峰岸先生による医学部入試問題解説の今回は2017年富山大学の1700語以上の超長文問題です。
今回から「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設します。
入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。
入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。
- 第167回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」①
- 第168回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」②
- 第169回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」③
- 第170回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」④
- 第171回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑤
- 第172回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑥
- 第173回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑦
- 第174回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑧
- 第175回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑨
- 第176回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑩
- 第177回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑪
- 第178回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑫
- 第179回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑬
- 第180回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑭
- 第181回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑮
- 第182回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑯
- 第183回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑰
- 第184回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑱
- 第185回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑲
- 第186回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑳
- 第187回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉑
- 第188回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉒
- 第189回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉓
- 第190回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉔
- 第191回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉕
- 第192回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉖
- 第193回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉗
- 第194回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉘
- 第195回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉙
- 第196回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉚
第167回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」①
今回は富山大医学部の入試問題(2017年)を扱っています。
設問も含めると1700語の超長文です。
今日は冒頭から読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
次の文章を読み,問いに答えなさい。
¶1①My wife Sonia and I’d had a hard time (A)conceiving.
②We tried everything, but nothing worked.
③The failures left us feeling tense and frustrated.
④In early 2003, at the midway point of my fellowship*, we went on vacation to the Caribbean island of Anguilla*.
注: fellowship 奨学金給付研究員の身分, Anguilla カリブ海西インド諸島にある島
[設問(1)]
下線部(A)の内容を最もよく表していると考えられる表現を下から選んで記号を解答欄に書きなさい。
- becoming tense
- believing in ourselves
- conceptualizing our failures
- getting pregnant
- feeling frustrated
第1パラグラフ
第1文
My wife Sonia and I’d had a hard time conceiving.
主語はMy wife Sonia and I(妻のソニアと私)です。
述語は’d had a hard time(きつい時期を過ごした)です。I’d hadのI’d はです。「どんなきつい時間を過ごしたのかはconceiving(妊娠する)です。
「妊娠すること」に「厳しい時間を過ごす」ということは「不妊でつらい時間を過ごした」ということです。
設問(1)で
conceivingの意味を聞かれているので、この単語を知っていれば問題ないのですが知らなければ第2文以降を読んで推測するしかありません。
流れを考えつつ先を読み、設問は文脈から考えてみましょう
。
訳:私の妻ソニアと私は不妊のためつらい時期を過ごしていました。
第2文
We tried everything, but nothing worked.
主語はWe(私たち)で述語はtried everything(あらゆることをやってみた)です。
but nothing workedは「しかし何もうまくいかなかった」です。
訳:私たちはすべてのことをやってみました。しかしうまくいくことはありませんでした。
第3文
The failures left us feeling tense and frustrated.
主語はThe failures(この失敗数々)で述語はleft us(私たちに残した)です。「何を残したのか」はfeeling tense and frustrated(緊張と不満の感情)です。
訳:積み重なった失敗は私たちに緊張感と不満足の感情を残していました。
第4文
In early 2003, at the midway point of my fellowship, we went on vacation to the Caribbean island of Anguilla.
In early 2003は「2003年に」です。
at the midway point of my fellowshipは「私の奨学金給付研究員の身分の中間地点」です。
ここまでが時期の説明で、主節が続いて出てきます。
we(私たち)が主語で went on vacation(休暇で旅行した)です。
「どこに旅行したのか」は to the Caribbean island of Anguilla(カリブ海西インド諸島にあるアングリア島」です。
訳:2003年、私の奨学金給付研究員の身分だった折り返し地点で休暇でカリブ海西インド諸島にあるアングリア島」に行きました。
いかがでしょう。
今回は超長文のうちでも説明文や論説文ではなく、散文を取り上げました。
読み方のコツは登場人物と発生するイベントの正確な理解です。
次回も続きを読んでいきましょう。お楽しみに。
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第168回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」②
今日は第1パラグラフ第5文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
次の文章を読み,問いに答えなさい。
¶1⑤We both needed a break.
⑥We had been trying to get pregnant for over two years.
⑦Sonia was now thirty-two, and I was thirty-four, and we were quietly panicking that our efforts had become [ (B) ].
[設問(1)]
下線部(A) My wife Sonia and I’d had a hard time (A)conceiving.の内容を最もよく表していると考えられる表現を下から選んで記号を解答欄に書きなさい。
- becoming tense
- believing in ourselves
- conceptualizing our failures
- getting pregnant
- feeling frustrated
[設問(2)]
空欄[ (B) ]に共通して入る適語を下から選んで解答欄に書きなさい。
- factual
- fertile
- fierce
- forceful
- futile
第1パラグラフ
第5文
We both needed a break.
主語はWe both(私たち二人とも)で述語はneeded a break(休暇が必要でした)です。
訳:私たち二人とも一息入れることが必要だったのです
第6文
We had been trying to get pregnant for over two years.
主語はWe(私たち)で述語はhad been trying (試してきた)です。
「何を試してきたのか」はto get pregnant(妊娠すること)です。「どのくらいの期間か」は for over two years(2年間以上)です。
つまり「子供を作ろうとしていた」ということですが、第2文でWe tried everything, but nothing
worked.(私たちはすべてのことをやってみましたがうまくいくことはありませんでした)とありますから、「2年以上不妊の治療をしていた」ということです。
訳:私たちは2年以上も不妊治療をしていました。
ここで、設問(1)を見てみましょう。
設問(1)
下線部(A)の内容を最もよく表していると考えられる表現を下から選んで記号を解答欄に書きなさい。
(a) becoming tense(緊張すること)
(b) believing in ourselves(自分たちを信じること)
(c)conceptualizing our failures(私たちの失敗を概念化すること)
(d) getting pregnant(妊娠すること)
(e) feeling frustrated(不満を感じること)
よって正解は(d)です。
第7文
Sonia was now thirty-two, and I was thirty-four, and we were quietly panicking that our efforts had become [ (B) ].
主語はSonia(ソニア)で述語はwas now thirty-two(32歳でした)です。nowは「今」ですが文脈上「その時は」です。
I was thirty-fourは「私は34歳でした」です。次の文の主語はwe(私たち)で述語はwere quietly panicking(とても焦っていた)です。
「何に対して焦っていたのか」は
that our efforts(私たちの努力)がhad become [ (B) ](B)になってしまうことです。
いかがでしょう。物語の前提が続きますね。
設問(2)に合わせて[ (B) ]を埋めた訳を次回やっていきましょう。お楽しみに。
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第169回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」③
今日は第1パラグラフ第7文の訳をしてから第8文以降を読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
次の文章を読み,問いに答えなさい。
¶1⑦Sonia was now thirty-two, and I was thirty-four, and we were quietly panicking that our efforts had become futile.
⑧One afternoon shortly after we arrived, I went for a walk alone on the sun-swept beach, where I met a shirtless loafer named Clement Clemons.
⑨He was tall and handsome, with a quiet, dignified island air.
⑩We got to talking, and by and by he invited me to his tavern*, a tourist attraction just up the road.
*tavern 居酒屋
第1パラグラフ
第7文
Sonia was now thirty-two, and I was thirty-four, and we were quietly panicking that our efforts had become futile.
訳:そのときソニアは32歳で私は34歳でした。そして私たちの努力が無駄になってしまうのではないかととても焦っていました。
第8文
One afternoon shortly after we arrived, I went for a walk alone on the sun-swept beach, where I met a shirtless loafer named Clement Clemons.
One afternoon shortly after we arrivedは問題ないですね。「私たちが到着して間もなくたったある日の午後に」です。
続けて出てくるのが主語でI(私は)です。述語はwent for a walk alone (一人で散歩に出かけた)です。
「どこに散歩に出かけたのか」はon the sun-swept beach(太陽が照り付ける海岸)です。
次の,
where~は「そこで~」と訳します。ここでの主語はI(私は)で述語はmet(出会った)です。
「誰に出会ったのか」はa shirtless loafer named Clement Clemons.(クレメント・クレモンズという名の上半身は裸でローファーを履いている男)です。
訳:私たちが到着してしばらくたったある日の午後、私は一人で太陽の照り付ける海岸に一人で散歩に出かけました。そこで、クレメント・クレモンズというひとりの男に会いました。彼は上半身は裸でローファーを履いているという格好をしていました。
第9文
He was tall and handsome, with a quiet, dignified island air.
主語はHe(彼は)で述語はwas tall and handsome(背が高くハンサムでした)です。次のwith~は「~をもって、備えて」です。「何を備えていたのか」は a quiet,
dignified island air(穏やかで威厳のある島の雰囲気)です。
訳:彼は背が高くハンサムで、島独特の穏やかで威厳のある雰囲気を持っていました。
第10文
We got to talking, and by and by he invited me to his tavern*, a tourist attraction just up the road.
主語はWe(私たち)で述語は got to talking(話を始めました)です。
by and by は「しばらくして」です。次の文の主語はhe(彼は)で述語 invited
me(私を招待しました)です。
「どこに招待したのか」は to his tavern(彼の居酒屋)です。
「どんな店か」は a tourist attraction(観光名所)です。「どこにあるのか」は just up the road(道を上ったところ)です。
訳:私たちは話し始め、しばらくすると彼は彼の店に来るように勧めました。そこは観光スポットになっていて、すぐ近くにあるということでした。
いかがでしょう。島での描写になり、ミステリアスな雰囲気を作り出していますね。どのようなイベントが起きるのでしょうか。次回も続きを読んでいきましょう。お楽しみに。
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第170回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」④
今日は第1パラグラフ第11文以降を読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
次の文章を読み,問いに答えなさい。
¶⑪With Sonia relaxing by the pool at the hotel, I accepted his proposition.
⑫After hopping about two hundred yards on the burning white sand, we arrived at the back entrance to a bamboo hut, where a group of Americans were lounging on cheap rattan furniture.
⑬Tiny lamps dangling from wooden beams bathed the room in a chocolaty orange.
第1パラグラフ
第11文
With Sonia relaxing by the pool at the hotel, I accepted his proposition.
文頭のWith Sonia relaxingのwithは「~という理由で」と訳すとうまくいきます。また、with ABで「AがBしている状態で」を表します。
AがSonia (ソニア)でBがrelaxingが(休んでいる)ですから、「ソニアが休んでいる状態だったので」となります。
「どこで休んでいるのか」はby the pool at the hotel(ホテルのプールのそばで)です。
I accepted his propositionの部分は問題ないですね。
propositionは「提案」ですから「誘いを受けた」ということです。
訳:ソニアはホテルのプールサイドで休んでいたので私はその誘いを受けました。
第12文
After hopping about two hundred yards on the burning white sand, we arrived at the back entrance to a bamboo hut, where a group of Americans were lounging on cheap rattan furniture.
この文は長いので2か所で切りましょう。
After hopping about two hundred yards on the burning white sandの部分はSVがありませんので、前置きです。
After hopping は「ぴょんぴょん飛び跳ねた後で」です。
about two hundred yardsは「約200ヤード」です。
on the burning white sandは「焼けつくような砂浜」です。
後半部分の主語はwe(私たち)で述語はarrived(到着した)です。
「どこについたのか」はat the back entrance to a bamboo hut(竹でできた小屋の裏口)です。ここにwhere~がかかります。
ここでの主語はa group of Americans(アメリカ人のグループ)で述語はwere lounging(くつろいでいた)です。
「どこでくつろいでいたのか」は on cheap rattan furniture(安っぽい藤製の家具の上)です。
訳:熱い白砂の上を約200ヤードはねながら進むと、竹でできた小屋の裏口につきました。そこではアメリカ人の集団が籐でできた簡易なソファーなどに座ってくつろいでいました。
第13文
Tiny lamps dangling from wooden beams bathed the room in a chocolaty orange.
主語はTiny lamps(小さな電球)です、ここにdangling ~がかかります。
dangling from ~は「~からぶらさげる」ですwooden beams は「木製の梁」です述語はbathed (照らす)です。
「何を照らすのか」はthe room (その部屋)です。どのようにかはin a chocolaty orange(チョコレートオレンジ色に)です。
訳:木製の梁からぶら下げられた電球がその部屋をオレンジ色に染めていました。
いかがでしょう。文学的な描写です。
特に13パラグラフの部屋の様子の記述は面白いですね。
bathは「入浴する」ですがそこから「水を浴びる」ことや「光を浴びる」」という意味で使われています。
この電灯に照らされたオレンジ色の部屋の様子は頭の中にイメージが湧くのではないでしょうか。
次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。
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第171回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑤
今日は第2パラグラフから読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
次の文章を読み,問いに答えなさい。
¶2①I suddenly became aware that Clement was talking to me.
