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もう既に30人留年決定!!医学部の授業の難易度と留年・退学事情

もう既に30人留年決定!!医学部の授業の難易度と留年・退学事情

国立大学、私立大学の医学部の留年数や留年の裏事情を踏まえて、医学部の授業の難易度や試験について考えていきます。

当サイトにこられる方は、参考書の解説を求めてこられる方も多いのですが、医学部を志望している方もとても多くこられます。

そこで、今日は入学したら気になるであろう、医学部の進級の大変さについて考えながら、実情をお話したいと思います。

あらかじめ断っておきますと、医学部と一概に言いますが、
医学部には

  • 医学科
  • 看護科
  • 保健科

(栄養学科、薬学科などもある大学もあります。)

と、一般的に分かれています。以下、便宜上、医学科のことを医学部と呼ぶようにします。
ちなみに、医学科とは6年制の学科で医師の国家資格を得るための学科です。
看護科は4年制の学科で、看護師や保健師を養成する学科です。
保健科は放射線技師、臨床検査師、作業・理学療法士を育成する学科です。

医学部の授業

医学部といっても、私立と国公立の医学部ではまた授業の難易度や厳しさも変わってきますし、授業の形態も内容も少しずつ違っています。

なので、一概には言えないのですが、私自身の経験と、友達が私立や他の国立大医学部に言っていて、話を良く聞くのでそれを元に書きます。

なので、自分の医学部とは違うぞとか、それは違うと思う人がいるかも知れませんが、ご了承ください。

1つでも落としたら留年

1つでも落としたら留年

医学部医学科は他の学部と違った特徴を持ちます。

  • 4年制ではなく6年制。院にいくならば+3年で博士課程に進みます。
  • 実習がたくさんあり、5,6年生はほぼ全て実習授業です。
  • 教養後の授業が全て必修で、1つでも落とすと進級できない。

この中でも、医学部の進級を難しくしているのが全ての教科が必修でああるということです。その学年で行われる授業を全て認定されないと、進級できません。

つまり、7科目あるうち1科目でも試験を落とすと、次の1年間はその授業を受けるためだけに学校に通わなければなりません。それが例え2週間の授業でも。

また、実習も必修の課目として扱われており、実習態度が悪いと留年になります。
そんな人いないと思われがちですが、、、多いんです。

試験の難易度

他の記事の中でも少し触れているのでそちらも参考にしてみてください。

大前提として医学部に合格した人なら誰でも試験に合格できます!!!

あの膨大な量をこなしてきた生徒たちばかりですので、いくら試験が難しいとは言っても真剣に取り組めば誰でも試験は合格できます。

難易度自体は、科目によって形態が違うので、パターン別に書いていきます。

出席点なしで試験のみで評価する場合

他の大学では、あまり存在しないようなのですが、私の大学ではこのタイプの授業がかなり存在します。

一昔前の医学部はもっとひどかったらしく、解剖実習さえもほとんど来なくても、合格してしまう有様だったらしいです。

基本的にすべて各教授陣の裁量に任されています。教授がやる気ない人だと出席しようがしまいが気にせず、試験に受かればいいっていう考えになります。

出席点がない場合、基本的に真面目な学生以外はほとんど誰もいません。
ここは他の学部と同じですね。

差をつけるために、授業内で試験に出るところを言っているらしいのですが、医学部の狭いコミュニティーの中では、噂はすぐ広まるのでテスト前になるとみんな知ることになり意味を成しません。

出席点なしの場合、逆に言うと試験で取れなければどんなに泣いても、わめいても、進級できませんので、授業に出席している人からは反感を買うことになります。

出席点+試験での点数で考慮する場合

一番多いパターンです。出席点には、授業の感想を得点化する授業もあり、本当に難しい試験でもこの大幅な加点により同じような点数でも受かったり、受からなかったりします。

それどころか、出席点を加点としないで、出席しなかったりできの悪い感想を書くと、マイナス点とみなす授業がありました。

3年生のときの試験で、点数が良かったにもかかわらず試験を落とす人、点数がその人よりも悪かったにもかかわらず合格する人が現れ、学生のうちで緊張感が走りました。

授業を全て出ていても安心できない場合もあります。
医学部の試験は情報戦です。内容量が異常すぎて、絞らなければ何年かかっても内容が覚えきれないほどの科目もあります。例えば解剖学や組織学はそれにあたります。

