医学部入試問題
医学部入試問題-英語「長文読解-兵庫医科大学医学部」

医学部入試問題-英語「長文読解-兵庫医科大学医学部」

峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

医学部生後入試問題をエースメディカルみなとみらいの峰岸先生が徹底解説。

今回から「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設します。

入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。

入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第142回.医学部入試問題-英語「長文読解-兵庫医科大学」①

今回から兵庫医科大学の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は冒頭から読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(1)①Within the school, a range of environmental conditions may enhance health, well-being, and academic performance, or if not well designed and managed, they can undermine these goals.

②(ア)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) as lighting, temperature and humidity, and noise.

設問
(1) 下線部(ア)~(コ)に入るように各語群にある語句を並べ替えなさい。但し,文頭に来る語句も小文字で示してある。

  • (ア) 語群:examples / factors / include / physical / such

第1パラグラフ

第1文
Within the school, a range of environmental conditions may enhance health, well-being, and academic performance, or if not well designed and managed, they can undermine these goals.

文頭のWithin the schoolは「学校の中で」です。a range of~は「一連の」です。environmental conditionsは「外的環境の状況」です。

ここまでが主語です。述語はmay enhance(高めるかもしれない)です。

「何を高めるのか」は health(健康), well-being(十分な生活), and academic performance(学習状況)です。

次の, or if not well designed and managed, の部分はif notが「もし~でないなら、~とまではいかないが」という意味ですから「もし十分に計画と管理がなされていないなら」と訳します。

等位接続詞のorでつながれているので、後ろにSVが出てきています。ここのtheyは主語ですが、前文のenvironmental conditionsは「外的環境の状況」のことを指します。

述語は can undermine (ダメにする可能性がある)です。「何をダメにするのか」はthese goals(こうした目標)ですから、先述のhealth(健康), well-being(十分な生活), and academic performance(学習状況)を指します。

訳:学校では、さまざまな学習環境の下で健康、快適さ、そして学業成績を高めることができるかもしれません。逆に、もしうまく計画と管理がなされていなければ、こうした目標がうまくいかない可能性があります。

第2文
(ア)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) as lighting, temperature and humidity, and noise.

この文はカッコ( )のないところだけ訳してみましょう。asは様々な訳があるのでいったん飛ばしてみると、 lighting(照明、光)temperature(温度) and humidity(湿度), and noise(騒音)のように似たような名詞が羅列されています。ここは「具体例の部分」であることがわかります。

設問1(ア)を見ましょう。

与えられた語句を整理するとexamples「例」 factors「要因」include「含む」 physical「物理的な・身体的な」 suchはasとセットで「~のような」です。

先ほど見たように本文では具体例が挙げられているのでsuchとasがセットになります。

次に主語と述語を考えると動詞はinclude「含む」しかありません。主語はexamples「例」か factors「要因」ですが、「例」が「要因」を含むのか「要因」が「例」を含むのかの考察になります。もちろん前者です。

よって、Examples include physical factors suchという語順が正解になります。

訳:その例には、照明、温度、湿度、騒音のような物理的な要因が含まれます。


いかがでしょう。

兵庫医科大の問題は医学系そのものの出題もありますが今回のように「健康一般」のテーマも多く出題されます。

今回は整序と和訳を扱います。文法を絡めた出題です。

しっかり解いていきましょう。次回もお楽しみに。

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2018年6月15日

第143回.医学部入試問題-英語「長文読解-兵庫医科大学」②

今回から兵庫医科大学の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第2パラグラフから読んでいきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(2)①Adequate, even, glare-free, balanced-spectrum lighting is an important environmental asset in schools.②Good lighting (イ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ), improve health and learning, enhance safety, reduce vandalism, and help students connect visually to their environment.

設問

(1) 下線部(ア)~(コ)に入るように各語群にある語句を並べ替えなさい。

但し,文頭に来る語句も小文字で示してある。

  • (イ) 語群:can / design / energy / expenditures / reduce

第2パラグラフ

第1文
Adequate, even, glare-free, balanced-spectrum lighting is an important environmental asset in schools

文頭の形容詞Adequateは「適量の」でevenは「均一の」でglare-freeは「まぶしくなく」です。

balanced-spectrumは「バランスの取れたスペクトル光線の」です。

これらはすべて主語であるlighting(照明)にかかります。述語はis an important environmental asset(重要な環境面での利点)です。 in schoolsは「学校内の」です。

訳:適量で均一的に眩しくなく調和の取れた照明は学校の重要な環境面利点です。

第2文
Good lighting (イ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ), improve health and learning, enhance safety, reduce vandalism, and help students connect visually to their environment.

