医学部入試問題
医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」

医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」

エースメディカルみなとみらいの峰岸先生が英語の医学部入試を徹底解説。

目次

峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

今回から「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設します。

入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第57回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㉗

今回から京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。解説の都合上、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

Intimacy is key in a world of connection where individuals negotiate complex networks of friendship, minimize differences, try to reach consensus, and avoid the appearance of superiority, which would highlight differences.

In a world of status, independence is key, because a primary means of establishing status is to tell others what to do, and taking orders is a marker of low status.

Though all humans need both intimacy and independence, women tend to focus on the first and men on the second. 1It is as if their life-blood ran in different directions.

  • ■ Questions ( answer in Japanese )
  • 1. Underlined 1: Explain the underlined part in Japanese especially by making it clear what “it” refers to.

解答例

男性は社会的地位の世界の中で「主体性」に焦点を置き、女性は人間関係の世界の中で「親密度合」に焦点をおくという違いがあり、これは男女間の潜在的な違いを表しているようなものである。

解説

下線部より前をまとめていく。男女の違いが述べられているのでそれを中心して、どの点でどのように違うのかをまとめる

各文の解説(語句と文法)と訳

第1文
Intimacy is key in a world of connection where individuals negotiate complex networks of friendship, minimize differences, try to reach consensus, and avoid the appearance of superiority, which would highlight differences.

まず書き出しなので慎重に読み進めましょう。主語はIntimacy(親密さ)です。斜字になっている理由は「強調」・「区別」などの意味を持たせるためです。動詞がisで補語はkey(カギ)です。

これがこのパッセージの中心部(トピック)である可能性が高いですね。いつどのように「親密さ」のカギになるのかがいかに出てきます。

in a world(世界で)です。「何の世界か」はconnection(関係・つながり)ですね。ここに関係詞where以下がかかります。主語はindividuals (個人が)で動詞がnegotiate(交渉する・取り決めする)です。

何についてかはcomplex networks of friendship(友情についての複雑な情報網)です。ここで次の部分はカンマの後に動詞が羅列しているので、V2、V3...であることを確認して、SはⅤ1してv2してv3して...のようにつなげていけば大丈夫です。

minimize differencesは「違いを最小化する」。try to reach consensusは「合意に達しようとする」。avoid the appearance of superiorityは「優越性の出現を避ける」です。ここに, which would highlight differences(その違いを際立たせる)がつながります。

訳:

人々が友情のような複雑な情報のやり取りをうまく乗り切り、周りの人間との違いを最小限にして、合意点を見つけようとし、違いを際立たせてしまうような優越性をわからないようにするような関係性をもつ世界の中では、「親密さ」がその鍵になります。

第2文
In a world of status, independence is key, because a primary means of establishing status is to tell others what to do, and taking orders is a marker of low status.

書き出しがIn a world of status(社会的な地位のような世界では)なので、前文と対比していることが分かります。

ということは、次に「この世界でカギになること」の記述が出てくることが予想できますね。その部分はindependence(独立)ですね。

理由の部分ですが、主語はa primary means of establishing status (地位を確立する主要な手段は)です。

動詞はisで補語はto tell others what to do(他人にすべきことを言う)です。

そしてtaking orders(命令を受けること)が主語で動詞はisで、補語は a marker of low status(地位が低いことの印である)です。

訳:

社会的な地位を確立する主たる方法は、他人にすべきことを言うことである。そして、人から命令されることは地位が低いことを表しているという理由で、社会での地位を重視する世界では「主体性」が鍵となるのです。

第3文
Though all humans need both intimacy and independence, women tend to focus on the first and men on the second.

接続詞Thoughはall humans need both intimacy and independence(あらゆる人は「親密さ」も「主体性」もどちらも必要です)までかかります。主節の主語はwomen です。

動詞はtend to focus(焦点を置きがちである)でその目的語は on the first(最初のものに)です。最初のものはもちろん「親密さ」です。

これに対して、次の部分ではmen on the secondですから、省略されているのは動詞の部分でtend to focus(焦点を置きがちである)です。

これを補うと「男性は二番目のものに焦点を置きがちである」となります。二番目のものは「主体性」です。

訳:

全ての人間には親密さと主体性の両方が必要であるが、女性は前者を、そして男性は後者を重視する傾向がある。

第4文
It is as if their life-blood ran in different directions.

It is as if~で「これはあたかも~のようです」となります。life-bloodは「生命の根源、生き血」です。ranは「流れる」です。ここでは「男性と女性の血の流れ方が違う」という表現で違いを際立たせていますね。

訳:

あたかも両者の地に流れは別の方向に向いているかのようである。

いかがでしょう。

京都府立医科大学の英語の問題はレベルが高いのですが少しずつ読み取ったことを確実に解釈していけば何とかなります。次回も入試問題を攻略していきましょう!

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2016年7月15日

第58回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㉘

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。第2パラグラフからです。次の設問に至るまでの本文を読んでいきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(2)①These differences can give women and men differing views of the same situation, as they did in the case of couple I will call Linda and Josh.

②When Josh’s old high-school friend called him at work and announced he’d be in town on business the following month, Josh invited him to stay for the weekend.

③That evening he informed Linda that they were going to have a houseguest, and that he and his old friend would go out together the first night to have a casual conversation like old times.

④Linda was upset.

⑤She was going to be away on business the week before, and the Friday night when Josh would be out with his former classmate would be her first night home.

⑥But what upset her the most was that Josh had made these plans on his own and informed her of them, rather than discussing them with her before extending the invitation.

(3)①Linda would never make plans, for a weekend or an evening, without first checking with Josh.

②She can’t understand why he doesn’t show her the same courtesy and consideration that she shows him.

③But when she protests, Josh says, “I can’t say to my friend, ‘I have to ask my wife for permission’!”

各文の解説(語句と文法)と訳

第2パラグラフ

①These differences can give women and men differing views of the same situation, as they did in the case of couple I will call Linda and Josh.

主語はThese differences(こうした違い)で動詞はcan give(与えることもある)です。目的語はwomen and men とdiffering views(異なった見解)です。as they did は「彼らがしたように」です。

in the caseは「この事例で」 couple I will call Linda and Joshは「私がリンダとジョシュと呼ぶ夫婦」です。

訳:

こうした相違は、私がリンダとジョシュと呼ぶ夫婦がした事例のように、同じ状況下で男女に異なった見解を与えることがあります。

②When Josh’s old high-school friend called him at work and announced he’d be in town on business the following month, Josh invited him to stay for the weekend.

When以下の従属節の主語はJosh’s old high-school friend(ジョシュの高校時代の旧友)です。動詞は2つ出てきますが、まずcalled(電話をかけてきた)です。at workは「仕事中に」です。

もう一つの動詞はannounced(告げた)です。その中身はhe’d be in town(町に行く)on business(仕事で)the following month(翌月に)です。

それに対して主節の部分はJosh invited him to stay for the weekend(ジョシュは週末泊まるように招待した)です。

訳:

ジョシュの高校時代の旧友から仕事中に電話があり来月出張でそっちに行くと言われ、ジョシュは週末を家に招待しました。

③That evening he informed Linda that they were going to have a houseguest, and that he and his old friend would go out together the first night to have a casual conversation like old times.

That eveningは「その日の夜」です。主語はheで動詞はinformed(知らせた)です。「誰」に「何」をかは 「Linda」に 「that以下」をです。thatの中身は2つありますね。

一つ目はthey were going to have a houseguest(家に招待客を迎え入れる)で2つ目はhe and his old friend would go out together the first night(最初の夜はジョシュと友人の二人で一緒に外出する)ことです。

to have a casual conversation like old timesの部分のto不定詞は「目的」です。like old timesは「昔のように」です。

訳:

その日の夜、彼はリンダに招待客があることと彼と友人は最初の夜に外出し昔のように気の置けない会話をするつもりだと知らせました。

④Linda was upset.

upsetは「動揺する、怒る」です。

訳:

リンダは怒りました。

⑤She was going to be away on business the week before, and the Friday night when Josh would be out with his former classmate would be her first night home.

この文の動詞以下はwas going to be away on business(仕事で出張する)です。 the week beforeは「その前の週に」です。次の文の主語はthe Friday night(金曜の夜)で、ここに when以下がかかります。

かかる部分はJosh would be out with his former classmate(ジョシュが昔のクラスメートと外出する)です。動詞はwould beで、補語はher first night home(家に戻ってくる最初の夜)です。

訳:

彼女はその一週間前に出張があり、ジョシュと友人が外出する金曜日の夜が戻ってくる最初の日だったのです。

⑥But what upset her the most was that Josh had made these plans on his own and informed her of them, rather than discussing them with her before extending the invitation.

この文の主語はwhat upset her the most(彼女を最も怒らせたもの)です。動詞はwasで補語はthat以下です。その中身はJosh had made these plans on his own(ジョシュはこの計画を一人で立てた)こと、そしてinformed her of them, rather than discussing them with her(彼女と話し合うことをせず彼女に計画を伝えた)ことです。

before extending the invitationは「招待を伝える前に」です。extendは「延長する」のほかに「申し出る、施す 」の意味も抑えてください。

訳:

彼女を最も怒らせたことは、ジョシュが自分一人でこの計画を立て、その結果を伝えただけで、友人を招待することを伝える前には彼女と話し合いをしなかったことなのです。

3パラグラフ

①Linda would never make plans, for a weekend or an evening, without first checking with Josh.

この文の主語はLindaで動詞がwould never make(決して作らなかった)です。目的語はplans(計画)で何に対してかはfor a weekend or an evening(週末や夜)です。

without first checking with Joshの部分は「まずジョシュと一緒にチェックしないことには」です。

訳:

リンダはジョシュとすり合わせをしないうちは週末、夜の予定を立てることはなかった。

②She can’t understand why he doesn’t show her the same courtesy and consideration that she shows him.

the same courtesy and consideration that she shows himの部分はcourtesyが「礼儀正しさ、親切さ」で、considerationが「思いやり」です。ここにthat以下がかかってきます。the sameが前にあるのでthatはasと同じ働きです。

訳:

彼女は、なぜ彼は彼女が示すのと同じ親切さや思いやりを示さないのかが理解できなかった。

③But when she protests, Josh says, “I can’t say to my friend, ‘I have to ask my wife for permission’!”

protectsは「抗議する」です。

訳:

しかし彼女がジョシュにそのことを言うと「『奥さんに許可を取らなきゃいけない』なんて友達に言えないよ」とジョシュは言いました。

いかがでしょう。男女間の社会における距離感の違いの具体例が出てきました。

それぞれの言い分を聞いてみましょう。次回はそのあたりが書いてあります。お楽しみに!

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2016年7月22日

第59回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㉙

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。第4パラグラフからです。次の設問に至るまでの本文を読んでいきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(4)①To Josh, checking with his life means seeking permission, which implies that he is not independent, not free to act on his own.

②It would make him feel like a child or an inferior person.

③To Linda, checking with her husband has nothing to do with permission.

④She assumes that spouses discuss their plans with each other because their lives are intertwined, so the actions of one have consequences for the other.

⑤Not only does Linda not mind telling someone, “I have to check with Josh”,; quite the contrary――she likes it. It makes her feel good to know and show that she is involved with someone, that her life is bound up with someone else’s.

各文の解説(語句と文法)と訳

第4パラグラフ

①To Josh, checking with his life means seeking permission, which implies that he is not independent, not free to act on his own.

