現役医学部生である管理人が旧帝医学部の教授に面接についての考えを聞きました。
これから大学入試の二次試験が待っている皆さんに、医学部医学科卒の先輩の私からプレゼントです。
名づけて、医学部の面接裏事情から知る最強の面接術!
【面接の内部事情】最近の医学部入試のトレンド。得点率は共通テスト(センター試験)に匹敵
私が医学部を受験した年から、面接や小論が導入され、得点化されました。
他の医学部もどうもその傾向にあるようで、推薦やAO以外の一般入試でも面接がどんどん行われているようです。
しかも、その得点は共通テスト(旧センター試験)に匹敵するほど高得点。
外せばそれは受験失敗を意味します。
そして、普通にやれば大丈夫だと思っていても些細なことが心配な受験生の皆様!
在校生の私が医学部の面接について調べてきました。
本当の目的はサイコパス・アスペルガーを振り落とすこと?!
私が医学部を受験した年、またそれ以降の傾向を見ても、内容は医学関連についてのものもありますが、その人の人格自体を見ている質問ばかりです。
特に私が医学部を受験した年は、医学と全く関係の無い「交通事故の現場とその周囲のリアクションのかわいいイラスト」について、登場人物になりきって感想を書いてみよう!(最低5人)というものでした。
怪しいのは「写真を撮る大学生くらいの女の子」「交通事故にあった車の後続車に乗る怒鳴っているドライバー」
普通なのは「目を背けるご老人」などなど
面接では、自分はどれに近いかなどを聞かれました。
私の推測ですが、この面接において人の心を持っているか。やばい発想をしないかなどが問われていると思います。
医者になるのに、事故にあった人に怒鳴るのはまずいというとても簡単な発想が出来るか出来ないかです。
このサイトを見ている皆さんは、そんなバカな質問を旧帝医学部の面接でやるなんて。と、思うかもしれません。私自身そう思いました。
しかし、面接をしているのは医学部の優秀で著名な教授陣です。
先生たちはとても真剣な眼差しで、どこもふざけることなくこの問題に取り組まれていました。
医学部入学後、一人の教授がおっしゃっていたことですが「医学部に入るには、学力だけでは駄目だ。人間として成熟していないと本当に良いお医者さんにはなれないんだよ」と。
現実問題、私の大学を含め、医学部医学科には多くの問題児がたくさんいます。
もちろん、それは医学部に限ったことではありませんが。
いわゆるコミュ障と言われるコミュニケーション能力があまり高くない人が医学部には多数見受けられます。
面接の質問のトレンドですが、最近の医学ではコメディカルといって、医師や看護師、薬剤師などが互いに足を引っ張り合うことなく、命を助けるという同じ方向を向いてコミュニケーションを密にとっていくということが求められています。
そのリーダーとなる医師がアスペルガーであったりサイコパスであったりしたら大問題です。
もちろん、臨床の現場だけでなく研究に関しても同じことは言えます。
昔と違って今は、少なくともある一定以上の人数で共同研究しています。
ですので、医学部に入り医学を志す人たちに、医学部の教授陣がこのようなことを求めていてもおかしくありません。
教授陣は人柄を見ている
医学部に入学した後、面接担当教官の教授に「君私の面接だったよねー」と声をかけられることがありました。
その時、緊張していたね。と笑っておられました。
先生方は、基本的にはとても気さくです。
質問の受け答えで少しぐらい敬語や仕草に不備があったところで問題にはならないはずです。
大切なポイントは素直な自分を表現し、医学部に入るにふさわしい人柄だと証明する。ことよりも、医学部に入ってはいけないまずい人柄はもってないことを示すようなつもりで行きましょう。
受験生に医師になる本気度を試している
面接試験の中には圧迫面接など人格を否定されてるような辛い大学もありますよね。
圧迫面接では、多分、医師という職業は責任感が重く相当なプレッシャーの中で冷静に対応しないといけない場面が多々あるので、これに耐えれる忍耐があるのか圧迫で見極めていると思います。
