2019年度に実施されたセンター試験結果を難易度や平均点から詳しく解説。
2020年を最後にセンター試験が廃止予定となっており、今後の大学受験システムが大きく変わろうとするなか、浪人生は1年でも早く現行システムで合格しておきたいところ。
2019年は大きなトラブルはなかったものの、各地域で職員によるミスが散見されました。ここでは、2019年度のセンター試験の結果を振り返っています。
2019年度のセンター試験のデータ
2019年1月19日から20日までの2日間の日程で実施されたセンター試験は、志願者総数576,830人と前年度よりも5,841名減少しました。
少子化にもかかわらず、2018年度よりも浪人生の割合が2,743人増加したのは、入学定員の厳格化によって私立大学を中心に合格者数を抑制したことが一つの理由だと考えられています。
医学部受験の場合は補欠合格や繰り上げ合格があるので大きな影響はありませんが、今まで多くの合格者を輩出していた他学部では、一定基準を超えた学生を入学させた場合、国からの補助金が交付されなくなったため、大学の難易度が上昇してしまいました。
それでは、2019年度のセンター試験の科目ごとの点数などを詳しく確認していきたいと思います。
ちなみに、例年難易度は変化しますが、2医学部受験生は85%がボーダーと考えおいて良いでしょう。
後期試験は定員数が限られてさらに難易度は高まるので90%以上はほしいところ。
2019年度の難易度予想一覧
教科・科目 | 大手予備校 T |
大手予備校 K |
大手予備校 S |
|
---|---|---|---|---|
外国語 | 筆記 | 昨年並み | 昨年並み | 昨年並み |
リスニング | 易化 | やや易化 | 易化 | |
国語 | 国語 | 易化 | 易化 | 易化 |
数学 | 数学Ⅰ・A | 昨年並み | 昨年並み | 昨年並み |
数学Ⅱ・B | 昨年並み | やや易化 | 昨年並み | |
地理歴史 | 世界史B | 昨年並み | やや難化 | やや難化 |
日本史B | 昨年並み | 昨年並み | 昨年並み | |
地理B | やや難化 | やや難化 | 難化 | |
公民 | 現代社会 | 昨年並み | やや難化 | 昨年並み |
倫理 | 難化 | やや難化 | 難化 | |
政治・経済 | 昨年並み | 昨年並み | 昨年並み | |
倫理、政治・経済 | 難化 | やや難化 | 難化 | |
理科 | 物理 | やや難化 | 昨年並み | やや難化 |
化学 | やや難化 | やや難化 | 難化 | |
生物 | 昨年並み | やや易化 | 昨年並み | |
地学 | 昨年並み | 昨年並み | 昨年並み |
次のパートで各科目の平均点を詳しくみていきますが、国語と英語・リスニングが易化したこともあって、両者の平均点は上昇していました。
国公立医学部受験生にとっては文系科目も必須となっているので、文系科目が易化していると得点もとりやすかったと思います。
理科や公民など難化した科目もありますが、全体としては例年並みの難易度だったと言えるでしょう。
2019年度の平均点と前年比
教科・科目 | 2019年度 センター試験平均点 |
2018年度 センター試験平均点 |
前年比 | |
---|---|---|---|---|
外国語 | 筆記 | 123.3点 | 123.8点 | -0.5点 |
リスニング | 31.4点 | 22.7点 | +8.8点 | |
国語 | 国語 | 121.6点 | 104.7点 | +16.9点 |
数学 | 数学Ⅰ・A | 59.7点 | 61.9点 | -2.2点 |
数学Ⅱ・B | 53.2点 | 51.1点 | +2.1点 | |
地理歴史 | 世界史B | 65.4点 | 68.0点 | -2.6点 |
日本史B | 63.5点 | 62.2点 | +1.4点 | |
地理B | 62.0点 | 68.0点 | -6.0点 | |
公民 | 現代社会 | 56.8点 | 58.2点 | -1.5点 |
倫理 | 62.3点 | 67.8点 | -5.5点 | |
政治・経済 | 56.2点 | 56.4点 | -0.2点 | |
倫理、政治・経済 | 64.2点 | 73.1点 | -8.9点 | |
理科 | 物理 | 56.9点 | 62.4点 | -5.5点 |
化学 | 54.7点 | 60.6点 | -5.9点 | |
生物 | 62.9点 | 61.4点 | +1.5点 | |
地学 | 46.3点 | 48.6点 | -2.2点 | |
総合点 | 医学部受験者(理系型) 【5教科7科目】 (900点満点) |
571点 | 560点 | +11点 |
2019年度のセンター試験の平均点を見てみると、前年度に比べて理系型5教科7科目で11点平均点が上がっています。
国語と英語(リスニング)の問題が易化したことで、大きく平均点が伸びたことが影響しているようです。
2020年度のセンター試験に向けて
いよいよ2020年度はセンター試験最後の年となります。
現在の高1生、2生は新しい入試システムの対策を行っており、高3生や高卒生にとっての合否は次回の試験に大きく影響してくると言っても過言ではありません。
医学部受験はまだまだ難易度が非常に高く、浪人も当たり前になっていますが、試験制度が変わる時期ですので、何としても2020年度の試験で合格して逃げ切りたいものです。
2次試験科目の対策に時間がとられがちですが、赤本やセンター模試を受けてしっかりと対策していきましょう。
ただ解いて答えを確認するだけでなく、解説まで丁寧に確認して理解を深めながら繰り返し解いていくことが重要です。
日にち | 2020年1月18日・19日 |
---|---|
出願資格 | ①高等学校または中等教育学校を卒業した者および令和2年3月卒業見込みの者 ②通常の過程による12年の学校教育を修了した者及び令和2年3月修了見込みの者 ③学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び令和2年3月31日までにこれに該当する見込みの者 |
願書配布時期 | 2019年9月2日~10月10日 |
出願時期(締め切り) | 019年10月10日まで |
解答等の発表 | 2020年1月18日・19日 |
医学部予備校でセンター対策!
センター試験は基礎学力を試される問題で医学部受験生にとっては難易度はそこまで高くはないものの、85%以上の得点率が必要とされるため、苦手科目や凡ミスができません。
基礎学力を徹底しておく必要があり、文系科目もしっかりと対策しないといけないため、効率よく学習するために医学部予備校に通うことをおすすめします。
医学部予備校は、医学部受験に特化した指導が受けられるため、センター試験対策および2次試験対策をバランスよく学べるカリキュラムが構成されているのが特徴です。
科目間の偏りもなく、問題演習と解説を繰り返しながら問題形式に慣れていき、ケアレスミスを防ぐコツやクセも身につけていけます。
また、現役生など独学で勉強している受験生も、直前期にはセンター試験の模試は絶対受けておいたほうが良いです。
本試験に備えた予行演習の場として集団試験の雰囲気を体験しておくだけでなく、予想問題のなかには的中することも珍しくありません。
センター試験は一発勝負で、国公立大学医学部志願者にとっては出願する大学に大きく影響してくるので、徹底した対策を行いましょう。
まずは、医学部予備校診断を受けてみておすすめの予備校を知ることから始めてみて下さい。
当サイトでは、現在医学部予備校の口コミ・体験談を募集しています。医学部志望の受験生に役立つ情報の場として、ぜひご協力お願いいたします。
口コミ投稿はこちら
福岡で合格実績豊富な全寮制の医学部予備校
生徒の2人に1人が医学部進学を実現させる実力派予備校