主語はchecking with his lifeです。checking with~は「~とすり合わせをすること」です。permissionは「許可」です。,whichは「そしてそれは~」です。

implies(意味する)はthat以下が目的語ですが、2つの内容を含んでいます。一つはhe is not independent(彼は独立していない)ともう一つは not free to act on his own(自由に自分自身で動き回れない)です。

訳:

ジョシュにとって奥さんとすり合わせをすることは許可を求めることでした。そしてそれは彼が自立していないこと、自由に自分自身で行動できないことを意味しました。

②It would make him feel like a child or an inferior person.

feel like~は「~のような気がする、~のように思う」です。

訳:

このことは自分が子供で劣っている人間であると彼に思わせました。

③To Linda, checking with her husband has nothing to do with permission.

動詞に熟語が入っています。has nothing to do with~は「~とは関係がない」でです。

訳:

リンダにとっては夫とすり合わせをすることは許可とは無関係のことでした。

④She assumes that spouses discuss their plans with each other because their lives are intertwined, so the actions of one have consequences for the other.

この文の主語はSheで動詞はassumes(確証していた)です。その目的語はthat以下です。この中身が,soの前後で切れます。ここの主語はspouses(配偶者は)で動詞はdiscuss(話し合う)です。

「何について話し合うのか」はtheir plans(お互いの計画)です。intertwineは「絡み合う」です。後半部分は,so~は「よって~」と訳します。

訳:

彼女はお互いの人生は絡み合っているのだから、夫婦はお互いに、自分の予定について話すもので、一人の行動はもう一人についての結果をともなうものなのだと確信していました。

⑤Not only does Linda not mind telling someone, “I have to check with Josh”,; quite the contrary――she likes it.

この文はNot onlyで始まっているので、「否定語・文頭・倒置」という流れで後ろの部分がdoes Linda not mindと倒置が起きています。

倒置でない文は Linda does not mind telling someone(リンダは誰かに話すことを気にしない)です。

また、not only A but also Bは「AだけでなくBも」という意味ですが、後半部分のbut also Bの部分が本文のようにセミコロン(;)で示されることがあります。ここではAは「気にしなった」でBは; quite the contrary――she likes itですから「その反対のこと、つまりそれが好きであった」です。

訳:

リンダは「ジョシュと予定を合わせなくちゃ」と誰かに言うことは嫌でないだけでなくその反対のこと、つまりそれをすることが好きだったのです。

⑥It makes her feel good to know and show that she is involved with someone, that her life is bound up with someone else’s.

この文の主語のItは仮主語で真主語はto以下です。動詞はmakeで第5文型です。makes her feel goodで「彼女を気分良くさせる」です。to以下の部分ではthatが2つあることに注意してください。つまりshe is involved with someone(彼女は誰かとかかわりを持っている)とher life is bound up with someone else’s(彼女の人生は誰かの人生と絡み合っている)の二つの部分がknow and show(知っていて表すこと)の目的語です。

訳:

彼女は誰かとつながっていて彼女の人生は誰かほかの人と絡み合っているのだと認識してそれを示すことで彼女は満足できたのです。

いかがでしょう。予定を合わせることについて両者の考えかたの違いがでてきましたね。次回はその分析がなされます。お楽しみに!

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2016年7月29日

第60回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㉚

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。今日は第5パラグラフと設問2を解いていきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(5)①Linda and Josh both felt more upset by this incident, and others like it, than seemed warranted, because 2it cut to the core of their primary concerns.

②Linda was hurt because she sensed a failure of closeness in their relationship: he didn’t care about her as much as she cared about him.

③ And he was hurt because he felt she was trying to control him and limit his freedom.

  • 2.Underlined 2: Choose the item which has the closest meaning to the underlined sentence. Write the LETTER of your answer.
  • (A) This incident endangers the relationship with bosses.
  • (B) This incident threatens physical health.
  • (C) This incident shows Linda’s lack of care for Josh.
  • (D)This incident reveals disagreements previously hidden.
  • 3. Underlined 3: Explain the underlined part in Japanese especially by making it clear what “it” refers to.

解答

D

設問の解説

設問は「下線部2の文と意味が近いものはどれか」です。

設問の訳は
(A)この出来事は二人とも二人の上司との関係を危険にさらす
(B)この出来事は健康を脅かす
(C)この出来事はリンダのジョシュに対する気遣いの足りなさを示している
(D)この出来事は以前には隠れていた不和を表に出した。

第5パラグラフ①で「この出来事はお互いの考え方の違いを表し、二人の懸念の核心に切り込んでいくものだったので動揺してしまった」という内容が書かれているので(D)が正解と選べます。

各文の解説(語句と文法)と訳

第5パラグラフ

①主語はLinda and Joshで動詞はfeltです。目的語はupset(怒り、動揺、困惑)です。何によってかはby this incident(今回の出来事)や, others like it(これに似た同様の出来事)です。

than seemed warranted,の部分はupsetの前にmoreがあるのでその対比で考えてください。つまり、felt more upset than seemed warrantedとつなげてみてください。

seemed は「~のように見える」ですからwarranted(請け負う)を後ろにとって「手に負える以上に動揺した」となります。

because以下は主語がitで動詞はcut(切り込む)です。どこに切り込むのかはto the core(核心に)です。「何の核心」かは their primary concerns(彼らの一番の懸念)についてです。ここのitが指すものは、前文です。つまりお互いの考え方の違いです。

訳:

お互いの考え方の違いは彼らの懸念の核心に切り込んでいくものだったので 彼らは二人とも自分たちが思っていた以上に動揺しました。

②Linda was hurt because she sensed a failure of closeness in their relationship: he didn’t care about her as much as she cared about him.

主語はLindaで動詞はwasです。補語のhurtは「傷つく」です。because節の主語はshe(リンダ)で動詞はsensedです。senseは動詞で「わかる、気づく、悟る」です。

「何に気づいた」のかはa failure(失敗)of closeness(親密さ)in their relationship(お互いの関係)ということです。これの具体的な説明がコロン(:)の右にでてきます。

比較表現が何と何を比較しているのかを考えると難しくないですね。つまりhe didn’t care about her.(彼は彼女のことを気遣っていない)とshe cared about him.(彼女は彼を気遣っている)の程度を比較して、「not...as much as~」とありますから、「前者は後者ほど~していない」ということですね。

訳:

彼女は彼らの関係の親密さがうまくいっていないと感じて傷つきました。つまり、彼は彼女が彼を気遣っているほどは自分を気遣ってくれてないと感じたのです。

③And he was hurt because he felt she was trying to control him and limit his freedom.

この文は彼の立場について書かれていますね。「彼も傷ついている」のです。その理由はbecause以下です。主語はheで動詞は feltです。

その目的語はshe was trying to control him and limit his freedomです。この部分の主語はsheで動詞はwas trying(~しようとしている)です。

「何をしようとしているのか」はto control himは「彼を支配する」とlimit his freedom「彼の自由を制約する」です。

訳:

そして彼は彼女が彼を支配し彼の自由を制約しようとしていると感じたので傷ついていました。

いかがでしょう。正確に「お互いの立場」を読み込めば設問の選択肢はわかりやすいと思います。

また次回も問題を解いていきましょう。お楽しみに!

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2016年8月05日

第61回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㉛

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。今日は次の設問につながる第6パラグラフ以降を読んでいきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(6) ①A similar conflict exists between Louise and Howie, another couple, about spending money.

②Louise would never buy anything costing more than a hundred dollars without discussing it with Howie, but he goes out and buys whatever he wants and feels they can afford, like a table saw or a new power mower.

③Louise is disturbed, not because she disapproves of the purchases, but because she feels he is acting as if she were not in the picture.

(7)①Many women feel it is natural to consult with their partners at every turn, while many men automatically make more decisions without consulting their partners.

②This may reflect a broad difference in conceptions of decision making.

③Women expect decisions to be discussed first and made by consensus.

④They appreciate the discussion itself as evidence of involvement and communication.

⑤But many men feel oppresses by lengthy discussions about what they see as minor decisions, and they feel emotionally restricted if they can’t just act without taking first.

⑥When women try to initiate a freewheeling discussion by asking, “What do you think?” men often think they are being asked to decide.

各文の解説(語句と文法)と訳

第6パラグラフ

①A similar conflict exists between Louise and Howie, another couple, about spending money.

主語はA similar conflict(同様の争い)で動詞はexists(ある)ですね。どこにあるのかは between Louise and Howie(ルイスとハウイの間に)ですね。ここにカンマ( ,)以下が補足説明をしています。つまり, another couple(また別の夫婦)です。争いの中身が about spending money(お金の使い方)です。

訳:

別の夫婦であるルイスとハウイの間にもお金の使い方を巡って争いがありました。

②Louise would never buy anything costing more than a hundred dollars without discussing it with Howie, but he goes out and buys whatever he wants and feels they can afford, like a table saw or a new power mower.

この文の前半ではルイスの様子が述べられ、後半ではハウイの様子が対比される形で述べられています。前半の主語はLouiseで、動詞はwould never buy(決して買わなかった)です。

目的語はanything (どんなものでも)です。ここにcosting more than a hundred dollars(100ドル以上かかるもの)と without discussing it(もしそのことをはなさないなら)with Howie(ハウイに)がかかっていきます。

後半の主語はheで動詞はgoes out and buys (外出して買う)です。目的語はwhatever he wants and feels they can affordです。whatever は目的語になるので名詞節を作ります。その場合の訳は「~するものすべて」です。

whatever he wantsは「彼がほしいもの全部」です。さらに後ろの動詞feelsの前にwhatever heを補うとわかりやすいですね。whatever he feels(彼が感じるものすべて)ですね。

さらにここにwhichを補うとthey can afford(彼らが買う余裕がある)とうまくつながります。「彼がほしいと思い、買える余裕があると思うあらゆるもの」と訳せばいいでしょう。

like以下は「彼がほしくて買えると判断したもの」の例です。つまり a table saw (カット台)やa new power mower(新しい芝刈り機)です。ここでのポイントは「彼」がほしいと思って「彼ら」のお金を使う、ということです。

訳:

ルイスはハウイに相談しないなら100ドル以上するどんなものでも決して買いませんでした。しかし彼はカット台や自動芝刈り機のようなものを彼自身がほしいと思い、家計にそれを買う余裕があると感じたらどんどん買っていったのです。

③Louise is disturbed, not because she disapproves of the purchases, but because she feels he is acting as if she were not in the picture.

この文の主語はLouiseで動詞は is disturbedです。disturbは「かき乱す。動揺させる」です。後ろの部分でその説明が出てきます。

ここでは, not because A,but because Bの構文を取りましょう。「Aという理由ではなくBという理由で」です。

Aはshe disapproves of the purchases(彼女がその買い物に同意しないという理由ではなく)でBはshe feels(彼女が感じたという理由で)です。

さらに「何」を感じたのかはhe is acting(彼はふるまっている)as if she were not in the picture(彼女その買い物にかかわっていないかのように)です。

訳:

ルイスは買い物に賛成しないという理由ではなく、買い物することにまるで彼女がかかわっていないかのように彼が振る舞っていると感じたという理由で動揺してしまいました。

第7パラグラフ

①Many women feel it is natural to consult with their partners at every turn, while many men automatically make more decisions without consulting their partners.

主語はMany women で動詞はfeelです。目的語は it is natural to consult with their partners at every turnです。

ここには形式主語と真主語の関係があります。真主語はto以下です。at every turnは「毎回」ですから真主語の部分は「毎回パートナーに相談することは自然なことだ」です。

whileは「一方で」です。 主語はmany men(多くの男性は)で動詞がautomatically make(自動的にしてしまう)です。その目的語はmore decisions(多くの決定を)でwithou consulting their partners(パートナーに相談せずに)が続きます。

訳:

多くの女性は毎回パートナーに相談するのは自然だと思うのですが多くの男性は相手に相談することもなく勝手に決めてしまうのです。

②This may reflect a broad difference in conceptions of decision making.