②“Why are you so serious?” he said.
③I shook my head and continued to gaze at the beach.
④“Something is bothering you,” he said.
⑤I glanced at him.
⑥I mentioned the problems that Sonia and I were having.
⑦“You are injuring yourself,” he intoned.
⑧“And you are hurting her, too.”
⑨I nodded, staring at the turquoise water.
⑩“Don’t worry,” he said.
⑪“You will have a boy.”
⑫I turned to him.
⑬His face was vibrating.
⑭“A boy?” I said.
⑮He nodded confidently.
⑯“A son.”
第2パラグラフ
第1文
I suddenly became aware that Clement was talking to me.
訳:私はクレメンツが私に話しかけていることに突然気が付きました。
②“Why are you so serious?” he said.
訳:彼は「どうしてそんなに深刻そうなのですか」
③I shook my head and continued to gaze at the beach.
訳:私は首をふり海岸の方を見続けていました。
④“Something is bothering you,” he said.
直訳は「何かがあなたを悩ませている」ですが、この文は無生物主語であり、クレメンスが私に向かって言っているので、主語を変えて訳す方がしっくりきます。
訳:「何かに悩んでいるのですね」彼は言いました。
⑤I glanced at him.
直訳は「私は彼をちらっと見ました」ですが、この状況から「様子をうかがう」と訳した方がしっくりきます。
訳:私は彼の様子を伺いました。
⑥I mentioned the problems that Sonia and I were having.
訳:私は妻と私が抱えている問題を話しました。
⑦“You are injuring yourself,” he intoned.
intoneは「厳かに言う」ということですから、私の話を聞いて私への評価を与えたわけです。そこで私にとっては威厳のある言い方のように聞こえたのでしょう。
訳:「自分自身を傷つけてしまっていますね」彼は静かに言いました。
⑧“And you are hurting her, too.”
訳:「そして彼女のこともです」
⑨I nodded, staring at the turquoise water.
訳:私は青い海を見つめながらうなずきました。
⑩“Don’t worry,” he said.
訳:「心配しなくていいですよ」彼は言いました。
⑪“You will have a boy.”
訳:「男の子が生まれます」
⑫I turned to him.
訳:私は彼の方を見ました。
⑬His face was vibrating.
直訳は「彼の顔は振動していていた」です。vibrateは「振動する、感動する」といった意味です。
ストレスで顔の筋肉がぴくぴくする表現でも使われます。
ここでは彼が「予言」のようなことをしていたのでこのような表現を使ったと思います、ここでは「こわばった」といった訳が妥当だと思います。
訳:彼の顔はこわばっていました。
⑭“A boy?” I said.
訳:「男の子ですか」と私は言いました。
⑮He nodded confidently.
訳:彼は自信ありげにうなずきました。
⑯“A son.”
訳:「そう、息子さんです」
いかがでしょう。
ここは会話を主体にした短文構成です。独特の雰囲気をつかんでください。
この後、予言通りの状況になるのでしょうか。次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。
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第172回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑥
今日は第3パラグラフから読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
次の文章を読み,問いに答えなさい。
¶3①That night I told Sonia about Clement’s prediction.
②She seemed pleased.
③Though neither of us really cared whether we had a boy or a girl, Sonia, having grown up in a family of girls ― two sisters, mostly female cousins ― had been hoping for at least one boy.
第3パラグラフ
第1文
That night I told Sonia about Clement’s prediction.
Clement’s predictionは「クレメンツの予言」です。その中身は「「男の子を授かる」といった内容です。
訳:その夜、私はソニアにクレメンツの予言のことを話しました。
第2文
She seemed pleased.
seemは「~のように見える」です。She was pleased.(彼女は喜んでいた)と同じ第2文型ですが、客観的な表現になります。
訳:ソニアは喜んでいるように見えました。
第3文
Though neither of us really cared whether we had a boy or a girl, Sonia, having grown up in a family of girls ― two sisters, mostly female cousins ― had been hoping for at least one boy.
この文は長いのでThough neither of us really cared whether we had a boy or a girlまでで一度切りましょう。
この部分の主語はneither of us (私たち二人とも)です、neitherがあるので、述語部分に「~ない」と訳を入れます。
述語はreally cared ですから、さきほどのneitherと合わせて「本気では気にしてはいなかった・あまり気にしていなかった」です。
「何を気にしていなかったのか」はwhether we had a boy or a girl(男の子の赤ちゃんか女の子の赤ちゃんか)です。
ここまでを従属接続詞though(~ですが)がまとめていますので、私たちは実際には男の子か女の子かはあまり気にしていませんでしたが」となります。
後半部はカンマとダッシュがあるのでこの部分をカッコに入れて飛ばしてみましょう。
そうすると Sonia had been hoping for at least one boy(ソニアは少なくとも男の子を一人は欲しいと思っていました)という文が読み取れます。
飛ばした部分を見ましょう。having grown up in a family of girlsは分詞構文ですから「女の子の家庭で育ったので」と訳せます。
次のダッシュで囲まれた部分― two sisters, mostly female cousins ―
はその家庭の補足です。「どのような女性家族だったのか」はtwo sisters(女の子の姉妹が2人), mostly female cousins(ほとんどが女子の従妹)です。
訳:私たちは2人とも、男の子でも女の子でもいいと思っていましたが、ソニアは、2人の姉妹がいて従妹はたいてい女の子であるという家庭環境で育ったので少なくとも男の子を一人ほしいと思っていました。
いかがでしょう。ここもやはり状況の説明になりますね。
ここでもこの二人がいかに子供を待ち望んでいるかが描かれています。
次はどんなイベントがおきるのでしょうか?お楽しみに。
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第173回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑦
今日は第3パラグラフ第4文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
次の文章を読み,問いに答えなさい。
¶3④Later at the hotel, lying awake in bed, I told myself that if I ever had a child, I would be a different kind of father from my own dad, who had been too busy with his professional struggles to develop friendships with his children.
⑤He did an adequate job ― acceptable in that era ― and we all ended up just fine.
⑥But he didn’t elevate to the highest ranks of parenting.
第3パラグラフ
第4文
Later at the hotel, lying awake in bed, I told myself that if I ever had a child, I would be a different kind of father from my own dad, who had been too busy with his professional struggles to develop friendships with his children.
Later at the hotelは「後にホテルで」です。lying awake in bedは「ベッドで起きたまま横になって」です。
主語は I(私は)で述語はtold myself (頭の中で考えた)です。「何を考えたのか」はthat 以下ですがここでは仮定法が使われています。
まず従属節はif I ever had a childの部分で「もし私が子供を持つなら」です。
もちろん「今は子供がいない」という現実のことと反対のことを考えているので仮定法になります。
主節は I would be a different kind of father(違うタイプの父親になるだろう)です。
「何と違うタイプなのか」は from my own dad(私自身の父親)です。
「どんな父親だったのか」は, who 以下にあります。had been too busyは「忙しすぎた」です。
「なぜ忙しかったのか」は with his professional struggles(仕事の問題)です。
次の不定詞は先のbusyとワンセットでtoo ~to… 構文(…するには~すぎる)です。
to develop friendships with his childrenは「自分の子供と友情を深めるには)です。
訳:その後ホテルで横になりながら考えたことは「もし私が父親になるなら、自分の父親とは違った父になるだろう。父はあまりにも忙しすぎてうまく自分との関係が作れなかったから」ということでした。
第5文
He did an adequate job ― acceptable in that era ― and we all ended up just fine.
主語はHe(彼は)で、父親のことです。述語はdid an adequate job(十分に仕事をしていた)です。 ― acceptable in that era ― の部分は挿入で説明部分です。
「この時代には受け入れられていた」です。we all ended up just fineは「私たちは最終的にはうまくいっていた」です。
訳:この時代にはよくあるように、父は仕事漬けで、私たちもそんなものだと思って育っていきました。
第6文
But he didn’t elevate to the highest ranks of parenting.
主語はhe(彼は)でこれも前文と同じで「父」を指します。 didn’t elevate は「上らなかった」です。
「どこまで登らなかったのか」はto the highest ranks(最上のランク)です。「何のランクか」はof parenting(子育て)です。
訳:しかし父は子育てに関しては最上級のランクには到達しませんでした。
いかがでしょう。
父親の子供に対するかかわり方が述べられています。
本人は自分の子供に対してかなりの覚悟を持っていることがわかります。
これが今度のように生きてくるのでしょうか。お楽しみに。
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第174回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑧
今日は第3パラグラフ第7文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
次の文章を読み,問いに答えなさい。
¶3 ⑦He used rough tools, like guilt, to get the behavior he desired.
⑧I wanted to be a father with influence ― in a good way ― over his kids, unlike Dad, who had been too preoccupied with his own problems to earn that authority.
¶4 ①Just as Clement prophesied, Sonia did get pregnant a few months after we returned from Anguilla, and all signs pointed to our having a boy.
第3パラグラフ
第4文
Later at the hotel, lying awake in bed, I told myself that if I ever had a child, I would be a different kind of father from my own dad, who had been too busy with his professional struggles to develop friendships with his children.
Later at the hotelは「後にホテルで」です。
lying awake in bedは「ベッドで起きたまま横になって」です。
主語は I(私は)で述語はtold myself
(頭の中で考えた)です。
「何を考えたのか」はthat 以下ですがここでは仮定法が使われています。
まず従属節はif I ever had a childの部分で「もし私が子供を持つなら」です。
もちろん「今は子供がいない」という現実のことと反対のことを考えているので仮定法になります。
主節は I would be a different kind of father(違うタイプの父親になるだろう)です。
「何と違うタイプなのか」は from my own dad(私自身の父親)です。「どんな父親だったのか」は, who 以下にあります。had been too busyは「忙しすぎた」です。
「なぜ忙しかったのか」は with his professional struggles(仕事の問題)です。
次の不定詞は先のbusyとワンセットでtoo ~to… 構文(…するには~すぎる)です。
to develop friendships with his childrenは「自分の子供と友情を深めるには)です。
訳:その後ホテルで横になりながら考えたことは「もし私が父親になるなら、自分の父親とは違った父になるだろう。父はあまりにも忙しすぎてうまく自分との関係が作れなかったから」ということでした。
第7文
He used rough tools, like guilt, to get the behavior he desired.
主語はHe(彼)でここでも父親を指します。
述語はused rough tools(荒っぽい道具を使った)です。
「どのような道具か」はlike guilt(罪悪感のような)です。to getは目的を表し「手に入れるために」です。
「何を手に入れるのか」はthe behavior he desired(彼が望んだ行動)です。
訳:父は彼の望む行動をとらせようと罪悪感のような厳しい手段を使ったのです。
第8文
I wanted to be a father with influence ― in a good way ― over his kids, unlike Dad, who had been too preoccupied with his own problems to earn that authority.
この文は長いので2か所で切りましょう。
カンマの前の部分でまず切りましょう。
ここでの主語はI(私は)で述語はwanted to be a
father(父親になりたかった)です。
「どんな父親か」は
with influence(影響力をもった)です。 ― in a good way ― は「良い意味で」です。
「誰に対する影響力か」はover his kids(自分の子供に対して)です。
カンマの後ろを見ましょう。unlike Dad,は「父親でないように」です。
つまり「自分の父親とは違って」ということです。ここに関係代名詞who以下がかかってきます。
述語は had been too preoccupied with his own problems(あまりにも心が彼の問題で占められている)です。
その後ろにある to earn that authorityは前にあるtoo preoccupiedからつながってきます。
too~ to…は「…するには~すぎる」と訳しますのでtoo preoccupied to earnで「得るには占領されすぎていた」です。
「何を得るのか」は that authority(その威厳)です。
わかりやすく言い換えると、his own problemは「父親の仕事」のことで、too preoccupied は「仕事で頭がいっぱいだった」ということです。
to earn that authorityは「子供から尊敬されるには」ということです。
訳:私は良い意味で子供たちに対しては影響力のある父になりたいと思っていました。自分の仕事のことで頭がいっぱいで子供から尊敬されなかった私の父親とは違う親になりたかったのです。
第4パラグラフ
第1文
Just as Clement prophesied, Sonia did get pregnant a few months after we returned from Anguilla, and all signs pointed to our having a boy.
