医学部入試問題
医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」

医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」

エースメディカルみなとみらいの峰岸先生が英語の医学部入試を徹底解説。

峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

今回から「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設します。

入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。

入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第78回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」①

今回から北里大学医学部の過去問を解いていきましょう。解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。2014年度の問題です。

(次の英文を読み,下記の設問に答えなさい。)

(1)①Anyone who knows the opposite sex well will tell you that, at times, men and women seem to be from different planets.

②The sexes often appear to think very differently from each other.

③However, until recently, researchers thought that these differences were caused by two things: social pressures, which have encouraged males and females to behave in certain ways, and secondly, hormones ― chemical signals which tell different parts of the body, including the brain, what to do.

④Researchers didn’t think the brain itself caused differences ― on the contrary, they thought the brain’s structure was mostly the same for both sexes.

⑤Interestingly, ( 1 ), new research is casting doubt on these assumptions: There may be a third factor that had not previously been considered seriously.

問1 本文中の( 1 )~( 5 )の空欄に入る最も適切なものを,それぞれ①~⑤の中から一つずつ選びなさい。
( 1 ) ① but ② in short ③ therefore ④ though ⑤ while

解説

第1パラグラフ

第1文
Anyone who knows the opposite sex well will tell you that, at times, men and women seem to be from different planets.

主語はAnyone who knows the opposite sex well(異性のことを十分にわかっている人ならだれでも)で述語動詞はwill tell(言うでしょう)です。

「誰」に「何」を「言う」のかは you(あなた)にthat以下のことです。

ここでの主語はmen and women(男性と女性は)で述語はseem to be from different planets(他の惑星からやってきた)です。つまり両者とも違う惑星から来たと思うほど大きな違いがあるということです。

訳:異性のことを十分にわかっている人なら誰でも、男性と女性は別の惑星からやってきたように思えるということもある。

第2文
The sexes often appear to think very differently from each other.

主語はThe sexes(性別)で述語動詞は appear to think (考えているように見える)です。どんな具合に「考えている」にかはvery differently(まったく別々に)です。

訳:男性と女性は、しばしばお互いにまったく異なった考え方をしているようにみえる。

第3文
However, until recently, researchers thought that these differences were caused by two things: social pressures, which have encouraged males and females to behave in certain ways, and secondly, hormones ― chemical signals which tell different parts of the body, including the brain, what to do.

長いのでコロン(:)の前後で区切って考えます。前半の主語はresearchers(研究者)で動詞はthought(考えた)です。

その中身はthat以下ですが、ここでの主語は these differences(こうした違い)で述語はwere caused(引き起こされる)です。引き起こすものはtwo things(2つのこと)です。

つまり、相違には2つの要因があるということです。コロン(:)の右側をみてみましょう。一つ目の要因はsocial pressures(社会的な抑圧)ですね。

2つ目はhormones(ホルモン)です。それぞれに関係詞がかかって説明をしています。「社会的抑圧」に関してはwhich have ~の部分です。

encourage人to~は「人が~するのを促進、助長する」です。in certain waysは「ある種の方法で」です。

また「ホルモン」に関してはダッシュ(―)の後ろで説明されていますね。つまり、chemical signals(化学的信号)と言い換えて、ここに関係詞がかかってきます。

tell はここでは「指示する」です。「誰」に「何」を「指示する」のかはdifferent parts of the body(体の様々な部位)にwhat to do(何をするべきか)です。

訳:しかしながら、最近まで研究者たちは、これらの違いは2つの要因によって引き起こされると考えていた。1つは社会的圧力であり、これは男性と女性に、ある一定のやり方で行動することをうながすものである。そして2つ目はホルモンである。―それは化学的な信号のようなもので、何をするべきかを脳を含めた体の様々な部位に指示するものである。

第4文
Researchers didn’t think the brain itself caused differences ― on the contrary, they thought the brain’s structure was mostly the same for both sexes.

主語はResearchers(研究者)で述語はdidn’t think(考えていなかった)です。

何を「考えていなかった」のかはthe brain itself caused differences(脳自体がその違いを引き起こすということ)です。

on the contraryは「それどころか」です。

次の文ではthe brain’s structure (脳の構造)が mostly the same(だいたい同じである) for both sexes(男女とも)という内容が従来の研究者の立場であったと記述されています。

訳:研究者たちは、脳自体が違いをもたらすことを考慮していなかった―それどころか、脳の構造は男女でほぼ同じであると考えていた。

第5文
Interestingly, ( 1 ), new research is casting doubt on these assumptions: There may be a third factor that had not previously been considered seriously.

文頭のInterestinglyは「興味深いことに」です。(1)を飛ばしてみると、次の部分は文になっていることがわかります。

主語はnew research(新しい研究)で動詞は is casting(引き起こしている)です。

「何」を引き起こしているのかは doubt(疑念)です。「何」に対する「疑念」かはon these assumptions(こうした仮定)についてです。

その中身がコロン(:)の右側にあります。つまり There may be a third factor(第3の要因があるかもしれない)です。ここに関係詞that以下がかかります。

では(  1  )に入る語句を考えます。まず、第4文が~は同じと考えていた」となり、(1)があり、次ぎに「新しい研究はこうした仮説に疑問を提示してる」となっていますから、(1)には「逆説」が入ります。

選択肢で「逆説」を表せるのは ①but④though⑤whileですが、文頭以外に置けるのは④しかありません。

正解 ④
訳:興味深いことであるが、新しい研究はこうした仮説に疑念をもたらしている。すなわち、以前には真剣には考察されていなかったような第3の要因が存在するかもしれないのである。


いかがでしょう。脳に関する文章です。どのような情報がありどんな設問がなされるのか楽しみですね。次回も続きを読んでいきましょう。

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2017年1月13日

第79回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」②

今回から北里大学医学部の過去問を解いていきましょう。

解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。2014年度の問題です。

(次の英文を読み,下記の設問に答えなさい。)

(1)⑥Research is now revealing that male and female brains have many differences in structure.

⑦There are also differences in how the various parts of the brain are linked and in the chemicals that transmit messages between neurons.

⑧All this suggests that there is not just one kind of human brain, but two.

(2)①This is giving neuroscientists something of a headache, because most of what we know about the brain comes from studies of male animals and male humans.

②Generally, neuroscientists avoided using females in their research.

③This was ( 2 ) the monthly ups and downs of female hormones made it more complicated to interpret the results.

④If even a small proportion of what has been (6)inferred from these studies does not apply to females, a huge body of research could be wrong.

(次の英文を読み,下記の設問に答えなさい。)
問1 本文中の( 1 )~( 5 )の空欄に入る最も適切なものを,それぞれ①~⑤の中から一つずつ選びなさい。

( 2 ) ①because ②despite ③instead ④so that ⑤why

解説

第1パラグラフ

第6文
Research is now revealing that male and female brains have many differences in structure.

主語はResearch(研究)で動詞はis revealing(示している)です。

その目的語はthat以下ですが、ここでの主語はmale and female brains(男性と女性の脳)で述語部分はhave many differences in structure(構造上に大きな違いがある)です。

訳:現在、研究によって明らかになりつつあるのは、男性と女性の脳には構造上多くの違いがあるということである。

第7文
There are also differences in how the various parts of the brain are linked and in the chemicals that transmit messages between neurons.