主語はThisです。これは前の文で出てきた男女の違いを指します。動詞はmay reflectで「反映しているかもしれない」です。目的語はa broad difference(大きな違い)です。in conceptions of decision makingは「意思決定の概念において」です。

訳:

このことは意思決定の際の男女の大きな違いを反映しているのかもしれません。

③Women expect decisions to be discussed first and made by consensus.

主語はWomenで動詞は expectです。目的語はdecisions(決定)で補語は to be discussed first (まず話合われて)and made by consensus(合意によってなされる)です。

訳:

女性は、まず話し合いをして合意してから決定というものはなされると期待しているのです。

④They appreciate the discussion itself as evidence of involvement and communication.

主語はThey(彼女たち)で動詞はappreciate(評価する)です。

目的語は the discussion itself (その決定自体を)です。「どのよう評価する」のかはas evidence (証拠として)です。「何の証拠」かはinvolvement and communication(参加と意思伝)です。

訳:

彼女たちは決定自体を、そこに参加して意思を伝えた証拠として認識しているのです。

⑤But many men feel oppresses by lengthy discussions about what they see as minor decisions, and they feel emotionally restricted if they can’t just act without taking first.

主語はmany men で動詞はfeelです。目的語はoppresses(強制)です。「何を強制されるのか」はlengthy discussions(長い意思決定)です。

「何についてか」は about what they see as minor decisions(彼らが些細な決定だと思うこと)にです。次の文の主語はtheyで動詞は feel です。

補語はemotionally restricted(感情的に制約されている)です。if they can’t just act は「もし行動しないなら」です。without taking firstは「まず最初に」です。

訳:

しかし多くの男性は自分たちが些細な決定事項だと思うことに長く時間をとって話しあうことは強制だと感じ、まず話してから行動できないなら感情的に制約を受けていると感じるのです。

⑥When women try to initiate a freewheeling discussion by asking, “What do you think?” men often think they are being asked to decide.

この文はWhen A try to~by asking...B think~.(Aが...と聞いて~しようとする一方でBは~と思っている)という構造ですね。freewheelは「自由な、気ままな」です。

訳:

「あなたはどう思っているの」と女性が聞くことで自由に話し合いをしようとしている一方で、男性は意思決定を求められてしまっていると感じることが多いのです。

いかがでしょう。男女間の相違の例として別の夫婦が出てきましたね、次回はこの部分を踏まえて次の設問を解きましょう。お楽しみに!

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2016年8月19日

第62回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㉜

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。今日は次の設問(3)と第8パラグラフを読んでいきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(8)①Communication is a continual balancing act, juggling the conflicting needs for intimacy and independence.

②To survive in the world, we have to act in concert with others, but to survive as ourselves, rather than simply as cogs* in a wheel, we have to act alone.

③In some ways, all people are the same: We all eat and sleep and drink and laugh and cough, and often we eat, and laugh at, the same things.

④But in some ways, each person is different, and individuals’ differing wants and preferences may conflict with each other.

⑤Offered the same menu, people make different choices.

⑥And if there is cake for dessert, there is a chance one person may get a larger piece than another―― 3 and even greater chance that one will think the other’s piece is larger, whether it is or not

cog*= one of a series of teeth on the edge of a wheel that fit between the teeth on the next wheel and cause it to move.

3. Underlined 3: Explain the underlined part in Japanese especially by making it clear what “it” refers to.

解答

たとえ実際にそうであってもなくてもほかの人が自分より大きなケーキを手にしたと考える可能性はさらに大きいのであるということ。

設問の解説

設問は「itが指すものに必ず言及して下線部を日本語で説明しなさい」という意味です。especiallyは「特に」ですが「特に言及して」ということは「必ず言及して」ということです。

ここではwhether it is or notの部分は副詞節ですから「譲歩」で「たとえitであろうがなかろうが」と訳します。isの後ろに省略されているのはlargerです。

各文の解説(語句と文法)と訳

第8パラグラフ

(8)主語はCommunication(意思伝達)で、動詞はisです。補語がa continual balancing act(継続する均等行為)です。juggling以下は分詞構文です。は「時間などを上手にやりくりする」です。

元の文はCommunication is ~and juggles the conflicting needs~です。つまり「意思伝達は~であり、そして~をうまくやりくりするものです」という構造です。「何」をやりくりするのかはthe conflicting needs(対立する必要性)です。「何」に対する必要性かは intimacy and independence(親密さと独立性)です。

訳:

意思伝達は絶えず行動の均等さを保つもので、慣れと主張の相対する必要性にどう折り合いをつけるかということです。

②文頭の不定詞は副詞的用法で目的を表します。in the worldは「世界で」ですがここでは「社会で、世の中で」でいいでしょう。この文の主語はwe で動詞はhave to act(ふるまわなければならない)です。

in concert with~は「~と共同して」です。

次のto survive as ourselvesは先ほどのTo survive in the worldと対比していますから, in the world を「まず世の中で一般的に、普通に」としてas ourselvesを「主体的に、あるがままに」と考えると対比になります。

as cogs* (歯車)in a wheelは「車輪の歯車」という比喩です。we have to act aloneは「一人で行動しなければならない」です。

つまり、「他人と共同しなければならないが、自己主張しないと生きにくい」ということです。

訳:

まず、世の中を普通に生き抜くためには他人と共同しなければなりません。しかし、単に車輪の一部の歯車としてではなく、あるがままの自分として生き抜くためには一人で行動しなければなりません。

③In some waysは「いくつかの点において」です。主語はall people(あらゆる人は)で動詞がareで補語はthe same(同じである)です。コロン( : )以下はその(同じ)である具体点です。同氏が並びますね。

つまりeat(食べる)sleep(寝る)drink(飲む)laugh(笑う)cough(咳をする)です。これをさらに限定していきます。主語はweで動詞はeat, and laugh at, で共通目的語としてthe same things(同じことにたいして)があります。

訳:

私たち人間はいくつかの点において、まったく同じことをします。つまり私たちはものを食べ、睡眠をとり、ものを飲み、笑ったり、咳をします。そしてまったく同じものをたべたり、同じものに対し笑ったりします。

④この文もin some ways(ある点において)で始まっているので②と対比の文であることがわかります。

each person is differentは「人はみな違う」でいいでしょう。次の文の主語はindividuals’(一人一人の)differing(異なっている)wants and preferences(望みと好み)までが主語です。動詞はmay conflict(対立する)です。

訳:

しかしある点において人は一人一人違っていて、個人の望みや好みは他人のものとかち合ったり対立したりするかもしれません。

⑤Offered the same menu, people make different choices.

この文も分詞構文です。offerは「提供する、申し出る」です。people make different choicesは「人は違う選択をする」です。

元の文を考えると、「同じメニューを提供されれば」か「~されても」となりますね。When / Whether they offered people the same menu, they make different choices.の文の受け身です。

つまり文法上は When / Whether people are offered the same menu,~の接続詞、主語をとり、動詞をbeingに変えるとBeing offered ~、になります。このBeingが省略されて本文が出来上がっています。

訳:

同じメニューを渡されても、人は人とは違うものを選びます。

⑥if there is cake for dessertは「もしデザートにケーキが出されたとしても」です、a chanceとone personの間にはwhichが省略されています。

may get a larger piece than anotherは「ほかに人よりもより大きなケーキを手にする」です。

次の文の主語はeven greater chanceですが、これも前の文からの続きなので元の文はthere is even greater chance(より大きな可能性がある)という文になり、There isが省略された形になります。That以下は関係詞でchance(可能性)にかかります。

この部分の主語はone(人は)で動詞はwill think (思うだろう)でその目的語はthe other’s piece is larger(他人の物の方が大きい)です。 whether it is or notは「それが大きくともそうでなかろうとも」です。

訳:

デザートでケーキが出されたときでも、ほかの人よりある人が大きなものを手にする可能性があるのです。そしてそうであってもなくてもほかの人の方が大きいものをもらったと思う可能性もさらに大きいのです。

いかがでしょう。つまり2組の具体例から帰納的に一般論を出してきて理論に説得性をもたせていますね。また次回も問題を解いていきましょう。お楽しみに!

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2016年8月26日

第63回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㉝

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。今日は次の設問(4)を解くために第9パラグラフ以降を読んでいきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(9)① If intimacy says, “We’re close and the same”, and independence says, “We’re separate and different,” it is easy to see that intimacy and independence fit together well with connection and status.

②The essential element of connection is symmetry: People are the same, feeling equally close to each other.

③The essential element of status is asymmetry: People are not the same; they are differently placed in a hierarchy.

(10)①This duality is particularly clear in expressions of sympathy or concern, which are all potentially ambiguous.

②They can be interpreted either symmetrically, as evidence of mutual feelings among equals, or 4 asymmetrically, offered by someone one-up to someone one-down.

4. Underlined 4: Explain the underlined part in Japanese.

第9パラグラフ

①この文を2か所で切るとIf~different,”が前半になります。この部分は主語が Intimacy(親密さ)と independence(独立)です。動詞がsays(言う)です。そこにそれぞれの目的語がついてきます。

ここで、主語が人ではないので動詞の「言う」は訳としてそぐわないので文意で「要求する、意味する」くらいに訳します。”We’re close and the same”は「私たちは緊密で同じである」です。”We’re separate and different,” は先ほどのintimacyの場合と対照して訳します。

「私たちは緊密でなく距離があり異なっています」。後半部分はitが仮主語でto see ~が真主語です。~の部分を見るとintimacy and independenceが主語でfit(適合する)が動詞です。

together wellは「一緒に、十分に」です。with connection and statusは「つながりと地位に関して」です。

訳:

もし親密さというものが「私たちは緊密で同類である」ことを意味し、独立が「私たちは別々で異なっている」ことを意味するなら、人のつながりや立ち位置に関して、親密さや独立性というものがそこにうまく適合することが容易にわかります。

②主語はThe essential element(本質の要素)です。「何」の本質の要因かは connection(つながり)のです。動詞はisで補語がsymmetry(均等、シンメトリー)です。

それをコロン(:)以下で補足説明をしています。この部分の主語は Peopleで動詞がareで補語はthe sameです。ここに分詞構文でfeeling以下かつながります。equally close to each otherは「同様にお互いに親密である」です。

訳:

人のつながりの本質的な要素は均等にバランスが取れていることです。つまり人々は同類であり、等しく互いに緊密さを感じるのです。

③この文も前の文との比較・対比で書かれています。書き出しもコロン(:)以下の文構造も同じです。symmetry とasymmetry(不均等さ)、sameとnot the sameなど明らかに逆のことが述べられています。hierarchyは「ヒエラルキー、階級制、順序」です。

訳:

人の立ち位置の本質というものはそのバランスが不均であることです。つまり人は同じではありません。社会の階級の中で異なった立場に置かれているのです。

第10パラグラフ

①この文の主語はThis duality(この二重性)です。つまりintimacy(緊密さ)とindependence(独立性)の関係とconnection(人のつながり)とstatus(人の地位)との関係性と共通している。

また、intimacy(緊密さ)とconnection(人のつながり)の関係性とindependence(独立性)とstatus(人の地位)との関係性が共通しているという「二重性」です。動詞はisで補語はclear(明らかである)です。どこで「明らかになるのかは」in expressions (表現において)です。

「何」の表現化はsympathy(同情)やconcern(懸念)においてです。ここに関係詞がかかります。その部分では動詞がareで補語はambiguous(両義にとれる、曖昧な、不明瞭な)です。

この二重性は、同情や心配といったことを表現するときに特にはっきりとします。そのどちらもがもともと両義性をもっているのです。

②この文の構造はカンマに囲まれた部分をカッコに入れるとわかりやすいです。つまりThey can be interrupted either symmetrically or asymmetricallyという骨組みが見えてきますね。

主語はtheyです。ここでは動詞が受け身の形でcan be interpreted (解釈されることがある)です。ここにeither A or B(AかBか) がつながってきます。

Aはsymmetrically(均等性)でBがasymmetrically(不均等性)です。

そしてカンマの部分はsymmetrically(均等性)の説明として, as evidence of mutual feelings among equals(同等性のなかで親密な感情をもつ証拠として)があり、asymmetrically(不均等性)の説明としてoffered by~(~に提供される)以下がかかってきます。

~の部分はsomeone one-up(誰か地位の高いもの)からto someone one-down(誰か地位の低いもの)です。

訳:

こうした表現は、同類の中での親密な感情の結果としてバランスの取れた均等なものであると解釈されたり、誰か地位の高いものから低いものへの申し出といったバランスの取れていない不均等なものであるとして解釈されることがあるのです。

いかがでしょう。つまり一つの発言においても「その発信者と受信者の関係詞によって解釈が分かれる」ということです。

その具体例を次回検討しながら問題を解いていきましょう。お楽しみに!

