医学部受験の神様と称される和田先生が医学部受験と予備校を語る。
医学部受験の最大の特色と言えば、偏差値の高さなど、受験がハイレベルであることと思われがちだが、それ以上に重要なポイントは、大学によって、出題傾向や対策が大きく異なるということだ。
つまり、偏差値を上げることだけを目的にしたり、漫然とどの科目もできるようにするという学習法が通用しないということである。
たとえば、同じ偏差値で、センター試験の合格ラインにある岡山大学の医学部と奈良県立医大では、英語に関しては岡山大学のほうがはるかに難しいし、すべき勉強量も多いのだが、生物に関しては逆に奈良県立医大のほうがはるかに受験生に見慣れない分野からの出題があり、対策に時間がかかる。
要するに岡山大学を受けたい人なら、英語に力を入れ、奈良県立医大なら生物に時間をとるという対策をしないといけない。
とくに私立大学の場合は、出題傾向や配点にも大きな差がある。
生物の問題で、高校生物でほとんど習わないような人体の問題が出たり、単語集に出ていないような医学英単語が注釈抜きで出される学校もある。
ただし、その学校では、それが当たり前のようになっているので、大学別の対策をしているかどうかで大きな差がつく。
配点にしても、多くの私立の医学部は英語100点、数学100点、理科200点という配点になっているので、国立と併願より、私立専願で理科に重点を置いた勉強をしたほうが有利になる。
数学が苦手な人であれば、近畿大学の医学部のように600点満点で数学が100点というような学校も選べる。
このような特殊な医学部受験ということを考えると、予備校選びのコツを3つくらい挙げることができる。
一つは、志望校に特化した対策をしてくれる予備校だ。
大手の予備校は各々の科目の学力をある程度上げてくれるだろうが、この志望校に特化した対策に弱い点があることは注目してほしい。
二つ目は、逆に、自分の苦手科目がはっきりしている人や、あるいは私立対策として理科に特化した勉強をしたいなどという場合は、その科目の点数を上げるのに定評のある予備校、それ以上に、有名講師を選ぶということだ。
三つ目が意外に大切なポイントだが、自分の学力レベルに応じた指導をしてくれる予備校だ。
たとえば、中学受験をしているかしていないかで、計算力や日本語の読解力に大きな穴があいていることが多いのだが、そこのフォローをやってくれる予備校は少ない。
いくら志望校対策に優れていても、その勉強についていけないのなら、受験学力は上がらない。
いずれにせよ、医学部対策の予備校選びは、ブランドイメージにとらわれず、自分と自分の志望校に合った予備校を選ぶようにしたい。
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