことから偏差値が底上げされています。

2022年度では久留米大学後期が111.6倍、後期入試を除いた倍率が高い大学は帝京大学の35.3倍となっており、他学部ではありえない倍率です。

近年、地方の医師不足や東日本大震災の影響などで国際医療福祉大学や東北医科薬科大学などで医学部が新設され、その定員は増加傾向にありましたが、今後、医師が過剰になることが予想されているので再び定員削減される可能性が高く、難易度は下がることはないでしょう。

また、医学部の偏差値の高さは高倍率だけでなく、医学部を目指す生徒たちの多くは将来を見据えている優秀な受験生が集まることも難易度高い要因の1つ

他にも、近年は現役合格が主流になってきましたが、医学部受験の合格者の多くは浪人生であることも偏差値が高くなる理由といえるでしょう。

苦手科目が作れない

医学部受験の場合、受験生の多くが受験勉強をやりこんできた浪人生です。

浪人生のほとんどは医学部予備校などで医学部入試に必要な知識を詰め込まれてきます。

多くの医学部予備校がしっかりとした対策を行っているため、その中から合格するためには、「すべての教科がまんべんなく得点でき、最低1教科とびぬけてできる教科がある」というのが最低ラインといえます。

一部の私立大学では合計点は合格点に達していたとしても、各教科設定している合格ラインに達さなければ合格にしないところもあるといわれており、得意科目を伸ばすことも重要ですが、それ以上に苦手科目を徹底的につぶすことを目標にすることが合格に繋がりやすいといえます。

国公立の場合は対策科目が多い

国公立の場合は共通テストで文系科目も選択する必要があります

特に地方国公立大学の場合は、共通テストの配点が非常に高く二次試験では理科を課さない大学もみられ、この場合は共通テストの文系科目がどれだけ得点できるかが重要になるのです。

国公立の場合は「私立医学部の費用は払えないがどうしても医者になりたい」と強い気持ちをもって勉強してきた浪人生たちが特に多く集まってくるため、二次試験はもちろん共通テストもしっかり対策してきます。

現役生とは異なり、浪人生は早い段階で理科2科目・英語・数学の主要科目を仕上げてきているので、共通テストの対策にまわす時間も十分とれるのです。

ランキング最下位の大学であっても共通テストのボーダー得点率74%以上、50%~70%が足切りラインです。

基礎学力に自信がある、再受験生の場合は過去に本気で受験勉強をしたことがあるという方以外は国公立医学部を目指すことはおすすめできません。

多浪・浪人生・再受験生が医学部予備校から合格を実現する理由

多浪・浪人生・再受験生が医学部予備校から合格を実現する理由
長く浪人していたり、再受験で医学部を目指す方の場合は、現役や一浪生よりも、周囲の学習環境や受験生の特性などが生徒ごとに著しく異なる場合が多くみられます。

このような場合は、大手予備校よりも医学部予備校に所属した方が合格率が上がることが多い傾向にあります。

その理由は、大手予備校に比べ医学部予備校は下記のような特徴があるからです。

  • 講師との距離が近く丁寧なサポートが受けられる
  • 正しい勉強法が習得可能
  • 医学部合格率が高い
  • 再受験や浪人生向けの大学情報をしることができる

講師との距離が近く丁寧なサポートが受けられる

医学部予備校の多くは完全個別指導か少人数制グループ指導がほとんどで、講師は生徒の顔、名前はもちろん学力もしっかり把握しており講師の方から積極的に声をかけてくれます。

大人数の集団授業の場合、再受験生や数年浪人生活を送っている多浪生は若い浪人生たちに遠慮してしまい積極的に質問できない状態になりがちですが、医学部予備校の場合はその心配はありません。

少人数のため講師は常に生徒の理解度を気にしながら授業を進行するため、その都度、疑問が解決できるので授業内で理解が完了することが可能です。

また、大手予備校でみられる質問するために長時間講師室の前で待つという現象は起こりにくいのも少人数制を採用する医学部予備校の魅力です。

講師以外のスタッフも生徒の顔、状況を把握しているので、志望校の相談やメンタル面の相談など気軽にでき、受験システムがいまいち把握しきれていない再受験生に対してもフォローを行っています。