Just as Clement prophesiedは「まさにクレメントが予言した通り」です。
次の文の主語はSonia(ソニア)で述語はdid get pregnant (ほんとに妊娠した)です。
「いつそなうなったのか」はa few months after we returned from Anguilla(アングイアから戻って数か月後)です。
次の文の主語はall signs(すべての兆候)です。述語はpointed(指し示していた)です。
「何を示していたのか」は to our having a boy(私たちが男の子をもつこと)です。
訳:まさにクレメントの予言通り、アングイアから戻って数か月後ソニアは本当に妊娠しました。その子は男の子である可能性がとても高いということでした。
いかがでしょう。
夫妻に待望の赤ちゃんができたということです。
この赤ちゃんを巡りある事件が起きてきます。
設問もありますので次回もしっかり読んでいきましょう。お楽しみに。
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第175回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑨
今日は第4パラグラフ第2文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
次の文章を読み,問いに答えなさい。
¶4②The tension of getting pregnant had evaporated.
③I was near the end of my fellowship and starting to interview for jobs (and was looking forward to finally achieving some financial security).
④Sonia herself was finishing her internal medicine residency* and was mulling an offer to become chief resident* for a year.
⑤After the stress of the previous two years, we couldn’t have asked for smoother sailing.
注
residency 研修医の身分
resident 研修医
第4パラグラフ
第2文
The tension of getting pregnant had evaporated.
主語はThe tension(緊張)です。「何に対する緊張か」は of getting pregnant(妊娠に対する)です。
述語はhad evaporated(消滅した)です。
訳:妊娠に対する緊張状態はおさまっていました。
第3文
I was near the end of my fellowship and starting to interview for jobs (and was looking forward to finally achieving some financial security).
主語はIで述語はwas near the end (終盤に近づいていた)です。
「何の終盤か」はof my fellowship(研究員期間)です。次のand startingは「そして~を始めました」です。
「何を始めたのか」は to interview for jobs(就職の面接試験)です。ここの後につづくカッコは本人が思っていたことです。
and was looking forward to~は「~を楽しみにしていた」です。
「何を楽しみにしていたのか」は finally achieving(最終的に成し遂げること)です。
「何を成し遂げるのか」は some financial security(多少の財政的な安心)です。
訳:私は研究員期間の終わりに差し掛かっていて、就職の面接を受け始めたところでした(そして最終的には多少の財政的な安定も楽しみにしていました)
第4文
Sonia herself was finishing her internal medicine residency* and was mulling an offer to become chief resident* for a year.
主語はSonia herself(ソニア自身)で述語はwas finishing(終了しつつあった)です。
「何を終了しつつあったのか」はher internal medicine residency(内科医の研修医)です。
and was mullingは「そしてじっくり検討していた」です。
「何を検討していたのか」は an offer(申し出)についてです。
「どんな申し出か」はto become chief resident (主任研修医)です。for a yearは「一年間」です。
訳:ソニア自身は内科医の研修医を終了しつつあり、次の一年間を主任研修医になるかどうかの申し出を思案していました。
第5文
After the stress of the previous two years, we couldn’t have asked for smoother sailing.
After the stress は「ストレスの後で」です。
「何のストレスか」はof the previous two years(それ以前の2年間)です。
つまり不妊治療の2年間のことを指します。
この文の主語はwe(私たち)で述語はcouldn’t have asked for(望むことができただろうか)です。
「何を望むのか」はsmoother sailing(より順風満帆な状態)です。
訳:この2年間の後でしたので、これ以上の順風満帆なことはありませんでした。
いかがでしょう。状況が好転してきていますね。
もちろんこのような話のあとには暗雲が立ち込めてきます。
次回は設問も解いていきましょう。お楽しみに。
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第176回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑩
今日は第4パラグラフ第5文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
次の文章を読み,問いに答えなさい。
¶4⑤After the stress of the previous two years,(c)we couldn’t have asked for smoother sailing.
設問(3)
下線部(C)で述べられている筆者の心情に最もよく当てはまる表現を下から選んで記号を解答欄に書きなさい。
- (a)I can’t think of any other time when we were in better financial condition than this period of our lives.
- (b)If I had been making enough effort with Sonia, we would have had our baby by now.
- (c)No other person could have had the same experience as we did.
- (d)This was the best vacation we had experienced up to that point.
- (e)For Sonia and me, these days were the easiest of our lives.
¶5 ①But then, midway through the second trimester※, Sonia developed a complication of pregnancy that required us to choose between two surgical treatments: one was standard; the other, which we selected, was more novel and appealing.
※trimester:妊娠期間の3分の1 (約3か月)
第4パラグラフ
第2文
The tension of getting pregnant had evaporated.
主語はThe tension(緊張)です。
「何に対する緊張か」は of getting pregnant(妊娠に対する)です。
述語はhad evaporated(消滅した)です。
訳:妊娠に対する緊張状態はおさまっていました。
設問(3)を解きましょう。 下線部は(C)we couldn’t have asked for smoother sailing.(これ以上の順風満帆なことはなかった)です。問題を見ましょう。
選択肢(a)は I can’t think of any other time when we were in better financial condition than this period of our lives.(私はこの時期ほど経済的に潤っているような時期は思いつかない)です。
ここでは経済状態のことに限っていますが、本文では経済的なことと精神的な安定の両面について述べています。よってマルにはできません。
選択肢(b)は If I had been making enough effort with Sonia, we would have had our baby by now.(もし私がソニアともっと努力していたら、この時までに赤ちゃんができていただろう)です。これは、本筋から外れていますね。これもマルにはできません。
選択肢(c)はNo other person could have had the same experience as we did.(私たちが経験したことと同じ経験は誰もすることができなかっただろう)です。
これも本筋と離れていますね。マルにはできません。
選択肢(d)はThis was the best vacation we had experienced up to that point.(それはその時までで一番の休暇だった)です。
ここで話しているのは休暇のことではありません。よってマルにはできません。
選択肢(e)はFor Sonia and me, these days were the easiest of our lives.(ソニアと私にとって人生で一番過ごしやすい時期だった)です。
これは経済的にも精神的にも落ち着いているということを表しているので適合しています。マルです。
正解は(e)です。
第5パラグラフ
第1文
But then, midway through the second trimester※, Sonia developed a complication of pregnancy that required us to choose between two surgical treatments: one was standard; the other, which we selected, was more novel and appealing.
この文は長いのでコロンの前後で文を分けて考えます。
まず、前半部分を見ましょう。But thenは「しかし、その時」です。
「その時はいつか?」はmidway through the second trimester(妊娠して一月半くらいの時期)です。
次のSonia が主語で、述語はdeveloped a complication of pregnancy(妊娠の合併症を発症した)です。
thatは関係代名詞です。that以下の部分をa complication of pregnancy(妊娠の合併症)にかけて訳します。
required us to chooseは「私たちは選択することを求められた」です。
「どんな選択か」は between two surgical treatments(2つの医療行為のうちのどちらか)です。
訳:しかし、妊娠して約一月半ほど経過したとき、ソニアは合併症を発症し、私たちは2つの医療行為のうちどちらかを選ばなければなりませんでした。
いかがでしょう。
設問はsmoother sailing(よりスムーズな航海)を「比喩」ととらえ、「人生がうまくいっていることだ」と解釈できるかが重要です。
それが読解力です。次回も続きを読んでいきましょう。お楽しみに。
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第177回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑪
今日は第5パラグラフ第1文の後半から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
次の文章を読み,問いに答えなさい。
¶5 ①But then, midway through the second trimester*, Sonia developed a complication of pregnancy that required us to choose between two surgical treatments: one was standard; the other, which we selected, was more novel and appealing.
②Two weeks later we found ourselves at the Ambulatory Surgery Center at Roosevelt Hospital.
③Sonia was lying on a narrow gurney in a room with four or five other patients.
④An intake nurse went over her medications, allergies, and medical history.
※trimester:妊娠期間の3分の1 (約3か月)
第5パラグラフ
第1文
: one was standard; the other, which we selected, was more novel and appealing.
主語はThe tension(緊張)です。
「何に対する緊張か」は of getting pregnant(妊娠に対する)です。
述語はhad evaporated(消滅した)です。
訳:妊娠に対する緊張状態はおさまっていました。
前回、コロンの前までを訳したので、今日はコロンの後ろから始めましょう。
前回の最後の部分to choose between two surgical treatmentsは「私たちは2つの医療行為のうちどちらかを選ばなければならない」でした。
この「2つの医療行為」の説明がコロン以下ですので、このコロンは「つまり」や「それは」と訳します。one was standardは「(医療行為の)一つは一般的なのものでした」です。
次のセミコロン(;)は先ほどのone(一つ目の医療行為)の説明に対してもう一つの治療行為を説明するために使われているので「しかし」と訳すとうまくいきます。
the other, which we selected, was more novel and appealingの部分はカンマの部分を一度カッコに入れて飛ばします。
すると、主語はthe other(っもう一つの医療行為)で述語はwas more novel and appealing(より新しく魅力的なものでした)となります。
飛ばした部分は, which we selected(そしてそれは私たちが選択したものですが)です。
訳:そしてその一つは一般的なものでした。そかしもう一つは、私たちが選んだものですが、目新しく魅力的なものでした。
第2文
Two weeks later we found ourselves at the Ambulatory Surgery Center at Roosevelt Hospital.
Two weeks laterは「2週間後」です。
主語は weで述語は found (見つけた)です。
「何をみつけたのか」はourselves (私たち)がat the Ambulatory Surgery Center at Roosevelt Hospital(ルーズベルト病院の外来外科センターにいること)です。
訳:2週間後私たちはルーズベルト病院の外来外科センターに来ていました。
第3文
Sonia was lying on a narrow gurney in a room with four or five other patients.
主語はSoniaで述語はwas lying (横になっていた)です。
「どこに横になっていたのか」はon a narrow gurney (狭いストレッチャーの上に)です。in a room は「部屋の中で」です。
with four or five other patientsは「4,5人の別の患者と一緒に」です。
訳:ソニアは4、5人の他の患者と同室で狭いストレッチャーに寝かされていました。
第4文
An intake nurse went over her medications, allergies, and medical history.
主語はAn intake nurse(入院受付の看護師)で述語はwent over(当たっていました)です。
「どんな仕事にあたっていたのか」は her medications, allergies, and medical history(彼女の服用薬、アレルギー、病歴)です。
訳:受付の看護師がソニアの服用薬、アレルギー、病歴をチェックしていました。
いかがでしょう。
いよいよ問題が生じ、事件が動いてきましたね。
これからどのような展開になるのでしょう。お楽しみに。
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第178回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑫
今日は第5パラグラフ第5文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
次の文章を読み,問いに答えなさい。
¶5 ⑤When I told her that Sonia was eighteen weeks pregnant, she switched pens to mark down this fact in bright red ink.
⑥Soon Sonia was hooked up to a fetal monitor, which traced a normal heartbeat on pink graph paper.
¶6 ①A few minutes before the operation was scheduled to begin, a physician’s assistant came up and demanded that Sonia sign a consent form for the standard surgery we did not want.
第5パラグラフ
第5文
When I told her that Sonia was eighteen weeks pregnant, she switched pens to mark down this fact in bright red ink.
この文の前半部分の主語はIで述語は told(話しました)です。
「誰に何を話したのか」は her(彼女)に that以下を話したという事です。
ここでher(彼女)は 前文の文頭にあるAn intake nurse (受け付け担当の看護師)です。
thatの中身は主語はSonia(ソニア)で述語は was eighteen weeks pregnant(妊娠18週である)です。
次の部分の主語はshe(彼女)で述語はswitched(取り換える)です。
「何を取り換えたのか」は pens(ペン)です。
「なぜか}は to mark down (書き留める)ためにです。「どのように書き留めるのか」は in bright red ink(明るい赤のインクで)です。
訳:私がソニアは妊娠18週であることを告げると、受付担当はこの事実を明るい赤のインクで書き留めるためにペンを換えました。
第6文
Soon Sonia was hooked up to a fetal monitor, which traced a normal heartbeat on pink graph paper.