カッコ( )のない部分を見ていきましょう。

improveは動詞で「改善する」です。

「何を改善するのか」はhealth and learning(健康と学習状況)です。enhanceは動詞で「高める」です。「何を高めるのか」はsafety(安全性)です。

reduceは動詞で「軽減する」です。「何を減らすのか」はvandalism(破壊行為)です。helpも動詞で「手助けする」です。

「何を手助けするのか」はstudents(学生)が connect (つながること)です。visually to their environmentは「環境と視覚的につながる」です。

つまり「明かるければ、周辺がよく見える」ということです。

カッコ( )のある部分を見ていきましょう。Good lighting (イ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ),となっていますが今見た後半部分と整合性を持つにはGood lighting(十分な光源が)につながる利点を述べていけばいいですね。

設問1(イ)を見ましょう。

語群は can / design / energy / expenditures / reduceですので、助動詞と動詞のつながりから確定しましょう。

can design (計画できる)かcan reduce (軽減できる)のどちらかになります。目的語を考えましょう。

design(計画)か energy (エネルギー)かexpenditures(支出)のどれかですから、energyを形容詞として考えてenergy expenditures(エネルギーの支出)として動詞を reduce(減らす)がしっくりきます。

すると「design」が余ってしまうのですが、これを名詞の「計画」としてとって、主語のGood lightingにつなげるとGood lighting designで「十分な光源の設計・計画」となりますね。

よって第2文はGood lighting design can reduce energy expenditures, improve health and learning ~となります。

正解 (イ)design can reduce energy expenditures

訳:十分に光源を設計すれば、エネルギーの支出を下げ、健康や学習効果を高め、安全性を強化し、公共物などの破壊を減らし、そして、生徒が自分たちの環境を視覚的につなげる手助けをすることができます。


いかがでしょう。今回の整序は後半部分と同じ形にものを選べば解けましたね。

このように構造分析をしっかりできるように学習を進めて下さい。

次回もこの続きを読み解いていきましょう。お楽しみに。

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2018年6月22日

第144回.医学部入試問題-英語「長文読解-兵庫医科大学」③

今回から兵庫医科大学の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第2パラグラフ第3文から読んでいきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(2)③Optimal lighting provides daylight and outdoor views in all classrooms and work areas, combines daylight and electric lighting to prevent shadows and areas of poor illumination during dark or cloudy periods, and offers flexible lighting controls.

④A well-designed approach to lighting may improve general health and well-being; prolonged periods of low light levels such as those occurring in winter at high latitudes (ウ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) performance (seasonal affective disorder) for some people.

第2パラグラフ

第3文
Optimal lighting provides daylight and outdoor views in all classrooms and work areas, combines daylight and electric lighting to prevent shadows and areas of poor illumination during dark or cloudy periods, and offers flexible lighting controls.

主語はOptimal lighting(最適な光)で述語はprovides(提供する)です。

「最適な光」は「光量を調整した照明」のことです。「何を提供するのか」はdaylight and outdoor views (日光と外の景色)です。

「日光と外の景色」は「日の当たっている外の景色」ということです。この「景色」はin all classrooms and work areas(あらゆる教室や職場からの景色)です。

室内の電気によって外の景色の見え具合が変わりますね。combinesは「つなぐ」で、主語はOptimal lighting(最適な光)です。

「何をつなぐのか」はdaylight and electric lighting(日光と電気による光)です。

ここではどちらの光も「一定量のもの」として考えていて、electric lightingは「固定された電気」を意図していると思われます。

そこでそれ以外の「最適な光」や後者を調整することで、「バランスをとる」という意味です。

to preventは「防ぐために」です。shadows and areas of poor illuminationは「影や照明の当たらない場所」です。

during dark or cloudy periods, は「暗くなった時や曇っているとき」です。

and offers flexible lighting controlsは「そうして柔軟な光の調整を提供する」です。

訳:最適な光ですべての教室や職場から日の当たる外の景色を見ることができます。暗くなった時や曇っているときに影を作ったり日が当たらない場所を防ぐために日光と照明をつなぎます。そして柔軟な光の管理ができるのです。

第4文
A well-designed approach to lighting may improve general health and well-being; prolonged periods of low light levels such as those occurring in winter at high latitudes (ウ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) performance (seasonal affective disorder) for some people

この文は長く設問が絡んでいるので、セミコロン(;)までで区切りましょう。

まず主語はA well-designed approach to lighting(十分に計画された照明への取り組み)です。

述語はmay improve(改善するかもしれない)です。「何を改善するのか」はgeneral health(健康一般)とwell-being(満足な生活状態)です。

訳:十分に計画された照明への取り組みは健康面一般や満足な生活状態を改善することになるかもしれません。


いかがでしょう。

日常生活で何気なく使っている照明ですが、その意義について深く検討することはあまりないのではないでしょうか。

これを機会に考えてみましょう。次回もこの続きを読み解いていきましょう。お楽しみに。

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2018年6月29日

第145回.医学部入試問題-英語「長文読解-兵庫医科大学」④

今回から兵庫医科大学の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第2パラグラフ第4文の後半から読んでいきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(2)④A well-designed approach to lighting may improve general health and well-being; prolonged periods of low light levels such as those occurring in winter at high latitudes (ウ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) performance (seasonal affective disorder) for some people.

