医学部予備校がない地方などで専門的な入試対策により合格が目指せる方法が進学予備校の医学部コース。
地方など地域によっては医学部予備校がない場所も多いため、現役生をはじめ地元から離れられない受験生が医学部を目指す場合の選択肢に入ってくるのが進学予備校の医学部コース。
医学部コースは、医学部合格を目指す受験生を対象にした対策クラスであるため、専門的な指導を受けることが可能です。
ここでは、医学部予備校と比較した場合、医学部コースにはどんなメリットやデメリットがあるのか、ここでは詳しく紹介していきます。
近くに医学部予備校がない受験生はぜひ参考にしてみて下さい。
合格を目指すなら在籍したい医学部コースとは
医学部合格を目指した受験対策を行っているのは医学部予備校だけではありません。
大学受験指導を行う予備校や塾の中には、医学部コースを設置して専門的な対策を行っているところもあります。
特に優秀な受験生が集まる、駿台や河合塾並びに東進などの大手予備校は国公立大学・私立大学とそれぞれの医学部コースをレベル別に分けるなどの充実ぶりです。
また、地域密着型の地元の進学予備校でも医学部コースを設置していることが多いので、近隣に医学部予備校がない受験生にとっては、地元で対策ができる救世主のような存在。
では、医学部コースから合格を目指して勉強するにはどんなメリットやデメリットがあるのかを確認してみましょう。
医学部コースのメリット
レベルの高いライバル同士で切磋琢磨できる環境
地元で評判の進学校の高校生や浪人生ほど医学部を目指す傾向にあるため、医学部コースには優秀な受験生が集まってくることが多いです。
しかも、医学部コースの多くは選抜クラスや特進クラスであるため、生徒のレベルは非常に高い。
そのため、医学部コースの中ではハイレベルの競争が繰り広げられており、お互いが切磋琢磨しながら学力をさらに伸ばしていくことが可能です。
勉強への姿勢や志の高さが大きな刺激となり、合格へ向けて質の高い勉強が実現できることは間違いありません。
高卒本科生は学割対象なうえ特進で学費が割安な場合も多い
医学部予備校と違い、進学予備校の場合は学校法人が運営していることが多いので、浪人生も学割対象となり通学費用を抑えることが可能です。
特に遠方から通学する浪人生の場合だと、毎月の交通費負担も大きくなりがちですが、学校法人の予備校なら半額程度の交通費負担で済みます。
また、医学部コースの場合は選抜・特進として受講できるため、学力が他の一般生と違って全額・一部免除となっている場合が多いです。
つまり、学費負担を大きく抑えて専門的な対策ができることが医学部コースの大きな魅力と言えるでしょう。
講師も選抜されているため指導レベルは高い
医学部コースは選抜クラスが多いと言いましたが、生徒だけでなく授業を担当する講師陣も校舎で最も実力のあるプロが選抜されています。
多くの生徒を合格へと導いてきた実力派講師陣が指導してくれるので、高い学習効果が期待できるでしょう。
やはりプロ講師陣の授業は、大学生講師やアルバイト講師とは一線を画しており、生徒のモチベーションの上げ方や医学部入試に対する情報量が違います。
デメリットや医学部予備校との違い
ほとんどが選抜クラスのため全ての受験生が受講できない
メリット部分でも述べた通り、医学部コースは選抜クラスであることが多いため、医学部合格を目指す全ての受験生が在籍できるとは限りません。
テストを受けてある一定の学力があると認められた受験生しか在籍できないので、入学時点の学力は大きく関係してきます。
医学部予備校の場合は、学力に関係なく誰もが入学可能で、医学部合格に向けた専門的な対策が受けられる一方、医学部コースは1年間で合格できる可能性が大きい一部の生徒に限定されている点は注意が必要です。
医学部予備校のような徹底したサポート体制は期待できない
医学部予備校は自己管理が苦手な生徒でも、1日12時間の強制学習から日々の学習管理まで徹底しているのが特徴です。
いっぽう、進学予備校の場合は医学部コースであっても比較的自由です。
マイペースに勉強したい人にとっては最高の環境ですが、計画通りに勉強できない受験生にとっては学力が伸び悩むリスクが高いと言えるでしょう。
ただし、医学部コースにはもともと学力が高い優秀な生徒が多いため、自己管理ができる割合のほうが大きいです。
それでも、一部の生徒は学力が伸び悩んでしまい合格できずに医学部予備校へ移っていく人も毎年一定の割合でいるので、自己管理が苦手な性格だと思う人は医学部予備校を最初から選ぶことをおすすめします。
生徒数が多いため学習環境で不満を感じる受験生も多い