主語はSonia(ソニア)で述語はwas hooked up(つながれました)です。
「何につながれたのか」は to a fetal monitor(胎児管理モニターに)です。
つぎの, which は先行詞であるa fetal monitor(管理モニター)のことで、主語になっています。
述語はtraced (描く)です。「何を描くのか」はa normal heartbeat(正常な心拍数)です。
「どこに記録するのか」はon pink graph paper(ピンク色のグラフ用紙に)です。
訳:すぐにソニアは管理モニターにつながれました。そしてそのモニターは正常な心拍数をピンク色のグラフ用紙に描いていました。
第6パラグラフ
第1文
A few minutes before the operation was scheduled to begin, a physician’s assistant came up and demanded that Sonia sign a consent form for the standard surgery we did not want.
まずカンマまでを見てみましょう。A few minutes before SVで「SVの数分前に」です。
SVの部分はthe operation was scheduled to beginですからthe operation(手術)が主語でwas scheduled to begin(始まる予定である)が述語です。
カンマの後ではa physician’s assistant(医師の助手)が主語でcame up and demanded (近づいてきて要求した)が述語です。
「何を要求したのか」はthat 以下です。ここでの主語はSonia (ソニア)で述語はsign(サインする)です。
「何にサインするのか」は a consent form (同意書)です。
「何に対する同意書か」はfor the standard surgery(一般的な手術)です。
訳:手術が始まる数分前に、医師の助手が近寄ってきて、私たちが望んでいなかった一般的な手術に同意するサインに署名するように求めてきました。
いかがでしょう。
いよいよ手術するという段階になってどうやら大問題が発生しましたね。
どのような展開になるのでしょう。
そしてその問題点は何なのでしょう。次回もお楽しみに。
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第179回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑬
今日は第6パラグラフ第2文から読んで設問を解いていきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
¶6②When she refused, he said the operation was going to be cancelled.
③(D)Perplexed, I demanded to speak with our surgeon, Dr. Levinson.
次の文章を読み,問いに答えなさい。
設問(4)
筆者が下線部(D)のような心情に至った経緯を指定の文字数の日本語で埋めなさい。
[ (a) 15字以上20字以下 ]けれども,[ (b) 2字以上6字以下 ]直前になって[ (c) 30字以下 ]から。
第2文
When she refused, he said the operation was going to be cancelled.
When she refusedは「彼女が拒んだときに」です、「彼女」とはもちろんソニアのことです。
次の部分の he said the operation was going to be cancelledは「手術はキャンセルされることになるでしょうと言った」です。
訳:ソニアが拒むと、では手術はできませんと彼は言いました。
ここで設問(4)を解きましょう
筆者が下線部(D)のような心情に至った経緯を指定の文字数の日本語で埋めなさい。
[ (a) 15字以上20字以下 ]けれども,[ (b) 2字以上6字以下 ]直前になって[ (c) 30字以下 ]から
下線部(D) Perplexedは「当惑してしまったので」ですから、なぜそうなっているのかを事実関係を確認すればいいですね。
(a)の部分は「 [ 15字以上20字以下
]けれども,」ですから、手術の予定のことですね。
この部分は15字~20字と短めですから、治療法が2つあることや、一般的なものでなく別の方を選んだことは後で述べればよいですね。
よって正解は、「妻が手術を受けることになった」でよいでしょう。
(b)の部分は「[ (b) 2字以上6字以下 ]直前になって」ですから、ここも(a)と同様に簡単に答えましょう。
正解は「手術を受ける」でよいでしょう。
(c)の部分は「 [ (c) 30字以下
]から。」ですから、ここで述べてない情報を入れればよいですね。
よって正解は「望んでいない治療法での手術に同意しないと手術ができないと言われた」でよいでしょう。
いかがでしょう。
話の筋をしっかり追って登場人物の心情を考えるとわかりやすい問題ですね次回は設問4(b)から進めましょう。
お楽しみに。
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第180回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑭
今日は第7パラグラフから読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
前回、第6パラグラフの第3文の解説と訳が落ちていました。補足しておきます。
¶6③Perplexed, I demanded to speak with our surgeon, Dr. Levinson.
¶7①“We were told this was our decision,” I cried when he showed up a half hour later.
②“I’m just learning about this now,” Levinson replied calmly.
③He was a stocky surgeon in his late forties with an impressive professional record, including periods at the National Institutes of Health*, that belied his awkward, slightly vacant air.
*the National Institutes of Health アメリカ国立衛生研究所
第3文
Perplexed, I demanded to speak with our surgeon, Dr. Levinson.
文頭のPerplexedは分詞構文です。元の文は「As I was perplexed」(私は当惑したので)です。
次の部分の主語は Iで述語は demanded (要求した)です。「何を要求したのか」はto speak (話をすること)です。
「誰と話をするのか」はwith our surgeon, Dr. Levinson. (私たちの外科医であるレビンソン博士)です。
訳:私は困惑して、私たちの手術をする外科医のレビンソン博士と話す必要があると言いました。
第7パラグラフ
第1文
“We were told this was our decision,” I cried when he showed up a half hour later.
この文はセリフです。発言者は私です。主語はWe(ソニアと私)で述語は were told (言われていた)です。「何を言われていたのか」が続きます。
ここの部分の主語はthis(このこと)で、述語はwas our decision(私たちの決定である)です。
つまり、「手術の方法を選ぶのは私たちであったはずだ」と言っているのですね。次の部分の主語は I(私)で述語は cried(叫んだ)です。
when he showed up a half hour laterは「彼が30分後に現れたときに」です。
「彼」は私たちの手術をする外科医のレビンソン博士です。
訳:30分後に彼が現れたとき、私は「このことは私たちの決定であるといわれていました」と声を荒げました。
第2文
“I’m just learning about this now,” Levinson replied calmly.
この文もセリフです。発言者はレビンソン博士です。
この部分の主語はI(私)で述語はm just learning (ちょうど聞いたところです)です。
「何について聞いたところか」はabout this (このことについて)です。
Levinson replied calmlyは「レビンソンは落ち着いて答えた」です。
訳:レビンソン博士は落ち着いて「今そのことにつて聞いたところです」と答えました。
第3文
He was a stocky surgeon in his late forties with an impressive professional record, including periods at the National Institutes of Health*, that belied his awkward, slightly vacant air.
この文は長いので、カンマのある includingの前後で分けましょう。
前半部分の主語はHeで、述語は was a stocky surgeon (がっしりした外科医)です。
in his late forties は「40代後半の」です。
with an impressive professional recordは「素晴らしい職歴をもった」です。
後半部分を見ましょう。ここは分詞構文ですから、including~で「~を含んでいます」です。
periods at the National Institutes of Healthは「アメリカ国立衛生研究所での期間」です。
次の部分の主語はthat(そのこと)で、述語はbelied (そぐわない)です。
「何にそぐわないのか」はhis awkward, slightly vacant air(彼のぎこちない、すこし気のぬけた雰囲気)です。
訳:彼は40代後半のがっしりとした外科医でアメリカ国立衛生研究所での勤務期間もある素晴らしい経歴を持っていました。ぎこちなくすこし間延びした雰囲気とはそぐわないものでした。
いかがでしょう。
ソニア側からすれば自分の望む手術を受けられると思っていたのに、その意思が反映されず事態がどんどん大きくなっていく、という状況です。
どのように事態は動くのでしょう。
次回も。お楽しみに。
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第181回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑮
今日は第7パラグラフから読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
前回、第6パラグラフの第3文の解説と訳が落ちていました。補足しておきます。
¶7④He explained that the anesthesiologist*, with whom he exclusively worked on such cases, had decided the procedure we had chosen wasn’t safe because he couldn’t ensure that our baby would get sufficient oxygen during surgery, (E)an assessment that Sonia and I, as doctors, as well as our obstetrician*, Dr. Edwards, with whom we had consulted, did not agree with.
*
anesthesiologist麻酔科医
obstetrician 産科医
第7パラグラフ
第4文
He explained that the anesthesiologist, with whom he exclusively worked on such cases, had decided the procedure we had chosen wasn’t safe because he couldn’t ensure that our baby would get sufficient oxygen during surgery, an assessment that Sonia and I, as doctors, as well as our obstetrician, Dr. Edwards, with whom we had consulted, did not agree with.
この文は長いので、an assessmentの前後で分けましょう。
前半部分の主語はHe(レビンソン博士)で述語は explained(説明しました)です。
その中身は that以下にあります。ここでの主語は the anesthesiologist(麻酔科医)です。
この単語に後からの部分がかかってきますが、カンマで囲まれているので、ここをいったん飛ばすと、述語が出てきます。
それはhad decided(決定しました)で「何を決めたのか」の中身は、文構造で説明されています。ここでの主語は the procedure(手順)です。
ここに we had chosen(私たちが選んだ)がかかります。述語は wasn’t safe(安全ではない)です。
その理由の説明は because以下にあります。ここでの主語は he(麻酔科医)で述語はcouldn’t ensure(保証できない)です。
「何を保証できないのか」はthat以下です。
この部分での主語は our baby(赤ちゃん)で述語は would get (手に入れる)です。
「何を手に入れるのか」はsufficient oxygen(十分な酸素)です。
during surgeryは「手術の間に」です。
では、いったん飛ばしたwith whom he exclusively worked on such casesを見てみましょう。
ここでの主語はhe(レビンソン博士)で述語はexclusively worked on(2人で取り組む)です。
「何に取り組むのか」はsuch cases(このような事例」です。
文頭のwith whomは関係につながって前置詞withが前に出てきたものなのですが、ここでのwhomのもとになるhimは麻酔医のことです。
後半部分をみましょう。
an assessment that Sonia and I, as doctors, as well as our obstetrician*, Dr. Edwards, with whom we had consulted, did not agree with.
この部分は文構造になっていません。an assessment (評価)という名詞のみがあって、ここにthatという同格の接続詞がつながっているだけです。
こういう場合は、日本語にはなりにくいのでここでは「~という評価でした」と訳しましょう。
まずthat節の中の主語は Sonia and I(ソニアと私)です。
その右にあるカンマの部分をすべていったん飛ばすと述語が出てきますdid not agree
with(私たちは同意しませんでした)です。
同意しなかったものはもちろんan assessment (評価)です。
これは麻酔医が下した評価のことです。
ではいったん飛ばした部分を見ましょう。, as doctors, as well as our obstetrician, Dr. Edwards, with whom we had consulted,の部分です。
as doctorsは「医師として」です。as well as our obstetrician,Dr.Edwards,は「産科医のエドワーズ博士と同様に」です。,with whom we had consultedは「そして私たちは彼に相談していました」です。
訳:彼の説明によると、これはこういった場合にはいつも一緒に仕事をする麻酔医の決定で、その理由は私たちが選択した手順での手術では赤ちゃんが手術中に十分な酸素を確保できる保証がないということでした。私とソニアは、私たちが相談をしている産科医のエドワーズ博士と同様に医師としてこの評価には同意しませんでした。
いかがでしょう。意見が平行線をたどっていますね。
ソニアも筆者も医師であり、それを説得する医師の言葉の選び方も絶妙ですね。
次回はこのあたりの人間関係を読み取れているかの設問も解きましょう。お楽しみに。
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第182回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑯
今日は第7パラグラフから読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
④He explained that the anesthesiologist*, with whom he exclusively worked on such cases, had decided the procedure we had chosen wasn’t safe because he couldn’t ensure that our baby would get sufficient oxygen during surgery, (E)an assessment that Sonia and I, as doctors, as well as our obstetrician*, Dr. Edwards, with whom we had consulted, did not agree with.
*anesthesiologist麻酔科医
obstetrician 産科医
[設問]
(5)下線部(E)について以下の各問に答えなさい
- 下線部(E)が示す事柄とは何か。簡潔な日本語で説明しなさい。
- この本文に登場する人たちは下線部(E)の事柄をどのように捉えていると考えられますか。解答用紙の表の指定された人物ごとに,指示された項目について適切な内容を日本語で記入しなさい。
登場人物 | Soniaとの関係 | 下線部(E)の捉え方 |
---|---|---|
Dr. Levnison | ||
the anesthesiologist | ||
I(筆者) | ||
Dr. Edwards |
設問5(a) 下線部(E)が示す事柄とは何か。簡潔な日本語で説明しなさい。
下線部(E)の部分an assessment that Sonia and I, as doctors, as well as our obstetrician, Dr.Edwards, with whom we had consulted, did not agree with.