設問

(1) 下線部(ア)~(コ)に入るように各語群にある語句を並べ替えなさい。

但し,文頭に来る語句も小文字で示してある。

  • (ウ) 語群:and / can / cause / depression / reduced

第2パラグラフ

第4文
A well-designed approach to lighting may improve general health and well-being; prolonged periods of low light levels such as those occurring in winter at high latitudes (ウ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) performance (seasonal affective disorder) for some people.

前回はセミコロン(;)までを訳したので(訳:十分に計画された照明への取り組みは健康面一般や満足な生活状態を改善することになるかもしれません)今回はそれ以降を訳していきます。

まずはカッコのない部分を文頭から見ていきましょう。prolonged は動詞prolong(長引く)の過去分詞で「長引かされた」と訳します。

periods of low light levels は「光の弱い水準の期間」です。such as~は「~のような」です。

thoseは前に出てきた複数形の名詞を受けるので、ここではperiods(期間)を指します。

occurring in winterは「冬の間に起きる」です。これはperiods(期間)にかかります。at high latitudesは「高緯度で」です。

performance は名詞で「動作・実績・出来栄え」です。seasonal affective disorderは「季節の変化による不調」です。

for some peopleは「ある種の人にとって」です。

設問1(ウ)を見ましょう。
(ウ) 語群:and / can / cause / depression / reduced

prolonged periods of low light levels such as those occurring in winter at high latitudes(高緯度の地域の冬期に起きるような日光が当たらない長い期間)は主語と考えられます。

語群から述語の候補を考えると can cause か reducedのいずれかになります。

前文が現在形で書かれています。そうすると、問題文も現在形になる流れが普通です。

この文だけ過去形になることは考えにくいのです。よって、can causeが述語であると考えます。

その目的語はandがあることから2つであると推測して1つ目はdepression (うつ)で、あと1つがカッコの右のperformance (出来栄え)と考えます。

そうすると reducedという過去分詞をここにかけてreduced performance (低下した出来栄え)となりますね。

よって正解は(ウ) can cause depression and reduced となります。

訳:十分に計画された照明への取り組みは健康面一般や満足な生活状態を改善することになるかもしれません。しかし、高緯度の地域の冬期に起きるような日光が当たらない長い期間はある人々に対しては、気持ちを落ち込ませたりパフォーマンスの低下(季節的な感情の障害)の原因となりことがあります。


いかがでしょう。

本問の並べ替えは、純粋な文法の知識のみを聞くのではなく、読解をもとに組み立てられるように作問されています。

特に該当箇所の前後をしっかり読むことが大切です。

次回もこの続きを読み解いていきましょう。お楽しみに。

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2018年7月06日

第146回.医学部入試問題-英語「長文読解-兵庫医科大学」⑤

今回から兵庫医科大学の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第2パラグラフ第5文から読んでいきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の英文を読んで,下記の設問に答えなさい。

(2)⑤Good lighting also appears (エ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ).⑥In one series of studies, students with more daylight in their classrooms progressed more than 20 percent faster in math and reading skills (オ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) without daylight did.

設問

(1) 下線部(ア)~(コ)に入るように各語群にある語句を並べ替えなさい。但し,文頭に来る語句も小文字で示してある。

  • (エ) 語群:academic / improved / performance / predict / to
  • (オ) 語群:classrooms / counterparts / in / than / their

第2パラグラフ

第5文
Good lighting also appears (エ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ).

設問1(エ)を解きながら英文を見ていきまししょう。選択肢は 語群:academic(学問の) / improved(改善された) / performance(出来栄え) / predict(予言する) / to(~へ・または不定詞)

Good lighting also appearsの部分は、主語がGood lighting(十分な照明)で述語がalso appears(~のように見える)です。この~の部分を語群から選択して並べます。

語群を見てみましょう。単語の数が少ないので品詞に分けて考えます。動詞はimproved (改善された)と predict(予言する) です。

ただしimproved (改善された)は過去分詞形も同じなので形容詞の働きの可能性もあります。

名詞はperformance(出来栄え)、形容詞は先のimproved (改善された)とacademic(学問的な)です。toは不定詞と前置詞の可能性があります。

動詞のpredictが原形であることに注意してみると to不定詞としてappearのうしろにくるという予想が立てられます。

Good lighting also appears to predict~(十分な照明があれば~を予測できる)ということです。あとは形容詞を名詞にかけて、predictの目的語にすれば完成です。

つまりimproved academic performance(改善された学問の出来栄え)です。

よって正解は(エ) to predict improved academic performanceとなり、完成した英文はGood lighting also appears to predict improved academic performance.となります。

訳:十分な照明があれば学問の成績を向上させることにもなります。

第6文
In one series of studies, students with more daylight in their classrooms progressed more than 20 percent faster in math and reading skills (オ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) without daylight did.