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2016年9月2日

第64回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㉞

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。今日は次の設問(4)を解くために第10パラグラフを読んでいきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(10)①This duality is particularly clear in expressions of sympathy or concern, which are all potentially ambiguous.

②They can be interpreted either symmetrically, as evidence of mutual feelings among equals, or 4 asymmetrically, offered by someone one-up to someone one-down.

③Asking if an unemployed person has found a job, if a couple have succeeded in conceiving the child they crave, or whether an untenured professor expects to get tenure can be meant――and interpreted, regardless of how it is meant――as an expression of human connection by a person who understands and cares, or a reminder of weakness from someone who is better off and knows it, and hence as 5condescending.

4. Underlined 4: Explain the underlined part in Japanese.

5. Underlined 5: Choose the item which has the closest meaning to the underlined word. Write the LETTER of your answer.

(A) being stable and having high status.
(B) having more money and privilege
(C) behaving as if one is more important and intelligent.
(D) feeling more self-confident.
(E) behaving as if one is weaker and less wealthy.

解答4

失業中の人に仕事が見つかったかどうかを聞いたり、不妊の夫婦に子供ができかどうか聞くことは、上の立場にいる者から下の立場にいる者への不均等なものとなること

解答5

(C)

設問4の解説

設問4は「下線部4を日本語で説明しなさい」です。

下線部4を含む②文の訳は前回みたように「こうした表現は、同類の中での親密な感情の結果としてバランスの取れた均等なものであると解釈されたり、誰か地位の高いものから低いものへの申し出といったバランスの取れていない不均等なものであるとして解釈されることがあるのです」です。

この部分を説明するのですから「こうした表現」の例と「不均等」と対比する「均等」なことを補って説明すればいいですね。具体的な表現の例は③以降に出てきます。

設問5の解説

設問5は「下線部5の意味に最も近い意味の選択肢を選び番号で解答せよ」です。選択肢の訳は
(A) 安定していて高い社会的な地位を持つこと
(B) より多くのおかねと特権を持っていること
(C) あたかもより重要で賢明であるかのように行動すること
(D) より自分に自信があると感じていること
(E) より弱くお金もないかのように行動すること

condescendは「恩着せがましいこと」という意味で、ここでは上の立場にある人の挙動が不躾なものとして解釈されてしまう例を挙げているので(C)が正解になります。

10パラグラフ

前回までの訳:

この二重性は、同情や心配といったことを表現するときに特にはっきりとします。そのどちらもがもともと両義性をもっているのです。

こうした表現は、同類の中での親密な感情の結果としてバランスの取れた均等なものであると解釈されたり、誰か地位の高いものから低いものへの申し出といったバランスの取れていない不均等なものであるとして解釈されることがあるのです。

③この文は長く複雑ですから少しづつ見ていきましょう。まず文頭のAskingは動名詞か分詞構文の文頭になります。どちらなのかを考えながらifからカンマ(,)の部分まで読みます。

主語はan unemployed person(失業者)で動詞がhas found (見つけた)です。目的語はa job(仕事)です。次の部分もifで始まるので同様に処理します。

主語はa couple(夫婦)動詞はhave succeeded in(成功した)です。「何」に成功したのかは conceiving the child(子どもを授かること)です。 craveは「切望する」です。

そして, or whether~となっているので、このwhetherも「~かどうか」という意味のifと同義であることがわかります。

そうすると主語はan untenured professor (終身在職権を得ていない教授)で動詞はexpects to get(入手する見通しがあるか)です。

その目的語はtenure(終身在職権)です。 この塊の直後に助動詞canがあるので、このcanは文頭のAskingとつながると考えられます。するとAskingは動名詞でこの文の主語になります。

そうすると無駄な部分を除くとAsking… can be meant~(…と聞くことは~を意味される=私たちは…と聞くことは~を意味する)という構造が浮かんできます。

ダッシュ(―)は2か所あるので(  )に入れます。前半はand interpreted,ですから先ほどの動詞部分can be meantと並行しています。

can be interpreted「 解釈できる」となります。regardless of how it is meantの部分のitはその尋ねた中身のことですから「それがどのような意味なのかとは無関係に」です。

as an expressionは先ほどの動詞からつながります。「~の表現として」です。

「何の表現か」はhuman connection (人のつながり)です。a person who understands and caresは「理解して気にしてくれる人」です。or a reminder of weakness は「弱さを思い出させるもの」です。

from someone who~は「からのような誰か、~のような人」という意味です。「どのような人か」はbetter off(金銭的にうまくいっている)and knows it(そしてそれがわかっている)人です。

ここにand hence (よって)がつながるので、この部分から「どのような人、態度なのか」をまとめたのがas condescendingの部分です。condescendは難しい単語なのですが、このように推測はできると思います。ここでは「恩着せがましいこと」という意味です。

訳:

失業者に仕事は見つかったのかどうかを聞いたり、子供を切望していた夫婦に子供を授かったかどうかを聞いたりまた、終身在職権のない教授に手に入れる見通しを聞いたりすることは、それがどのような意図だとしてもそれとは無関係に、理解があり気遣ってくれる人からのものであれば、人間的なつながりの表現として意味をもち、そのように解釈されるのである。

しかし、その人よりうまくいっていてそれを自覚している人からのものであれば、弱さを思い出させるものとなるのです。

いかがでしょう。このパラグラフを正確に読めたかどうか重要です。

この部分からさらに設問が続きます。次回も問題を解いていきましょう。お楽しみに!

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2016年9月9日

第65回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㉟

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。今日は次の設問(6)を解くために第10パラグラフ④から読んでいきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(10)④The latter view of sympathy seems self-evident to many men.

⑤For example, a handicapped mountain climber named Tom Whittaker, who leads groups of disabled people on outdoor expeditions, remarked, “You can’t feel sympathetic toward someone you admire”――6 a statement that struck me as not true at all.

(11)①The symmetry of connection is what creates community: If two people are struggling for closeness, they are both struggling for the same thing.

②And the asymmetry of status is what creates contest: Two people can’t both have the upper hand, so negotiation for status is inherently adversarial.

6. Underlined 6: Why did the author feel like this? Explain the reason(s) in Japanese.

第10パラグラフ

第4文
The latter view of sympathy seems self-evident to many men.

主語はThe latter view of sympathy(同情の後者の見解)で動詞は seems(思える)で補語は self-evident(自明の理)です。to many menは「男性にとって」です。

ここで「後者」とは前の文の中身で2つの分析の「後者」ということですから「その人よりうまくいっていてそれを自覚している人からのものであれば、弱さを思い出させるものとなる」ということです。

訳:

この同情に対する後者の見解は男性にとっては自明の理のように思えます。

第5文
For example, a handicapped mountain climber named Tom Whittaker, who leads groups of disabled people on outdoor expeditions, remarked, “You can’t feel sympathetic toward someone you admire”――6 a statement that struck me as not true at all.

この文の主語はa handicapped mountain climber(ある障害を持つ登山家) でその説明がnamed以下です。

つまり、named Tom Whittaker(トム・ウィタッカーという名)で, who leads groups(集団を統率)する人です。

「何」の集団かは「郊外に遠征をする」集団で、それはdisabled people on outdoor expeditions(障害のある人)の集団です。expeditionsは「遠出、遠征」という意味です。

そして、先の主語a handicapped mountain climberを受ける動詞は remarked(発言した)です。

その中身はセリフ部分です。この部分の主語はYouで、動詞はcan’t feelです。目的語はsympathetic (同情)で、誰に対しての「同情」かはtoward someone you admire(あなたが尊敬する誰か)です。

その後ろのダッシュ(―)は補足説明です。補足ですから、文の形式になっていません。a statement(意見)には関係詞がかかってきます。

その部分は that struck meです。struckは「~に…と思わせる」です。ですから「私は~と思う」と訳すと自然です。

as は「~として」です。またnot~ at allは「まったく~でない」ですから、「まったく真実であるようには思えないものとして」となります。

日本語ではこういう場合には、先の「私は~と思う」を否定に訳し(私は~と思わない)とし、「~」の中の否定の部分を逆にして、肯定的に訳すとうまくいきます。つまり「私はまったく真実であるようには思えない」です。

訳:

例えば、トム・ウィタッカーという名のある障害のある登山家は野外探検の集団を統率しているのですが、彼は「自分が尊敬している人には同情の意識を持つことはない」と述べています。

この意見が正しいものだとは私はまったく思いません。

第11パラグラフ

第1文
The symmetry of connection is what creates community: If two people are struggling for closeness, they are both struggling for the same thing.

この文の主語はThe symmetry of connection (つながりの均等性)で、動詞はisです。補語はwhat creates community(共同体を作るもの)です。ここにコロン(:)で補足部分がつながっています。

If two people are struggling for closeness, は「もし二人の人が緊密を何とかしてもとうとしているなら」です。

struggling for~は「~に対して奮闘する」です。

帰結節はthey are both struggling for the same thing(彼らは二人とも同じものを持とうとしている)です。

訳:

人のつながりは共同体を構成するものです。つまり、二人の人が緊密な関係を持ちたいと思うなら、二人とも同じものを求めているのです。

第2文
And the asymmetry of status is what creates contest: Two people can’t both have the upper hand, so negotiation for status is inherently adversarial.

主語はthe asymmetry of status(地位に差があること)で動詞はisです。補語はwhat creates contest(競争を生み出すもの)です。ここに第1文と同様にコロン(:)がかかります。

この補足部分の主語はTwo people で動詞はcan’t both have です。「何」を「もっていないのか」はthe upper hand(優位性)です。
, soは「よって」です。この部分の主語はnegotiation(交渉)でfor status(地位に対する)がかかります。動詞はisで補語はinherently adversarial(生来的に敵対する)です。

訳:

そして地位に差があることは競争を生み出します。二人に人はどちらもが優位に立つことはできません。よって、地位に関しての話し合いはもともと平行線をたどるものなのです。

いかがでしょう。設問6を解くにはもう少し先を読む必要がありそうですね。

次回も続きを読んでいきましょう。お楽しみに!

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2016年9月16日

第66回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㊱

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。前回同様、設問(6) を解くために第11パラグラフ③から読んでいきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(11)③In my earlier work, I explored in detail the dynamics of intimacy (which I referred to as involvement) and independence, but I tended to ignore the force of status and its adversarial nature.

④Once I identified these dynamics, however, I saw them all around me.

