1日、1週間、1ヶ月で見る勉強方法

医学部合格に向けた受験勉強をする際に、1ヶ月、1週間、1日をどのように過ごしたら良いのか？平日はどのように勉強をし、土日はどのように使うべきか。

1日の中でも朝はどの科目の勉強をし、夜はどの科目を勉強すべきか。医学部受験の神様、和田秀樹先生にお話いただきました。

第34章．一日、一週間、一カ月の計画をどう立てるか？

前回、受験計画がうまく立てられない人のために、私の主宰する通信教育（緑鐡受験指導ゼミナール）を紹介した。

この通信教育は、年間の受験計画表が最初に作られるのだが、それを月割にして宿題が出て、毎月、その宿題をきちんとやっているかどうかのチェックテストが送られてきて、翌月の宿題が決まるようになっている。

もちろん、通信教育を取らない人にしても、年間にやるべき勉強が決まれば、毎月どのくらいのノルマをこなさないかいけないかはおおむねわかるはずだ。

前にも話したが、月にやるべき勉強量が決まれば、それを４で割ればおおむねの毎週の勉強量が決まる。残りの２～３日は、やり残したところを埋め合わせたり、復習に充てればいいということだ。

さて、１週間の勉強量が決まれば、私は、それを５で割ることを勧めている。

それによって、一日にやるべきノルマが決まる。残りの二日だが、ハードな受験勉強の場合、通常ノルマのやり残しがつい出てしまう。

私の基本的な週間スケジュール術では、土曜日にその借金の返済を行い、日曜日は復習日に充てる。

これによって、スケジュールが狂うこともないし、復習もきちんとできるので、やったことが頭に残る。土曜日に終えることができなくても、日曜日の午前中だって使えるだろう。

逆に、予定より早く勉強が終わったなら、土曜日はある程度、遊んだり、休息に充てたりできる。

一日のスケジュールだが、私は、朝学校に行く前に前日の復習と、計算や思考などの問題を勧めている。

朝の復習で、前日の勉強が頭に残るし、朝の計算は、その日の脳の働きをよくするという脳科学の研究成果もある。

また、数学など難しい問題を考えるのなら、通学などで脳が疲れていない朝がいちばんはかどるはずだ。

脳科学の実験結果を使う限り、記憶物は夜にやるのがいい。夜にやった勉強は、寝ている間に脳に書き込まれるようで、あとあと残りやすいことがわかっている。

このように、月単位、週単位、日単位で、復習も含めたスケジュール管理を行えば、受験学力は確実に上がっていくと断言していいはずだ。