の訳は「私とソニアは、私たちが相談をしている産科医のエドワーズ博士と同様に、医師としてこの評価には同意しませんでした」となります。
つまり、私たちが望んでいた方法での手術が却下され、別の方法での手術をするかもしくはキャンセルするかという状況にいたった、麻酔医の判断のことをan assessment(評価)と呼んでいます。ですからその部分をまとめればいいですね。
【解答】
筆者夫婦が選択した手術を採用すると胎児が酸素不足となり危険であるという判断
[設問](5)
(b) この本文に登場する人たちは下線部(E)の事柄をどのように捉えていると考えられますか。解答用紙の表の指定された人物ごとに,指示された項目について適切な内容を日本語で記入しなさい。
まずは、空欄の左側の「ソニアとの関係」を見ていきましょう。
Dr. Levinsonは第6パラグラフ第3文にPerplexed, I demanded to speak with our
surgeon, Dr. Levinson.(私は困惑して、私は私たちの手術をする外科医のレビンソン博士と話す必要があると言いました)とあるので、ソニアの手術の担当医です。
the anesthesiologist は第7パラグラフ第4文でHe explained that the anesthesiologist, with whom he exclusively worked on such cases, had decided(彼の説明によると、これは、こういった場合にはいつも一緒に仕事をする麻酔医の決定)とあるので手術の麻酔医です。
Iはもちろんソニアの夫です。
Dr. Edwardsは第7パラグラフ第4文にan assessment that Sonia and I, as doctors, as well as our obstetrician, Dr. Edwards, with whom we had consulted, did not agree with.(私とソニアは、私たちが相談をしている産科医のエドワーズ博士と同様に、医師としてこの評価には同意しませんでした)とあるので私たちが相談をしている産科医です。
次に空欄の右側、下線(E)の「捉え方」を見ましょう。
Dr. Levinsonは、第7パラグラフ第4文でHe explained that the anesthesiologist, with whom he exclusively worked on such cases, had decided the procedure we had chosen wasn’t safe because he couldn’t ensure that our baby would get sufficient oxygen during surgery,
(彼の説明によると、これは、こういった場合にはいつも一緒に仕事をする麻酔医の決定で、その理由は私たちが選択した手順での手術では赤ちゃんが手術中に十分な酸素を確保できる保証がないということでした)とあるので、彼が麻酔医の判断をどうとらえているかはここだけでは判断しかねますが、少なくとも麻酔医の判断に異議を唱えてはいません。
The anesthesiologistはこの評価を下した本人ですから当然「支持」です。
I(筆者)は第7パラグラフ第4文にan assessment that Sonia and I, as doctors, as well as our obstetrician, Dr.Edwards, with whom we had consulted, did not agree with.
(私とソニアは、私たちが相談をしている産科医のエドワーズ博士と同様に、医師としてこの評価には同意しませんでした)とあるので、支持しているどころか全く同意していません。Dr.Edwardsも同様に「不支持」です。
まとめると、解答は次のようになります
登場人物 | Soniaとの関係 | 下線部(E)の捉え方 |
---|---|---|
Dr. Levnison | Soniaの手術の執刀医 | 支持 |
the anesthesiologist | Soniaの手術の麻酔科医 | 支持 |
I(筆者) | Soniaの夫 | 強く反対 |
Dr. Edwards | Soniaの相談を受けている産科医 | 不支持 |
いかがでしょう。
選択したはずの方法での手術を受けられない、という状況がわかっていれば、誰がどのような立場でその状況にかかわってくるのかがわかると思います。
新しい登場人物が出てくるたびに、本文に下線を引いたり、メモ書きするようにして情報を整理してください。次回もお楽しみに。
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第183回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑰
今日は第7パラグラフ第5文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
¶7⑤“I know you’re upset ―”
¶8①“Upset? I’m furious! We thought everything was a go, and now you’re telling me this?”
②“Everything I told you was correct from the way I understood it when we spoke ―”
③“Then tell me you’re going to do the operation.
第7パラグラフ
第5文
“I know you’re upset ―”
この部分はセリフです。発言者はレビンソン医師です。
主語はI(レビンソン医師)で述語は know です。その中身の主語はyou(夫)で述語は’re upset(怒っている)です。
次のダッシュ―の部分は、が言葉を止めて相手の反応を窺っている状況です。
訳:「お怒りはごもっともでしょうが、、、」
第8パラグラフ
第1文
“Upset? I’m furious! We thought everything was a go, and now you’re telling me this?”
この部分もセリフです。Upset? はレビンソン医師の使った言葉対して、そのまま返しています。
「怒っている、ですって?」という意味です。
次の文のI’m furious!は「私は激怒している」です。
「怒っている」どころの騒ぎではありませんという状況です。
エクスクラメーションマークがあることから、大声を出しているのかもしれません。
次の文の主語は We(私たち)で述語は thought(思っていた)です。「何を思っていたのか」は everything was a go(すべてがうまく進んでいる)ということです。
このgoは冠詞aが付いていることからも名詞であることがわかります。be on a goで「(準備がすっかりできていて)進めていいこと・実現できること」を表します。
次の文 and now you’re telling me this?のand nowは「そして今になって」です。
you’re telling me this?は「あなたは私にこんなことを言っているのですか?」です。thisは手術ができないということです。
訳:「怒っている、ですって?激怒ですよ!すべてこのまま進むと思っていたのに、今になってこんなことを言うのですか」
第2文
“Everything I told you was correct from the way I understood it when we spoke―”
この部分もセリフです。発言者はレビンソン医師です。
この文の主語はEverything (すべてのこと)です。ここにI told you (私があなたに話した)がかかります。
述語はwas correct (正しい)です。from the way I understood itは「わたしが理解しているところによると」です。
これは「私が話していることは(感情を抜きにして)間違っていない」ということです。
when we spoke―の部分は「私たちが話しているときに、、、」です。
訳:「私たちの会話で私は間違ったことはまったく言っていないと思いますが」
第3文
ここもセリフです。発言者は夫です。
文頭のThenは「それでは」です。
tell meは「私に言ってください」です。
「何を言うのか」は you’re going to do the operation(あなたが手術をする)です。
訳:「じゃあ、手術をすると言ってください
いかがでしょう。
手術の中止を盾に選択を迫られる患者の弱い立場が浮き彫りになってきました。
このケースでは患者が医師ですが、このような場合でもこうした状況になっているということが重要です。
次回はどのように話が流れていくのでしょうか?お楽しみに。
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第184回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑱
今日は第8パラグラフ第4文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
¶8④We’ll sign anything you want.
⑤These anesthesiologists always raise objections.
⑥They don’t know the patient or the situation.”
⑦“I understand ―”
⑧“I don’t need understanding!” I shouted.⑨“All I want to talk about is how we can make this happen.”
第8パラグラフ
第4文
We’ll sign anything you want.
ここも夫の発言の続きです。主語はWeで、述語は’ll sign (署名します)です。
「何に署名するのか」はanything(どんなものにでも)です。ここにyou want(あなたが望む)がかかります。
訳:私たちはあなたが望むどんな物にでも署名します
第5文
These anesthesiologists always raise objections.
ここも夫の発言の続きです。
主語はThese anesthesiologists(こうした麻酔医たち)で述語はraise objections(異を唱える)です。
訳:いつでもこうした麻酔医たちは異議を唱えるんだ。
第2文
“Everything I told you was correct from the way I understood it when we spoke―”
この部分もセリフです。
発言者はレビンソン医師です。この文の主語はEverything (すべてのこと)です。ここにI told you (私があなたに話した)がかかります。
述語はwas correct (正しい)です。from the way I understood itは「わたしが理解しているところによると」です。
これは「私が話していることは(感情を抜きにして)間違っていない」ということです。when we spoke
―の部分は「私たちが話しているときに、、、」です。
訳:「私たちの会話で私は間違ったことはまったく言っていないと思いますが」
第6文
They don’t know the patient or the situation.”
ここも夫の発言の続きです。主語はTheyでanesthesiologists(麻酔医たち)です。
述語はdon’t know (わかっていない)です。「何をわかってないのか」はthe patient or the situation(患者のことつまりその状況)です。
訳:麻酔医たちは患者のこと、つまりその状況をわかっていないんです」
第7文
“I understand ―”
この部分の発言はレビンソン医師です。主語はI(私は)で述語は understand(理解しました)です。
「何を理解したのか」は―(ダッシュ)となっているのではっきりしません。
その中身をレビンソン医師が言う前に夫が発言を被せてしまっています。
会話の流れから「あなたのおっしゃることは理解できます」ということでしょう。
訳:「わかりました、、、」
第8文
“I don’t need understanding!” I shouted.
この文の主語はI(私)で述語はshouted(叫んだ)です。
叫んだ内容は“I don’t need understanding!”です。
ここでの主語はI(私は)です。述語は don’t need understanding(理解など必要ありません)です。
訳:私は「わかってもらう必要はありません」と大声を出しました。
第9文
“All I want to talk about is how we can make this happen.”
ここも夫の発言の続きです。
主語はAll I want to talk about(私が話し合いたいのは)です。
述語はis how we can make this happenの部分です。make this happenは「このことを実現させる」です。
thisは「二人が望んだ手術を受けること」です。how we can~は「どのように私たちは~をできるか」です。
訳:「私が話し合いたいのはどのようにしたら手術を受けることができるかということだけです」
いかがでしょう。
夫の怒りがかなりのレベルにまで達してきていますね。
彼がこれほどまでに怒る理由は何なのでしょうか?
何か裏がありそうですね。次回をお楽しみに。
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第185回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑲
今日は第8パラグラフ第10文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
¶8⑩I was infuriated, not only by the uncertain position in which we now found ourselves but also because I was sure that the unfounded fear of a lawsuit was at least partially driving the anesthesiologist’s decision.
⑪In the US, nearly half of all anesthesiologists, and almost 100 percent of physicians in high-risk specialties such as neurosurgery*, cardiology*, and obstetrics*, will face a medical malpractice claim at some point in their careers.
neurosurgery:脳神経外科学、
cardiology:心臓病学、
obstetrics:産科学
第8パラグラフ
第10文
I was infuriated, not only by the uncertain position in which we now found ourselves but also because I was sure that the unfounded fear of a lawsuit was at least partially driving the anesthesiologist’s decision.
主語はI(私は)で、述語は was infuriated(激怒していた)です。
直後にnot onlyがありますので、but alsoを意識してnot only A but also B(AだけでなくBも)のパターンが出てくるかどうかを確認しながら読み進めます。
by the uncertain positionは「不確かな立場」です。
「どのような不確かな立場か」はin which we now found ourselvesの部分です。
ここには関係詞とfind OCという句形が入っていますので慎重に訳しましょう。
in whichの先行詞は直前にあるthe uncertain position(不確かな立場)です。
これを踏まえるとin which we now found ourselvesの部分は、もともとはwe now found
ourselves in the uncertain position(私たちは今、不確かな立場に置かれている)であることがわかります。
よってthe uncertain position in which we now found ourselvesは「今私たちが置かれている不確かな立場」となります。
次をみると予測通り but also がでてきています。
because I was sureの部分は「私は確信していたという理由で」です。
「何を確信していたのか」はthat以下にあります。ここでの主語はthe unfounded fear(根拠のない恐怖)です。「どんな恐怖か」は a lawsuit(訴訟)です。
述語はwas at least partially driving the anesthesiologist’s decisionの部分です。わかりにくいので修飾語を取り除くと、was driving (駆り立てていた)です。
「何を駆り立てていたのか」はthe anesthesiologist’s decision(この麻酔科医の決定)です。修飾語の部分はat leastは「少なくとも」です。partiallyは「部分的には」です。
訳:私は自分が不安定な立場におかれていたということだけでなく、少なくとも多少は、訴えられてしまうという根拠のない恐怖心があったのでこの麻酔医がこの決断に至ったということを確信していたので激怒していました。
第11文
In the US, nearly half of all anesthesiologists, and almost 100 percent of physicians in high-risk specialties such as neurosurgery, cardiology, and obstetrics, will face a medical malpractice claim at some point in their careers.