⑤The puzzling behavior of friends and co-workers finally became comprehensible.

(12)①Differences in how my husband and I approached the same situation, which previously would have been mystifying, suddenly made sense.

②For example, in a jazz club the waitress recommended the crab cakes to me, and they turned out to be terrible.

③I was uncertain about whether or not to send them back. When the waitress came by and asked how the food was, I said that I didn’t really like the crab cakes.

第11パラグラフ

第3文
In my earlier work, I explored in detail the dynamics of intimacy (which I referred to as involvement) and independence, but I tended to ignore the force of status and its adversarial nature.

In my earlier workは「私のこれまでの仕事で」です。exploredは「探った」ですから、ここでは「研究した」です。in detailは「詳細に」です。

次の部分はthe dynamics of A and B(AとBの力学)です。Aはintimacy (which I referred to as involvement)ですから「親密さ(私が内包と呼んでいる)でBがindependence(独立)です。

次の文は動詞がtended to ignore(無視する傾向だった)で目的語はthe force of status (地位の力)とits adversarial nature(その対立する性質)です。

訳:

私は以前の研究で、私が内包と呼んでいる親密さと独立について詳細に研究しました。しかしそこでは 地位の力とその対立する性質については避ける傾向にありました。

第4文
Once I identified these dynamics, however, I saw them all around me.

Onceは接続詞で「いったん~すると」です。identifyは「これがそれだと認識する」です。

these dynamicsは「これらの力学」です。ここではこのような状況で「どのような力が働いているのか」という状態をdynamicsという単語で表しています。

I saw themのthemは「こうした力関係」のことです。all around me は「私の周りのいたるところで」です。

訳:

しかし、いったんこうした力学を認識するとそれが私の周りにあふれていると気が付きました。

第5文
The puzzling behavior of friends and co-workers finally became comprehensible.

主語はThe puzzling behavior of friends and co-workers(友人や同僚の不可解な行動)で、述語はbecame comprehensible(理解できるようになった)です。finallyは「最終的に、ようやく」ですから、こうした理論を組み立てて「やっとわかった」ということです。

訳:

友人や同僚たちの不可解な行動が理解できるものになったのです。

第12パラグラフ

第1文
Differences in how my husband and I approached the same situation, which previously would have been mystifying, suddenly made sense.

Differences(相違)で述語はmade sense(意味をなした)です。この主語には残りの部分がかかっています。in how my husband and I approached the same situationは「夫と私が同じ状況にどのように対応したかのなかに」です。

which以下は、 previously(以前には)would have been mystifying, (謎であったであろう)です。

訳:

同じ状況に夫と私がどのように対応したかという相違点は、以前には謎だったのですが急に意味をなしました。

第2文
For example, in a jazz club the waitress recommended the crab cakes to me, and they turned out to be terrible.

この文の主語はthe waitress(ウェイトレス)で動詞はrecommended(勧めてきた)です。何を勧められたのかはthe crab cakes(カニの揚げ物)です。次の文は主語がtheyで述語はturned out to be terrible(ひどいものだとわかった)です。

訳:

ある例をあげます。あるジャズクラブに行ったとき、そこのウェイトレスが私にカニの前菜を勧めてきました。しかし、それを食べてみるとおいしくはありませんでした。

第3文
I was uncertain about whether or not to send them back.

uncertain about ~は「~に確証はない」ですから「迷う」でいいでしょう。whether or not to send them backの部分はwhether A or notで「Aするかしないか」です。

Aはここではsend them back(それを戻してもらう)ということで、 or not の部分が前に出てきています。

訳:

私は、その料理をひっこめてもらうかどうか迷いました。

いかがでしょう。また一つの事例が持ち出されてきました。

この状況に対して男女間でどのような態度の差が生まれ、それは何を意味し、なぜ起きるのかの分析がなされます。

また、しっかり読んでいきましょう。

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2016年10月07日

第67回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㊲

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。前回同様、設問(6)を解くために第12パラグラフ第4文から読んでいきましょう。これまでの本文も参照してください。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(12) ④She asked, “What’s wrong with them?”

⑤While staring at the table, my husband answered, “They don’t taste fresh.”

⑥The waitress snapped, “They’re frozen! What do you expect?”

⑦I looked directly up at her and said, “We just don’t like them.”

⑧She said, “Well, If you don’t like them, I could take them back and bring you something else.”

(13)①After she left with the crab cakes, my husband and I laughed because we realized we had just automatically played out the scripts I had been writing about.

②He had heard her question “What’s wrong with them?” as a challenge that he had to match.

第12パラグラフ

第4文
When the waitress came by and asked how the food was, I said that I didn’t really like the crab cakes.

came byは「通りかかった」です。 I didn’t really like~は「~はあまり好きでなない」です。

訳:

ウェイトレスが来て料理はどうですかと聞いてきたときに、私はあまり好みではないと言いました。

第5文
She asked, “What’s wrong with them?”

What’s wrong は「何が間違っているのでしょうか」や「何がおかしいのでしょうか」という意味です。with themは「それらに関して」という意味です。

訳:

彼女は「どこが問題でしょうか」と尋ねました。

第6文
While staring at the table, my husband answered, “They don’t taste fresh.”

この文はWhile の後ろに he was が省略されています。While staring at the tableは「(料理のおかれた)テーブルを見ながら」ということです。taste freshは「新鮮な味がする」です。

訳:

夫はテーブルを見つめて「この料理は新鮮な味がしませんね」と言いました。

第7文
The waitress snapped, “They’re frozen! What do you expect?”

snapは「パチンと指を鳴らしたり、ぴしゃりと音がするように何かをする様子です」。What do you expectは「あなたは何を期待・予想してるのですか」ですから、ここでは「新鮮なものを期待してもだめですよ」という意味です。

訳:

ウェイトレスは「冷凍ものですから。新鮮なわけないですよ」とぴしゃりといいました。

第8文
I looked directly up at her and said, “We just don’t like them.”

訳:

私は彼女をまっすぐに見て言いました「この料理は私たちの好みに合わなかっただけなのよ」

第9文
She said, “Well, If you don’t like them, I could take them back and bring you something else.”

訳:

彼女は「そうですか。好みに合わないようでしたらおさげして別の料理をお持ちできますよ」と言いました。

第13パラグラフ

第1文
After she left with the crab cakes, my husband and I laughed because we realized we had just automatically played out the scripts I had been writing about.

After she left with the crab cakesは「彼女がカニの料理を持ち帰ったあとで」です。my husband and I (夫と私)が主語で動詞はlaughed(笑った)です。

その理由はbecause we realized~(私たちは~だとわかった)からです。 つまりwe (私たち)はhad played out the scripts(台本通り演じた)のでおかしかったのです。

just automaticallyは「まさに自然に」です。I had been writing aboutはscriptにかかっていきますが「私が書いた」という意味です。

訳:

彼女がその料理を持ち帰ると、私たちは私が思っていた通りのことをごく自然にしていたことがおかしくて笑ってしましました。

第2文
He had heard her question “What’s wrong with them?” as a challenge that he had to match.

主語はHe(夫)です。述語部分はhad heard ~as・・・となっているので「~が・・・のように聞こえた」です。~はher question “What’s wrong with them?”(「どこが問題でしょうか」というウェイトレスの質問)です。

「…」の部分は a challenge(挑発)です。そこにthat he had to match(彼が応じなければならない)がかかります。

訳:

夫は彼女の「どこが問題でしょうか」という質問は彼にとっては応じなければならない挑発に聞こえたのです。

いかがでしょう。客と従業員の間における会話にも男女間での説明がつくことがある例を上げています。

しっかり読み込んでいってください。

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2016年10月14日

第68回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㊳

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。

前回同様、設問(6)を解くために第13パラグラフ第3文から読んでいきましょう。

これまでの本文も参照してください。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(13) ③He doesn’t like to fight, so he looked away, to soften what he felt was an obligatory counterchallenge: He felt instinctively that he had to come up with something wrong with the crab cakes to justify my complaint.

④(He was fighting for me.)

⑤I had taken the question “What’s wrong with them?” as a request for information.

⑥I instinctively sought a way to be right without making her wrong.

⑦Perhaps it was because she was a woman that she responded more favorably to my approach.

6. Underlined 6: Why did the author feel like this? Explain the reason(s) in Japanese.

第13パラグラフ

第3文
He doesn’t like to fight, so he looked away, to soften what he felt was an obligatory counterchallenge: He felt instinctively that he had to come up with something wrong with the crab cakes to justify my complaint.

コロン(:)の部分で前後に分けて考えましょう。

前の部分で、主語はHe(夫)で動詞はdoesn’t like to fight(争いたくはなかった)です, soは等位接続詞のように働きます。「そこで」と訳します。look awayは「~を探す」です。

to softenは「和らげるために」です。「何」を和らげるのかは少し注意が必要です。「何」の部分が文の形をとっています。what he felt (彼が感じたこと)の部分が主語でwasが動詞です。

補語はan obligatory counterchallengeです。obligatoryは「義務としてなすべき」です。counterchallengeは「順番に挑む」です。

つまり、補語の部分を通すと「彼が義務として挑まなければならないと感じたこと」です。

コロンの右の後半部分では主語はやはりHe(夫)で動詞は felt(感じた)です。instinctivelyは「本能的に」です。目的語はthat以下です。

ここの主語はhe(夫)で動詞は had to come up with~(~を思いつかなければならなかった)です。

「思いつく」中身はsomething wrong with the crab cakes(どこかカニ料理のおかしな点)です。to justify my complaintは「私の文句を正当化するために」です。

訳:

彼は争いたくはなかったので、どうしても反論しなければならないと自分が感じてしまった気持ちを抑えるために別の方法を探しました。

つまり、彼は私が文句を言ったことを正当化しようと、カニ料理の悪い点を探さなければならないと本能的に感じたのです。

第4文
(He was fighting for me.)

ここは作者の気持ちを表した文なのでカッコに入っています。

訳:

彼は私のために戦っていたのです。

第5文
I had taken the question “What’s wrong with them?” as a request for information.

主語はI(私)で動詞はhad takenです。ここはtake A as Bという形ですから「AをBとして受け取った」となります。

Aは目的語でthe question "What’s wrong with them?"(「どこかおかしいところがありますか」という質問を)です。Bは a request for information(情報への要求)つまり「情報を入手したいので」ということです。

訳:

私は「この料理のどこかおかしいですか」という質問は彼女の情報収取の一環としての質問であると受け取りました。

第6文
I instinctively sought a way to be right without making her wrong.

主語はI(私)で述語部分はsought a way (方法を探した)です。「何」の方法かはto be right(正解、正しいこと)です。without making her wrongの部分はmaking her wrongは「彼女を悪ものにする」または「彼女の立場を悪くせずに」でいいでしょう。

訳:

私は彼女を悪者扱いせずに私が間違っていないという立場を保つ方法を本能的に探しました。

第7文
Perhaps it was because she was a woman that she responded more favorably to my approach.

it was because~thatは「それは~という理由だったからです」という強調構文です。

that以下はshe responded more favorably to my approach(彼女がより好意的に私のやり方に反応してくれた)は理由の説明です。

訳:

彼女が私のやり方により好意的に反応してれたのは恐らく、彼女が女性であるという理由だったからでしょう。

いかがでしょう。男女間の違いを分析することで人間の行動パターンを分析するジェンダー論が展開されています。

次回はこれまでの情報をもとに設問6を解きます。しっかり内容を理解しておいてください。

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2016年10月21日

第69回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㊴

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。

今回は設問(6)を解き、第14パラグラフを読みすすめていきましょう。

設問6を解くにはこれまでの本文も参照してください。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

設問(6) Underlined 6: Why did the author feel like this? Explain the reason(s) in Japanese.