そうでも思わないとやってられないですよね、圧迫面接なんて。
今は全ての大学の医学部で面接試験が実施されています。
これも、ただの腕試し感覚で医学部を目指してくる受験生を質問をとおして排除したいのだと思います。
「医師になる覚悟が本気であるのか」は筆記試験では分からないので本気度を面接で確認しているのです。
東大なども面接導入実施の理由として、本当に医師になる自覚が欠如している学生が目立つと語っていたので、他の医学部も同じような考えで導入している大学は少なくはないと思います。
特定の大学や入試制度では面接も重視
国公立大学・私立大学を問わず、ほとんどの医学部医学科の面接というのはよほど人格的な問題がなければ面接落ちになることはありません。
自己紹介に関する質問に始まり、医師志望理由やその大学の志望理由、長所・短所や併願校の有無などの面接では基本的な質問や、人格に関する質問がメインであり、普段通りの自分を見せれば十分なことが多いです。
また、2018年に東京医科大学や順天堂大学で面接において女子と多浪生を差別した不正入試を行っていたことが発覚しましたが、現在はそれらの理由で不合格にはならないと思います。
しかし、特殊な大学の医学部を受験する場合は面接で医師志望理由や大学の志望理由をしっかり見られることもあるので注意してください。
目的別医科大学(校)の面接
例えば、防衛医科大学校はその他の国公立・私立の大学の医学部とは異なり、医師である幹部自衛官を養成することを目的としており、学費は無料です。
卒業後は9年間、自衛隊中央病院や部隊で医官として勤務する必要があり、途中でやめる場合には卒業までの経費を国庫に返還する義務を負います。
したがって、その他の医学部とは違うことを理解しているかについての質問が面接ではよくされるため、比較的厳しく面接がみられている印象です。
また、医師志望理由や防衛医科大学校の志望理由についての質問も、「研究がしたいから」や「無料で通えるから」といった答えをすると、本気で幹部自衛官になる意識がないとみなされれば厳しい評価を付けられることもあるでしょう。
防衛医科大学校以外にも、へき地医療に従事する医師を養成する理由で設立された自治医科大学医学部と企業の産業医を養成する理由で設立された産業医科大学医学部では、大学卒業後に指定の医療機関で9~11年ほど勤務をする必要があり、これを破ると医学部卒業までにかかった経費の返還を求められます。
したがってこれら三つの大学(校)の医学部を受験する場合は、大学卒業後に本当に従事するつもりがあるのかといった本気度が面接では試されています。
質問を通じて少しでも本気度が足りないとみなされたら、減点対象になりかねないので注意しましょう。
面接対策としては、どの質問に対しても、この大学はなぜ設立されたのか、についての理由を念頭に置きながら質問に答えるとよいでしょう。
地域枠の面接
皆さんはご存じだと思いますが、医学部医学科を設けている大学の多くが「地域枠」を大学入試の入学枠として取り入れています。
日本では複数の地域で医師が不足していることを理由に、厚生労働省が各医学部に地域枠の設置を要請しました。
地域枠では、原則として医学部卒業後9~12年間、医師不足が深刻な地域やへき地での勤務を義務づけられていることが特徴で、大学在学中の6年間にわたって奨学金がもらえます。
地域枠自体は医師偏在を解消するためには素晴らしい制度だと思いますが、実際のところは大学卒業後の進路や診療科が確定してしまうことが理由で、大学に入学してから自分が専攻したい科ができても専攻できないなんてパターンもあります。
そして、近年問題になってきているのが「地域枠の離脱」です。
地域枠では大学在学中にもらった奨学金に利子をつけて返還すれば、ペナルティなしで離脱が可能となっています。
しかし、この抜け道を使って、倍率の低い地域枠で医学部に入学して、お金を払って好きなキャリア選択をする医学部生が複数人みられたことが理由で、「地域枠」としての機能が十分に果たせなくなってしまいました。