(オ)の前までに区切って考えます。In one series of studiesは「ある一連の研究において」です。

students with more daylight in their classrooms の部分が主語で、「より多くの日光があたる教室の生徒」です。述語動詞はprogressed(伸ばしました)です。

「どのくらい何をのばしたのか」は more than 20 percent faster(20パーセント以上早く)でin math and reading skillsは「数学と読解の技術において」です。

問1(オ)を見ましょう

語群:academic / improved / performance / predict / to

カッコの後ろの部分はwithout daylight didのdidに注意してください。

これは一度出てきた動詞を代用しているのものです。

選択肢の中動詞はありませんから、このdidは前半部のprogressedです。

つまりwithout daylight didは「日光が入ってこない教室にいる生徒の伸び具合」という意味です。

語群を見るとclassrooms(教室)・counterparts(相手)・in(中で)・than(よりも)・ their(彼らの)ですから、さきの「数学と読解において20パーセント早く伸ばした」のは「誰よりか」と考えてthan their counterparts(他の相手より)となりますね。

あとはin classrooms(教室の)をつけ足せば文になります。

よって正解は(オ) than their counterparts in classroomsとなります。

完成した英文はIn one series of studies, students with more daylight in their classrooms progressed more than 20 percent faster in math and reading skills than their counterparts in classrooms without daylight did.

訳:ある一連の研究によると、日の当たる教室の生徒は数学と読解技術で日の当たらない教室の生徒より20パーセント早く学力を伸ばしました。


いかがでしょう。

流れに乗って日本語の文を推測しながら文法の知識で落ち着いて当てはめていく、というやり方を徹底してください。

次回もこの続きを読み解いていきましょう。お楽しみに。

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2018年7月13日

第147回.医学部入試問題-英語「長文読解-兵庫医科大学」⑥

今回から兵庫医科大学の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第3パラグラフから読んでいきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の英文を読んで,下記の設問に答えなさい。

(3)①Maintaining appropriate temperature and humidity indoors is important for the health and comfort of building occupants.

②(カ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) the range of 21 to 23°C, and optimal humidity is between 40 and 60 percent.

設問

(1) 下線部(ア)~(コ) に入るように各語群にある語句を並べ替えなさい。但し,文頭に来る語句も小文字で示してある。

  • (カ) 語群:in / indoor / is / optimal / temperature

第3パラグラフ

第1文
Maintaining appropriate temperature and humidity indoors is important for the health and comfort of building occupants.

主語はMaintaining(維持すること)です。

「何を維持するのか」はappropriate temperature and humidity indoors(室内の適切な温度と湿度)です。

述語はis important(重要です)です。「何にとって重要なのか」はfor the health and comfort(健康や快適さ)にとってです。

building occupantsは「ビルの中にいる人」です。

訳:室内の適切な温度と湿度を維持することは建物の中にいる人の健康と快適さを維持するために重要なことです。

第2文
(カ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) the range of 21 to 23°C, and optimal humidity is between 40 and 60 percent.

カッコのない部分を見てみましょう。the range of 21 to 23°Cは「セ氏21~23度の範囲」です。

カンマの後ろは文になっています。主語はoptimal humidity(最適な湿度)で、述語は is between 40 and 60 percent(40~60パーセントの範囲です)となります。

設問(1)(カ)を解きましょう。

選択肢は、in(中に)/indoor(室内)/is(である)/optimal (最適な) /temperature(温度)です。

前文が「最適な湿度が40~60パセントです」となっているので、これに対応する形で文を作ります。

よって、「最適な温度は~の範囲である」という文に並べ替えればよいと推測します。

主語から作ります。主語になるものは名詞ですから、選択肢の中ではtemperature(温度)ですね。

あとindoor(室内)とoptimal (最適な)は形容詞ですから、主語である名詞にかければよいですね。

よって、Optimal indoor temperature(最適な室内の温度)を主語にします。

述語は動詞がis(である)しかありませんのでここの後ろがin the range of 21 to 23°C(21~23度の範囲である)なればいいですね。

よって正解は(カ)
Optimal indoor temperature is in となります。

カッコを埋めた文はOptimal indoor temperature is in the range of 21 to 23°C, and optimal humidity is between 40 and 60 percent.となります。

訳:最適な室内の温度は21度~23度の範囲で最適な湿度は40~60パーセントです。


いかがでしょう。

やはり前の文を参考に対比や類似した項目に目を付けて日本語を完成させて英文を並べていく、という方法を使ってください。

次回もこの続きを読み解いていきましょう。お楽しみに。

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2018年7月20日

第148回.医学部入試問題-英語「長文読解-兵庫医科大学」⑦

今回から兵庫医科大学の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第3パラグラフから読んでいきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の英文を読んで,下記の設問に答えなさい。

③Excessively dry air can increase the (キ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ), a problem corrected by humidifying the air, but excessive humidity promotes the growth of mold and the persistence of both cockroach and dust mite allergens.