進学予備校で医学部コースを設置している場合は規模の大きな校舎が多いので、生徒の数がとにかく多い。
生徒の数が多いと、授業中も講師との距離が遠くて生徒一人ひとりに豊富な時間を割いて指導することができません。
また、質問しようにも生徒が多いと順番待ちになりがちで、その分勉強時間のロスが生じてしまいます。
さらに、自習室も利用したい時に席が空いていなかったりすることも多いです。
いっぽう、医学部予備校の場合は少人数体制のアットホームな環境下で対策できるため、講師との距離が近いだけでなく、固定制自習室など充実した学習環境が用意されています。
医学部コース以外の生徒もいるのでモチベーションの差が大きい
駿台や河合塾のように医学部コースだけが集まる専用校舎なら問題ありませんが、多くの校舎では他学部を目指す生徒と学習環境を共有します。
したがって、様々な学力や志望大学の生徒が集まっているため、モチベーションや勉強に対する姿勢に大きな差が生じています。
共用部でお喋りに夢中になったり、自習室で仮眠していたり、スマホをいじっていたりと、自分のモチベーションにも支障をきたすようなリスクも多いです。
医学部予備校のように医師を目指す志の高い生徒ばかりではないことに注意しておきましょう。
まとめ
今回は進学予備校や学習塾の医学部コースについて紹介してきました。
それぞれメリットやデメリットがあるので、両者を理解したうえで医学部予備校とどちらを選ぶか選択すると良いでしょう。
ちなみに、下記のような生徒に医学部コースは最適だと言えます。
- 現時点で医学部合格が狙える学力がある
- 近隣に合格実績豊富な医学部予備校が無い
- 自己管理ができるのでマイペースに対策したい
以上のように、学力優秀な受験生なら医学部コースでも上位クラスに在籍できるため、レベルの高い環境下で学力をさらに飛躍することができるでしょう。
また、医学部予備校が近隣にない場合は、高校生や中学生など地元を離れられない生徒にとって進学予備校の医学部コースは数少ない選択肢と言えます。
さらに、自分で学習計画にそって勉強できる人は、医学部予備校のような厳格な管理は窮屈に感じるかもしれないので、マイペースに勉強できる大手の雰囲気のほうが合っていると言えるでしょう。
おすすめの医学部コース
最後に、医学部コースで対策したい受験生におすすめの予備校を紹介したいと思います。
四谷学院 | |
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特徴 | 現在の学力に関係なく医学部合格が目指せる |
四谷学院のキャッチコピー「何で、私が○○に!?」で有名な大手予備校ですすが、キャッチコピー通りに現在の学力に関係なく医学部が目指せるのが特徴。 55段階個別指導により、中学レベルから東大合格レベルまで基礎学力から着実に学力を伸ばしていけるので、現在の学力に関係なく医学部合格が目指せます。 実際、社会人や主婦の医学部再受験生が合格を実現している実績があるので、学習システムは非常に優秀だと言えるでしょう。 |
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河合塾 | |
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特徴 | 医学部専用校舎が豊富 |
河合塾の場合、医学部専用校舎を東京のみならず、名古屋および大阪にも設置しているので、より多くの受験生が利用可能です。 しかも、河合塾と言えば、早くから現役生コースを設置して高校生の指導に力を入れてきた経緯があるので、地元を離れられない現役生に最適。医学部コースも充実しており、合格者数も大手ではトップクラスなため上位クラスに入れれば医学部合格も大きく引き寄せられるでしょう。 |
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駿台予備校 | |
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特徴 | 伝統の市ヶ谷をはじめ、上位層からの評判が高い |
駿台予備校は、東京の市ヶ谷校舎に医学部コース専用校舎を古くから設置して豊富な合格者を輩出しているのが特徴。 特に医学部コースの上位クラスはレベルが非常に高く、優秀な生徒からの評判が非常に高いです。トップレベルの大学を目指している医学部受験生にはおすすめだと言えます。 |
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