文頭のIn the USは「アメリカでは」です。
次のnearly half of all anesthesiologists, and almost 100 percent of physicians(全麻酔医の約半数と医師のほぼ全員)です。
「どの分野の医師か」は in high-risk specialties(高リスクの専門医)です。
「どのような専門医か」はsuch as neurosurgery, cardiology, and obstetrics(神経外科学や心臓病学や産科学)の専門医です。
述語は, will face a medical malpractice claim(医療過誤の賠償請求に直面します)です。
at some point in their careersは「経歴のどこかの地点で」です。
訳:アメリカでは麻酔科医全体の約半数と神経外科学、心臓病学、産科学といった高リスクの専門医のほぼ全員が経歴のどこかの地点で医療過誤の賠償請求に直面します。
いかがでしょう。
夫が激怒していた理由は現在のアメリカの医療界の現状を踏まえてのことだったようですね。
医療過誤をめぐる訴訟問題と医師と患者の関係は簡単なことでは済まされないことが多いですね。
この辺りを踏まえてまた次回も読んでいきましょう。
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第186回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」⑳
今日は第8パラグラフ第12文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
¶8⑫Malpractice litigation* is often the most stressful experience in a doctor’s professional life.
⑬Most doctors do not discuss it with colleagues or even with family members; it is a hidden shame.
⑭However, none of (F)this mattered to me as my pregnant wife lay on a gurney, although I might have sympathized with the anesthesiologist if I’d been on the other side of the doctor-patient relationship.
litigation:訴訟
第8パラグラフ
第12文
Malpractice litigation* is often the most stressful experience in a doctor’s professional life.
主語はMalpractice litigation(医療過誤訴訟)です。
受後は is often the most stressful
experience(しばしばもっともストレスのかかる経験です)です。
in a doctor’s professional lifeは「医師としての職業において)です。
訳:医師としての職業上、医療過誤訴訟はしばしば、もっともストレスのかかる経験になります。
第13文
Most doctors do not discuss it with colleagues or even with family members; it is a hidden shame.
主語はMost doctors(ほどんどの医師)で述語はdo not discuss it(そのことについて議論しません)です。
「誰と議論することはないのか」は with colleagues or even with family members(同僚や家族に対してでさえ)です。
この後ろのセミコロン(;)以下は、その理由を述べています。
ここでの主語はit(そのこと)で述語はis a hidden shame(隠された恥)です。
訳:ほとんどの医師はそのことを同僚とも家族のメンバーとも話しあうことはしません。それは隠すべき恥だからです。
第14文
However, none of this mattered to me as my pregnant wife lay on a gurney, although I might have sympathized with the anesthesiologist if I’d been on the other side of the doctor-patient relationship.
文頭のHoweverは「しかしながら」です。
次のnone of this(このうちの一つも~ない)が主語で、述語はmattered to me(私にとって重要である)です。
as my pregnant wife lay on a gurneyは「妊娠した妻がストレッチャーに寝かされているので」でよいでしょう。
ここでのasは「理由」がしっくりきます。although以下は仮定法が使われています。
つまり「過去の事実」に反する仮定です。「もし~だったならば」の部分が後から出てきていますのでここを先に見ておきましょう。
I might have sympathized with the anesthesiologist までをいったん飛ばします。
if I’d been on the other side of the doctor-patient relationshipの部分ですが、ここでの主語はI(私)で述語は’d been(であったなら)です。
ここのI’d はI hadです。on the other side は「反対側」です。「何の反対側か」はof the doctor-patient relationship(医師と患者の関係)です。
ここでいったん飛ばした部分を見てみましょう。ここは先の「もし~だったならば」を受ける「~だっただろう」の部分です。
I might have sympathizedで「同情していたかもしれない」です。
「誰に同情するのか」は with the anesthesiologist(麻酔科医に対して)です。
訳:もし私が医師と患者の関係で逆の立場だったならば、この麻酔科医に同情していたかもしれませんが、妊娠した妻がストレッチヤーの上に寝かされている状態では、こうしたことのどれもが重要ではありませんでした。
いかがでしょう。ソニアの夫は、この麻酔医の判断は医療過誤訴訟を恐れてのものであると判断しているのですね。
そして、麻酔医のおかれている状況もわかると言っています。
それだけに大きな問題であることがわかりますね。次回は問題を解いていきましょう。おたのしみに。
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第187回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉑
今日は設問6を解いて、第8パラグラフ第15文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
¶8⑭However, none of (F)this mattered to me as my pregnant wife lay on a gurney, although I might have sympathized with the anesthesiologist if I’d been on the other side of the doctor-patient relationship.
⑮Dr. Levinson was silent.
⑯“I’ll go to the head of the hospital if I have to,” I threatened, but I could tell from his expression that there was nothing more he was going to be able to do.
litigation:訴訟
(6)下線部(F)のthisが示す具体的な内容の全てを,箇条書きにして簡潔な日本語で説明せよ。
設問6を解きましょう。
第14文はHowever, none of this mattered to me as my pregnant wife lay on a gurney, although I might have sympathized with the anesthesiologist if I’d been on the other side of the doctor-patient relationship.
(もし私が医師と患者の関係で逆の立場だったならば、この麻酔科医に同情していたかもしれませんが、妊娠した妻がストレッチヤーの上に寝かされている状態では、こうしたことのどれもが重要ではありませんでした)ということですから、ここでのthisは「こうしたこと」の中身をきかれています。それは前の第11文から書かれています。
第11文In the US, nearly half of all anesthesiologists, and almost 100 percent of physicians in high-risk specialties such as neurosurgery, cardiology, and obstetrics, will face a medical malpractice claim at some point in their careers.(アメリカでは麻酔科医全体の約半数と神経外科学、心臓病学、産科学といった高リスクの専門医のほぼ全員が経歴のどこかの地点で医療過誤の賠償請求に直面します)
第12文 Malpractice litigation is often the most stressful experience in a doctor’s professional life.(医師としての職業上、医療過誤訴訟はしばしば、もっともストレスのかかる経験になります)
第13文 Most doctors do not discuss it with colleagues or even with family members; it is a hidden shame.
(ほとんどの医師はそのことを同僚とも家族のメンバーとも話しあうことはしません。それは隠すべき恥だからです)ですからこの3点を日本語でまとめていけばよいですね。
よって解答は
・アメリカでは麻酔科医、神経外科学、心臓病学、産科学などの専門医のほぼ全員が医療過誤の賠償請求に直面すること
・医療過誤訴訟はしばしば、もっともストレスのかかる経験になること
・ほとんどの医師にとって医療過誤訴訟は隠すべき恥でそのことを同僚とも家族のメンバーとも話しをしないこと
第15文
Dr. Levinson was silent.
訳:レビンソン医師は黙ったままでした。
第16文
“I’ll go to the head of the hospital if I have to,” I threatened, but I could tell from his expression that there was nothing more he was going to be able to do.
この部分はセリフです。発言者は「私」です。
I’ll go to the head of the hospitalは「私は病院長のところに行く」です。
if I have toは「もし必要なら」です。I threatenedは「私は脅した」です。But以下の主語は I (私は)で述語はcould tell (言うことができた)です。
from his expressionは「彼の表情から」です。
「何を言うことができたのか」はthat there was nothing more he was going to be able to do(彼ができることはもうこれ以上ない)ということです。
訳:私は「もし必要なら病院長のところに行きます」と脅しをかけてみました、しかし彼の表情からもうこれ以上彼ができることはないということを読み取りました。
いかがでしょう。
状況は打開できませんね。
ソニアの夫も激怒のレベルから諦めに変わっている様子が読み取れます。
この後どのように話は進むのでしょう。次回もおたのしみに。
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第188回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉒
今日は設問6を解いて、第9パラグラフの頭から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
¶9①Trembling with anger, I left the room and went back to Sonia in the preoperative waiting area.
②I sat down beside her and stroked her hand. ③Looking at my face, she started to cry.
¶10 ①As the hours wore on, I continued to press our case.②I demanded explanations.
第9パラグラフ
第1文
Trembling with anger, I left the room and went back to Sonia in the preoperative waiting area.
文頭のTrembling with angerは分詞構文です。
Tremble with ~で「~で震える」ですから、Trembling with angerは「怒りで震えながら」でよいでしょう。
次の部分の主語はIで、述語はleft the rom and went back(部屋を出て、戻った)です。
どこに戻ったのかはto Sonia(ソニアのところ)です。
in the preoperative waiting areaは「手術前の待合室」です。
訳:私は「もし必要なら病院長のところに行きます」と脅しをかけてみました、しかし彼の表情からもうこれ以上彼ができることはないということを読み取りました。
第2文
Looking at my face, she started to cry.
この文の主語はIで述語はsat down(座った)とstroked(撫でた)です。
どこに座ったのかはbeside her(彼女の隣)です。
「何を撫でたのか」はher hand(彼女の手)です。
訳:私は彼女のわきに腰をおろし、彼女の手をさすりました。
第3文
Looking at my face, she started to cry.
この文も分詞構文です。主節はshe started to cryで「彼女は泣き始めた」です。
文頭のLooking at my faceは元の文はwhen she looked at my face(彼女は私の顔をみると)です。
訳:私の顔をみると、ソニアは泣き始めました。
第10パラグラフ
第1文
As the hours wore on, I continued to press our case.
文頭のAsは接続詞で「~する間に」です。この部分の主語はthe hours (数時間)です。述語はwore onです。
wear onは「イライラさせる、移る」という意味です。
次の部分からが主節で主語はIです。述語はcontinued to press our case(イライラしながらわたしたちの言い分を繰り返した)です。
press one’s caseは「重要であるということを伝えるために、感情的に主張を繰り返すこと」です。
訳:数時間が経過する中で、私はこのことはとても大切であるということを何とか伝えようとして、私たちの言い分を繰り返していました。
第2文
I demanded explanations.
訳:私には説明が必要でした。
いかがでしょう。
自分たちの選択した手術が行われる見込みがどんどんなくなっていくことに対して当事者の無力さが伝わってきます。
誰のための手術なのでしょう?ということが根本にありますが、事態は単純に進まないようになってしまっていることを実感できますね。
次回はどのようになるのでしょうか?お楽しみに。
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第189回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉓
今日は第10パラグラフの第3文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
¶10.③I asked for second opinions.④When I requested that the anesthesiologist, a handsome Italian fellow with a bushy mustache, more business executive than doctor ― and we, it seemed to me, more like job applicants than patients ― recuse himself, he snapped that he did not want to talk in “lawyerly” language.
第10パラグラフ
第3文
I asked for second opinions.
主語はIで述語はasked for (要求した)です。
何を要求したのか」はsecond opinions(セカンドオピニオン)です。
セカンドオピニオンとは、一般的な定義によると「患者が納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に第2の意見を求めること」です。
日本では現在診療を受けている担当医(主治医)以外に相談する場合、保険の適用外になることもあり、悩んでいる患者の3割程度の利用率と言われています。
アメリカの場合では、この利用率はもっと高くなるようです。
訳:私はセカンドオピニオンを要求しました。
第4文
When I requested that the anesthesiologist, a handsome Italian fellow with a bushy mustache, more business executive than doctor ― and we, it seemed to me, more like job applicants than patients ― recuse himself, he snapped that he did not want to talk in “lawyerly” language.