設問

(1) 下線部(ア)~(コ)に入るように各語群にある語句を並べ替えなさい。

但し,文頭に来る語句も小文字で示してある。

  • (キ) 語群:infections / of / respiratory / risk / upper

第3パラグラフ

第3文

カッコに関係ないところから見ていきましょう。

Excessively dry air can increaseの部分はExcessively dry air (過度に乾燥した空気)が主語で、can increase(増加させる可能性がある)が述語です。

その目的語は the (キ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ), 部分です。

ここをいったん飛ばして、それに続くa problem corrected by humidifying the air, の部分ですが、a problem(問題)を主語と考えて corrected(修正した)を動詞と考えるとcorrectの目的語がないので不自然であることに気が付いてください。

よって、ここは補足説明の部分と考えます。

by humidifying the airは「空気を湿らせることで」です。

つまり英文では文の形にはなっていませんが、日本語では補足説明ですから「これは空気を湿らせることで修正できる問題です」と訳します。

設問(キ)を解きましょう。

語群:infectionsは名詞で「感染」・ ofは前置詞・ respiratory は形容詞で「呼吸の」・ riskは名詞で「危険」は upper形容詞で「上部の」です。

これらの単語で先のcan increase(増加させる可能性がある)の目的語を作りますが、目的語ですから名詞が中心になります。

infections(感染)かrisk(危険)ですね。

直前の動詞がcan increase(増加させる可能性がある)ですから目的語はrisk(危険)ですね。

「どんなriskか」を考えるとrisk of nfections(感染の危険)となりますね。

「どんな感染か」を考えてinfections(感染)に形容詞をかけるとupper respiratory infections(上部の呼吸器の感染)となりますね。

よって正解は(キ) risk of upper respiratory infections となります。

次の文を見ましょう。butの後ろの主語はexcessive humidity(過度の湿度)です。

前の部分でa problem corrected by humidifying the air(これは空気を湿らせることで修正できる問題です)とありましたが、これに対し「しかし、過度の湿度は」と訳せばいいですね。

述語はpromotes (促進する)です。「何を促進するのか」はthe growth (成長)とthe persistence(しつこさ)です。「何の成長か」は of mold(カビ)です。

「何のしつこさか」はof both cockroach and dust mite allergens(ゴキブリと家ダニのアレルゲンの両者)です。

カッコを埋めた英文はExcessively dry air can increase the risk of upper respiratory infections, a problem corrected by humidifying the air, but excessive humidity promotes the growth of mold and the persistence of both cockroach and dust mite allergens.となります。

訳:過度に空気が乾燥すると上部呼吸器の感染リスクを高めますがこれは空気を湿らせれば修正できる問題です。しかし、過度の湿度はカビの成長とゴキブリや家ダニのアレルゲンの滞留を促進してしまいます。


いかがでしょう。

文の構成要素から品詞を意識して並べていくとすんなりと並ぶことも多いので、文の構造を意識して解いてください。

次回は和訳も解いていきましょう。お楽しみに。

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2018年7月27日

第149回.医学部入試問題-英語「長文読解-兵庫医科大学」⑧

今回から兵庫医科大学の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第3パラグラフ第4文から読んでいきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(3)④(サ)The term sick building syndrome has been used to describe a set of symptoms reported by people living or working in buildings with indoor air problems.⑤These symptoms include irritation of the nose, eyes, and mucous membranes; fatigue; dry skin; and headaches.

(2) 下線部(サ)を和訳しなさい。

第3パラグラフ

第4文
The term sick building syndrome has been used to describe a set of symptoms reported by people living or working in buildings with indoor air problems.

主語はThe term sick building syndrome(シックハウス症候群という病気は)です。

termは多義語で「①学期②期間③間柄④関係⑤(専門)用語」などを表します。The term Aで「Aという言葉」という意味です。

sick building syndromeは「シックハウス症候群」です。

述語はhas been used (使われてきました)です。「どのように使われてきたのか」はto describe(表すために)です。

「何を表すのか」は a set of symptoms (一連の症状)です。ここにreported(報告された)がかかってきます。

「誰が報告したのか」は by people(人たち)です。「どんな人か」は living or working in buildings(建物の中で生活したり働いている人)です。

「どんな建物か」は with indoor air problemsは(室内に空気の問題を抱えている)です。

訳:シックハウス症候群という言葉は室内の空気に問題のある建物の中で暮らしていたり働いたりしている人によって報告された一連の症状を表すために使われてきました。

第5文
These symptoms include irritation of the nose, eyes, and mucous membranes; fatigue; dry skin; and headaches