正しい勉強法が習得可能

長く浪人するには必ず理由があり、この理由を発見・解決しなければ合格はどんどん遠のきます

多くの浪人生は「合格できない理由」を客観的に見つけることができません。

この場合は、医学部予備校に所属し他者に指摘してもらう必要があります。

再受験生の場合も、各々バックグラウンドが異なる為、医学部予備校でそれぞれにあった勉強プランを立ててもたった方が効率よく合格できるといえます。

浪人生や再受験生は現役生とは異なり「がむしゃらに勉強する」ことが苦手な傾向があるので、納得できる勉強法を提示してくれる医学部予備校に所属することをおすすめします。

医学部合格率が高い

医学部予備校は他予備校に比べて当然のことながら医学部合格実績は豊富であり、様々な境遇の生徒たちへの医学部合格の指導ノウハウを持っています。

私立医学部の場合は、出題傾向の偏り、科目によって難易度が異なるものなど個性がみられ、これを把握し対策した上で受験に臨めば圧倒的有利といえます。

再受験生や複数年浪人している場合は、現役生にくらべ面接の加点の際に年齢面で不利になる大学があると言われています。

この面を考慮すると、ペーパーテストで現役生に差をつける点数を取ることが合格に繋がるといえるでしょう。

効率良く医学部対策を行うには、自分の志望校に準じた指導を行っている医学部予備校を利用することがおすすめといえます。

再受験や浪人生向けの大学情報を知ることができる

再受験生や3年以上の浪人生は医学部受験において不利になる傾向にあります。

実際、入学者の年齢層を見ると3年以上浪人しているの合格者割合が少ない場合があります。

これは、噂を聞いて浪人生が受験を避けた可能性もありますが、「大学側が複数年の浪人生を好まない」「問題の内容が簡単で現役生や一浪生と差がつかない」など様々な理由が考えられるのです。

医学部予備校では様々なデータや情報をあつめこれらの真偽を検討し、塾生に提供しています。

また再受験生によってはAO入試や学士受験も視野に入れ勉強する場合もあるのでこれらの情報も集める必要があります。

個人では集めにくい情報も知ることができるという点でも医学部予備校に所属することは合格への近道といえます。

浪人生・再受験生におすすめの医学部予備校

四谷メディカル


四谷メディカルは東京麹町にある偏差値30・複数年の浪人生・再受験生からの合格実績豊富な医学部予備校です。

能動的な学習が定着に直結するという考え方から、授業は演習・口頭試問を多く取り入れた形式で展開します。

料金体系は合格保証付きの完全プログラム以外に、受講生の現在の学力(河合塾偏差値基準)に応じて費用を定額制で設定したプランを設けており、不明朗な料金の発生がありません

しっかりした管理ときめ細やかなフォローが人気の医学部予備校なので、勉強の方法が分からない、今の勉強法が正しいか分からない生徒にはおすすめです。

コ―ス・料金 私大医学部完全合格プログラム:590万円
私大医学部完全合格プログラム:840万円
αコース:220万円
※他偏差値に合わせた料金体系のコース有
指導形態 少人数グループ指導・個別指導
オンラインコ―スの有無 あり
寮の有無 提携寮有
医学部予備校所在地 東京都千代田区二番町11-6 番町YMビル1階

四谷メディカルの詳細はこちら

東京メディカル学院


東京メディカル学院は、小規模でありながら実績豊富な医学部予備校です。

浪人生だけではなく私立文系大学からの再受験生からの合格実績も複数あり、ゼロベースだった理科と数学を1年間で仕上げ、日本医科大学や国際医療福祉大学などの合格させた例もあるほどです。

1年40人という定員制を設け生徒一人ひとりに対してしっかりとした戦略を立ててくれる医学部予備校なので、他の医学部予備校で伸びなかった浪人生にもおすすめです。

他医学部予備校に比べ、浪人コースの費用が圧倒的に安い点も東京メディカル学院の特徴。

コスパの高い医学部予備校といえます。

人気が高く、すぐに定員に達してしまうため年度途中からは入学できないことが多いので、検討されている方はお早めにお問い合わせください。

コ―ス・料金 浪人生医学部進学コース:1,980,000円
現役生医学部進学コース:935,000円
他歯学部・獣医学部コースあり
指導形態 少人数グループ指導・個別指導
オンラインコ―スの有無 なし
寮の有無 HPに記載なし
医学部予備校所在地 東京都中野区中野2-11-6

