医学部入試問題
医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅱ」

医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅱ」

エースメディカルみなとみらいの峰岸先生が英語の医学部入試を徹底解説。

峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

今回から「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設します。

入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。

入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第23回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅱ」①

医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅱ」①

今回も岩手医科大学の空所補充問題を攻略していきましょう。

設問は空所補充がやはり10か所、和訳も2題の例年のパターンです。しかし問題文はパラグラフが一つしかない形式です。本問は2011年度のものです。

出典はEdwin O. Reischauer. The Meaning of Internationalization. Tuttle Publishing, 2009.となっています。

単語の(注)は以下のものが与えられています。

the nation state 民族国家;
unbridled 制御のない;
antagonistic 敵対する;
brink 瀬戸際

*解説の都合上、各文に番号をつけています。

問 次の英文を読み,下の各問に答えなさい。

①Nationalism now dominates almost all ( ア ) of the world.

②This can well be ( イ ) the age of nationalism.

③But it is not ( ウ ) to see that we are approaching the end of that ( エ ).

④(1)No one can deny that mankind has made stunning progress under the nation state during the past few centuries, but it is becoming clear that the ( オ ) much longer of an unbridled system of mutually antagonistic national units would bring us to ( カ ).

⑤The First and Second World Wars were ( キ ) well before most of you were born, but actually not very long ago in ( ク ) terms.

⑤Both occurred during my lifetime, and (2)most people would agree that a Third World War would bring an end to civilization as we know it.

⑥In fact, it might mean the ( ケ ) of the whole human ( コ ).

⑦For the first time in history we are very close to the brink of our own self-destruction.

問1.下線部(1)と(2)を日本語に訳しなさい。
問2.文中の空所( ア )~( コ )に入る適語を次の(1)~(10)より選び,その番号を解答欄に記入しなさい。
(1) age (2) extinction (3) historic (4) catastrophe (5) race (6) fought (7) hard (8) called (9) continuation (10) parts

まず、今回の問題は注からもわかるように政治の話であり、ロジックを使う論説文であることがわかりますね。そんな時は因果関係をはっきりつかんでいきましょう。

①の文は主語(S)はNationalism(ナショナリズム)で述語動詞(V)はdominates(優勢である)ですね。

「どこで優勢なのか」というとalmost all ( ア ) of the worldですから「世界のほとんどすべての(ア)で」ということです。「ほとんどすべての場所=部分で」と考えるといいですね。

正解は(10) partsです。part(部分)が複数形になっていることも注意してください。

②SはThis でVがcan well be ( イ )ですね。後ろの the age of nationalism(ナショナリズムの時代)は「受け身になる前」の文(能動態の文)を考えるとわかりやすいですね。

文の意味は「このことはナショナリズムの時代と( イ )されることができる」となるので(8)calledが正解ですね。

訳は受け身にせずに「現在は十分にナショナリズム時代と呼ぶことができる」でいいですね。

③この文はBut(しかし)で始まっているので前の文とは逆のことを述べていきますね。Sがitですが「it is ~to不定詞」で仮主語・真主語構文ですね。to以下が真主語です。

この部分から攻略しましょう。to see は「見ること、気づくことは」ですね。何に気が付くのかというとthat以下ですから we are approaching で「私たちは近づいている」ということに、ですね。

「どこに近づいているのか」というとthe end of that( エ )ですね。endは「終わり、終点」ですから「(エ)の終わり」に近づいているのですね。that( エ )の前にあるthatに注目してください。

「その」という意味ですから以前に一度出てきたものを指しますね。よって、その「時代」、を表す(1)ageが正解ですね。その時代とはナショナリズムの時代ですね。

( ウ )の部分の正解を探しましょう。ここは「その時代が終わりに近づいていることに気が付くことはそんなに( ウ )ではない」という意味になりますから。

その流れを考えると「そんなに難しくはない」となりますから(7) hardが入りますね。

④ここは下線部和訳です。SVを取りましょう。Sは「No one」 でVは「can deny」でOは that以下ですね。その中身はSが「mankind」 でVが「has made」 でOが「stunning progress」です。

以下は修飾語ですが、「どのような状況で」が「under the nation state」で、「いつ」かがduring the past few centuriesですね。難しい単語はありません。

(1)の和訳例は「人類が過去数世紀の間に民族国家のもとで驚くほどの進歩を遂げたことは誰も否定できない」ですね。

カンマの右を見ていきましょう。but以下はSが it、Vが is becoming、Cがclearです。

何が明らかになってきたのかというと that 以下ですね。ここのSをつかみましょう。

副詞(句)をカッコにいれてどんどん飛ばしていくとwould bring us to ( カ )という部分がVであることがわかります。するとSは the ( オ )の部分ですね。

much longer of an unbridled system of mutually antagonistic national unitsの部分は unbridledが「 制御のない」antagonisticが「 敵対する」ですから「敵対する国家の制御のない仕組みが長く..」となるのでSは「続くこと」になりますね。名詞ですから(9) continuationが正解です。

( カ )にはその状態が長く続くと「悲惨な状態」になるわけですから(4) catastrophe(大参事)が入りますね。通した訳は「しかし相互に敵対する民族的単位から構成される制御不能な体制がずっと長く続けば、我々は破局へと導かれるだろうということが明らかになってきた」ですね。

