医学部合格への道
小論文の書き方の型(医学部合格への道/第51回)

小論文の書き方

小論文の書き方の型(医学部合格への道/第51回)

小論文は決められた型通りに書く訓練をしておけば皆できるようになります。

『医学部合格への道』第51章.小論文そのものの対策の基本

前回に引き続き、今回も医学部受験において必須である小論文のお話です。

今回は具体的な小論文の対策方法を医学部受験の神様、和田秀樹先生にお聞きしました。

第51章.小論文そのものの対策の基本

さて、小論文が受験で課されると聞いて、しっぽを巻いて逃げだしたくなるような受験生も少なくないだろう。

おそらくは、医学部を受けるような理系の受験生は国語が大して得意でなかった人も少なくないだろうし、とくに作文ではほめられたことがないという人が多いことだろう。

私自身、作文は嫌いだった。今だって、自由な作文は苦手だ。小説家の友達は何人かいるし、小説を書けと言われることも多いのだが、どうしても尻込みしてしまう。

そんな私がamazonで見る限り、文庫化や対談を合わせると600冊以上の本を出している。

要するに、自由に情緒的な文章、自分の心情が現れる文章を書くのと、テーマにそって、論を展開したり、いろいろなことを解説するのでは種類が違うのだ。

要するに、作文が小説なら、小論文はその手の解説書と言っていいようなものだ。

そして、小論文のほうは、ある種のトレーニングを積んでおけば、必ず、ある程度、まともなものが書けるようになる。

そのトレーニングの一つが、小論文の神様のように目されている樋口裕一氏の主唱する「型」書きというものである。

まず、問題提起を行う。

たとえば、「着床前診断で、奇形や障害の起こり得る子どもが着床前に診断ができるようになって、それを行うかどうかの倫理的な問題が生じている」という風に

次に、それに対する意見を言う。樋口氏は、この際に、最初からYES,NOを答えるより、「確かに~~であるが、私は○○だ」と答えるほうが考えているように見えるという。

たとえば、「確かに、それによって、奇形の子どもを産まないですむかもしれないが、私は、この考えに反対である」という風に受ける。

三段目は、展開である。この場合なら、なぜ反対なのかの根拠や理由を書き連ねていく。ここで樋口氏は、たった一つの理由でなく、三つくらい書く習慣をつけろという。

四段目は、結論である。この場合なら、「したがって、私は着床前診断で、子どもを産まないという選択ができるようになることに反対である」ということになる。

小論文の場合、論文の体裁がきちんとしているか、論理に説得力があるかということがいちばん大事とされる。

出題した教授が、たとえば着床前診断の推進論者であったとしても、反対しても論文がしっかりしていれば減点されない。

ただ、この手の「型」書きも実際に書いて、慣れていかないと、本番では使えない。いくつかテーマを決めて、さっそく書くようにしたい(この説明では、わかりにくかった人は樋口裕一氏の小論文の参考書を読んでほしい)。

プロフィール
和田秀樹

和田秀樹

1960年生まれ。東京大学医学部卒業後、現在国際医療福祉大学院教授を含め川崎幸病院精神科顧問や一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック院長など幅広く活躍中。

書籍では「受験は要領」がベストセラーとなり、医学部合格セミナーを全国で展開し「和田メソッド」を提唱、医学部受験の神様と呼ばれている。また、自身では和田塾緑鐡舎塾長も務め毎年無名校から多くの合格者を輩出している。