***** 本文 ******

(14)①When I have spoken to friends and to groups about these differences, they too say that now they can make sense of previously perplexing behavior.

②For example, a woman said she finally understood why her husband refused to talk to his boss about whether or not he stood a chance of getting promoted.

③He wanted to know because if the answer was no, he would start looking for another job.

④But instead of just asking, he was worried, unhappy and not able to relax.

設問6
Why did the author feel like this? Explain the reason(s) in Japanese.

解説

「なぜ筆者はこのように感じたのでしょう。日本語でその理由を説明しなさい」が設問です。

「このように感じる」とは、前文に例として挙げられているトム・ウィタッカーのセリフへの筆者の感じ方です。

つまり、「自分が尊敬している人には同情の意識を持つことはない」という意見への反応ですから「この意見が正しいものだとは私はまったく思いません」という部分です。

逆に解釈すると「自分が尊敬している人にも同情の意識を持つ」とう意見です。

では、なぜそのような意識を持つと考えているのでしょうか。筆者はここまで男女をそれぞれの軸として考えています。トム氏の意見はそこを分けていません。

ですから、筆者は「性の違いにという観点を持ち込むとトム氏の意見には賛同できない」と言いたいのです。

なぜかというと、筆者は男性には「地位」という「タテの関係」が重要で、女性には「つながり」という「ヨコの関係」が重要だからです。

本問では、第12パラグラフ以下に例があがっています。

ここで筆者の夫は「客」であり地位的には女性ウェイトレスより「上」です。ですから会話においてはトム氏の言うようなことが起きています。

男性は「地位」を意識した発言になり、女性は「つながり」を求めているのにその言葉を得られないので溝ができています。

それに比べて、女性である筆者は「つながり」を作る発言をしているのでトム氏の言うような状況にはなっていません。これを解答にすれば正解になります。

解答例

上下関係が存在している場合、下位から上位へは共感が起きないとの意見に対し、女性である筆者はレストランでの例のように、性の区別という視点でとらえるとそうした関係が成り立つと考えているから。

第14パラグラフ

第1文
When I have spoken to friends and to groups about these differences, they too say that now they can make sense of previously perplexing behavior.

When~の部分の動詞spoken toはfriendsとto groupsの二か所にかかります。話す内容がthese differences(これらの違いについて)です。主語はtheyで動詞がsay(言う)です。

その中身はnow they can make sense of previously perplexing behaviorです。

nowは「今では」、make sense of ~は「~の意味が分かる」です。previouslyは「以前の」です。perplexingは「なぞの、不可解な」です、後ろのbehavior(行動)にかかります。

訳:

この違いについて友人や仲間に話すと、彼らも以前は謎だった行動の意味が分かったと言いました。

第2文
For example, a woman said she finally understood why her husband refused to talk to his boss about whether or not he stood a chance of getting promoted.

主語はa woman(ある女性)で動詞はsaid(言った)で。その中身はshe finally understood(彼女はやっとわかった)です。

「何」をわかったのかは why her husband refused(なぜ彼女の旦那が拒んだのか)です。

「何」を拒んだのかはto talk to his boss (上司と話すこと)です。「何」について話すのかはhe stood a chance(彼にチャンスはあるのか)です。

「何」のチャンスかはgetting promoted(昇進)です。

訳:

例えば、ある女性は旦那が上司に昇進できる見込みがあるのかどうかを聞くことを拒んだ理由がやっとわかったと話しました。

第3文
He wanted to know because if the answer was no, he would start looking for another job.

この文のknowの後ろにはanswerが省略されています。

訳:

もし昇進の見込みがなければ彼は他の仕事を探し始められるのでその答えを知りたかったのです。

第4文
But instead of just asking, he was worried, unhappy and not able to relax.

instead of ~は「~ではなく、~の代わりに」です。just askingは「単に聞くこと」です。

次の文は彼の状態がworried(心配)でunhappy(幸せではなく) not able to relax(リラックスできない)ということを述べています。

訳:

しかし、単に聞くことができずに彼は不安がっていて、満足を得られず、落ち着くことができませんでした。

いかがでしょう。

設問6は11~13パラグラフをしっかり読み込んだうえでの答えになりますからこれまでの流れを理解したうえで解答してください。

次回も次の設問に備えて読み進めましょう。

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2016年10月28日

第70回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㊵

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。

今回は第14パラグラフ第4文以降を読みすすめていきましょう。

解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

④But instead of just asking, he was worried, unhappy and not able to relax.

⑤Having no others at her disposal, this wife had fallen back on psychological explanations: Her husband must be insecure, afraid of rejection.

⑥But then, perhaps everyone is insecure, to an extent.

⑦Her husband was actually quite a confident person.

⑧And she, who believed herself to be at least as insecure as he, had not hesitated to go to her boss to ask whether he intended to make her temporary job permanent.

第14パラグラフ

第4文
But instead of just asking, he was worried, unhappy and not able to relax.

instead of ~は「~ではなく、~の代わりに」です。just askingは「単に聞くこと」です。次の文は彼の状態がworried(心配)でunhappy(幸せではなく) not able to relax(リラックスできない)ということを述べています。

訳:

しかし、単に聞くことができずに、彼は不安がっていて満足を得られず、落ち着くことができませんでした。

第5文
Having no others at her disposal, this wife had fallen back on psychological explanations: Her husband must be insecure, afraid of rejection.

分詞構文ですから接続詞を補って考えます。

主語はthis wifeですから、彼女はno others at her disposal(相談できる誰かがいなかった)という状況だったということを説明すればいいですので「彼女は相談できる人がいなかったから」として、元の文はBecause she had no others at her disposalでいいでしょう。

次の文が主節です。fall back on ~は「~に頼る、~をあてにする」です。psychological explanationsは「心理(学)的な説明」です。コロン(:)の後ろは具体的な説明がなされます。

主語はHer husband で動詞はmust be(~に違いない)です。補語はinsecure, afraid(不安で恐れている)です。その対象がrejection(拒絶)です。

訳:

相談できる人がいなかったので、この奥さんは心理的な説明をよりどころにしました。つまり、旦那は不安であるに違いない、拒否されることを怖がっているのだと思ったのです。

第6文
But then, perhaps everyone is insecure, to an extent.

文頭のBut then, は「そうは言うものの、しかし~」という意味です。

旦那が「不安で怖がっている」ことに関して続けて出てきた言葉ですから「怖がっているのは彼だけではない」という文意になることは予想できます。

to an extentは「ある程度は」です。このto ~extent (degree)は頻出です。to some extent (degree)は「ある程度まで」です。

訳:

しかし、そうは言っても、おそらく誰でも多少は不安をかかえているものです。

第7文
Her husband was actually quite a confident person.

actuallyは「実際には」です。 quiteは「非常に」 a confident personは「自信家」です。

訳:

実際、彼女の夫はかなり自信家だったのです。

第8文
And she, who believed herself to be at least as insecure as he, had not hesitated to go to her boss to ask whether he intended to make her temporary job permanent.

主語はsheで次のカンマ(,)の部分をカッコに入れて飛ばします。

who believed herself to be at least as insecure as he,すると動詞はhad not hesitated (ためらわなかった)で、その目的語はto go to her boss(彼女の上司のところに行くこと)です。

to以下はその目的です。つまりask whether he intended (上司がするつもりがあるのかを聞く)ためにです。

「何」をするつもりなのかはto make her temporary job permanent(彼女をパートから正社員にすること)です。make O Cは「OをCの状態にする」です。

temporary jobは「一時的な仕事」ですから「非正規のパートの仕事」でいいでしょう。permanentはpermanent job(長期の仕事)のことですから「フルタイムで働く正規労働者」のことです。

カッコに入れて飛ばした部分は直前のsheにかかります。believed herself to be~で「自分は~であると思っていた」です。

at leastは「少なくとも」as insecure as heは「彼と同じくらい不安である」です。

訳:

また、彼女の場合は少なくとも彼と同じくらい不安であったが、自分の上司のところに行って自分をパートから正規の社員にするつもりはあるかどうかを聞きに行くことには何の躊躇も感じませんでした。

いかがでしょう。ここでもまた男女間の違いについての例が出てきました。

もちろん次の設問につながっていきます。次回もしっかり読み進めて設問に備えましょう。

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2016年11月04日

第71回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㊶

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。

今回は第15パラグラフから読みすすめていきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(15) ①Understanding the key role played by status in men’s relations made it all come clear.

②Asking a boss about chances for promotion highlights the hierarchy in the relationship, reminding them both that the employee’s future is in the boss’s hands.

③Taking the low-status position made this man intensely uncomfortable.

④Although his wife didn’t especially relish taking the role of supplicant with respect to her boss, 7) it didn’t set off alarm bells in her head, as it did in his.

【QUESTION】
7. Underlined 7: Explain the underlined part in Japanese especially by making it clear what the two ‘it’ refers to.

第15パラグラフ

第1文
Understanding the key role played by status in men’s relations made it all come clear.

この文の主語はUnderstanding~relationsまでの部分です。動詞はmadeです。makeを見たら使役動詞としての用法をまず思いうかべてください。

目的語はitで補語はcome clearです。少し細かく訳していくとUnderstanding(理解すること)the key role(主要な役割)played by status(地位が演じる)in men’s relations (男性の関係性の中で)が主語の部分です。

目的語のitはこれまでに延べてきた例のことです。allは「すっかり」です。come clearは「はっきりする」です。

訳:

男性の人間関係においての地位がもたらす対越な役割を理解することで、これまでのあらゆることがはっきりします。

第2文
Asking a boss about chances for promotion highlights the hierarchy in the relationship, reminding them both that the employee’s future is in the boss’s hands.

この文は長いので2文に分けましょう。前半部分はAsking~the relationshipまでです。この部分の主語はAsking(聞くこと)です。

「誰」に「何」を聞くのかはa boss(上司)に about chances for promotion (昇進の可能性について)です。動詞はhighlights(強調する)です。

何を強調するのかは the hierarchy(ヒエラルキー、階級)in the relationship(その関係のなかの)です。後半部分は分詞構文です。「そして~する」と訳せばいいでしょう。

reminding ですから「そして(強調して)思い出させる」ということです。「誰」に「何を」はthem both(彼ら両者)に that~(~のこと)をです。

~の部分はthe employee’s future(従業員の未来)はin the boss’s hands(上司の手の中にある)ということです。

訳:

上司に昇進の可能性を尋ねることは人間関係の中での地位の関係を強調してしまします。そしてどちらの側にも部下の未来は上司の手の中にあるということを思い出させてしまうのです。

第3文
Taking the low-status position made this man intensely uncomfortable.

この文の主語はTaking the low-status position(低い地位を占めること)です。

動詞はmadeですから、先ほどと同様に使役動詞として考えます。目的語はthis man(この男性)は「地位の下の人」です。

補語はuncomfortable(居心地が悪い)です。intenselyは「強烈に、ひどく」です。

訳:

立場上、地位が低いことで人は非常に居心地の悪さを感じるものです。

第4文
Although his wife didn’t especially relish taking the role of supplicant with respect to her boss, it didn’t set off alarm bells in her head, as it did in his.

