受験化学の参考書の中でも難関大学受験生から厚い支持を受けている化学Ⅰ・Ⅱ標準問題精講について、その最も効果的な勉強法について徹底的に解説しています。
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旺文社から出版されている化学Ⅰ・Ⅱ標準問題精講の最も効果的な使い方について徹底解説していきたいと思います。
参考書の個別の解説が遅れていて申し訳ないです汗
フローチャートに載せているものは、全部しっかりとしたものを作りたくて、じっくりと時間をかけてやっているのでご容赦ください。
さて、今回も化学の参考書の中でもハイレベルなものをご紹介します。
化学Ⅰ・Ⅱ標準問題精講は、問題数はそれほど多くはありませんが、難問であり良問を数多く取り揃えている歴史ある参考書で、多くの生徒から厚い支持を受けています。
私はこの参考書を、 高校三年生の1月中旬10日間ほどで完成させました。
この参考書をやることで、とびっきり何かが変わったわけではありませんが、確実に私の化学の力を伸ばし、入試レベルの難問に挑む力をつけることが出来ました。
到達点でいったら高校化学の最後の参考書としても十分、東大や京大、旧帝を含めた国立医学部を狙う力はつきます。
化学Ⅰ・Ⅱ標準問題精講について
では、本書の解説をしていきます。
化学Ⅰ・Ⅱ標準問題精講の難易度と対象者
化学Ⅰ・Ⅱ標準問題精講は多くの受験指南書や、受験ブログ、受験生達から化学の受験勉強最後に用いるものといわれています。
私自身もそのつもりでしたが、集中的にやったところ10日間くらいで終えることができたので、実力のつく化学につなげました。
典型問題からとても素晴らしい発展問題まで、広く網羅し、受験最後の仕上げとして数多くの問題にあたりたい人はこちらもどうぞ。↓↓↓
解法パターンを覚えて、典型問題は一通り解ける人
この参考書は、 はっきり言ってかなり難しいです。あらかじめ、早めに解いていたほうがいい問題集ではなく、一通り基本的な問題から発展問題を解ける人が用いるものです。
化学の最も使われているであろう参考書、化学の重要問題集を2,3周し終えた人が用いれば効果的だと思います。
化学の重要問題集がまだな方はこちら。
化学を得点源にしたい人、国立医学部など難関大学を目指す人
基本的には、化学の重要問題集を何度も繰り返していれば、ある程度の大学は問題なく合格点を取れると思います。
そのような、難しい受験化学を出してこないような大学を志望している場合、化学I・II標準問題精講はオーバーワークになるかもしれません。
志望校の赤本を見て、十分解けそうな人は、わざわざ化学I・II標準問題精講や実力をつける化学をやり込むよりも、苦手は他の教科に勉強時間を回してもいいでしょう。
ただ、最近ではどの大学でも勝負の一問を出す傾向にあるので、時間がある人は保険と言う意味でもやる価値はあります。
難しい問題に挑戦することでしか見えてこない景色があります。
これをやった前と後では、基本的な問題は違ったように見えるでしょう。
化学I・II標準問題精講の詳しい内容
化学I・II標準問題精講は1冊で無機、有機、理論の全てを網羅しています。
問題は70問あるのですが、多くの人は受験範囲の対象外である、高分子を除くと55問あります。
内訳は
- 理論:42問
- 無機:3問
- 有機:10問
こうしてみると、明らかに無機が少ないですよね笑
以上のことからもわかるとおり、網羅性はそこまで良くないです。
しかし、基本的知識を問うだけの問題はそこまで難しい問題にはなりません。
実際の大学入試で、狙われるような発展問題をしっかり押えてある印象です。
問題数が多くないので、化学I・II標準問題精講は最後の仕上げに是非使ってもらいたい1冊です。
また、演習問題が9問ほどあるのですが、東大や阪大の過去問が集められてきており、ぜひとも挑戦してみたい問題です。
このレベルを見ておけば本番に何出されても不安はなくなりますね。
