入試傾向は医学部ごとに様々

学校ごとの傾向を事前に良く調べてから計画は立てましょう。

比較ランキングサイト

医学部予備校TOP > 医学部合格への道 > 第2章.過去問を使って、どの科目に重点をおくかを考える

『医学部合格への道』第2章.過去問を使って、どの科目に重点をおくかを考える

医学部合格への道(第2回目)は、医学部予備校の話を聞いて通り一辺倒の学習をするだけでなく、実際に入試を受ける医学部の傾向を過去問、赤本で調べることの重要性を和田秀樹先生にお話いただきました。

第2章.過去問を使って、どの科目に重点をおくかを考える

教科書

前回は、合計点という観点から過去問利用の勉強法を考えてみたが、もう一つ、医学部受験で、過去問が大きく鍵を握っていることがある。

それは、同じ偏差値で、同じセンター試験の合格ラインの学校でも、出題傾向が全然違うので、それによって対策を変えないといけないということだ。

たとえば、奈良県立医大と岡山大学の医学部は、河合塾調査のセンター試験の得点率が87%、二次試験の偏差値が67.5と、まったく同レベルの学校の扱いを受けている。

しかし、対策は学校によって相当違う。

たとえば英語の英作文を例にとると、奈良県立医大では比較的標準的な和文英訳のみが出題されているのに、岡山大学では和文英訳だけでなく、自由英作文も出題されている。

自由英作文というのは、英語の問いかけや、あるシチュエーションに対して、自由に英語で答えを書いていいものだが、日本人の場合、英作文にしやすい日本語を作るトレーニングが重要になる。このような特殊な対策が必要なため、明らかに岡山大学のほうが、英語対策にかける時間は長くなる。

ところが、生物の過去問を見ると、岡山大学では知識問題と考察問題が出ているが、知識問題のほうは教科書レベルで十分だ。それに対して、奈良県立医大では、ある程度、医学的知識が必要なレベルの知識問題が出題されるし、計算問題のほうも、年度によって出題内容も形式もバラバラだ。要するに、相当ハイレベルな生物対策をやっていないと合格レベルに達しない。

だとすると、この2校の受験対策では、同じセンター目標点で、同じ偏差値でも、奈良県立医大を受けたいなら、英作文の対策はそこそこにして、生物に時間をかけるべきだろうし、岡山大学なら逆に、英作文対策に十分時間をかけて、その分生物はセーブするのが賢明だ。

このように赤本、過去問は、各々の大学対策の受験勉強の方向性を決める重要なツールになる。

もちろん、各々の科目の仕上がり状況に応じて、かかる時間も違ってくるだろう。

そのあたりの読みも含めて、学校や予備校の指導の通りに、当たり前の受験勉強を行うより、過去問を見てから自分に合った受験計画を立てるのが賢明なのは言うまでもない。

プロフィール

和田秀樹
1960年生まれ。東京大学医学部卒業後、現在国際医療福祉大学院教授を含め川崎幸病院精神科顧問や一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック院長など幅広く活躍中。書籍では「受験は要領」がベストセラーとなり、医学部合格セミナーを全国で展開し「和田メソッド」を提唱、医学部受験の神様と呼ばれている。また、自身では和田塾緑鐡舎塾長も務め毎年無名校から多くの合格者を輩出している。



目次(※随時更新中)

第1章.過去問を有効に活用する
第2章.過去問を使って、どの科目に重点をおくかを考える
第3章.過去問を使って、その学校に的を絞った対策を行う
第4章.過去問を使って、志望校を決める
第5章.医学部受験の共通学力とは
第6章.医学部受験のための絶対基礎学力とは
第7章.絶対基礎学力としての読解力
第8章.意外にわからない絶対基礎学力の不足
第9章.受験直前に伸びる受験学力
第10章.本番戦術が合否を決める
第11章.信じるものが救われる本番に向かう精神力
第12章.意外に難しいケアレスミス対策
第13章.ミスらん力で合格を勝ち取る
第14章.センター本番で最善の力を出すには
第15章.センター本番で最善の力を出すには(その2)
第16章.センター試験が終わった時点で、本格的な受験生になる
第17章.個別性に注目して、最後の逆転にかける
第18章.過去問の最終利用法(※編集中)
第19章.受験当日の生活術
第20章.受験のスタート術
第21章.受験生と高校生の違いとは?
第22章.記憶力をどう高めるか?(※編集中)
第23章.ベストの睡眠時間は?
第24章.食事の意味
第25章.時間の家計簿をつける
第26章.休息の意味
第27章.和田式受験勉強法とは
第28章.まず志望校を選ぶ
第29章.志望校の選び方
第30章.私立専願という選択肢
第31章.スタートレベルを知る
第32章.現実的な受験計画を立てる
第33章.受験計画が具体的なものにならない人のために
第34章.一日、一週間、一カ月の計画をどう立てるか?
第35章.受験勉強の暗記と思考のバランス
第36章.和田式暗記数学とは
第37章.和田式暗記数学とは(その2)
第38章.和田式医学部受験英語攻略法
第39章.医学部受験対策にこそ和田式受験英語勉強法
第40章.医学部受験と英作文
第41章.自由英作文という難敵
第42章.医学部国語対策の基本戦術
第43章.医学部理科対策の基本戦術
第44章.過去問から逆算する医学部理科対策
第45章.単科の医学部は、とくに過去問対策が重要
第46章.単科の医学部の生物対策
第47章.医学部入試面接は落とすためのもの
第48章.どんな受験生が面接で落とされるのか?
第49章.医学への興味や関心を示す
第50章.医学小論文対策の基本
第51章.小論文そのものの対策の基本
第52章.小論文の最大のトレーニングは添削
第53章.模試をどう利用するか
第54章.模試によって次回以降の戦術を立てる
第55章.模試の成績を気にしすぎない
第56章.最高の模試は、自分の志望校の入試問題だ
第57章.あと何点取れれば受かるという発想をもつ
第58章.改めて志望校を決める
第59章.主要科目の見切り時
第60章.浪人のための得点術
第61章.朝の5分の計算の意味
第62章.直前期に脳の働きを高める
第63章.直前期に思い切り勉強する
第64章.直前期の生活術
第65章.直前期の休み方
第66章.センター直前はシミュレーションが明暗をきめる
第67章.ミスの事前対策を行う
第68章.これからが本格的な受験生になる
第69章.高2生もこれからが本格的な受験生になる
第70章.受験直前でもまだ伸びる
第71章.受験本番に強くなる法(その1)
第72章.受験本番に強くなる法(その2)
第73章.受験本番が終わったら
第74章.受験がうまくいかなかったら
第75章.2020年入試改革の傾向と対策(その1)
第76章.2020年入試改革の傾向と対策(その2)
第77章.2020年入試改革の傾向と対策(その3)
第78章.2020年入試改革の傾向と対策(その4)
page top