群馬の医学部予備校

群馬県内には国立の群馬大学が唯一の医学部を設置していますが、首都圏へのアクセスの良さから関東の医学部を志願する受験生が多いです。

ただし、医学部予備校の数は限定的であり、群馬で合格を目指す受験生にとっては予備校選びで苦戦する人も少なくありません。

そこで今回は、群馬で医学部合格を目指す受験生はどんな対策を行っているのか、医学部予備校と一緒に解説していきます。

群馬の医学部受験事情

地方の進学高校の優秀な生徒は地元の医学部を目指すケースが多く、群馬県も例外ではないようです。

群馬で進学校と言えば、前橋高や高崎高が群馬大学医学部医学科へ多くの合格者を輩出させています。

しかし、やはり首都圏の受験生も志願している傾向にあり、群馬大学医学部医学科の在籍比率は県内は3割程度しかありません。

東京にある開成や桜蔭といった進学校出身者が多く、他県出身の受験生とハイレベルな競争を勝ち抜く必要があります。

そのためにも、都内の受験生に負けない受験対策が必要になりますが、勉強できる予備校や塾はどうしても東京に比べて選択肢が限られてしまいます。

特に高校生だと学校の勉強もあるので、遠方の医学部予備校に通って対策することは困難なのが現実。

そこで、次は群馬にあるおすすめの医学部予備校を紹介していきます。

群馬大学ってどんな医学部？

群馬県前橋市に存在する群馬大学医学部は寄生虫における体重減少の関係性のメカニズムを世界で初めて明らかにしたことで話題になりました。

また、世界有数の重粒子線施設を保有しがん治療が行えることも有名です。

入試に関しては以前、再受験生が不合格を不服として裁判を起こしたことで、多くの医学部予備校は群馬大学を再受験生には進めない傾向があります。

群馬大学は二年次の学士編入募集を多くしており、再受験に強い医学部予備校から毎年合格者がでていることから、再受験で群馬大を狙う場合はまずは編入を視野に入れることがおすすめです。

入試基本情報

一般試験

募集人数	一般枠：65名 地域枠：６名
共通テスト科目	国：100点、地歴公民：50点、数ⅠAⅡB：100点、物化生（2科目選択）：100点、外国語：100点
二次科目	数ⅠⅡⅢAB：150点、物・化：150点、小論文：150点、面接

群馬大学は二次で生物を選択できないこと、小論がほぼ専門的な医療系英語であることが特徴です。

小論は医学部予備校での対策をおすすめします。

学校推薦型選抜

募集人数	一般枠：25名　地域枠：12名
共通テスト	5教科7科目
個別試験	学校成績4.3以上　面接・小論を課す

過去問は拡散されていません。推薦コースに力をいれる医学部予備校は小論のデータを有している可能性が高いのでお問い合わせください。

群馬大学の入学難易度はどれくらい？

群馬大学の2022年度の偏差値は河合塾・医学部予備校では65、駿台予備校では63となっており、全国国公立医学部50校中29位と医学部の中で中堅レベルといえます。

次は倍率の推移についてです。

	2021（前期一般枠）	2021（前期地域枠）	2022（前期一般枠）	2022（前期地域枠）
募集人数	65	６	65	6
志願者数	164	24	284	34
倍率	2.5	4.0	4.4	5.7

2022年度は前年に比べ、一般枠・群馬地域枠ともに倍率を大きく上げています。これは、隔年現象、共通テストが難化し上位層がランクを落として出願したことが原因といえるでしょう。

群馬大学の入試問題の傾向は？

群馬大学の学科問題は非常に標準的です。対し、小論は難易度が高いので群馬大学対策を行う医学部予備校に相談されることをおすすめします。

数学

時間	120分
問題数	大問５つ（時間に対して適量）
傾向	標準的な問題が偏りなく出題。極座標・二次曲線などもマイナー単元も出題される。
対策	ハイレベルな対策は不要。教科書の準拠教材の典型問題をやりこむこと。

化学

時間	物理と合わせて120分
問題数	大問４つ（問題量は多め）
傾向	基礎～標準問題。有機・高分子は頻出で若干深い内容をきかれるが、無機に関しては初歩的な知識のみ。
対策	ハイレベルな対策は不要。問題量が多いの知識問題を選び最後まで解き進めること。計算問題は後回し。学校準拠問題集の基本問題をやりこむこと。

物理

時間	化学と合わせて120分
問題数	大問３つ（問題量は非常に多い）
傾向	力学・電磁気が多め。基本的な内容だがとにかく問題量が多いので出来る問題から解いていく。
対策	ハイレベルな対策は不要。教科書の準拠教材の典型問題で十分。本番では化学から解くことがおすすめ。