この文も2文に分けます。前半はAlthough~her bossまでです。

この部分で主語はhis wife(彼の奥さん)で動詞はdidn’t especially relish(本当には楽しくはなかった)です。

「何に」対してかはtaking the role (役割を演じること)です。「どんな役割」かはsupplicant with respect to her boss(彼女の上司にお願いをすること)です。

後半部分の主語はitで「役割を演じること」を指します。動詞は didn’t set off(作動しなかった)です。目的語は alarm bells(警報機)です。

どこに警報機があるかは(彼女の頭の中)です。as it did in hisの部分では、まずこのasは接続詞で様態を表すことに気が付いてください(~のように)と訳します。

主語はitでここでは警報機を指します。動詞はdidで前の動詞の繰り返しに使いますので、ここではset off(作動した)を指します。

in hisの後ろにはheadが省略されています「彼の頭の中にある」ということです。

訳:

彼の妻は彼女の上司に対して尋ねるという役割を特に好んだわけではありませんが、彼女の頭の中では危険信号が点滅せず、彼の場合はそれが点滅したのです。

いかがでしょう。男性が人間関係を地位についてとらえるという構造の例の繰り返しですね。

下線部の設問を考えながら次回もしっかり読み進めていきましょう。

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2016年11月11日

第72回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㊷

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。

今回は前回の続きで設問7を解き、第16パラグラフを読みすすめていきましょう。

解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(16)①In a similar flash of insight, a woman who works in sales exclaimed that now she understood the puzzling transformation that the leader of her sales team had undergone when he was promoted to district manager.

②She had been sure he would make a perfect boss because he had 8 a healthy disregard for authority.

【QUESTION】
7. Underlined 7: Explain the underlined part in Japanese especially by making it clear what the two ‘it’ refers to.

設問7.
Underlined 7: Explain the underlined part in Japanese especially by making it clear what the two ‘it’ refers to.

訳:

下線部7について、日本語で2つの「it」が何を表すかを明確にして日本語で該当部分を説明しなさい。

該当する箇所を見ましょう。

Although his wife didn’t especially relish taking the role of supplicant with respect to her boss, it didn’t set off alarm bells in her head, as it did in his.

下線部の訳は「彼の妻は彼女の上司に対して尋ねるという役割を特に好んだわけではありませんが、彼女の頭の中では危険信号が点滅せず、彼の場合はそれが点滅したのです」です。

つまりこのitはalarm(危険信号)を作動させる原因のことを指していますから、男女の社会的な地位に関しての考え方の違いとその後の行動を促すもののことです。

ここでは「直接自分の上司に自分の昇進のついて聞くこと」ですね。これを踏まえて前後を述べれば正解になります。

解答例

女性の場合は、社会的な地位の違いはそれほど強く認識されないため、上司に昇進問題のようなことも聞けるが、男性の場合はその違いをはっきりと認識してしまう結果になるので、上司に自分の昇進の問題について聞くことはやめたほうがいいとい判断すること。

第15パラグラフ

第1文
In a similar flash of insight, a woman who works in sales exclaimed that now she understood the puzzling transformation that the leader of her sales team had undergone when he was promoted to district manager.

a flash of insightは「洞察力のひらめき」です。

主語はa woman who works in sales(セールス担当のある女性)です。動詞はexclaimed(主張した、文句を言った)です。その中身がthat~です。that節の主語はsheです。

動詞はunderstoodです。目的語はthe puzzling transformation(困惑するような変化)です。nowは「今では」です。「どんな変化」だったのかは関係代名詞that以下にあります。

つまりthe leader of her sales team (彼女のチームのリーダー)がhad undergone(経験した)ものです。時期はwhen he was promoted (彼が昇進したとき)です。

「何」に昇進したのかはto district manager(地域マネージャーです)。

訳:

同様のことが頭をよぎり、セールス担当のある女性は彼女の男性上司が地域担当マネージャーに昇進したときに彼女のチームが経験した困惑するような彼の変化を今では理解できると言いました。

第2文
She had been sure he would make a perfect boss because he had a healthy disregard for authority.

主語はSheで動詞はhad been sure(確信していた)です。

「何」を確信していたのかはhe would make a perfect boss(彼は完璧な上司になるだろう)ということです。そのわけはbecause以下です。

つまりheは had(持っていた)からです。

「何」を持っていたのかはa healthy disregard for authority.(権力者への好ましい程度の軽視)です。

healthyは「健康的な、健全な」だけですとうまく訳せないことが多いです。「良い判断をすること、機能的なことをすること」の意味も覚えておきましょう。disregardは「無視、軽視」です。

訳:

彼は上司に対しては好ましい種類の軽視をしていたので、いい上司になるだろうと確信していました。

いかがでしょう。設問部分を解くには、前の内容もしっかり押さえて書いてください。

男女の違いを社会的な地位とその行動で分析していますね。次回も設問を解きましょう。

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2016年11月18日

第73回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㊸

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。

今回は第16パラグラフの続きを読み、設問を解いていきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(16)②She had been sure he would make a perfect boss because he had 8 a healthy disregard for authority. .

③As team leader, he had rarely bothered to go to meetings called by management and had encouraged team members to exercise their own judgement, eagerly using his power to waive regulations on their behalf.

④But after he became district manager, this man was 9 unrecogniazble.

⑤He instituted more regulations than anyone had dreamed of, and insisted that exceptions could be made only on the basis of written requests to him.

【QUESTION】
8. Underlined 8: Explain in Japanese what the author means by “a healthy disregard for authority”.

設問8.
Underlined 8: Explain in Japanese what the author means by “a healthy disregard for authority”.

訳:

下線部8について、「権威に対して好ましい軽視」とはどんなことか日本語で説明しなさい

まず、第2文を見直しましょう。She had been sure he would make a perfect boss because he had 8 a healthy disregard for authority.

訳:

彼は上司に対しては好ましい種類の軽視をしていたので、いい上司になるだろうと確信していました。

つまり、この男性は権威、権力に対して唯々諾々とするのではなく、自分の信念があればそれを貫くべきだとの態度があり、それを持つ部下に対してもそれを支えるような人間であったということですね。

ですから同僚や部下からは共感される部分があり、上司に向けた彼の態度も一貫していたわけです。

よってこの意味で「(仲間には)好ましく(上司に対しては)軽視」していた、ということを述べれば正解になります。

正解例

自分の信念に従った行動を重視し、それが権威、権力や規定に反するものであればそうしたものを軽視する態度

第16パラグラフ

第3文
As team leader, he and rarely bothered to go to meetings called by management and had encouraged team members to exercise their own judgement, eagerly using his power to waive regulations on their behalf.

As team leaderは「チームのリーダーとして」です。主語はheで動詞はhad rarely bothered (めったに嫌がらなかった)です。

何を厭わなかったのかはto go to meetings(会議に出席すること)です。どんな「会議」かはcalled by management(経営陣に呼ばれた)会議です。

さらに動詞が続きます。had encouraged (鼓舞した)です。「どのよう」に「誰」を鼓舞したのはteam members (チームメンバー)をto exercise their own judgement(自分の判断を実行するよう)にです。

次の分詞構文でその様子が書かれています。eagerly(熱心に) using his power(力を使って)to waive regulations(決まりを放棄するために) on their behalf(自分たちの信念に従って)です。waiveは「放棄する、先延ばしする」です。

regulationsは「取り締まり、制御、規制」です。つまり、経営者に彼のチームが呼ばれたときにも自分らのポリシーを貫こうという姿勢があった良いチームリーダーだったということです。

訳:

チームのリーダーとして彼は取締役会に呼ばれることを嫌がらなかったしメンバーが自分の信念に従って規制を先延ばしにすることに彼の力を注ぎ、自分の判断に基づいてメンバーが行動することを鼓舞していました。

第4文
But after he became district manager, this man was unrecognizable.

主語はthis manでしから、もちろん昇進した男性でのことです。unrecogniazbleは「認識できないもの」です。

訳:

しかし、彼が地域マネージャーになってから、彼のことがわからなくなりました。

第5文
He instituted more regulations than anyone had dreamed of, and insisted that exceptions could be made only on the basis of written requests to him.

主語はHeで動詞は2つ、institutedと insisted です。instituted は「設立する、開始する」です。

その目的語はmore regulations than anyone had dreamed of(皆が思っていた以上の取り締まり)です。2つ目の動詞insisted(主張した)の目的語はthatいかです。

ここでの主語はexceptions(要望)で動詞はcould be made (なされる)です。

どのように「なされるのか」はonly on the basis(基礎として)written requests to him(彼宛に書かれた要求項目として)です。

訳:

彼は誰もが思っていた以上の締め付けを始め、要望は彼に対する書面をもってのみ受けつけると言いました。

いかがでしょう。男性が社会的に上の地位に就くと行動が一変してしまう例があがってきました。

興味深いですね。下線部の設問を考えながら次回もしっかり読み進めていきましょう。

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2016年11月25日

第74回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㊹

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。

今回は第17パラグラフを読んでいきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

①This man behaved differently because he was now differently placed in the hierarchy.

②When he had been subject to the authority of management, he’d done all he could do to limit it.

③But when the authority of management was vested in him, he did all he could to enlarge it.

④By avoiding meetings and flouting regulations, he had evidenced not disregard for hierarchy but rather discomfort at being in the subordinate position within it.

第17パラグラフ

第1文
This man behaved differently because he was now differently placed in the hierarchy.

主語はThis man(この男)ですが、もちろん昇進した男性のことです。動詞は behaved(ふるまった)です。differentlyは「違うように」です。

その理由はwas now differently placed in the hierarchy(ヒエラルキーにおいて違う立場に置かれた)からです。

訳:

この男性は階級において、いまや違う立場に置かれたという理由でこれまでとは違う行動をしたのです。

第2文
When he had been subject to the authority of management, he’d done all he could do to limit it.

主語はheで述語部分はhad been subject to~(~に左右される)です。

「何」に左右されるのかはthe authority(権威)of management(経営)です。つまり、「経営の運営側にいなかったときは」という意味です。

主節の主語はheで動詞はhad done(やってきた)です。その目的語はall he could do(彼ができることはすべて)です。

「何」のためかはto limit it(それを制限する)ためです。「それ」は経営陣の権限、圧力ですね。

訳:

彼が下の立場で、経営陣に命令される立場のときは、その権限を抑えるためにできることは何でもやりました。

第3文
But when the authority of management was vested in him, he did all he could to enlarge it.

主語はthe authority of management(運営の権限)で動詞はwas vested (与えられた)です。

主節の主語はheで動詞はdidです。その目的語はall he could (彼ができることはすべて)です。to enlarge itは「それを拡大するために」です。

itはthe authority of management(運営の権限)を指します。

第3文は第2文と対比していることに気づいていますね。彼の態度の変化は権力に従う立場だったことから従わせる立場になったことで大きく変わってしまいましたが、男性にとって社会的な上下関係、序列の持つ意味を思い出してください。そうするとこうした彼の行動もわかってきますね。

訳:

しかし彼の立場が上になり、経営の権限が付与されると彼はその権限を拡大するためにあらゆることをしたのです。

第4文
By avoiding meetings and flouting regulations, he had evidenced not disregard for hierarchy but rather discomfort at being in the subordinate position within it.

文頭のBy~は「~によって」です。「何」によってなのかはavoiding meetings (会議を避けること)とflouting regulations(規則を無視すること)です。

主語はheで動詞は had evidenced(証明していた)です。「何」を証明していたのかは not A but B構文(AではなくBを)があるのでAとBをしっかり見ましょう。

Aはdisregard for hierarchy(上下関係にかかわりがないこと)でBはrather discomfort (かなり居心地が悪いこと)です。

「何」に対してかはat being(いること)in the subordinate position(下位の地位)within it(それの中で)のitはhierarchy(上下関係)を指します。

つまり、身分的に下にいたときは、経営陣からの圧力に賛同しないことで、自分の立場の不満を表していたということです。

訳:

会議をさぼったり規則を守らないことで彼は上下関係にこだわりがないことではなく自分が下の立場にいることへの不満を表していたのです。

いかがでしょう。男性は社会的に地位をもとに行動をするということがはっきりしてきましたね。次回は設問を解きましょう。

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2016年12月02日

第75回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㊺

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。今回は設問を解いてから第18パラグラフを読んでいきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

【QUESTION】
9. Underlined 9: Choose the item which has the closest meaning to the underlined word. Write the LETTER of your answer.