東京メディカル学院の詳細はこちら

医進の会

医進の会
医進の会は「再受験生サポート力NO.1」 に輝いた大阪に対面校舎を3つもつ医学部予備校です。

5年浪人して医進の会に出会い3校の正規合格勝ち取った、大手予備校で3年浪人し医進の会で成功したなど、何年も浪人し、医進の会にたどりついたという合格者の声が多くみられました。

授業は120分つきっきりの完全個別指導なので、生徒の中も講師がその解き方などを常にチェックしてくれるため、直すべき癖も指摘してもらえます。

また、完全個別指導で、相談しながら受講回数を決めることができ、単科でも受講可能なので苦手科目が把握できている浪人生にはおすすめの医学部予備校といえるでしょう。

コ―ス・料金 1コマ2時間19,800円(浪人・現役共に同額)
指導形態 完全個別指導
オンラインコ―スの有無 あり
寮の有無 提携寮紹介
医学部予備校所在地 大阪市天王寺区生玉前町1-1 上本町ホールドビル6F

医進の会の詳細はこちら

多浪・再受験でも諦めないことが重要!

多浪・再受験でも諦めないことが重要!
先に述べた通り、多浪・再受験の方が医学部受験合格を果たすためには、現役生や一浪生に比べて不利な状況を突破しなければいけないことが多いですが、だからと言って不可能なことでは全くないです。

実力が及ばず何年も浪人している場合もご自身に才能がない、他者よりも劣っているなどとマイナスなことを考えるのもよくないことです。

逆に考えていただきたいのですが、医師になることに才能が求められるのであれば、そもそも安定した医療を人で溢れかえっているこの世の中で提供することは不可能です。

すなわち、適性や向き不向きはあるものの、医学部に合格して医師になるだけであれば、やるべきことから逃げずに、出来るまで取り組むということをひたすらやるだけで十分。

医師は才能があるに越したことはないものの、なくともなれる職業です。

そういった事例はインターネットやYouTubeで検索するだけでもたくさん出てきます。

とは言うものの、一年でも早く合格しないとどんどん不利な状況になることは否定できません

心身共に苦しい状況に陥っていく多浪や再受験をされている方々が確実に合格を掴むためには、他者よりも作戦的である必要があることは確かだと言えるでしょう。

具体的に述べると、

  • 自身が一日一日勉強に打ち込める環境を作り出す・見つけ出す
  • その一助として、親身に合格までの良き伴走者となってくれる医学部予備校への入学を検討する
  • 時間は有限なので受験時期から逆算的に学習計画を立てる
  • 自宅等でオンライン指導を受ける場合であれば、自習しやすい環境として有料自習室に入ることも一つのアイデア

などといったことでしょうか。

成績や性格などによって作戦は様々なので、ここで述べたこと以外にも個々に考えるべきこと、考えることでより上手に勉強できて成長できるようになることは多々あります。

また、より具体的に何をすれば良いのかを考えるにあたっては、あなたの成績をよく知る講師や教務にアドバイスを貰うこともヒントになります

とにかく、諦めずに知恵を絞って進み続けることしか合格への道はありません。

まとめ

再受験生や複数年浪人している方が合格するには、ペーパーで現役生に比べ圧倒的に良い成績をとるのはもちろん、二次試験の面接できかれるであろう「浪人を続けた理由」や「入学後年齢の若い生徒たちに馴染めるか」など浪人生・再受験生ならではの質問に対し対応できる表現力を身に着ける必要があります。

これらを自分ひとりで対策するのは難しく、この場合は浪人・再受験の合格実績が高い医学部予備校に行くことが得策です。

最短距離で医師になるためには、勉強に集中できる環境が必要です。

そして、最後まで諦めないこと。

口コミだけではなく実際に体験授業、面談などをうけ自分の現状をしっかり伝えた上で納得できる提案をしてくれる医学部予備校をみつけ合格をつかんでください。

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