この文はThere is構文で「~がいる、ある」と訳します。~の部分に主語が来ます。よって主語はdifferences(相違)です。

inは「~のなかで、~において」と訳すのでhow the various parts of the brain are linked(以下に様々な脳の部位がつながるか)までがひとかたまりになります。

次のandはその右にあるin~との対比を考えてください。つまり相違がある点の二つ目のことです。

the chemicals(化学物質)は後ろのthat~で修飾されます。

transmit messages between neuronsは「ニューロンとニューロンの間でやり取りされるメッセージを伝える」ですから、そういった種類の「化学物質(の中)」に違いがある、という事です。

訳:また、脳の各部位の接続の仕方やニューロン間にメッセージを伝える化学物質にも違いがある。

第8文
All this suggests that there is not just one kind of human brain, but two.

主語はAll this(こうしたすべてのこと)で動詞がsuggests(示す)です。

その中身はthat以下です。there is not just one kind of human brain, but twoの部分はnot A but B(AではなくB)がThere is構文に入っています。

Aがjust one kind of human brain(たった一種類の人の脳)でBはtwo(2つ)ですから、「人の脳は一種類だけではなく2種類である」ということです。

訳:これらすべてを示唆するのは、人間には1種類ではなく2種類の脳があるということである。

第2パラグラフ

第1文
This is giving neuroscientists something of a headache, because most of what we know about the brain comes from studies of male animals and male humans.

この文の主語はThis(このこと)です。前の内容を指しますから「人の脳には2種類ある」という事です。述語部分はis giving(与えている)です。

「誰」に「何」をかはneuroscientists(神経学者)にsomething of a headache(ある種の頭痛の種)をです。その理由はbecause以下にあります。

ここでの主語はmost of what we know about the brain(私たちが脳について知っていることの大半)で述語部分はcomes from studies (研究の結果から生じている)です。

「何の研究か」は male animals and male humans(男性の人間や動物の雄)です。

訳:このことは神経科学者たちにちょっとした悩みの種をもたらしている。というのは、脳について我々が知っていることの大半は、動物の雄の脳と人間の男性の脳の研究から得られているからである。

第2文
Generally, neuroscientists avoided using females in their research.

文頭のGenerallyは「一般的に」です。主語はneuroscientists(神経学者)で動詞はavoided(避ける)です。

「何」を避けるのかはusing females(女性を使う事)です。「どこ」でつかうのかはin their research(自分たちの研究で)です。

訳:一般的に、神経科学者は研究に女性を使うことを避ける。

第3文
This was(2)the monthly ups and downs of female hormones made it more complicated to interpret the results.

設問の(2)を考えましょう。主語がThis(このこと)で「このこと」とは研究で「女性より男性が使われること」です。

動詞はwasで(2)につながります。(2)の右側はthe monthly ups and downs of female hormonesの部分が主語でmadeが動詞と取れます。

つまり(2)の右にSVがあるので(2)には接続詞か関係詞が入ることになります。よって前置詞の②despiteや副詞の③insteadは消えます。④so thatは「目的」か「結果」ですがこの位置には来ません。残るは①のbecauseか⑤のwhyということになります。

ここでthis is because Aは「これはAのせいである」とthat is why A「よってA」であるの違いが分かれば正解が導けます。

the monthly ups and downs of female hormonesは「女性ホルモンの月ごとの上下」です。made it more complicated to interpret the resultsの部分はmake OC(OをCの状態にする)をつかっていきます、Oはitですがこのitを後ろにあるto不定詞が受けています。

よって「結果を解釈することをより複雑にする」です。そうなると意味的に①becauseが正解になります。

訳:これは、女性ホルモンの分泌が月ごとに上下することによって結果の解釈がより複雑になるからであった。


いかがでしょう。人には2種類の脳があり、男女の違いが脳にもあるという事です。

どのように違うのでしょうか。楽しみですね。次回も続きを読んでいきましょう。

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2017年1月20日

第80回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」③

今回から北里大学医学部の過去問を解いていきましょう。

解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。2014年度の問題です。

(2)④If even a small proportion of what has been ( 6 ) inferred from these studies does not apply to females, a huge body of research could be wrong.

(3)①Male-female differences in brain structure are now becoming clear.

②In the past, the only structure that had long been known to differ ( 7 ) slightly in males and females was the hypothalamus*1, which helps to control basic human instincts such as regulating food intake.

③But new technology has helped scientists find other differences.

注*1視床下部

(次の英文を読み,下記の設問に答えなさい。)
問2 本文中の(6)~(10)の語(句)に最も近い意味のものを,それぞれ①~⑤の中から一つずつ選びなさい。

(6) inferred
① gathered ② inhibited ③ mistaken ④ neglected ⑤ refused

(7) slightly
① a great deal ② by no means ③ extremely ④ significantly ⑤ somewhat

解説

第2パラグラフ

第4文
If even a small proportion of what has been inferred from these studies does not apply to females, a huge body of research could be wrong.

この文の従属節はIfからカンマのあるfemales までですから、主語はa huge body (大量)です。動詞はcould be wrong(間違えている可能性がある)です。

If節の主語はeven a small proportion of what has been inferred from these studies までです。

a small proportion of what has been inferredは「推測されたもののうちの些細な部分」です。inferは「推量する・推理する」です。

述語動詞はdoes not apply to(当てはまらない)です。「何」に当てはまらないのかは females(女性)です。

訳:これらの研究から推察されることのほんの些細な部分でさえも女性に当てはまらないことがあるなら、その研究の相当な部分が間違っている可能性があります。

問2(6)を解きましょう。

①gatheredは「集めた・集まった」②inhibitedは「居住した」③mistakenは「誤った」④neglectedは「怠った」⑤refusedは「拒んだ」です。

本文ではwhat has been inferred(推論されること)from these studies(これらの研究から)と言っているので、ここでのinferは「これらの研究から集めたこと」という意味です。

よって①が正解になります。

第3パラグラフ

第1文
Male-female differences in brain structure are now becoming clear.

主語はMale-female differences(男女の脳の違い)です。動詞はare becoming (なりつつある)です。補語はclear(明確に)です。

訳:男女間の脳の構造の違いが今では明らかになりつつあります。

第2文
In the past, the only structure that had long been known to differ slightly in males and females was the hypothalamus*1, which helps to control basic human instincts such as regulating food intake.

文頭のIn the pastは「過去においては」です。この部分の後ろに主語が来ていますthe only structure(たった一つの構造)です。

これを関係詞that以下で説明しています。had long been knownは「知られていた」です。to differ slightly「わずかに異なること」と訳します。

「どこで異なるのか」は in males and females(男女間で)です。know A to do / know A to be Cで「~であることを経験している、~であるのを見たり聞いたりしたことがある」という意味です。

本文で受け身の形になっています。動詞はwas で補語はthe hypothalamus (視床下部)です。このhypothalamus (視床下部)の説明がwhich以下です。

動詞はhelps(手助けする)です。「どんな手助けをするのか」は to control basic human instincts (基本的な人間の本能を抑制する)です。

その例がsuch as以下にあります。つまりregulating food intake(ものを食べることを規制する)ようなことです。

訳:以前は、男女間のわずかな差異として知られていた唯一の構造は視床下部でした。視床下部は、食物摂取の調整のような基本的な人間の本能を制御する助けをします。

問2(7)を解きましょう

slightlyは「わずかに」です。①a great dealは「たくさんの」②by no meansは「決して~ない」③extremelyは「極度に」 ④significantlyは「かなり」⑤somewhatは「幾分」です。

よって⑤が正解になります。

第3文
But new technology has helped scientists find other differences.