化学I・II標準問題精講の効果的なやり方
10日間で終わらせたときに行っていた方法なのですが、短い時間でしっかり成果を出せるように工夫しています。
また、勉強をする際に気をつけて欲しいポイントをご紹介します。
勉強する前に予定を立てる
これは言われなくても当然なのですが、まず参考書を手にしたら、すぐ取り掛からないで内容をしっかり確認し、計画を立てましょう。
これは実際に私が高3冬に書いた簡単な計画です。
字も汚いですが、これくらい簡潔で問題ないです。
裏表紙にちょっとしたスペースがあるため、どんどん有効活用していきましょう。
高3の後期で受験間近になると、勉強できる時間も増えて、一日でいろんな参考書が出来るようになります。
私も、1日5題ちょっとを目標に、自分の予定と相談して計画を立てています。
早く終わらせること自体にはあまりメリットはありません。
しかし、グダグダとやる参考書ではありませんので、短期集中的に終わらせるようにしましょう。
自分なりのマークを作ってチェックをつけよう
他のいろんな参考書の解説でも言っていますが、問題を解いた後にチェックをつけるようにしましょう。
実際に私がやっていたやり方です。
上の画像を御覧ください。
まずは、問題を間違えた日付を書くようにしましょう。
これによって、復習した際に
- いつこの問題を間違えたのかを把握できる。
- 解けたときに、その日付からの期間で成長したことを実感できる。
- 復習する時期を測る目安となる。
といったメリットがあります。
次に、間違えた問題にチェックをつけましょう。
私は☆マークをつけています。
このマークは何でも言いのですが、私はペケをつけるのが何か嫌だったので、要チェックしてという意味合いで星にしてます笑
この辺は適当でいいのですが、しっかりどの問題を間違えたのかを明確にするためにチェックをつけるようにしましょう。
この際、純粋に分からなかったり、方向性が違うだけだったら☆マークでいいです。
ただ、ケアレスミスには「ケ」という文字を書いています。
当時、私は受験間近にもかかわらず単純な計算ミスや、僅かな思い違いのケアレスミス、うっかりミスをしてしまう癖が治りませんでした。
そこで、どれだけ自分がもったいないミスをしているのか、注意深くやれていないのかをチェックするために、このようなマークをしていきました。
このマークをするメリットは実はもう1つありまして、それは、忙しいときにその問題を復習しなくてもいいというメリットがあります。
とても深刻で、対処しなければいけないミスですが、あくまでも注意不足によるミスなので、化学の力を欠如していたわけではありません。
なので、忙しい模試の前などに総復習をするときはこのようなチェックがある問題は、出来るものとして、優先度を下げることができ、時間短縮の効率化につながります。
他にも、考え方はあっているけど、上手く解答まで辿り着けなかったもd内は「方針○」などと書いて、自分で分かりやすいようにしていました。
この辺は、自分が何を知りたいか、復習のときにどんな情報があれば助かるかなどを考えて書いていくといいと思います。
疑問に思ったところは言葉に書いて付箋をはる
化学Ⅰ・Ⅱ標準問題精講は難易度高めの参考書のため、疑問に思うところやどうしても理解できないところが出てきてしまう人もいるでしょう。
そういうときに、後日友達に聞こうと思っていても、人間ですので、忘れてしまいます。
疑問に思ったことは、すぐに言葉に書いて付箋を貼っておけば安心ですよね。
ただ、付箋に書いて満足するのではなく、しっかり疑問を解決させましょうね。
【要点まとめ】化学Ⅰ・Ⅱ標準問題精講の正しい勉強法について
- 解法パターンを一通りマスターした人が用いる。重要問題集をやり込んだ人など。
- 問題数は少ないが、難問揃いなので実力がつきます。
- 問題に取り組む前に、勉強計画を立てるようにしましょう。
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