この文は長いので、ダッシュ(-)の前後で分けて考えましょう。
前半部分は When I requested that the anesthesiologist, a handsome Italian fellow with a bushy mustache, more business executive than doctor―ですが、主語はIで述語はrequested(要求した)です。
「何を要求したのか」はthe anesthesiologist(麻酔科医)です。
この麻酔科医の説明が続きます。a handsome Italian fellow(ハンサムなイタリア人)です。
with a bushy mustacheは「立派な口ひげを生やしている」です。more business executive than doctor は「医師というより会社の重役」です。
次はダッシュ(―)の部分です。ここはダッシュ(―)が2か所あるので、挿入句です。この中にまたカンマ(,)があるので、この部分を飛ばして考えます。
すると主語がwe(私たち)で述語はrecuse himself(辞退を要求した)であることがわかります。
いったん飛ばしたカンマ以降の部分は, it seemed to me, more like job applicants than patientsですが、直前のweの補足的な説明になっています。
つまり it seemed to meは「私には~のように見えた」で、「私たちが~のように思えた」ということです。
more like job applicants than patientsは「患者というよりも会社の入社希望者」です。
この麻酔科医が「会社の重役のような見栄えだったので、彼を前にして自分たちがその面接を受けている者のような気がした」ということを言っています。
最後の部分の he snapped that he did not want to talk in “lawyerly” languageですが主語はhe(麻酔科医)で述語はsnapped (ぴしゃりと言った)です。
「いった中身は」that以下です。主語はheで述語はdid not want to talk(話したくない)です。in “lawyerly” languageは「“法律的な”言葉で」です。
これは私たちがrecuse himself(辞退を要求した)という、法律で使われる固い表現を用いたことによる発言です。
訳:私は麻酔科医を要求しました。彼は濃い口ひげを生やしたハンサムなイタリア人で、医師よりも企業の重役といった感じであり、私は自分たちが患者というよりも就職志望者のように感じました。その麻酔科医に彼はセカンドオピニオンには不適任であり辞退してほしいと要求すると、そんな「法律家の使う言葉」で話したくない、とぴしゃりと答えました。
いかがでしょう。
セカンドオピニオンも自分たちの選択した手術の支援にはなりそうもなく、事態は変わらない様子がつたわります。
次回はどのようになるのでしょうか?お楽しみに。
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第190回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉔
今日は第10パラグラフの第5文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
¶10.⑤He was acting almost like a conscientious objector*, but I wasn’t sure what he was objecting to.
⑥Which moral principle was he defending?
⑦First do no harm?
⑧Professional integrity?
⑨A paternalistic duty to protect his patient from a mistake?
*conscientious objector (道徳的・宗教的信念に基づく)良心的兵役拒否者
第10パラグラフ
第5文
He was acting almost like a conscientious objector*, but I wasn’t sure what he was objecting to.
この文の前半部分の主語はHeで述語はwas acting(行動していました)です。
like a conscientious objectorは「良心的な兵役拒否者のように」です。
この言葉はもともと、自分の主義や主張によって戦争に参加したり兵役につくことを拒む人のことですが、ここでは、良い意味の例えとして使っているのではありません。
このイタリア人の麻酔科医が立場上、手術をすることに同意しないため「頑固者」のように受けとってこの表現を使ったと思われます。
almost like~で「ほとんど~のように」ですからここでは「まるで~のように」という表現でよいと思います。
後半部分を見ましょう。
この部分の主語はIで述語は wasn’t sure(確かでなかった)です。
「何に対して確かでなかったのか」は what he was objecting to(彼が反対しているもの)です。この部分も皮肉です。
筆者にとってはこの麻酔科医の意見を変えることができないと思ったので、少し引いて嘲笑的にかれの様子を表現しています。
訳:彼はまるで良心的兵役拒否者のようにふるまっていましたが、私には彼が何に対して反対しているのかの確証が得られませんでした。
第6文
Which moral principle was he defending?
この文は疑問文ですが、主語はheで述語はwas defending(守っているもの)です。Which moral principleは「どの道徳的な主義」です。
訳:彼が守っているものはどういった道徳的な主義なのだろうか?
第7文
First do no harm?
この部分は、先の疑問文の答えとして書かれていますが、しっかりとした答えではなく推測した答えになっているので最後に疑問符がついています。
First は「まず第一に」です。do no
harmは「害を及ぼさない」です。
訳:問題を起こさないということが最重要なのだろうか。
第8文
Professional integrity?
この部分も前文と同じ形です。
訳:職業上の正直さだろうか?
第9文
A paternalistic duty to protect his patient from a mistake?
この文の主語はA paternalistic duty(父親的な温情のある義務)です。「どんな義務か」は to protect his patient(患者を保護する)です。
「何から保護するのか」は from a mistake(間違いから)です。
これは父権主義(パターナリズム)のことを言っていますね。
訳:患者を間違った道から守るというパターナリズムだろうか?
いかがでしょう。かなり辛らつに麻酔医のことを批判していますね。
しかし彼は単にこの麻酔医を批判しているのではなくその裏にあるアメリカ医療界の問題を攻撃していることがわかります。
事態はどのようになるのでしょうか。
予想道理に進むでしょうか>次回もお楽しみに。
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第191回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉕
今日は第10パラグラフの第10文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
¶10⑩Or were his considerations being driven by more selfish concerns?
⑪My father-in-law, also a doctor, tried to negotiate.
⑫No one would bend.
¶11①So, finally, we said no.
②I wasn’t going to let Sonia be pressured into an operation she did not want.
第10パラグラフ
第10文
Or were his considerations being driven by more selfish concerns?
ここでも疑問の形をとりながら、麻酔医のとった行動の理由を推測しています。
この文の主語はhis considerations (彼の考え)です述語はwere being driven
(駆り立てられた)です。
「何によって駆り立てられたのか」はby more selfish concerns(自分かてな関心ごと)です。
訳:もしくは彼の考えのもとになっているものは自分勝手な関心ごとなのであろうか
第11文
My father-in-law, also a doctor, tried to negotiate.
この文の主語はMy father-in-law(私の義理の父)ですカンマ(,)に囲まれた also a doctor(彼も医師なのですが)の部分は義父の説明です。
この文の述語はtried to negotiate(交渉しようとしてみました)です。
訳:医師である私の義父も交渉を試みてくれました。
第12文
No one would bend.
この文の主語はNo one(誰も)で、述語は would bend(どうしても曲げなかった)です。ここで使われているwouldは「意志・固執」を表します。
訳:誰も自分の意見を頑なに曲げませんでした。
第11パラグラフ
第1文
So, finally, we said no.
文頭のSo, finally,は「よって最終的に」です。この文の主語はwe(私たち)です。ここでは私、ソニア、義父のことですね。
述語はsaid no(ノーと言いました)です。「何に対するノーなのか」は、「私たちが望まなかった方法での手術を受けること」に対してです。
訳:よって、最終的に、私たちは同意しませんでした。
第2文
I wasn’t going to let Sonia be pressured into an operation she did not want.
主語はIで述語はwasn’t going to ~(~するつもりはなかった)です。~の部分は使役動詞letが使われています。letOCで「OにCさせる」です。
let Sonia be pressuredは「ソニアにプレッシャーをかけさせる」です。
「どんなプレッシャーか」はinto an operation she did not want(彼女が望まない手術で)です。
operation とsheの間には関係代名詞whichが省略されています。
訳:私はソニアが望んでいない手術を受けることで彼女に負担をかけさせたくなかったのです。
いかがでしょう。最終的な結論が出ました。
筆者たちの望んでいた手術は中止され代替の手術もしない選択をしました。筆者の胸中は穏やかなはずがありませんね。
どこにどのような問題があるのでしょう?このあたりを考えながら次回は設問も解きましょう。
お楽しみに。
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第192回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉖
今日は第10パラグラフの第10文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
¶11③At six o’clock, after waiting in the hospital for almost eleven hours, we went home to think about what to do.
¶12①Our case illustrates (G)a basic conflict in modern American medicine.
②A patient’s right to self-determination is the prevailing ethic, but in reality doctors routinely place limits on it.
③For example, when a patient’s demand clashes with a doctor’s moral convictions, ethicists have argued that doctors can deny treatment.
(7) 下線部(G)の内容を簡潔な日本語で説明せよ。
第11パラグラフ
第3文
At six o’clock, after waiting in the hospital for almost eleven hours, we went home to think about what to do.
At six o’clockは「6時に」です。次のカンマ(,)に囲まれたafter waiting in the hospital for almost eleven
hours部分は副詞句で「病院でほぼ11時間待ったあとで」です。
この文の主語はweで述語はwent home(帰宅した)です。
次の不定詞の部分to think about what to doは「目的」で訳すと「何をすべきか考えるために」となりますが、「結果」で訳すと「帰宅した結果、何をすべきか考えました」となります。
ここでは約11時間も病院で奮闘していたので「とりあえず帰宅しよう」といった流れであると思われますので「結果」で訳すのがよいでしょう。
訳:6時になり病院で約11時間待ちました。私たちは帰宅してどうすればいいかを考えました。
第12パラグラフ
第1文
Our case illustrates a basic conflict in modern American medicine.
この文の主語はOur case (私たちの事例は)です。
述語はillustrates(説明しています)です。
「何を説明しているのか」は a basic conflict(基本的な対立)です。
「どんな対立か」はin modern American medicine(現代アメリカ医療の)です。
訳:私たちの事例は現代のアメリカ医療界が抱えている問題です。
第2文
A patient’s right to self-determination is the prevailing ethic, but in reality doctors routinely place limits on it.
この文の主語はA patient’s right(患者の権利)です。
「どんな権利か」は to self-determination(自己決定の)です。
述語はis the prevailing ethic(倫理的には一般化している)です。
次のin reality は「現実的には」ですから、先の「一般的」という言葉に対して使われていることがわかります。
この部分の主語はdoctors(医師たち)で述語は routinely place limits(絶えず制限してきます)です。
on itは「その上に」ですからitは文頭のA patient’s right(患者の自己決定の権利)を指さないと意味が通じません。
訳:患者の自己決定の権利は倫理的にはかなり広まっています。しかし、現実には医師たちは絶えずそこに制約をかけてきます。
第3文
For example, when a patient’s demand clashes with a doctor’s moral convictions, ethicists have argued that doctors can deny treatment.
when a patient’s demand clashes with a doctor’s moral convictionsの部分の主語はで述語はa patient’s demand(患者の要求)で述語はclashes with a doctor’s moral convictions(医師の道徳上の信条とそぐわない)です。
ethicists have argued that doctors can deny treatmentの部分の主語はethicists(倫理学者)で述語はhave argued (主張してきました)です。「何を主張してきたか」はdoctors can deny treatment(医師が治療を拒める)です。
訳:例えば、患者の要求と医師の道徳的な信条が相いれないときは、医師は患者の治療を拒否できるというのが倫理学者の意見です。
いかがでしょう。
下線部の説明問題はその文の前後を手掛かりにして解いてみてください。
必ずキーワードが見つかるはずです。
そこから求められる内容と字数を検討してください。
次回までに(7)を解いてみてください。次回もお楽しみに。
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第193回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉗
今日は設問を解いて第12パラグラフの第4文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
¶12①Our case illustrates (G)a basic conflict in modern American medicine.
②A patient’s right to self-determination is the prevailing ethic, but in reality doctors routinely place limits on it.
③For example, when a patient’s demand clashes with a doctor’s moral convictions, ethicists have argued that doctors can deny treatment.
(7) 下線部(G)の内容を簡潔な日本語で説明せよ。
④Gynecologists* can refuse to perform abortions because of moral or religious beliefs.
⑤Physicians in intensive care units often withhold treatments they consider [ (B) ], especially for terminal illnesses.
gynecologist: 婦人科医
設問7を解きましょう。
問題文は「下線部(G)の内容を簡潔な日本語で説明せよ」とあります。
「簡潔な日本語」というのは、受験生にとっては判断しにくい表現です。
解答用紙が手元にないので何とも言えませんが「簡潔」というのは字数的には「100字前後」で内容的には「具体例が入っている」と考えてよいでしょう。
本問では(G)a basic conflict in modern American medicine.(現代のアメリカ医療界が抱えている問題)の説明ですから、この夫婦の問題が具体例で、その本質は第2文で述べていること、A patient’s right to self-determination is the prevailing ethic, but in reality doctors routinely place limits on it.
(患者の自己決定の権利は倫理的にはかなり広まっています。しかし、現実には医師たちは絶えずそこに制約をかけてきます。)と第3文で書かれたことwhen a patient’s demand clashes with a doctor’s moral convictions, ethicists have argued that doctors can deny treatment.(患者の要求と医師の道徳的な確信が相いれないときは、医師は患者の治療を拒否できるというのが倫理学者の意見です)をまとめればよいでしょう。
解答例:一般的な倫理として患者の自己決定権は広く認められているが、現実には、医師の考えによって患者が望んだ治療法が制限され治療を拒否されることがあるという問題。
第12パラグラフ
第4文
Gynecologists* can refuse to perform abortions because of moral or religious beliefs.
主語はGynecologists(産科医)で述語はcan refuse(拒むことができる)です。
「何を拒めるのか」はto perform abortions(避妊手術をすること)です。
because of moral or religious beliefsの部分は「道徳的信条や宗教的な信条を理由にして」です。
訳:産科医は、道徳的信条や宗教的な信条を理由にして避妊手術をすることを拒むことができます。
第5文
Physicians in intensive care units often withhold treatments they consider [ (B) ], especially for terminal illnesses.