目次(※随時更新中)
  1. 第1章.過去問を有効に活用する
  2. 第2章.過去問を使って、どの科目に重点をおくかを考える
  3. 第3章.過去問を使って、その学校に的を絞った対策を行う
  4. 第4章.過去問を使って、志望校を決める
  5. 第5章.医学部受験の共通学力とは
  6. 第6章.医学部受験のための絶対基礎学力とは
  7. 第7章.絶対基礎学力としての読解力
  8. 第8章.意外にわからない絶対基礎学力の不足
  9. 第9章.受験直前に伸びる受験学力
  10. 第10章.本番戦術が合否を決める
  11. 第11章.信じるものが救われる本番に向かう精神力
  12. 第12章.意外に難しいケアレスミス対策
  13. 第13章.ミスらん力で合格を勝ち取る
  14. 第14章.センター本番で最善の力を出すには
  15. 第15章.センター本番で最善の力を出すには(その2)
  16. 第16章.センター試験が終わった時点で、本格的な受験生になる
  17. 第17章.個別性に注目して、最後の逆転にかける
  18. 第18章.過去問の最終利用法(※編集中)
  19. 第19章.受験当日の生活術
  20. 第20章.受験のスタート術
  21. 第21章.受験生と高校生の違いとは?
  22. 第22章.記憶力をどう高めるか?(※編集中)
  23. 第23章.ベストの睡眠時間は?
  24. 第24章.食事の意味
  25. 第25章.時間の家計簿をつける
  26. 第26章.休息の意味
  27. 第27章.和田式受験勉強法とは
  28. 第28章.まず志望校を選ぶ
  29. 第29章.志望校の選び方
  30. 第30章.私立専願という選択肢
  31. 第31章.スタートレベルを知る
  32. 第32章.現実的な受験計画を立てる
  33. 第33章.受験計画が具体的なものにならない人のために
  34. 第34章.一日、一週間、一カ月の計画をどう立てるか?
  35. 第35章.受験勉強の暗記と思考のバランス
  36. 第36章.和田式暗記数学とは
  37. 第37章.和田式暗記数学とは(その2)
  38. 第38章.和田式医学部受験英語攻略法
  39. 第39章.医学部受験対策にこそ和田式受験英語勉強法
  40. 第40章.医学部受験と英作文
  41. 第41章.自由英作文という難敵
  42. 第42章.医学部国語対策の基本戦術
  43. 第43章.医学部理科対策の基本戦術
  44. 第44章.過去問から逆算する医学部理科対策
  45. 第45章.単科の医学部は、とくに過去問対策が重要
  46. 第46章.単科の医学部の生物対策
  47. 第47章.医学部入試面接は落とすためのもの
  48. 第48章.どんな受験生が面接で落とされるのか?
  49. 第49章.医学への興味や関心を示す
  50. 第50章.医学小論文対策の基本
  51. 第51章.小論文そのものの対策の基本
  52. 第52章.小論文の最大のトレーニングは添削
  53. 第53章.模試をどう利用するか
  54. 第54章.模試によって次回以降の戦術を立てる
  55. 第55章.模試の成績を気にしすぎない
  56. 第56章.最高の模試は、自分の志望校の入試問題だ
  57. 第57章.あと何点取れれば受かるという発想をもつ
  58. 第58章.改めて志望校を決める
  59. 第59章.主要科目の見切り時
  60. 第60章.浪人のための得点術
  61. 第61章.朝の5分の計算の意味
  62. 第62章.直前期に脳の働きを高める
  63. 第63章.直前期に思い切り勉強する
  64. 第64章.直前期の生活術
  65. 第65章.直前期の休み方
  66. 第66章.センター直前はシミュレーションが明暗をきめる
  67. 第67章.ミスの事前対策を行う
  68. 第68章.これからが本格的な受験生になる
  69. 第69章.高2生もこれからが本格的な受験生になる
  70. 第70章.受験直前でもまだ伸びる
  71. 第71章.受験本番に強くなる法(その1)
  72. 第72章.受験本番に強くなる法(その2)
  73. 第73章.受験本番が終わったら
  74. 第74章.受験がうまくいかなかったら
  75. 第75章.2020年入試改革の傾向と対策(その1)
  76. 第76章.2020年入試改革の傾向と対策(その2)
  77. 第77章.2020年入試改革の傾向と対策(その3)
  78. 第78章.2020年入試改革の傾向と対策(その4)