この文ではhelpの使い方を確認します。help A toVで「Aが~するのを手助けする」ですがこのtoは省略されることがよくあります。本文このパターンです。Aはscientists(科学)で動詞の部分がfind(見つける)です。

訳:しかし、新しい科学技術で科学者はその他の違いも発見できるようになりました。


いかがでしょう。男女の脳の構造上の違いは「視床下部」以外にもあるという事です。

どのようなものでしょうか。楽しみですね。次回も続きを読んでいきましょう。

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2017年1月27日

第81回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」④

今回も北里大学医学部の過去問を解いていきましょう。今日は第3パラグラフ第4文からです。

解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。2013年度の問題です。

(3)④For a start, the relative sizes of many of the structures inside female brains are different from those of males.

⑤In 2001, Jill Goldstein of Harvard Medical School and colleagues measured and compared 45 brain regions in healthy men and women.

⑥They found that parts of the frontal lobe*2, which houses decision-making and problem-solving functions, were proportionately larger in women, as was the limbic cortex*3, which controls emotions.

⑦Other studies have found that hippocampus*4, involved in short-term memory and spatial navigation, is proportionally larger in women ― perhaps surprisingly, ( 3 ) women’s reputation as poor map readers.

*2frontal lobe 「前頭葉」
*3limbic cortex 「辺縁皮質」
*4hippocampus 「海馬」

問2 本文中の(6)~(10)の語(句)に最も近い意味のものを,それぞれ①~⑤の中から一つずつ選びなさい。
( 3 ) ①if ②in case ③given ④provided ⑤supposedly

解説

第3パラグラフ

第4文
For a start, the relative sizes of many of the structures inside female brains are different from those of males.

For a startは「まず第一に」です。この文の主語はthe relative sizes(相対的な大きさ)です。

「何」の大きさかはmany of the structures(構造の多く)の inside (内部の)female(女性の)brains(脳)についてです。

この主語を受けるのはare different(異なっている)です。「何」と異なっているのかはfrom those of males(男性の脳)です。ここのthoseはbrains(脳)を指します。

訳:まず第一に、女性の脳の内部にある構造体の多くは、その相対的な大きさが男性のものとは異なっています。

第5文
In 2001, Jill Goldstein of Harvard Medical School and colleagues measured and compared 45 brain regions in healthy men and women.

主語はJill Goldstein of Harvard Medical School and colleagues(ハーバード大学医学部のジル=ゴールドスタインと共同研究員)です。動詞はmeasured and compared(測定して比較した)です。

何を「測定・比較した」のかは45 brain regions(45の脳部位)です。誰の「脳部位か」は in healthy men and women(健康な男女)です。

訳:2001年に、ハーバード大学医学部のジル=ゴールドスタインと共同研究員は、健康な45人の男女の脳部位を測定し、それらを比較した。

第6文
They found that parts of the frontal lobe, which houses decision-making and problem-solving functions, were proportionately larger in women, as was the limbic cortex, which controls emotions.

主語はTheyで前文の主語を指しますからこの研究グループのメンバーのことです。

動詞はfound (発見した)でその目的語はthat以下です。

この節の中の主語はparts of the frontal lobe(前頭葉の部分)で、which以下の説明部分を飛ばして読むと、述語動詞were proportionately larger (比較的大きかった)が見つかります。

「誰」のものが大きかったのかはin women(女性)であり、ここにas was the limbic cortex(辺縁皮質と同様に)がつながります。ここの比較はもちろん男性に対して「大きかった」ということです。

そしてwhich以下でthe limbic cortex(辺縁皮質)の説明があります。ではwhich以下の部分を2か所見ていきましょう。

始めのwhich houses decision-making and problem-solving functionsはparts of the frontal lobe(前頭葉の部分)を説明しています。

housesは「所有している」です。decision-makingは「意思決定」で、problem-solvingは「問題解決」です。どちらもfunctions(機能)にかかっていきます。

2つ目のwhich controls emotions(感情をコントロールするような)はhe limbic cortex(辺縁皮質)にかかります。

訳:彼らの発見によると、感情を制御する辺縁皮質と同様に、決断や問題解決機能を保有する前頭葉は、女性の場合は男性のものより比較的大きいものでした。

第7文
Other studies have found that hippocampus*4, involved in short-term memory and spatial navigation, is proportionally larger in women ― perhaps surprisingly, (3) women’s reputation as poor map readers.

主語はOther studies(その他の研究)で述語動詞はhave found(発見した)です。

その中身がthat節です。ここでの主語はhippocampus(海馬)でこれの説明が,involved in short-term memory and spatial navigation(短期記憶と空間ナビゲーションを含む)です。

述語動詞はis proportionally larger in women(女性のほうが比例して大きい)です。perhaps surprisinglyは「おそらく、驚くほど」です。

ここで問2(3)を解きましょう。選択肢は①if「もし~ならば」②in case「~しないように」③given「~を考えると」④provided「もし~ならば」⑤supposedly「~であると思われる」です。

(3)の前をみると「女性の海馬は男性より大きい。

海馬は空間ナビゲーション力を司る」とあり「おそらく驚くことですが」とあり(3)の後ろには「女性は地図を使うのが苦手であるといわれている」とあります。よって(3)には文意上③がはいります。

正解は③です。given~は「~を考えると」です。women’s reputationは「女性の評判」です。as poor map readersは「地図を上手に使えないとして」です。

訳:他の研究によると、短期記憶や空間ナビゲーションを司る海馬は女性の場合比較的大きいという発見をした研究もある―女性は地図が読めないと言われていることを考慮すると、これは驚くべきことかもしれません。


いかがでしょう。

女性の方が男性より空間認知を司る海馬が大きいのにも関わらず一般的に地図に弱い、というのは面白いことですね。次回も続きを読んでいきましょう。

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2017年2月3日

第82回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」⑤

今回も北里大学医学部の過去問を解いていきましょう。今日は第3パラグラフ第8文からです。

解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。2013年度の問題です。

(3)⑧In men, proportionately larger areas include the parietal cortex*5, which processes signals from the sensory organs and is involved in spatial perception, and the amygdala*6, which controls emotions and social behavior.

(4)①Larry Cahill, a neurobiologist at the University of California, Irvine, has found evidence that, in some circumstances, people of different sexes use the same brain structures differently.

②In brain-imaging experiments, he asked groups of men and women to remember images they had been shown earlier.

③These images were chosen because they produce a strong emotional reaction.

*5 parietal cortex 「頭頂葉皮質」
*6 amygdala 「扁桃体」

解説

第3パラグラフ

第8文
In men, proportionately larger areas include the parietal cortex*5, which processes signals from the sensory organs and is involved in spatial perception, and the amygdala, which controls emotions and social behavior.

In menは「男性の場合」です。

主語はproportionately larger areas(比較的大きな領域)です。動詞はinclude(含んでいる)でその目的語は2つです。

一つ目はthe parietal cortexでもう一つはthe amygdalaです。そしてそれぞれの目的語に後ろから関係詞がかかって説明をしています。

最初の説明はwhich processes signals from the sensory organs and is involved in spatial perceptionの部分です。

主語が欠落していますから、この主語は修飾をされる先行詞the parietal cortex(頭頂葉皮質)です。動詞は2つあります。

一つ目はprocesses ((処理する)でもう一つはis involved (含まれる)です。

最初の部分では「何を処理するのか」はsignals from the sensory organs(感覚器からの信号)です。

2つ目の部分では「何に含まれるのか」はspatial perception(空間認識)です。つまり。頭頂葉皮質は空間認識に関与しているという事です。

後半の目的語the amygdala(偏桃体)を説明するwhich~の部分も同様の処理でつかめます。主語が欠落していますから、the amygdala(偏桃体)先行詞を補って訳していきましょう。

動詞がcontrols(制御する)で その目的語はemotions and social behavior(感情と社会的行動)です。

訳:男性の場合、比較的大きい部分には、感覚器官からの信号を処理し空間認識に関係する頭頂葉皮質や、感情や社会的行動を制御する扁桃体がある。

第4パラグラフ

第1文
Larry Cahill, a neurobiologist at the University of California, Irvine, has found evidence that, in some circumstances, people of different sexes use the same brain structures differently.