これらは、先生に出るところをざっくりですが、聞きに言ったり、過去問などから傾向を予想して対策することになります。

なので、授業を全部出ていても、友達がいなかったり、情報があまり回ってこない人とか、要領が悪い人は全然違うところを勉強し、そのまま落とす人がたくさんいます。

逆もまた成り立ち、授業に一回も行かなくても情報通な人は、一夜漬けでテストに出るところだけ覚え合格したりします。

出席点のみで評価する場合

出席点のみで評価する場合

実験や、病院での実習がコレに当たります。
この場合、実習態度などで評価されることになります。

もちろん、実験の場合は手技や実験内容の理解を測るテストがあったりもするのですが、病院実習では完全に態度のみになります。

もちろん、実習態度なので小学生でも静かにしていれば合格するレベルのものですが、これに引っかかって留年する人が後を絶ちません。

実習中に携帯をいじったり、患者さんに対する態度が悪かったりと、態度そのものよりそれに対する人柄が評価されています。

なので、近年、医学部では面接を厳しくしている傾向にあります。
アスペルガー症候群や、サイコパスであったりと対人関係に問題がある人は医学部に入れないようになって来ました。

そのため、これから医学部受験を控えているという方は、「面接対策も行っている予備校に通う」ことをおすすめします。

そんなところまで対策してくれる塾ってあるの?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、面接が重要視されるようになってからは、色々な予備校で対策がされています。

特に医学部予備校では必ずといっていいほど、講座や対策会がありますし、カリキュラムに組み込まれていることも。

大手予備校でも、そういった取り組みがされているところがあります。

それだけ面接が大切だということですね。

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私立医学部と国立医学部の違い

これは完全に私の友達から聞いた話を元に書いています。

最も大きな違いは医師国家試験の合格率を上げることにあります。

私立医学部は医師国家試験の合格率が高い

私立大学の医学部では、入学金や授業料がひっくり返るほど高いので、その大学の志望者数を上げることが大切です。

そのために、医師国家試験の合格実績を高くする必要があります。

なので、進級を厳しくすることで、レベルの高い学生のみが国家試験に受けることができ、そのため他の国立大学に比べて比較的高い合格率を誇ることになります。

私立医学部と国立医学部の違い
(引用元:amebaニュース)