主語はThese symptoms(こうした症状)で述語はinclude(含んでいる)です。「何を含んでいるのか」まず irritation(かゆみ、むずむずすること)です。

あとはセミコロンの右のfatigue(倦怠感)、dry skin(乾燥肌)、headaches(頭痛)が含まれているということです。the nose(鼻), eyes(目), mucous membranes(粘膜)は「かゆみ」のある部位です。

訳:この病気の症状は鼻、目、粘膜のかゆみ、倦怠感、乾燥肌、頭痛といったものが含まれます。

では設問(2)を解きましょう。
設問(2)下線部(サ)を和訳しなさい。

訳はすでに書きましたので、採点の際のポイントを挙げておきます。

まず、第4文が下線部(サ)の前半ですが、①termをうまく処理できているか② be used toⅤを「~するために使われる」と訳せているか③分詞の処理がうまくできているかなどに注意してください。

②について、used toは「よく~したものだ」。be used to ~ingは「~するのに慣れている」。本問のようにbe used to ~ingは「~するために使われる」です。

混同しないように注意してください。

第5文では①セミコロン(;)の処理②irritation(かゆみ、むずむずすること)、fatigue(倦怠感)、dry skin(乾燥肌)、mucous membranes(粘膜)といった、医系英文ではおなじみの語句が訳せているかです。


いかがでしょう。下線部和訳は主語と述語が訳せれば確実に点が来ます。

構造分析をしっかりやって、わからない単語にはあまり神経質にならずに、文脈に合うように訳を作ってください。

次回もこの続きを読み解いていきましょう。お楽しみに。

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2018年8月03日

第150回.医学部入試問題-英語「長文読解-兵庫医科大学」⑨

今回から兵庫医科大学の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第3パラグラフ第6文から読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(3)⑥Although sick building syndrome has not been widely described in schoolchildren, its occurrence in other (ク)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) the importance of good indoor air quality.

(4)①Noise is any unwanted sound that interferes with classroom communication and is both disturbing and detrimental to learning.

(1) 下線部(ア)~(コ)に入るように各語群にある語句を並べ替えなさい。但し,文頭に来る語句も小文字で示してある。

  • (ク) 語群:a reminder / as / of / serves / settings

第3パラグラフ

第6文

Although sick building syndrome has not been widely described in schoolchildren, its occurrence in other (ク)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) the importance of good indoor air quality.

まず、カンマまでを見てみましょう。

主語は sick building syndrome (シックハウス症候群)で述語はhas not been widely described(広い記述はない)です。

「何の記述か」はin schoolchildren(子供に関して)です。カンマの右を見ましょう。

its occurrence は「その発生」ですから「シックハウス症候群の発生」です。

ここで設問(1)の(ク)を解きましょう

(ク) 語群:a reminder / as / of / serves / settings

語群のa reminderは名詞で「思い出させるもの」・ asは前置詞で「~として」その他に接続詞や副詞として「~とき、~ので、~つれて、~だが、~同じ、~ように、~ような」など・ofは前置詞です。

servesは動詞serve(仕える)の現在形・ settingsは名詞で「舞台・状況」です。

本文のin other~の部分は「他の~」ですから、「~」の部分には名詞が入りますね。

「他の~でのシックハウス症候群の発症は」とつながり主語になるという予測がたちますね。

カッコの右を見ましょう。the importance は「重要性」です。 good indoor air qualityは「十分に良い室内の空気の質」です。

こうしたことから「他の状況での発生は、室内の空気の質の重要性を思い出させるものとして機能する」といった文が思い浮かべばよいでしょう。

その通り並べるとits occurrence in other settings (他の状況でのシックハウス症候群の発症は)が主語でserves as a reminder(思い出させるのものとして機能する)が述語になります。

「何を思い出させるのか」はthe importance of good indoor air quality(室内良好な空気の質の重要性)です。

よって正解は(ク) settings serves as a reminder ofとなります。

カッコを埋めた英文は
Although sick building syndrome has not been widely described in schoolchildren, its occurrence in other settings serves as a reminder of the importance of good indoor air quality.です。

訳:シックハウス症候群は、子供たちについての記述はありませんが、他の状況で発生すると、室内の良好な空気の質の重要性を思い出させてくれます。

第4パラグラフ

第1文

Noise is any unwanted sound that interferes with classroom communication and is both disturbing and detrimental to learning.