主語はLarry Cahill(ラリー・カーヒル)でその肩書はa neurobiologist at the University of California, Irvine(カリフォルニア大学アーバイン校の神経生物学者)です。

述語動詞はhas found(発見した)です。その目的語はevidence(証拠)で、その中身は that~です。in some circumstancesは「いくつかの状況下では」です。

主語はpeople of different sexes(性別の異なる人間)で、動詞は use(使う)です。その目的語はthe same brain structures(同じ脳構造)です。

「どのようにつかう」 のかはdifferently(様々に)ですから、「男女の脳の使い方が異なっている」という事です。

訳:カリフォルニア大学アーバイン校の神経生物学者、ラリー・カーヒルは、男性と女性は同じ脳の構造を持っていますが、いろいろな状況によって異なった使い方をしているという証拠を見つけました。

第2文
In brain-imaging experiments, he asked groups of men and women to remember images they had been shown earlier.

In brain-imaging experiments は「脳に関するイメージを使った実験において」です。

主語はheで動詞はasked (頼んだ)です。「誰に・何を」頼んだのかはgroups of men and women(男女の集団)にremember(思い出すこと)を頼んだのです。

「何を思い出すのか」はimages they had been shown earlier(それ以前に見せられていたイメージ)です。

訳:脳のイメージ実験においては男女の集団にイメージが見せられ、それを思い出すように求められました。

第3文
These images were chosen because they produce a strong emotional reaction. 主語はThese images(これらのイメージ)です。動詞はwere chosen(選ばれた)です。

その理由はbecause~です。主語はthey(これらのイメージ)です。動詞はproduce(作り出す)。目的語はa strong emotional reaction(強い感情の反応)です。

訳:これらのイメージは強い感情の反応を生み出すという理由で選ばれました。


いかがでしょう。男女の脳は構造も違うし、同じ構造でもその使い方が違うということです。興味深いですね。次回も続きを読んでいきましょう。

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2017年2月10日

第83回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」⑥

今回も北里大学医学部の過去問を解いていきましょう。今日は第4パラグラフ第4文からです。

解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。2013年度の問題です。

(4) ④Both men and women (8)consistently used the amygdala to complete the task.

⑤However, the men used the right side of the amygdala, while the women used the left side.

⑥What’s more, each group remembered different aspects of the image.

⑦The men remembered the (9)gist of the situation whereas the women concentrated on the details.

⑧This suggests men and women process information from emotional events in very different ways.

問2 本文中の(6)~(10)の語(句)に最も近い意味のものを,それぞれ①~⑤の中から一つずつ選びなさい。

(8) consistently
① contradictorily ② rarely ③ regularly ④ roughly ⑤ unpredictably

(9) gist
① essence ② fault ③ nonsense ④ positive ⑤ trivia

解説

第4パラグラフ

第4文
Both men and women (8)consistently used the amygdala to complete the task.

主語はBoth men and women (男女とも)で動詞はused(使った)です。

その目的語は the amygdala(偏桃体)です。使った理由は to complete the task(課題を終わらせるために)です。

ここでの課題は「実験のために与えられた課題」のことです。ここで問2(8)を解きましょう。

consistentlyは「絶えず、いつも。一貫して」です。選択肢を見ると①contradictorily(矛盾して)②rarely(めったにない)③regularly8(一定して、絶えず)④roughly(おおよそ⑤unpredictably(予測不能な)ですから、正解は③です。

訳:男女とも与えられた課題を仕上げるのに絶えずに扁桃体を使いました。

第5文
However, the men used the right side of the amygdala, while the women used the left side.

主語はthe men(男性は)で動詞はused(使った)です。

目的語はthe right side of the amygdala(偏桃体の右側)です。whileは接続詞でここでは「一方で」がよいでしょう。次の部分のthe women (女性は)が主語で動詞はused(使った)です。

その目的語はthe left side(左側)ですので「偏桃体の左側」という事です。

訳:しかしながら、男性は扁桃体の右側を使い、それに対して女性は左側を使っていました。

第6文
What’s more, each group remembered different aspects of the image.

What’s moreは「さらに」です。主語はeach group(それぞれのグループ)で動詞は remembered(覚えていた)です。

その目的語はdifferent aspects(違う側面)です。「どんな側面か」はof the image(その課題のイメージに関して)です。

訳:さらに、それぞれのグループは課題のイメージの異なった側面を記憶していました。

第7文
The men remembered the gist of the situation whereas the women concentrated on the details.

主語はThe men(男性は)で動詞はremembered (覚えていた)です。その目的語はthe gist of the situation(状況の要点)です。whereasは「それに対して」です。

この文の主語はthe women(女性は)で述語部分がconcentrated on(集中していた)です。「何」に集中していたのかは the details(細部に)です。

ここで問2(9)を解きましょう。gistは「要点」です。

選択肢は①essence(本質)②fault(欠点)③nonsense(無意味なことば)④positive(積極的な)⑤ trivia(些細な)ですからここでは①が正解になります。

訳:男性は状況の要点を記憶していたのに対して、女性は細かい点に集中していました。

第8文
This suggests men and women process information from emotional events in very different ways.

主語はThis(このこと)です。つまり「男女とも偏桃体を使っていたがその使い方が違っていた」ということです。動詞はsuggests(示している)で目的語はmen and women(男性も女性も)で動詞はprocess(処理している)です。

「何」を処理しているのかはinformation(情報)です。その情報はどこから生じているのかはfrom emotional events(感情的なできごと)です。

「どのように処理しているのかは」in very different ways(まったく違うやり方で)です。

訳:このことからわかることは、感情的な出来事から得た情報に対し男女では全く異なったやり方で処理するということです。


いかがでしょう。覚えるという事に関して、偏桃体の使う部分も、使い方にも男女で差異があるというのは新鮮ですね。また次回も続きを読んでいきましょう。

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2017年2月17日

第84回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」⑦

今回も北里大学医学部の過去問を解いていきましょう。今日は第5パラグラフからです。

解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。2013年度の問題です。

(5)①Research also suggests that the brain circuits that suppress pain may be different in males and females.

②In fact, a lot of research ― but not all ― suggests that females experience more pain than males.

③Some time ago,doctors noticed that some painkillers have different effects on men and women.

④For example, nalbuphine*7 works better for women than for men ― in fact, it sometimes actually increases pain in men!

⑤Others appear to work better on men.

注 *7nalbuphine 「ナルブフィン」(合成麻薬性鎮痛剤)

解説

第5パラグラフ

第1文
Research also suggests that the brain circuits that suppress pain may be different in males and females.

主語はResearch(研究)で動詞はsuggests(示している)です。

その目的語は that以下です。ここでの主語はthe brain circuits(脳の回路)でこの主語を関係代名詞that以下で修飾します。

ここでの動詞はsuppress(抑える)でその目的語はpain(痛み)です。

先ほどの主語the brain circuits(脳の回路)を受ける述語部分はmay be different(異なっているかもしれない)です。

「どこで違うのか」は in males and females(男女間で)です。

訳:また研究によって、痛みを抑える脳の回路も男女では異なっていることも示唆されています。

第2文
In fact, a lot of research ― but not all ― suggests that females experience more pain than males.