いかがですか、この手の空所補充には慣れてきたのではないですか?また次回もこの続きをやりましょう。

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エースメディカルみなとみらいでは、生徒各個人に合わせて英文のレベルを分け、中学生レベルの英文から科学雑誌の英文までを準備しています。

医学部に受かる力の養成に直結した授業を展開しています。無料レッスン随時受付中です。お問い合わせください。

2015年11月06日

第24回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅱ」②

医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅱ」②

今回も岩手医科大学の空所補充問題を攻略していきましょう。

設問は空所補充がやはり10か所、和訳も2題の例年のパターンです。しかし問題文はパラグラフが一つしかない形式です。

本問は2011年度のものです。出典はEdwin O. Reischauer. The Meaning of Internationalization. Tuttle Publishing, 2009.となっています。

単語の(注)は以下のものが与えられています。
the nation state 民族国家;
unbridled 制御のない;
antagonistic 敵対する;
brink 瀬戸際

*解説の都合上、各文に番号をつけています。

問 次の英文を読み,下の各問に答えなさい。(問題文、設問とも前回に解説した部分はカットしています)

⑤The First and Second World Wars were ( キ ) well before most of you were born, but actually not very long ago in ( ク ) terms.

⑥Both occurred during my lifetime, and (2)most people would agree that a Third World War would bring an end to civilization as we know it.

⑦In fact, it might mean the ( ケ ) of the whole human ( コ ).

⑧For the first time in history we are very close to the brink of our own self-destruction.

問1.下線部(1)と(2)を日本語に訳しなさい。
問2.文中の空所( ア )~( コ )に入る適語を次の(1)~(10)より選び,その番号を解答欄に記入しなさい。
(2) extinction (3) historic (5) race (6) fought

まず、残っている選択肢の品詞と意味をチェックしていきましょう。

(2)のextinctionは動詞extinct「絶滅させる」の名詞形で「絶滅」ですね。(3)のhistoricは形容詞で「歴史上の」ですね。(5)の raceは名詞で「人種」ですね。(6)の foughtは動詞fight(戦う)の過去形・過去分詞形ですね。

では⑤の文です。主語(S)がThe First and Second World Wars(第一次、二次世界大戦)で述語動詞(V)がwereの部分ですね。

ここの( キ )に入るものを考えましょう。可能性は①第2文型を作る「補語(C)」か②受け身を作る「過去分詞」ですね。意味を取りましょう。

後ろの部分はwell before most of you were bornですね。before most of you were bornは「あなたたちのほとんどが生まれる前に」ですね。

wellは「よく、上手に、十分に」です。特に「十分に」と訳すとうまくいくことが多いので覚えておきましょう。すると意味的につながるものは「戦かう」しかありませんね。

「第一次、二次世界大戦は十分に戦われた」という文になりますから(6)が正解です。

次の部分はbutで始まりますね。この部分は「世界大戦はどちらも、あなたたちのほとんどの人が生まれる前に戦われました」という前の文を受けてついく部分ですので、意味的には「しかし、実はそれは~ではない」いうロジックが成り立ちますね。actuallyは「実は」ですね。

not very long agoは「それほど前ではない」ですね。 in ( ク ) termsの部分はtermsの意味を抑えてください。多義語ですね。

「①学期②期間③間柄④関係⑤条件⑥用語⑦名づける」は出てくるようにしておいてください。ここでは前後から「歴史的にはそれほど前のことではない」となりますね。

よって(3)のhistoricが正解です。

⑥この文は文頭のBoth がSですが、これは前述のboth wars(両世界大戦)のことですね。Vがoccurred(起こった)です。

during my lifetimeは「私の生きている間に」ですね。

下線部(2)を見ていきましょう。Sはmost people でVはwould agree です。目的語Oはthat以下ですね。

この部分のSは a Third World War(第3次世界大戦)でVは would bring(もたらす) でOはan end(終わり)ですね。何の「終わり」かついうとto civilization(文明)ですね。

as we know itは「私たちが知っているような」ですね。

それをつなぐと、下線部の訳は「もし第三次世界大戦が起これば、それは我々が知っているような文明に終わりをもたらすだろうということについて、たいていの人は同意するだろう。」となりますね。

⑦ 文頭のIn factは「実際に」ですね。

SはitでVはmight meanで、Oは the ( ケ ) ですね。itは前述の「第三次世界大戦」ととると、「それは( ケ )を意味するのかもしれない」となりますね。

そうすると( ケ )には残った選択肢から (2) extinctionが入りますね。of the whole human ( コ )の部分には(5) raceが入りますね。

この部分の訳は「実際それは全人類の危機を意味するかもしれない」となります。

⑧の文も難しくないですね。訳は「我々は歴史上はじめて、自己破壊の瀬戸際のかなり近いところにいるのである」でいいですね。

いかがですか?岩手医科大の空所補充と和訳の問題は毎年このレベルです。合格には9割取ることが望ましいレベルですね。点を落とさないようしかも素早く解いていく必要があります。受験する人は過去問で十分練習しておいてください。

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2015年11月13日
プロフィール
峰岸敏之

峰岸 敏之

1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。

河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。

2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。