主語はNoise(騒音)です。

述語はis any unwanted sound(どのようにしても望まれない音)です。関係代名詞that以下がここにかかってきます。

interferes with は「邪魔をする」です。「何の邪魔をするのか」はclassroom communication(教室内のコミュニケーション)です。

ここの後ろのisは先ほどの動詞interferes with 「邪魔をする」と同じ働きです。主語はany unwanted soundです。

both disturbing and detrimental to learning.は「学習の邪魔になるとともに害を及ぼす」です

訳:騒音はどんなものでも教室でのコミニュケーションの妨げになる望まれない音であり、学習の邪魔になり害を及ぼすものです。


いかがでしょう。

並べ替えはいつものとおり落ち着いて文の流れから、選択肢をじっと見て大まかな意味をつかんで、文法事項・語法に気を付けて文を作っていきましょう。

次回もこの続きを読み解いていきましょう。お楽しみに。

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エースメディカルみなとみらいでは、生徒各個人に合わせて英文のレベルを分け、中学生レベルの英文から科学雑誌の英文までを準備しています。

医学部に受かる力の養成に直結した授業を展開しています。無料レッスン随時受付中です。お問い合わせください。

2018年8月24日

第151回.医学部入試問題-英語「長文読解-兵庫医科大学」⑩

今回から兵庫医科大学の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第4パラグラフ第2文から読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(4)②Noise can be generated by many sources, including other students (both inside and outside the classroom), band practice, ventilation systems, and nearby vehicular traffic.③(ケ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) student learning and staff productivity and well-being.

(1) 下線部(ア)~(コ)に入るように各語群にある語句を並べ替えなさい。但し,文頭に来る語句も小文字で示してある。

  • (ケ) 語群:excessive / in / noise / schools / threatens

第4パラグラフ

第2文

Noise can be generated by many sources, including other students (both inside and outside the classroom), band practice, ventilation systems, and nearby vehicular traffic.

主語は Noise(騒音)で述語は can be generated (作られる可能性がある)です。

「何によって作られるのか」はby many sources(多くの発生源によって)です。including は「~を含んで」です。

other students は「他の生徒」です(both inside and outside the classroom)は「教室内外で」です。

band practiceは「バンドの練習」、ventilation systemsは「換気システム」、 nearby vehicular traffic(近くの車両の交通)です。

訳:騒音は教室の内外にいる生徒、バンドの練習、空調システム、近くの交通などを含んだ様々な発生源によって作りだされます。

第3文
③(ケ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) student learning and staff productivity and well-being.

カッコのない部分を見てみましょう。student learning は「学んでいる生徒」staff productivity and well-beingは「スタッフの生産性と快適さ」です。

設問の語群を見てみましょう。excessiveは「過度の」・ inは「中に」・noise は「騒音」・schoolsは「学校」・threatensは「脅かす」です。

動詞はthreatensしかありませんから、主語を作ります。そうすると「脅かすもの」の主語になる可能性のある名詞はnoise(騒音)かschools(学校)ですから、ここではnoise(騒音)を選択します。

あとは修飾語ですから、それぞれExcessive noise(過度の騒音)と in schools(学校の中で)というパーツを作り合わせて主語にします。

よって正解は(ケ) Excessive noise in schools threatensとなります

カッコを埋めた文はExcessive noise in schools threatens student learning and staff productivity and well-being.となります。

訳:学校での過度の騒音は生徒の学習やスタッフの生産性や快適さを脅かすことになります。


いかがでしょう。

それぞれの段落のトピックセンテンスがわかってくれば流れでどんな文を作ればいいのかがわかってくると思います。

落ち着いて文を作ってください。

次回もこの続きを読み解いていきましょう。お楽しみに。

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2018年8月31日

第152回.医学部入試問題-英語「長文読解-兵庫医科大学」⑪

今回から兵庫医科大学の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第4パラグラフ第4文から読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(4)④Both acute and chronic noisy conditions undermine learning. ⑤(シ)Noise not only interferes with teacher-student and student-student communication; it also reduces students’ attention and memory, and thus motivation and academic achievement, and produces stress, as manifested by increased blood pressure and heart rates. ⑥Teachers in noisy conditions can experience mental and voice fatigue.

設問 (3) 下線部(シ)を和訳しなさい。

第4パラグラフ

第4文
Both acute and chronic noisy conditions undermine learning.

主語はBoth acute and chronic noisy conditions(突然の騒音も慢性的な騒音も)です。

述語はundermine(阻害する)です。「何を阻害するのか」は learning(学習)です。

訳:突然の騒音も慢性的な騒音も学習の妨げになります。

第5文
Noise not only interferes with teacher-student and student-student communication; it also reduces students’ attention and memory, and thus motivation and academic achievement, and produces stress, as manifested by increased blood pressure and heart rates.