文頭のIn factは「実際は」です。主語はa lot of research(多くの研究)です。

ここをダッシュ( ― )で補足説明しています。but not allですから「すべてではありませんが」という意味です。

動詞は2つ目のダッシュ( ― )の後ろに出てきます。つまり、suggests(示している)です。

その目的語はthat以下です。ここでの主語はfemales(女性)です。動詞はexperience(経験する)です。「何を経験するのか」はmore pain than males(男性より大きな痛み)です。

訳:実際、すべての研究ではありませんが多くの研究によると、女性は男性よりも大きな痛みを経験することを示唆しています。

第3文
Some time ago, doctors noticed that some painkillers have different effects on men and women.

Some time agoは「何年か前に」です。主語はdoctors(医師)で動詞はnoticed (気づいた)です。その目的語はthat以下です。

ここでの主語はsome painkillers (いくつかの鎮痛剤)で述語はhave different effects(異なる効果を持つ)です。

「何に対して異なる効果か」はon men and women(男女間です)。

訳:数年前、いくつかの鎮痛剤は男性と女性で効果が異なることに気がついた医師もいました。

第4文
For example, nalbuphine works better for women than for men ― in fact, it sometimes actually increases pain in men!

主語はnalbuphine(ナルブフィン)で動詞はworks(機能する)です。

better for women than for menは「男性よりも女性に」です。ここにダッシュ(―)以下の補足がついています。

in factは「実は」です。主語のitはnalbuphine(ナルブフィン)です。

動詞はincreases(増やす)です。「何を誰に増やすのか」はpain in men(男性に対して痛みを)という事です。

訳:例えば、ナルブフィンは男性よりも女性によく効くいのです。―実際、ナルブフィンは男性にとってはより痛みを増すことが実際にあるのです。

第5文
Others appear to work better on men.

主語はOthers(他の物は)です。「他の物」とは「ナルブフィン以外の鎮痛剤」ということです。

述語はappear to work(機能するように見える)です。better on menの部分は「男性に対して」です。

訳:男性によく効く鎮痛剤もあります。


いかがでしょう。鎮痛剤の種類によってはその効果が性によって違うのものあるというのは知っておいた方がいいですね。

次回は問題を解きましょう。

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2017年2月24日

第85回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」⑧

今回も北里大学医学部の過去問を解いていきましょう。今日は第5パラグラフ第6文からです。

解説の都合上、各パラグラフ、各文に番号を付けています。2013年度の問題です。

⑥So, with increasing understanding of how painkillers work, in the future we may be able to create painkillers that are more effective for women.

⑦However, developing drugs is very expensive, so we will probably have to wait for more research to show whether this will be (10)financially worthwhile.

問2 本文中の(6)~(10)の語(句)に最も近い意味のものを,それぞれ①~⑤の中から一つずつ選びなさい。

(10) financially worthwhile
① ethical ② harmless ③ nutritious ④ profitable ⑤ therapeutic

問3 下記の(11)~(15)の各文の内容が本文と一致するように,書き出しに続く最も適切なものを,それぞれ①~⑤の中から一つずつ選びなさい。

(11) Judging from the passage, the part of the brain that gives people a feeling of hunger is most likely to be the(  ).
① amygdala ② frontal lobe ③ hippocampus ④ hypothalamus ⑤ parietal cortex

解説

第5パラグラフ

第6文
So, with increasing understanding of how painkillers work, in the future we may be able to create painkillers that are more effective for women.

ここの文頭のSoは「よって」です。主語を探して読んでいくとかなり先にweがありますね。

見つけられましたか。述語部分はmay be able to create(作り出すことができるかもしれない)です。

その目的語はpainkillers(鎮痛剤)です。ここに関係代名詞that以下の部分がつながってきます。

つまりmore effective for women(女性により効果のある)の部分です。主語にたどり着く前に飛ばしたところを見てみましょう。

with increasing understandingの部分ですがwithは①条件②理由③付帯状況を表すので、ここでは①の条件の訳し方で「理解が増せば」と訳すのがよいでしょう。

how painkillers workは「いかに鎮痛剤が効果があるか」です。in the futureは「将来において」ですね。

訳:したがって、鎮痛剤がどのような効果を持つのかについて理解が進めば、将来、女性に対してより効果的な鎮痛剤を創り出すことができるかもしれません。

第7文
However, developing drugs is very expensive, so we will probably have to wait for more research to show whether this will be financially worthwhile.

Howeverは接続副詞で「しかしながら」です。主語はdeveloping drugs(新薬を開発すること)です。述語部分はis very expensive(とても費用がかかる)です。

so(よって)の後ろにまた主語と述語が出てきますwe(私たちは)が主語で述語は will probably have to wait (待たなければならないでしょう)です。

「何を待つのか」はmore research(より多くの研究)です。「どんな研究か」はto show ですから「示すための研究」です。

「何を示すのか」はwhether this will be financially worthwhile(これが金銭的に価値があるのかどうか)ということです。ここのthisはもちろん「新薬を開発すること」です。

訳:しかしながら、新薬の開発にはとても費用がかかるので、採算がとれるかどうかを示すより多くの研究を待たなければならないでしょう。

ここで設問を解きましょう。問2 (10)です

下線部のfinancially worthwhileは「(金銭的に)価値があるか」という意味ですから「採算がとれるか」ということです。

選択肢の①ethicalは「倫理的に」です。②harmlessは「無害の」です。③nutritiousは「栄養のある」です。④profitableは「利益のある」です。⑤therapeuticは「治療上の、治療に役立つ」という意味です。

よって正解は④となります。

次に問3です。問題文の訳は「本文から判断すると、人に空腹を感じさせる脳の部位はたいてい(  )である」です。これは以前読んだ第3パラグラフの第2文を見直してください。

In the past, the only structure that had long been known to differ slightly in males and females was the hypothalamus, which helps to control basic human instincts such as regulating food intake.(以前は、男女間のわずかな差異として知られていた唯一の構造は視床下部でした。視床下部は、食物摂取の調整のような基本的な人間の本能を制御する助けをします)の部分です。

よってhypothalamus(視床下部)が(  )に入りますね。

選択肢を見ましょう。

①amygdalaは「小脳扁桃」②frontal lobeは「前頭葉」③hippocampusは「海馬」④hypothalamusは「視床下部」⑤parietal cortexは「頭頂葉」です。

よって正解は④です。


いかがでしょう。正確に文を読んでいけば必ず正解がみえてきます。

また、生物の知識があればかなり正確に選択肢から正解を選べますね。

普段からこうした医療、生物の分野やテーマには興味を持っていてください。

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2017年3月03日

第86回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」⑨

今回も北里大学医学部の過去問を解いていきましょう。

今日はここまで読んできた情報をもとに設問を解いていきましょう。

設問

問3 下記の(11)~(15)の各文の内容が本文と一致するように,書き出しに続く最も適切なものを,それぞれ①~⑤の中から一つずつ選びなさい。

(12) Jill Goldstein of Harvard Medical School found that (  ).

  • ① differences between men and women in their behaviors were mainly caused by social pressures and hormones
  • ② it would cause unexpected problems to include women in brain research
  • ③ men and women process information in very different ways by means of using the opposite sides of the amygdala
  • ④ women appeared to suffer from headaches twice as often as men because of the shortage of a certain brain chemical
  • ⑤ there were differences between men and women in the sizes of structures inside the brain

(13) According to the passage, it is true that (  ).