ここで(B)にはfutileが入ります(設問2)ので、英文はPhysicians in intensive care units often withhold treatments they consider futile, especially for terminal illnesses.となります。
ここでの主語はPhysicians(医師)です。
「どこの医師か」は in intensive care units (集中治療室)です。述語はoften withhold(しばしば差し控える)です。
「何を差し控えるのか」は treatments they consider(彼らが無駄であると考える治療)です。
especially for terminal illnesses.は「特に終末期の疾病において」です。
訳:集中治療室の医師は、特に末期の患者には無駄であると思う治療をしないことはよくあります。
いかがでしょう。
内容説明問題はその手掛かりが必ず前後の文にあります。
指示語を明確にして正確に答えてください。
次回はいよいよ最終パラグラフに入ります。お楽しみに。
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第194回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉘
今日は第13パラグラフから読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
¶13①But conscientious objection is a relatively rare impetus for denying treatment.
②A more common situation is one in which a patient’s request conflicts with what a doctor believes to be good medical practice (and thus exposes the doctor to a possible charge of malpractice).
③In such cases the objection is over professional, not moral, integrity, though obviously moral questions are raised.
第13パラグラフ
第1文
But conscientious objection is a relatively rare impetus for denying treatment.
この文の主語はconscientious objection(良心に基づく反対)で述語はis a relatively rare impetus(比較的まれな衝動)です。
「何に対してなのか」はfor denying treatment(治療の拒否)に対してです。
訳:しかし、良心に基づく反対というものは治療の拒否に対しては比較的まれなケースです。
第2文
A more common situation is one in which a patient’s request conflicts with what a doctor believes to be good medical practice (and thus exposes the doctor to a possible charge of malpractice).
この文の主語はA more common situation(より普通の状況)です。
述語はis one(この状況です)となります。
このoneはsituationを指しています。関係代名詞which以下がこのoneにかかっていきます。
この部分の主語はa patient’s request(患者の要求)で、述語はconflicts with(~と矛盾する、そぐわない)です。
「何とそぐわないのか」はwhat a doctor believes(医師が信じること)です。
「どのようなものであると信じているのか」は to be good medical practice(十分に良い医療行為)です。
次にカッコの中を見てみましょう。and thusは「よって」です。
exposesは「さらす」ですから主語はカッコの外のsituation(状況)です。
「誰をさらすのか」は the doctor(その医師)です。
「何にさらすのか」は to a possible charge of malpractice(医療過誤訴訟の可能性)です。
訳:より一般的な状況としては患者の望む治療法と医師が良いと思う医療行為がぶつかっているという状況です。(よって、医師は医療過誤として訴えられる可能性が高くなるわけです)
第3文
In such cases the objection is over professional, not moral, integrity, though obviously moral questions are raised.
文頭のIn such casesは「そのような場合には」です。
「そのような場合」とはここでは「患者の望むことと医師が良いと考える治療法がマッチしない場合」の状況です。
この部分の主語はthe objection(その異議)です。
医師が患者の要求の通りにしないことをobjection(異議)としています。
述語はis over professional(仕事上のことにまたがるものである)です。
not moral, integrityは「道徳上のものでも、誠実さでもない)です。
次の部分のthoughは「~だが」です。obviouslyは「明らかに」です。
この部分の主語はmoral questions(道徳上の問題)で述語はare raised(持ち上がる)です。
訳:このような場合、確かに道徳上の問題ではありますが、医師が反対する根拠は道徳上のものでも誠実さでもなく、仕事上のこととして考えるからなのです。
いかがでしょう。
医師の意見と患者の求めるものに齟齬が生じるのはよくあることです。
医師がンフォームドコンセントを徹底することによりパターナニズムから医療界が転換してきました。
しかし、その分、医療過誤をめぐる訴訟を恐れる医師も増えました。
医師は安全策を取りますし、患者は新しい治療法に希望を持つ場合もあります。
このあたりの調整に問題があるということを指摘していますね。
次回はこの文の最終部分を読んで、残った設問を解きましょう。
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第195回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉙
今日は第13パラグラフ第4文から読んでいきましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
¶13④In a doctor-patient dispute, who has the right to make the final call?
⑤Should doctors just do what a patient wants?⑥We talk about a patient’s right to refuse treatment.
⑦But what about the right to demand it?
[設問(8)]
本文の記述と合っているものを,以下の(a)~(e)の選択肢から全て選べ。
- When the author was walking on the beach, he met a tall and handsome man with a calm atmosphere, naked to the waist, who eventually suggested they visit his bar.
- Dr. Levinson, through his brilliant professional record, made a rather arrogant impression.
- The author believes that doctors in the US fear lawsuits and that this could lead to denying treatments desired by patients.
- The author was unsure what ethical basis was used to refuse the operation for his wife.
- According to the author, doctor-patient conflict is more commonly a matter of moral conviction.
第13パラグラフ
第4文
In a doctor-patient dispute, who has the right to make the final call?
In a doctor-patient disputeは「医師と患者の論争の中で」です。
who has the rightは「誰が権利をもっているのだろうか」です。
to make the final call(最終的な判断をするための)の部分はthe right(権利)にかかる不定詞の形容詞的用法です。
訳:医師と患者との意見の食い違いがあるときに最終的な判断を下すのは誰なのでしょうか?
第5文
Should doctors just do what a patient wants?
この文の主語はdoctorsで、述語はjust do(ただ行う)です。
何を行うのかはwhat a patient wants(患者の望むこと)です。
文頭がShouldですから、「~すべきだろうか?」という疑問文になります。justは強調です。
訳:医師は患者の望むことだけをすべきだろうか?
第6文
We talk about a patient’s right to refuse treatment.
この文の主語はWeで述語はtalk about a patient’s right(患者の権利について話しあう)です。「どんな権利か」はto refuse treatment(治療を拒む)権利です。
訳:私たちは患者が治療法を拒む権利については議論しています。
第7文
But what about the right to demand it?
what about~は「~についてはどうでしょうか」と訳します。 the right to demand itはそれを要求する権利」です。ここでitはtreatment(治療)を指します。
訳:しかし治療法を要求する権利についではどうでしょうか?
以上で本文の解説は終わりです。
ここで設問(8)(a)を解いていきましょう。:本文の記述と合っているものを,以下の(a)~(e)の選択肢から全て選べ。
(a) When the author was walking on the beach, he met a tall and handsome man with a calm atmosphere, naked to the waist, who eventually suggested they visit his bar.
訳は「著者は海岸にいたとき、上半身が裸の落ち着いた雰囲気の背が高くハンサムな男性と会いました。その男性は自分の店に来ないかと話の最後に誘いました」です。
これは第1パラグラフ第8文の後半に I went for a walk alone on the sun-swept beach, where I met a shirtless loafer named Clement Clemons.
(私は一人で太陽の照り付ける海岸に一人で散歩に出かけました。そこで、クレメント・クレモンズというひとりの男に会いました。彼は上半身は裸でローファーを履いているという格好をしていました)とあり、第9文 He was tall and handsome, with a quiet, dignified island air.
(彼は背が高くハンサムで、島独特の穏やかで威厳のある雰囲気を持っていました)と説明が続き、第10文でWe got to talking, and by and by he invited me to his tavern, a tourist attraction just up the road.
(私たちは話し始め、しばらくすると彼は彼の店に来るように勧めました。そこは観光スポットになっていて、すぐ近くにあるということでした)とあるのでマルです。
いかがでしょう。
長い文でしたので正誤問題で本文の文頭あたりが聞かれると、かなりさかのぼらなければなりません。
問題を解くときは、数パラグラフを読んだら設問で解けるものはないか、を探しながら読み進めるという戦略が大切です。
いよいよ次回でこの問題は終了です。しっかり読んでいきましょう。
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第196回.医学部入試問題-英語「長文読解-富山大学」㉚
今日は残っている問題を仕上げましょう。
解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。
[設問(8)]
本文の記述と合っているものを,以下の(a)~(e)の選択肢から全て選べ。
- When the author was walking on the beach, he met a tall and handsome man with a calm atmosphere, naked to the waist, who eventually suggested they visit his bar.
- Dr. Levinson, through his brilliant professional record, made a rather arrogant impression.
- The author believes that doctors in the US fear lawsuits and that this could lead to denying treatments desired by patients.
- The author was unsure what ethical basis was used to refuse the operation for his wife.
- According to the author, doctor-patient conflict is more commonly a matter of moral conviction.
設問
(b)Dr. Levinson, through his brilliant professional record, made a rather arrogant impression.
訳:レビンソン博士は彼の素晴らしい経歴を持っていたのですが、かなり偉そうな印象を与えました。
これは第7パラグラフの第3文でHe was a stocky surgeon in his late forties with an impressive professional record, including periods at the National Institutes of Health, that belied his awkward, slightly vacant air.(彼は40代後半のがっしりとした外科医でアメリカ国立衛生研究所での勤務期間もある素晴らしい経歴を持っていましたしかしそれは、ぎこちなくすこし間延びした雰囲気とはそぐわないものでした)とあるので×です。
(c) The author believes that doctors in the US fear lawsuits and that this could lead to denying treatments desired by patients.
訳:著者はアメリカの医師は訴訟を恐れていて、このことが患者の望む治療の拒否につながることがあると考えています。
これは第8パラグラフ第10文の後半で~but also because I was sure that the unfounded fear of a lawsuit was at least partially driving the anesthesiologist’s decision.(少なくとも多少は、訴えられてしまうという根拠のない恐怖心があったのでこの麻酔医がこの決断に至ったということを確信していた)とあり
第11文で In the US, nearly half of all anesthesiologists, and almost 100 percent of physicians in high-risk specialties such as neurosurgery, cardiology, and obstetrics, will face a medical malpractice claim at some point in their careers.
(アメリカでは麻酔科医全体の約半数と神経外科学、心臓病学、産科学といった高リスクの専門医のほぼ全員が経歴のどこかの地点で医療過誤の賠償請求に直面します)とあります。
また第12文alpractice litigation is often the most stressful experience in a doctor’s professional life.(医師としての職業上、医療過誤訴訟はしばしば、もっともストレスのかかる経験になります)
さらに第13文Most doctors do not discuss it with colleagues or even with family members; it is a hidden shame.(ほとんどの医師はそのことを同僚とも家族のメンバーとも話しあうことはしません。それは隠すべき恥だからです)とありますので、答えはマルです。
(d)The author was unsure what ethical basis was used to refuse the operation for his wife.
訳:著者はどんな道徳的な理由で彼の妻に対する手術が拒否されたのか分からなかった。
これは、第13パラグラフ第1文でBut conscientious objection is a relatively rare impetus for denying treatment.(しかし、良心に基づく反対というものは治療の拒否に対しては比較的まれなケースです)と「良心に基づく治療の拒否理由」を排除し、
第2文でA more common situation is one in which a patient’s request conflicts with what a doctor believes to be good medical practice(and thus exposes the doctor to a possible charge of malpractice)より一般的な状況としては患者の望む治療法と医師が良いと思う医療行為がぶつかっているという状況です。
(よって、医師は医療過誤として訴えられる可能性が高くなるわけです)と医師の立場を説明し、第3文In such cases the objection is over professional, not moral, integrity, though obviously moral questions are raised.
(このような場合、確かに道徳上の問題ではありますが、医師が反対する根拠は道徳上のものでも誠実さでもなく、仕事上のこととして考えるからなのです)で、「道徳上の理由」を排除し「仕事上の理由」と結論づけています。よって問題文はマルです。
(e)According to the author, doctor-patient conflict is more commonly a matter of moral conviction.
訳:著者によると医師と患者の間に起きる対立はより一般的にいうと道徳上の信条の問題である
これも第13パラグラフ第3文でIn such cases the objection is over professional, not moral, integrity, though obviously moral questions are raised.(このような場合、確かに道徳上の問題ではありますが、医師が反対する根拠は道徳上のものでも誠実さでもなく、仕事上のこととして考えるからなのです)で、「道徳上の理由」を排除し「仕事上の理由」と結論付いていますので問題文は×です。
正解 設問(8) (a),(c),(d)
いかがでしょう。これで富山大医学部(2017)の解説は終了です。
次回からまた新しい大学の過去問を解いていきましょう。
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峰岸 敏之
河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。
2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。
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