小論文

時間	90分
問題数	大問１つ
傾向	英語の文を読ませて内容分析をさせる。和訳や自由記述あり。医療系など専門性が高い内容が多い。
対策	英語長文を早くよみ要約できる力が必要。医学部予備校で群馬大の小論対策を行っているので受講してみるとよい。

浪人生は埼玉の大宮まで通う受験生も多い？

上記のように、群馬には医学部予備校も大手進学予備校も数が限れているため、浪人生は埼玉や東京の校舎まで通学したり、寮を利用したりして勉強しています。

なかでもおすすめなのは埼玉県の大宮駅で、ターミナル駅だけあって大手予備校や医学部予備校の校舎が集まっているのが特徴です。

群馬県でもJR高崎線を利用すれば、通学時間は長くなりますが、高崎駅や前橋駅なら電車1本でアクセスでき、費用はかかりますが新幹線でも通学できます。

したがって、群馬の受験生でもアクセスの良さから大宮にある医学部予備校などに通って対策している人は意外と多いです。

大宮駅周辺エリアは医学部予備校が豊富

埼玉県にある大宮駅前周辺には群馬にはない進学予備校が多く、県内だけで探すよりも選択肢は広がります。

大宮駅には医学部に特化した対策ができるコースは豊富で、以下のような医学部予備校で学ぶことが可能です。

駿台予備校	3大予備校の１つで 高卒向けのコースも 設置する 医学部受験対策で 昔から評価が高い
四谷学院	立地の良さから 埼玉県以外からの 生徒も多い 人気予備校で 再受験生の実績も 豊富だと評判
プロメディカス	医学部予備校で 唯一の大宮校を設置し、 専任講師のみで 構成されているので サポート力が違う

駿台グループの医学部専門予備校【プロメディカス】はどんなところ？

駿台グループのプロメディカスは大宮・東京・横浜・名古屋に校舎をもつ医学部予備校です。

2021年医学部合格 1次試験228名、最終合格者数164名と一般入試・総合選抜ともに毎年多くの合格者を出しています。

口コミ評価も高く、大宮校には埼玉県内はもちろん、栃木・群馬・新潟などの県外から多くの生徒が通っています。

また、プロメディカスが運営するサイト「大学受験ナビゲーター」は大学受験情報に加え、各大学の学長や入試担当者のインタビューが掲載されており医歯薬獣医系の受験生は必見です。

少人数クラス授業で切磋琢磨

授業は1クラス8名までの完全少人数クラスを採用しています。

クラスは学力別に編成されており、定期的な内部模試により、その都度クラスのメンバーは入れ代わり、適切な競争原理が働きます。

クラスのメンバーと切磋琢磨することでワンランク上の志望校も狙うことが可能です。

また、集団授業であっても一人一人を丁寧にケアするシステムがあり、安心して勉強に打ち込むことができる環境です。

大手予備校のような大人数での授業は合わない、でも個別医学部予備校だけは嫌だという方にはお勧めです。

圧倒的な授業力とサポート

プロメディカスの専任講師陣は、厳しい採用試験を合格した受験指導に精通したプロ集団です。

圧倒的授業力で生徒の学力を伸ばします。
各校舎には受験に精通した責任者がおり、詳しい受験情報を担当者が共有、駆使し、個人ごとへ入試問題との相性も含めてアドバイスいたします。

個々の学習の仕方や大学の併願作戦などを具体的に提示して合格へと最後まで責任をもって指導しています。

また駅から近い立地に加え、生徒一人一人へ専用の自習室、ロッカーを提供し、安心して学習できる環境を確立しており、常にインターネット上で保護者の方がお子様方の成績などを確認できるようになっておりますので安心です。

基本情報

授業料	高卒生コース年間350万円
予備校所在地	さいたま市大宮区桜木町2-277 大宮田中ビル

プロメディカスの詳細

群馬大学医学部を志望する受験生におすすめの医学部予備校

群馬大学医学部は共通テストと二次試験の比率が450：450となっており両テスト共にバランスよく得点する必要があります。

共通テストは5教科7科目で全て素点が50％換算した合計点が用いられ、二次学科試験では数学・化学・物理の3科目が課せられます。

英語を課さない点、生物を選択できない点など他の大学にはない特徴といえます。

入試問題の内容は他学科と同じなので、私立医学部対策のように医学部予備校に通って医学部に特化した勉強は必ずしも必要ありませんが、多くの基本的な問題を短時間で正確に処理しなければいけない試験傾向でかつ理数科目の比重が高いく、十分な対策が必要です。