  • ① brain research has traditionally been conducted on both male and female animals
  • ② nalbuphine relieves pain more effectively in men than in womenh
  • ③ men and women are not affected the same way by all painkillers
  • ④ researchers suggest that males and females use the same circuits to block pain
  • ⑤ there will never be painkillers designed especially for women in the future

【解説】

設問(12)を解きましょう。

まず問題文の訳は「ハーバード大学医学部のジル・ゴールドスタインは( )という事を発見した」です。これは第3パラグラフの第5文以降に記述があります。

つまりIn 2001, Jill Goldstein of Harvard Medical School and colleagues measured and compared 45 brain regions in healthy men and women.

They found that parts of the frontal lobe, which houses decision-making and problem-solving functions, were proportionately larger in women, as was the limbic cortex, which controls emotions.

(2001年に、ハーバード大学医学部のジル・ゴールドスタインと共同研究員は、健康な45人の男女の脳部位を測定し、それらを比較しました。彼らの発見によると、感情を制御する辺縁皮質と同様に、決断や問題解決機能を保有する前頭葉は、女性の場合は男性のものより比較的大きいものでした)の部分です。

では、設問のそれぞれ選択肢を見ると①differences between men and women in their behaviors were mainly caused by social pressures and hormones(行動において男女の違いはたいてい社会的な抑圧やホルモンから生じる)は記述自体がありませんのでバツです。

②it would cause unexpected problems to include women in brain research(脳の研究において女性を含めることは予想できない問題を引き起こすだろう)も記述がありませんので、バツです。

③men and women process information in very different ways by means of using the opposite sides of the amygdala(男女は扁桃体の反対側を使うことでかなり違う方法で情報を処理する)「偏桃体の反対側を使う」という記述もありませんのでバツです。

④women appeared to suffer from headaches twice as often as men because of the shortage of a certain brain chemical(女性はある種の脳内化学物質の不足が理由で頭痛になりそれは男性の倍である)これも記述がないのでバツです。

⑤there were differences between men and women in the sizes of structures inside the brain(脳の内部の構成物の大きさの違いに男女の違いがある)これはまさに記述通りですので、これが正解です

設問(13)を解きましょう。

設問文はAccording to the passage, it is true that (  ).ですから訳は「本文によると、(   )は事実である」です。選択肢を見ましょう。

①brain research has traditionally been conducted on both male and female animals(脳の研究は伝統的に雄雌の動物に対して行われてきた)。

これは第2パラグラフ第1文This is giving neuroscientists something of a headache, because most of what we know about the brain comes from studies of male animals and male humans.

(このことは神経科学者たちにちょっとした悩みをもたらしています。それは、脳について我々が知っていることの大半は、動物の雄の脳と人間の男性の脳の研究から得られているからです)に合わないのでバツです。

②nalbuphine relieves pain more effectively in men than in women(ナルブフィンは女性よりも男性に効く)これは第5パラグラフ第4文にFor example, nalbuphine works better for women than for men ― in fact, it sometimes actually increases pain in men!

(例えば、ナルブフィンは男性よりも女性によく効くのです。―実際、ナルブフィンは男性にとってはより痛みを増すことが実際にあるのです)とありますからバツです。

③men and women are not affected the same way by all painkillers(男女間では鎮痛剤は同じようには作用しない)。

これは、先ほどの④と反対のことを述べていますのでこれが正解になります

④researchers suggest that males and females use the same circuits to block pain(研究者は痛みを抑えるために男女では同じ回路を使うことを示唆した)。

これは第5パラグラフ第1文にResearch also suggests that the brain circuits that suppress pain may be different in males and females.

(また研究によって、痛みを抑える脳の回路も男女では異なっていることも示唆されています)とあるのでバツですね。

⑤there will never be painkillers designed especially for women in the future(特に女性向けに作られる鎮痛剤は将来ありえないだろう)。

これは第5パラグラフ第6文にSo, with increasing understanding of how painkillers work, in the future we may be able to create painkillers that are more effective for women.

(したがって、鎮痛剤がどのような効果を持つのかについて理解が進めば、将来、女性に対してより効果的な鎮痛剤を創り出すことができるかもしれません)とあるのでバツですね。

正解は 問3 (12) ⑤ (13) ③ です。


今回は設問を解きましたが。

どこのパラグラフ設問の該当箇所があるのかをしっかり見極めるために、メモを残すなどの工夫をしながら読み進めてください。次回は本文の攻略をしましょう。

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2017年3月10日

第87回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」⑩

今回も北里大学医学部の過去問を解いていきましょう。今日は第6パラグラフからです。

(6)①Another area where there are gender differences is mental health.

②For example, women appear to suffer from depression twice as often as men, and their brains typically produce about half as much serotonin ― a neurotransmitter*8 linked to depression.

③Recently, Anna-Lena Nordström from the Karolinska Institute in Stockholm, Sweden, found that healthy women have more of the most common type of serotonin receptor*9 than men but fewer serotonin transporters*10, which are needed to recycle serotonin.

*8neurotransmitter 「神経伝達物質」
*9serotonin receptor 「セロトニン受容体」(セロトニンと結合し細胞内に信号を伝達する膜タンパク質)
*10serotonin transporters 「セロトニン輸送体」(セロトニンが神経細胞からシナプス間隙に放出された後に,それを再び元の神経細胞内に取り込む働きをする膜タンパク質)

【解説】

第6パラグラフ

第1文
Another area where there are gender differences is mental health.

主語はAnother area(別の領域)です。ここに関係詞where以下がかかります。

there are gender differencesは「性別による違いがある」です。次のisの主語は 文頭のAnother area(別の領域)です。補語はmental health(精神衛生)です。

訳:男女の差異が生じるもう1つは精神衛生の分野です。

第2文
For example, women appear to suffer from depression twice as often as men, and their brains typically produce about half as much serotonin ― a neurotransmitter linked to depression.

2つの文が等位接続詞andでつながっています。前半部分の主語はwomen (女性は)で述語部分がappear to suffer(苦しい思いをしているようだ)です。

「何について」「どのくらい」はfrom depression(うつ病)に関して twice as often as men(男性の倍の割合で)です。

後半部分の主語はtheir brains(女性の脳は)で述語部分がproduce(作り出す)です。

「何を作り出すのか」は about half as much serotonin(約半分の量のセロトニン)です。

もちろん個々の部分の後ろにはas men(男性に比べて)が省略されています。

typicallyは「典型的に、一般的に」です。

このserotonin(セロトニン)の説明がダッシュ(―)以下にあります。つまり a neurotransmitter(神経伝達物質)です。

ここに過去分詞が linked(関係する)がかかってきます。「何と関係があるのか」はto depression(うつ病)に対してです。

訳:例えば、男性と比べると女性は倍の割合でうつ病にかかるようです。そして、女性の脳が作り出す、うつ病に関する神経伝達物質であるセロトニンは一般的に男性の半分の量なのです。

第3文
Recently, Anna-Lena Nordström from the Karolinska Institute in Stockholm, Sweden, found that healthy women have more of the most common type of serotonin receptor than men but fewer serotonin transporters, which are needed to recycle serotonin.