まずこの文にはnot only A but also B( AだけでなくBも)という構文が入っています。

ただし、セミコロン(;)を挟んでつながっていますのでnot only A ; it also Bという形になっています。セミコロン(;)がbutの代わりの役割をしていると考えていいでしょう。

Aの部分を見ましょう。主語は Noise(騒音)で述語はinterferes(邪魔をする)です。

「何の邪魔をするのか」はwith teacher-student and student-student communication(教師と生徒間のコミュニケーションと生徒同士のコミュニケーション)です。

Bの部分を見ましょう。reduces students’ attention and memoryは「生徒の注意力と記憶力を低める」です。

and thus motivation and academic achievementは「よってモチベーションと学業成績」ですからこれも前にある動詞reduces(低める)からつながってきます。

and produces stressは「そしてストレスを作り出す」つまり「ストレスになる」ということです。 as manifestedは「明らかになったように」です。

「何によって明らかになったのか」は by increased blood pressure and heart rates.(血圧と心拍数の上昇)です。

訳:騒音は教師と生徒間や生徒同士のコミュニケーションを阻害するだけでなく生徒の注意力、記憶力を低下させることでモチベーションや成績も低め、血圧や心拍数の上昇によって明らかにみられるようにストレスを作り出します。

第6文
Teachers in noisy conditions can experience mental and voice fatigue.

主語はTeachers in noisy conditions(騒音下の環境にいる教師)です。

述語はcan experience(経験する可能性がある)です。「何の可能性か」は mental and voice fatigue(精神的な疲れや声がかれてしまうこと)です。

訳:騒音下の環境にいる教師は精神的な疲れや声がかれてしまうことを経験する可能性があります。


いかがでしょう。

下線部和訳は構造をつかんで、それぞれのパーツの本質をしっかり訳せば単語自体がわからないものがあってもうまく対処できます。

必ずSVOCをつかむ習慣をもってください。

次回もこの続きを読み解いていきましょう。

お楽しみに。

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2018年9月07日

第153回.医学部入試問題-英語「長文読解-兵庫医科大学」⑫

今回から兵庫医科大学の問題(2015年)を解いていきましょう。

今日は第4パラグラフ第7文から最後までを読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(4)⑦To reduce noise exposure, learning spaces should be located away from noise sources such as cafeterias and athletic areas.⑧Appropriately designed walls, floors, ceilings, and roofs, in conjunction with acoustical treatments, can (コ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) spaces significantly.

(1) 下線部(ア)~(コ)に入るように各語群にある語句を並べ替えなさい。但し,文頭に来る語句も小文字で示してある。

  • (コ) 語群:adjacent / noise / reduce / to / transmission

第4パラグラフ

第7文

To reduce noise exposure, learning spaces should be located away from noise sources such as cafeterias and athletic areas.

文頭のTo reduceのto不定詞は「目的」と考えて「減らすために」です。

「何を減らすのか」は noise exposure(騒音にさらされること)です。主語はlearning spaces(学習スペース)で述語はshould be located (位置すべきである)です。

「どこに位置すべきか」はaway from noise sources (騒音源から離れて)です。

「どのような騒音源か」はsuch as cafeterias and athletic areas(カフェテリアや運動場)です。

訳:騒音から逃れるために、学習場所はカフェテリアや運動場のような騒音減から離れたところに位置しているべきです。

第8文
Appropriately designed walls, floors, ceilings, and roofs, in conjunction with acoustical treatments, can (コ)( ) ( ) ( ) ( ) ( ) spaces significantly.

下線部以外の部分をみましょう。

Appropriately designed walls, floors, ceilings, and roofs,(適切に設置された壁、床、天井、そして屋根)まではandがつないでいる「名詞」のかたまりなので主語と考えます。

in conjunction with acoustical treatmentsは「騒音の処理と同時に」です。

下線部を見ましょう。まず、助動詞canがあるので(コ)には動詞の原形が入ると予測します。

語群を見ると・adjacentは形容詞で「近接した」・noiseは名詞で「騒音」・reduceは動詞で「減らす」・toは前置詞または不定詞を作ります・transmissionは名詞で「伝達」です。

よってcanの後ろにはreduceがはいります。「何を減らすのか」は名詞であるnoise(騒音)やtransmission(伝達)です。

またカッコのない部分はspaces(空間)とsignificantly(大いに)です。

語群からつながるのはadjacent spaces(隣接した空間)になりますね。そうすると、先の「何を減らすのかは」noise transmission(騒音の伝達)になりますね。

よって解答は(コ) reduce noise transmission to adjacentとなります。

カッコを埋めた文はAppropriately designed walls, floors, ceilings, and roofs, in conjunction with acoustical treatments, can reduce noise transmission to adjacent spaces significantly.となります。

訳:騒音処理と合わせて壁、床、天井、屋根が適切に設置されれば、近隣への騒音の伝達を大いに減らすことができます。


いかがでしょう。

今回で兵庫医科の問題は終了です。

並べ替えと和訳が出てきたので、順を追って読んでいけばしっかり解答できる良問だと思います。

次回もまた狙われやすい良問を解いていきましょう。お楽しみに。

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2018年9月14日
プロフィール
峰岸敏之

峰岸 敏之

1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。

河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。

2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。

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