(A) This man greatly changed his attitude.
(B) This man completely disguised himself.
(C) This man was to leave his current working place.
(D) This man obtained more power than anyone else.
(E) This man was to be transferred to another office.

(18)①Yet another woman said she finally understood why her fiancé, who very much believes in equality, once whispered to her that she should keep her voice down.

②”My friends are downstairs,” he said.③”I don’t want them to get the impression that you order me around.”

解説

設問9
Underlined 9: Choose the item which has the closest meaning to the underlined word. Write the LETTER of your answer.

(A)This man greatly changed his attitude.
(B) This man completely disguised himself.
(C) This man was to leave his current working place.
(D) This man obtained more power than anyone else.
(E) This man was to be transferred to another office.

訳:

下線部9について、下線を引いた言葉に最も近い項目を選びなさい。答えは文字で書きなさい。

(A)この男性は彼の態度を大きく変えた
(B)この男性はすっかり変装した
(C)この男性は今の仕事を辞めるつもりだった
(D)この男性は誰よりも多くの権力を手にした
(E)この男性は別の職場に異動した

この男性は権限が少ないときは同僚を励まし、正しいと思ったら経営陣にもそのことをはっきり伝えたり仲間をサポートしていたのですが、権限が大きくなると逆にその権限を大きくしようとし、部下との接触を避けルールを厳しくしていったのですから(A)が正解になります。

第18パラグラフ

第1文
Yet another woman said she finally understood why her fiancé, who very much believes in equality, once whispered to her that she should keep her voice down.

文頭のYetは「しかし」と訳します。この文の主語はanother woman(別の女性)です。

動詞はsaidです。その中身の部分で主語はshe(この女性)で、動詞はunderstood(理解できた)です。「どのように」、「何を」かは、finally(とうとう)why her fiancé(なぜ彼女の婚約者)がwhispered to her that~(彼女に~とつぶやいた)かをです。

「何をつぶやいたのか」はshe(彼女)が should keep(保つべきだ)her voice down(声を小さくすること)をです。

カンマに囲まれた部分は彼の人柄の説明部分です。関係詞節の中の主語はwhoで「彼」のことです。動詞はbelieves (信じていた)です。その目的語はequality(平等)です。

訳:

しかし別の女性はやっと彼女のフィアンセを理解できたと言いました。彼は平等ということを非常に重要だという信念を持っていたのですが、あるとき、話し声を小さくしてくれと言ってきたことがありました。

第2文
“My friends are downstairs,” he said.

彼のセリフが続きます。「声を小さくしてくれ」という理由が述べられます。

この文の主語はMy friends(私の友人たち)で動詞はareです。「どこ」にいるのかは downstairs,(下の階に)です。主語が複数形になっていますね。

訳に反映する必要はないですが、複数の友人がいるという理由で彼女に要求しているという状況に注意してください。

訳:

彼は「ぼくの友達が下にいるんだ」といいました。

第3文
“I don’t want them to get the impression that you order me around.”

また彼のセリフが続きます。主語はIで動詞はdon’t want(ほしくない)です。その目的語はthem(友人たち)がget the impression (印象を持つ)です。どんな印象かはyou(この女性)がorder me around(私にあれこれ命令する)ことです。order 人 aroundで「人にあれこれ命令する」です。

訳:

「君が僕にあれこれ指示をしているという印象を友人たちに持ってほしくないんだ」

いかがでしょう。また、男性特有の意識が出てきましたね。

これに対して女性はどうなのでしょうか。また次回読んでいきましょう。

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2016年12月09日

第76回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㊻

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。

今回は設問を解いてから第19パラグラフを読んでいきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(19) ①That women have been labeled “nags” may result from the interplay of men’s and women’s styles, whereby many women are inclined to do what is asked of them and many men are inclined to resist even the slightest hint that anyone, especially a woman, is telling them what to do.

②A woman will be inclined to repeat a request that doesn’t get a response because she is convinced that her husband would do what she asks, if he only understood that she really want him to do it.

解説

第19パラグラフ

第1文
That women have been labeled “nags” may result from the interplay of men’s and women’s styles, whereby many. women are inclined to do what is asked of them and many men are inclined to resist even the slightest hint that anyone, especially a woman, is telling them what to do.

長い文章なので2か所できりましょう。前半はThat womenからwomen’s stylesまでです。

理由はこの文の構造です。S(That S’V’) V, whereby S V and S V.という構造になっており、内容は前半で女性の一般論を述べ、後半でその理由を男性と女性の違いから書かれているからです。

前半部分の主語はThat ~で動詞がmay result from ~(~から生じるかもしれない)です。

「どこ」から生じるのかはthe interplay(相互作用)です。「誰の相互作用か」はof men’s and women’s styles(男性と女性の型)です。

That節の中身の主語はwomen(女性は)で、動詞はhave been labeled(レッテルを張られてきた)です。どんなレッテルかは”nags”(がみがみ小言をいうこと)です。

後半部分を見ましょう。先ほどのthe interplay(相互作用)にwhereby(そしてそこで)以下がかかります。

この部分の主語の一つ目はmany women(多くの女性)で動詞はare inclined to~(~する傾向にある)です。

「どんな」傾向にあるのかはdo what is asked of them(頼まれたこと)です。

この部分の2つ目の主語はmany men(多くの男性)です。動詞はare inclined to ~(~する傾向にある)です。

先ほどの部分と同じ表現方法を使って書かれていますから男女の比較が書かれているのだとつかみやすいですね。「どんな」傾向かはresist(抵抗する)です。

その目的語はeven the slightest hint (最小のほのめかしでさえ)です。「ほんの少しそれとなくつたえたとしても」ということです。

「何」を伝えるのかはthat以下ですね。ここの主語はanyone(どんな人)です。その補足がカンマ以下です。especially a woman (特に女性の場合)です。動詞がis telling(言っている)です。

「誰」に「何」をかはthem(男性に)what to do(何をするべきか)をです。

訳:

女性は「がみがみいう」ものだというレッテルが貼られてきたのは男女間のスタイルの違いによるものかもしれません。

多くの女性は自分が依頼されたことをする傾向があり、多くの男性は誰か、とくに女性から、どんなわずかでも何をすべきかを言われていると感じさせるものがあるとそれに抵抗する傾向があるのです。

第2文
A woman will be inclined to repeat a request that doesn’t get a response because she is convinced that her husband would do what she asks, if he only understood that she really want him to do it.

この文の主語はA woman(女性というものは)で、動詞はwill be inclined to repeat (繰り返すものである)です。

「何」を繰り返すのかはa request(要求)です。「どんな要求か」はthat doesn’t get a response(返答のもらえない)ことに対してです。

because~でその理由が述べられます。この部分の主語はsheで動詞はis convinced(確信している)です。

「何」を確信しているのかはthat~です。この部分の主語はher husband (かの状の夫は)で動詞はwould do(してくれるだろう)です。

「何」をしてくれるのかはwhat she asks(彼女が望むこと)です。どんな時にしてくれるのかはif he only understood (理解さえしてくれたら)です。

「何」を理解するのかはthat she really want him to do it(彼女が彼に本当にしてほしいことを)です。

訳:

女性というものは返答のもらえなかった要求に対して、もし彼が彼女がほしいものを本当に理解さえしてくれたら夫は彼女が望むことをしてくれると確信しているのでその要求を繰り返す傾向にあります。

いかがでしょう。女性が男性に発言するという単純な行為の裏ではこのような心理があると思うとなんだか不思議ですね。

次回は本文を最後まで読み進め、設問を解きましょう。

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2016年12月16日

第77回.医学部入試問題-英語「下線部和訳Ⅱ」㊼

今回は前回の続きで京都府立医科大学(2015)に取り組んでみましょう。今日は第19パラグラフの続きから読み、設問を解いていきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。

1.Read the passage below and answer the questions which follow.

(19 ③But a man who wants to avoid feeling that he is following orders may instinctively wait before doing what she asked, in order to imagine that he is doing it of his own free will.

④10 Nagging is the result, because each time she repeats the request, he again puts off fulfilling it.

Questions

10. Underlined 10: According to the author’s logic, explain in detail the meaning of the part in Japanese especially by making clear the reason why “Nagging is the result”

解説

第19パラグラフ

第3文
But a man who wants to avoid feeling that he is following orders may instinctively wait before doing what she asked, in order to imagine that he is doing it of his own free will.

主語はa man(男性というもの)で、動詞はmay instinctively wait(本能的に待つかもしれません)です。

「どんな男性」かはwho 以下です。つまりwants to avoid (避けたい)人です。

「何」を避けたいのかはfeeling (感情)です。どんな感情」かはthat he is following orders(自分が命令にしたがっている)という感情です。

次のbefore~は「~する前に」ですから「~してから...」ということです。このような時間関係を裏から見ることも時には有効です。

doing what she askedは「彼女が要求したことをする」です。 in order toは「~するために」です。

「何」をするのかはimagine that~「~であると想像するために」です。その中身はhe is doing it(彼がそれをやっている)です。

「どのように」やっているのかはof his own free will(自分自身の自由意志で)です。

訳:

しかし自分が命令に従っているという気持ちを避けたいと思う男性は、自分が自分の自由な意思でそれをやるのだと想像してから彼女が要求したことをするので本能的に待ってしまい時間がかかるかもしれません。

第4文
Nagging is the result, because each time she repeats the request, he again puts off fulfilling it.

主語はNagging(口やかましくいうこと)が主語で動詞はisです。補語はthe result(結果です)です。because以下でその理由が出てきます。

この部分の主語はheで動詞が puts off(延期する)です。「何」を延期するのかはfulfilling it(それを満たすこと)です。

ここにeach time SV(SVするたびに)が続きます。主語はsheで動詞はrepeats(繰り返す)です。「何」を繰り返すのかはthe request(その要求)です。

訳:

彼女が要求を繰り返すたびに彼はそれをするのを次回送りにするため、その結果として彼女は口やかましくなるのです。

設問

10. Underlined 10: According to the author’s logic, explain in detail the meaning of the part in Japanese especially by making clear the reason why “Nagging is the result”.

設問の訳は「下線部10について、この部分を作者の理論に従って日本語で細かく説明しなさい。

特に“口やかましくなることが結果である”のはなぜなのかを明確にしなさい」です。

また、下線部の訳は「彼女が要求を繰り返すたびに彼はそれをするのを先送りにするため、その結果として彼女は口やかましくなるのです」です。

よって、この部分をもとにして、これまでの作者の男女の違いの分析を盛り込んでいけばいいですね。

解答例

女性は自分の求めたことを相手が理解してくれていたら、それをこなしてくれると思うので、それが実行されなければ繰り返し要求するのに対して、男性は要求されたことに対してそこに「命令されている」という上下関係を感じてしまうと、なかなか要求されたことを実施せずに先送りにしてしまう。

そうすると女性はまた男子に実行を要求する、というようにこの状況が繰り返されることになるので、結果として女性は「口やかましい」と思われる状態になってしまう。


いかがでしょう。かなり長くかかりましたが全文全問を解説しました。

とても面白い内容で設問も核心を突く良問でしたね。次回から新しい問題を解いていきましょう。

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2016年12月23日
プロフィール
峰岸敏之

峰岸 敏之

1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。

河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。

2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。