この文は主語であるAnna-Lena Nordström (アンナレナ・ノードストロームさん)の部分に肩書の説明がつながっています。

肩書の部分はfrom the Karolinska Institute in Stockholm, Sweden(スウェーデンのストックホルムにあるカロリンスカ研究所)です。

述語部分はfound that~(~を発見しました)です。その中身を見ると主語はhealthy women(健康的な女性)で述語部分は have more of the most common type of serotonin receptor(より多くの最も一般的であるセロトニン受容体を持っている)です。

「誰よりも多く持っているのか」は than men (男性よりも)です。次の部分は、前の部分と対比されます。つまり動詞はhave ですが、この単語は省略されています。

目的語はfewer serotonin transporters(より少ないセロトニン輸送体)です。ここにwhich以下で説明がされてきます。

are neededは「必要とされる」です。「なぜ必要なのか」は to recycle serotonin(セロトニンを循環させる)ためにです。

訳:スウェーデン・ストックホルムにあるカロリンスカ研究所のアンナレナ・ノードストロームさんの最近の発見によると、健康な女性は、男性と比べて最も一般的なタイプのセロトニン受容体を多く持つが、セロトニンを循環させるのに必要なセロトニン輸送体は少ないということです。


いかがでしょう。神経伝達物質の一つであるセロトニンが不足することがうつ病につながる、という事が前提になっています。

女性はそうした状況になりやすいという事は興味深いですね。また次回も英文を読んでいきましょう。

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2017年3月17日

第88回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」⑪

今回も北里大学医学部の過去問を解いていきましょう。今日は第6パラグラフ第4文からです。

(6) ④It hasn’t been shown that variations of this set-up make some women more prone to depression, but Nordström points out that transporter differences between men and women are of particular interest because this is where antidepressants like Prozac*11 act, and because there is evidence that women respond better to such drugs than antidepressants that act on neurotransmitters other than serotonin.

*11Prozac 「プロザック」(抗鬱剤の一種,選択的セロトニン再取り込み阻害剤)

問3 下記の(11)~(15)の各文の内容が本文と一致するように,書き出しに続く最も適切なものを,それぞれ①~⑤の中から一つずつ選びなさい。

  • ① women seem to experience more depression than men
  • ② compared with men, women have more serotonin transporters and receptors
  • ③ boys are generally more likely to suffer from a broad variety of brain-system disorders than girls
  • ④ men normally produce approximately twice as much serotonin as women
  • ⑤ it appears that women respond better to drugs that affect the regulation of serotonin than those which work on other neurotransmitters

【解説】

第6パラグラフ

第4文
It hasn’t been shown that variations of this set-up make some women more prone to depression, but Nordström points out that transporter differences between men and women are of particular interest because this is where antidepressants like Prozac act, and because there is evidence that women respond better to such drugs than antidepressants that act on neurotransmitters other than serotonin.

この文は長いのでいくつかに切ってみましょう。文頭のItは前に指すものがないので後ろのthat以下を指します。

そのthat節の中身を見ると hasn’t been shown that 主語はvariations(変化・変動) of this set-up(この仕組み)で述語部分はmakeOC(OをCの状態にする)の形です。

Oはsome women(女性を)more prone to depression(よりうつ病になりやすくする)です。proneは形容詞でto不定詞を取って「~しがちである」となります。

また前置詞toがつながると、後ろの名詞に関して「その傾向になりやすい」と訳します。

ここでは後者のパターンです。ここまでがthatがまとめる中身です。このことがhasn’t been shown(明らかにされてはいない)となります。

but以下の部分の主語はNordström (ノードストロームさん)で動詞はpoints out(指摘している)です。その中身はthat以下です。

その主語はtransporter differences between men and women(男女間の輸送体の違い)で動詞はareです。

ここで、後ろに続く部分は「be of抽象名詞」 です。これは形容詞に書き換えられます。例えば「be of use」は「useful」です。「very useful」は「of great use」です。

ここではof particular interestですから「very interesting(特に興味深い)」と訳しますね。 because ~は「~という理由で」です。

this is where antidepressants like Prozac actの部分は関係詞に注意してください。this is where~は「ここは~な場所です」と訳します。

「~」の部分の主語はantidepressants like Prozac(プロザックのような抗うつ剤)で動詞は act(作用する)です。次にもう一度because が出てきて2つ目の理由が挙げられています。

ここはthere is構文が使われてますから「~がある・いる」と訳します。主語はevidence(証拠)でここにthat以下で説明がつながります。

説明部分の主語はwomen(女性は)で動詞はrespond(反応する)です。「何」に「どの程度」反応するのかは better to such drugs(そのような薬に対してもっと)反応するという事です。

than antidepressants that act on neurotransmittersの部分はthat act on neurotransmitters(神経伝達物質に作用する)がantidepressants(抗うつ剤)にかかります。

other than serotoninは「セロトニン以外で」という事です。

つまり「セロトニン以外の神経伝達物質に作用する抗うつ剤よりも反応するという理由で」となります。

訳:うつ病によりかかりやすい女性はこの仕組みが違うせいであるという事は明らかにされていませんが、ノードストロームさんが指摘するのは、プロザックのような抗うつ剤が効くという理由や女性にはセロトニン以外の神経伝達物質に作用する抗うつ剤より、セロトニンの作用する薬が効くという証拠があるという理由で輸送体の相違は特に興味をそそるということです。

ここで設問を解きましょう。

(14)の問題文は(14) According to the passage, it is NOT true that ( ).「本文によると(  )は正しくない」ですから選択肢の中から本文に一致しないものを選ぶことになります。

①women seem to experience more depression than men(女性は男性よりうつ病を経験するようだ)は第6パラグラフ第2文の前半にFor example, women appear to suffer from depression twice as often as men (例えば、男性と比べると女性は倍の割合でうつ病にかかるようです)とあるので本文に一致している文です

②compared with men, women have more serotonin transporters and receptors(男性と比べて女性はセロトニン輸送体を受容体より多く持っている)は第6パラグラフ第3文Recently, Anna-Lena Nordström from the Karolinska Institute in Stockholm, Sweden, found that healthy women have more of the most common type of serotonin receptor than men but fewer serotonin transporters, which are needed to recycle serotonin.

(スウェーデン・ストックホルムにあるカロリンスカ研究所のアンナレナ・ノードストロームさんの最近の発見によると、健康な女性は、男性と比べて最も一般的なタイプのセロトニン受容体を多く持つが、セロトニンを循環させるのに必要なセロトニン輸送体は少ないということです)とあるので、この選択肢の文は間違っていることがわかります。

一応これが答えであると目星をつけて先に進みましょう。


いかがでしょう。「セロトニンとうつ病の関係」と「セロトニンの男女差」から「女性のうつ病とセロトニン」というロジックがつかめているでしょうか。

次回は最後の段落の本文を検討し残った選択肢を検討しましょう。

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2017年3月24日

第89回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」⑫

今回も北里大学医学部の過去問を解いていきましょう。今日は第7パラグラフからです。

(7)①Males may be less likely to suffer from depression, but this is balanced by other issues.

②Boys are more likely than girls to be diagnosed with a wide range of problems affecting brain systems, such as autism*12, Tourette’s syndrome*13, dyslexia*14, stuttering*15, attention-deficit disorder*16, and early-onset schizophrenia*17.

③So, a new approach to designing medicines, with one gender in mind, may also benefit males in the future.

④Again, we have to wait for further research.

*12autism 「自閉症」*13Tourette’s syndrome 「トゥレット症候群」
*14dyslexia 「失読症」*15stuttering 「吃音症」
*16attention-deficit disorder 「注意欠陥障害」
*17early-onset schizophrenia 「若年発症統合失調症」

【解説】

第7パラグラフ

第1文
Males may be less likely to suffer from depression, but this is balanced by other issues.