見事に国立大学がほとんどいませんよね。
つまり、国立大学医学部は何もしなくても、入学してくれるため授業が緩くなりがちです。

出席を強要しないのもそのためなのでしょう。

それに対して、私立医学部では、出席を強要するところが多いようです。

友達から聞いた話では、学生証にICチップが埋め込まれていて、出席と同時に机の上にあるICリーダーで出席を確認するといっていました。

まぁ授業に出ることはいいことですし、私は別にいいことだとは思うのですが、大変だとも思います。

医学生の留年について

次に留年に焦点を当てて医学部の事情を見ていきたいと思います。

留年するかどうかは主に教授に依存する

留年するかどうかは主に教授に依存する

外国に留学してたのですが、こんな感じスーパードクターがいて、掘れちゃいました。照
いや、こんな教授が授業してくれたら毎日朝から最前列で授業受けるんですけどねー笑

さてさて、留年していった人たちの中にもいろんなタイプがいます。
それを見ていきましょう。

教授に嫌われちゃうタイプ

どの大学でもそうだと思うのですが、単位認定の決定権を持っているのはその教科の教授です。

なので、教授に嫌われてしまうと、進級が難しくなる場合があります。

もちろん、そうなるのを防ぐために、教授で組織されている進級を認定する委員会が存在してはいます。

ですが、ボーダー線上にいる場合、教授の意向で落ちたり、受かったりが変わるような成績の人は、完全に教授に影響を受けます。

嫌われる学生とは、授業でうるさくしたり、代返など悪いことをしたりする人や、感想をしっかり書かない人など、基本的に授業をなめている人たちですね。

もちろん、逆も成り立ち、教授に気に入られたり、その教授の研究室でお世話になったりする人は、相当な見えざる力を得ます。

コレを逆手に取り、試験に落としそうな科目の研究室に通うって人もいたりいなかったり・・・・。

教授が忙しいパターン

教授が忙しい場合、完全に分極化します。

  • テストが例年同じ過去問どおりの易しい授業
  • 試験も難しく、追試がほとんど行われない厳しい授業

私のお世話になっている教授の言葉で「研究が上手くいってない教授は、教育熱心になるのだ」というものがあります。

これがかなり笑えるのが、その教授は、昨年度の試験で最も簡単なテスト内容を出し、みんな合格しました。

確かに、その教授は年中出張で忙しくしています。

さて、その先生は忙しいが故に、テストを簡単にして追試をしないようにしました。
その一方で、忙しいから追試を一度しかやらない先生もいます。

どの教科も追試は基本的に一回以上やります。
難しい教科ならその分、追試の回数も増えて合格するチャンスが多くなります。

しかし、その追試の回数も教授にすべて委ねられており、教授によっては一回しか行わない科目もあります。

残念なことに私の仲の良い友達がこの度、留年することになりました。教授が忙しかったため、追試は一回のみでチャンスが少なかったのです。

もちろん、しっかりと勉強していれば大丈夫ですが、なかなか難しいテストで量が膨大なので少しでも違ったところに力を入れてしまうと試験に落ちてしまうのです。

本人のやる気が無くなってしまった人

実は最も留年するパターンはコレです。

医学部という狭き門をくぐりぬけ、燃え尽きちゃった人、医学に興味が無くなっちゃった人、人間関係で心を病んでしまった人などです。

医学部の試験は、本当に大変なときだと、2週間びっちりやり込んで合格するかしないかのものもあります。

また、狭いコミュニティーなので友達が出来ないと情報がもらえずに辛かったり、勉強しづらかったりします。

初めにいた同級生の内30人がもう既に下の学年に組み込まれたり、さらに下の学年に行ったり、やめていったりしました。

もちろん、私達の学年にも上からふってきたので人数はそんなに変わらないんですけどね。

このように書くと、医学部を目指している人で心配になる人がいるかもしれませんが、安心してください。

医学部といっても、騒がしい人、静かな真面目な人、面白い人、面白くない人いっぱいいろんな人がいるので、大丈夫です。

また、他の学部と比べて、実習や授業がグループで行われるものがとても多いので、他の人と接する機会が多く存在します。なので、友達も出来やすい環境だと思います。

留年した人はどうなるの

1,2教科を落として留年した人は、1年間丸ごと暇になります。
下手したら、半年間全く授業がない人もいます。

とりあえず休学する

前期の授業だけを落とした人は後期を、後期の授業だけを落とした人は前期を休学します。

コレによって、授業料が発生しなくなりますので、数十万円お得になります。(っていっても、もともと落とさなければ1円も払わなくていいんですけどね。)

お金を貯めて海外に留学する

結構多いのが、このパターンです。
後期が丸ごと暇になる人が、前期にバイトをしまくりお金を貯めます。

そして、そのお金を使って後期に留学したり、旅行にいったり遊んで有意義に使います。

ただ、ここで気をつけなければいけないのは、遊びすぎてもう1年留年することです。

笑い事に思えるかもしれませんが、結構いるんですよね。お茶目な人が。

1度落としているので、前もって試験の準備をすれば全然大丈夫なはずですけどね。

研究室に入って論文を書く

大学にはエリート留年者という存在がいます。

留年しちゃって暇だから、研究室に入って研究をしたら、かなりいいものが出来上がり、論文を書いてそのまま発表して、学生顕彰を受賞した人がいます。
うーん、優秀なのか優秀じゃないのか。笑

ですが、空いた時間を遊びに使うのではなく、勉強に使うので将来研究職につきたい人は見方によっては、人生に置いてかなり充実した時間を過ごしているのではないでしょうか。

医学部の授業の難易度と留年の事情まとめ

当サイトに『医学部 留年』というワードでこられる方がとても多かったため、また新学期が始まるということで引き締めるためにこんな記事を書かせていただきました。

留年をすることはとてもショックで、残念なことであります。

しかし、それを人生の中でのモラトリアム期間として捉えて、満喫している人が多いような気がします。だからといって、留年することなく、ただでさえ6年と長いのでしっかりと進級して、医師になりたいものです。

では、またこういう記事もたまに書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

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