ここでは群馬県内で受講可能な群馬大学対策に適した予備校をオンライン医学部予備校をふくめご紹介します。

野田クルゼ

50年以上の医歯薬系指導実績がある医学部予備校です。

東京お茶の水に１校舎のみを有し対面授業を行っていましたが、2021年から野田クルゼの校舎でしか受講できなかったエキスパート講師による個別指導と専門スタッフの学習カウンセリングがオンラインでできるコースを新設しました。

小規模校舎ながら毎年私立医学部だけでなく国公立医学部合格者を多く輩出していることが特徴です。

オンラインコースの場合はご相談していただければ、1科目からの受講が可能になります。

もちろん学習相談や受験校の決め方などのカウンセリングも無料です。

基本情報

授業料	1コマ80分：￥13,307
予備校所在地	東京都千代田区神田駿河台2-8 瀬川ビルディング 5F

野田クルゼの詳細

メディカルラボ

医学部予備校合格者数NO.1を誇る河合塾グループの医学部予備校です。

2021年も群馬大をはじめとした国公立医学部合格者は174人となっています。

私立医学部対策に関して圧倒的な情報量を多くの合格実績を持ちますが、国公立大学の合格者数も多いことが特徴です。

共通テスト対策は映像で、二次に必要な科目は対面やオンラインで受講する生徒が多くみられます。

「50分導入→50分演習→50分解説」という150分の特殊な授業スタイルで知識の定着を図りきめ細かい学習指導が魅力で、オンライン指導も通学コースと同じクオリティを提供します。

総合選抜や地域、私立大の入試傾向についても詳しい情報を持っているので、私大医学部も併願しようと考えている場合はおすすめの予備校です。

大宮にも校舎があるので、通常はオンライン授業、長期休みのみ群馬から通うことも可能です。

基本情報

授業料	高卒生　年間4,422,000円
予備校所在地	さいたま市中央区新都心5-2　小池ビル porte6F

メディカルラボの詳細

トライ式医学部合格コース

家庭教師のトライが提供する医学部に特化したコースです。

群馬県に７校舎あるトライ個別教室での受講、ご家庭での対面・オンライン受講を選ぶことができます。

自分の志望校と現状学力に合わせた「合格最低点戦略」で生徒を合格へ導きます。

医学部予備校が近くにない地域の方が多く利用しており毎年合格実績をだしています。

単科で受講できるので、二次に必要な理系科目教科に適しています。

また、医学部予備校のように全教科を履修し志望校ごとの対策もできるので、私立医学部も視野に入れている人にもおすすめです。

トライ生はトライ群馬校での自習室利用も可能です。

基本情報

授業料	プロ講師の場合月6万円～
予備校所在地	群馬県高崎市栄町3-23 高崎タワー21

トライ式医学部合格コースの詳細

ネット完結型のオンライン通信コースもおすすめ

費用負担は授業料のみ

医学部予備校のオンライン授業なら群馬の自宅で受講できるため、東京や埼玉までの移動費や寮費がかかりません。

したがって、費用負担は学費だけと余計なコストがかかならいのが魅力です。

寮費になると年間100万円を超える医学部予備校も少なくないので、医学部予備校がない群馬県でもオンラインなら地元に残って医学部受験対策ができます。

合格実績豊富な医学部予備校が候補になる

群馬県の場合、地元から通学するとなると医学部予備校の候補は極端に限られてきます。

しかし、オンライン通信ならコースを設置している全国の医学部予備校が選択肢になります。

候補が増えれば、それだけ自分が理想とする指導が受けられる可能性も高まるということ。

通学なら候補にならなかった医学部予備校が、オンラインなら可能になります。

オンライン個別指導だから学習効果が高い

オンライン通信コースのほとんどは、ビデオチャット機能を使った対面式の個別指導を採用しています。

したがって、録画された映像授業のような一方通行の指導ではありません。

リアルタイムで講師は受験生の学力や性格に応じて最適な指導を提供してくれます。

授業中の質問はもちろん、学習面の相談や家庭学習のアドバイスなど、通学生と同等のサポートが受けられます。

【まとめ】県外でも実績豊富な医学部予備校を探すのがポイント

以上、群馬県の受験事情や医学部予備校について紹介してきましたが、学習環境においては校舎数が少ないため、選択肢は限られてくるのが正直なところ。

そのため、浪人生など高校生に比べて自由度が高い場合は、群馬県外にある医学部予備校なども含めて探したほうが理想的な学習環境に出会える可能性が非常に高くなります。

もちろん、通学費や寮費など学費以外に生じる負担もあるのでご両親とよく話し合ったうえで決めましょう。

まずは、全国にある合格実績豊富な医学部予備校の存在を知ることから始めてみることをおすすめします。