主語はMales(男性は)で述語は may be less likely to suffer(苦しむことが少ないようである)です。

「何に対してか」は from depression(うつ病に対して)です。もちろん「女性と比較して」という事です。but以下の主語はthis(このこと)で、述語は is balanced (バランスが取られている)です。

「何によってバランスが取られているのか」はby other issues(他の問題に関して)です。

訳:男性は女性よりうつ病で苦しむことは少ないかもしれませんが、それ以外の疾患には女性より苦しんでいます。

第2文
Boys are more likely than girls to be diagnosed with a wide range of problems affecting brain systems, such as autism*12, Tourette’s syndrome*13, dyslexia*14, stuttering*15, attention-deficit disorder*16, and early-onset schizophrenia*17.

主語はBoysで述語はare more likely to be diagnosed (より診断される傾向にある)です。

ここにthan girls(女子よりも)が挿入されています。「どんな診断か」はwith a wide range of problems (広範囲な問題)です。

affecting brain systems(脳システムに影響する)がここにかかります。such as~は「~のような」ですから、ここからは病名が出てきます。

autismは「自閉症」, Tourette’s syndromeは「トゥレット症候群」です。dyslexiaは「失読症」でstutteringは「吃音症」です。

attention-deficit disorderは「注意欠陥障害」でearly-onset schizophreniaは「若年発症統合失調症」です。

訳:男子は、女子に比べて、自閉症、トゥレット症候群、失読症、吃音症、注意欠陥障害、若年発症統合失調症のような脳組織に影響する広範囲の病気にかかっているとの診断を受ける可能性は高くなります。

第3文
So, a new approach to designing medicines, with one gender in mind, may also benefit males in the future.

Soは「よって」です。主語はa new approach to designing medicines(新薬への新しい試み)です。述語はmay benefit males in the future(将来男性に恩恵を与えるかもしれない)です。

with以下は付帯状況を表します。one gender in mindは「性別のどちらか一方を考慮した」という意味です。

訳:よって、どちらか一方の性を想定した、新薬への試みは、将来的には男性に恩恵を与えるかもしれません。

第4文
Again, we have to wait for further research.

訳:ここでも、さらなる研究を待たねばならない。


いかがでしょう。今回で本文の解説は終了です。

次回は残りの設問を解きまた新しい問題に入っていきましょう。

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2017年3月31日

第90回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」⑬

今回も北里大学医学部の過去問を解いていきましょう。今日は残りの設問を解きましょう。

問3 下記の(11)~(15)の各文の内容が本文と一致するように,書き出しに続く最も適切なものを,それぞれ①~⑤の中から一つずつ選びなさい。

(15) The main idea of the whole passage is that ( _______ ).

  • ① neuroscientists have found no great differences between male and female brains
  • ② the brain has different parts, each of which carries out a different function
  • ③ the reason many researchers have failed to include females in their studies is understandable
  • ④ a neuroscientist has found that males and females sometimes use the same structure of the brain differently
  • ⑤ researchers have begun to make new discoveries about how male and female brains are different

解説

では設問を解きましょう。まず設問文は(15) The main idea of the whole passage is that
(_______)ですから「問題文はこの文全体で言いたいことは(  )です」と訳せます。

つまり、この文の要旨をつかまなければなりません。長い文でしたが、「男女の考え方の相違は従来、社会的圧力とホルモン2つのことによって引き起こされると考えられていた。

しかし第三の要因として男性と女性の脳には構造上多くの違いがあるということや脳の各部位の接続の仕方やニューロン間にメッセージを伝える化学物質にも違いがあるという事がわかってきた」というのが論旨です。

そこにその具体例と説明がなされています。

これを手掛かりに考えていくと①の問題文neuroscientists have found no great differences between male and female brainsは「神経学者は男女間の脳には大きな違いがないという事を発見した」です。

これは、この文の論旨を真っ向から否定するものですから×です。

②の問題文はthe brain has different parts, each of which carries out a different function「脳には様々な部位がありそれぞれが異なる機能を実行している」です。

確かに第3パラグラフにhypothalamus(視床下部)とういう部位が登場しその機能がto control basic human instincts such as regulating food intake(食物摂取の調整のような基本的な人間の本能を制御の手助けをする)や、

the frontal lobe, which houses decision-making and problem-solving functions, were proportionately larger in women, as was the limbic cortex, which controls emotions.

(感情を制御する辺縁皮質と同様に、決断や問題解決機能を保有する前頭葉)さらにhippocampus, involved in short-term memory and spatial navigation, is proportionally larger in women(短期記憶や空間ナビゲーションに関わる海馬)やthe parietal cortex, which processes signals from the sensory organs and is involved in spatial perception,
and the amygdala, which controls emotions and social behavior.

(感覚器官からの信号を処理し、空間知覚に関係する頭頂葉皮質や、感情や社会的行動を制御する扁桃体)といった説明がありますが、これは各部位と機能の働きの説明ですが男女間で相違があるという具体例で出てきています。

具体例は論旨にはなりません。よって×です。

③の問題文はthe reason many researchers have failed to include females in their studies is understandable(多くの研究者が女性を研究対象に含めない理由は理解できる)です

これは確かに第2パラグラフ第2文にGenerally, neuroscientists avoided using females in their research.

(一般的に、神経科学者は研究に女性を使うことを避ける)とありますが、これは第3文にThis was because the monthly ups and downs of female hormones made it more complicated to interpret the results.

(これは、女性ホルモンの分泌が月ごとに上下し、その結果の解釈がより複雑になるから)という理由がありますしかし、女性を研究対象から外して男性のみ研究してきた結果、第4文If even a small proportion of what has been inferred from these studies does not apply to females, a huge body of research could be wrong.

(これらの研究から推察されることのほんのわずかな部分でさえ女性に当てはまらないことがあれば、研究の相当な部分が間違っているかもしれないと言えよう)という問題を引き起こす、という流れになるので論旨ではありません。よって×です。

④の問題文はa neuroscientist has found that males and females sometimes use the same structure of the brain differently「神経学者は男女では同じ構造の脳を時には異なって使うという事を発見した」

これは第4パラグラフ第1文にLarry Cahill, a neurobiologist at the University of California, Irvine, has found evidence that, in some circumstances, people of different sexes use the same brain structures differently.

(カリフォルニア大学アーバイン校の神経生物学者、ラリー=カーヒルは、ある状況においては、男女は同じ脳の構造を異なった使い方をするということの証拠を発見した)とあります。

しかし第5パラグラフ第1文にResearch also suggests that the brain circuits that suppress pain may be different in males and females.

(また研究によって、痛みを抑える脳の回路も男女で異なっていることが示唆される)や、第6パラグラフ第1文に Another area where there are gender differences is mental health.

(男女によって違いがあるもう1つの分野は精神衛生である)のように男女間の差異の具体例の一つとして挙げられた文であるので論旨ではありません。よって×です。

⑤の問題文はresearchers have begun to make new discoveries about how male and female brains are different(研究者たちはいかに男女で脳に差異があるかに関して新しい発見を始めた)です。

これがこれまで挙げてきた設問の中では一番論旨に近いものになります。

正解は⑤です


いかがでしょう。男女の相違の中で今回は脳の違いについて検討してきました。

また次回から新しい問題を解いていきましょう。

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エースメディカルみなとみらいでは、生徒各個人に合わせて英文のレベルを分け、中学生レベルの英文から科学雑誌の英文までを準備しています。

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2017年4月07日
プロフィール
峰岸敏之

峰岸 敏之

1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。

河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。

2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。