年々そういった離脱に対して締め付けが厳しくなってきており、マッチング参加不可などのペナルティも設定されるようですが、大学側はできれば入試の段階で離脱しそうな学生を排除したいと考えています。
したがって地域枠の面接対策では、将来のキャリアに対する質問や医師志望理由、地域枠がなぜ設立されたかの理由に関する質問がされると予想されるので、地域医療に従事したいことを念頭に質問に答えましょ
う。
成績開示を同級生みんなでやってみた
大学入試の成績開示というものが数百円でできるので仲の良い同級生みんなで成績開示をしました。
私の大学では、面接の得点も開示できるのであわせてしました。
衝撃の結末!みんな面接満点の真相
1ヶ月ほどして届いた成績開示に私たちは驚愕しました。
あんなにあれこれ考えていた面接は、みんな揃って満点だったのです。
もちろん満点はセンター試験に匹敵する点数であり、細かく差をつけてもその人の一生を左右することが出来得るものでしょう。
それが満点ということは、入試のときから噂されていた落とす人を落とすための得点化だったのかもしれません。
上記したアスペルガー等に引っかかった人は0点だとすれば、合格は厳しくなります。
そのような人を選別したのでしょうか。
面接官に当たり外れはない?!
入試のとき、二次面接というものがありました。
こここでは主に多浪生を中心に面接のあともう一度詳しく質問して面接するものでした。
入学後、みんなの話し合いで決まった結論は試験官に偏りがあるのと、多浪生はよばれがちという理由でした。
医学部入学後、どの試験官が厳しい人で、どの人が優しい人かが分かってくるとやはり、二次面接にまわされた人の多くがその厳しく質問する人が一次面接に絡んでいたようです。
しかし、合格者数からして厳しいか厳しくないかが合否を左右するということはないはずです。
医学部に合格するために必要な対策をアドバイス
上記で、私の体験談から医学部の面接についてこのような傾向があるということを書きました。
しかしこれでは受験生の人が対策しようと思っても具体的でなく、心配になる人も多いと思います。
そこで、私の経験と医学部の同級生たちとの話し合い、さらに私の予備校時代の生徒の受験成果と人柄から面接対策について考えたいと思います。
医学情報についてアンテナを張ろう!
私は、面接では小学生のころ読んだ京都大学のiPS細胞で医学に興味を持ったこと。だからiPS細胞について興味があること、研究してみたいということを話しました。
その後、月日は流れ京都大学の山中教授がノーベル賞を受賞しましたね。
私としてとても感慨深いものがありました。山中カクテルってかっこいい言葉ですよね。
もちろん、勉強の時間を割いてまで医学の知識を吸収する必要は全くありません。
しかし、医学部を目指している以上最近ホットな話題(今でしたらSTAP細胞)を普通の人くらい、もしくは少し踏み込んだ内容まで知っていると面接のときにボロが出ないと思います。(STAP細胞の簡単なメカニズムくらい)
あとは、研究テーマ以外にも医療事故などの医療界の問題点(妊婦のたらいまわし)などなどこの辺はニュースなどを参考にしっかり情報を頭に入れて自分なりの考えを持っておきましょう。
面接・小論文に自信がない方は医学部予備校に通うのもアリ
ただ、いくら人柄が見られているといっても、何の準備もなく面接本番を迎えるのは不安ですよね?
医学部受験を目指している方は、もう既に予備校に通っている人も多いとは思いますが、これから通うもしくは塾を変えたいと考えている人には、医学部專門の予備校をおすすめします。
理由としては医学部予備校は、当然医系の受験に特化しているため多くの塾で面接・小論文試験対策を実施しており、模擬面接などをしてくれます。
長年の経験を活かし、各医学部の傾向に沿った対策をしていけるのが專門予備校の魅力の1つ。
当サイトでは人気の医学部予備校をランキング形式でご紹介しているので、参考にしてもらえると幸いです。
自分はアスペルガーだと思ったら病院へ行きましょう
アスペルガー症候群の人は医者にはなってはいけないとは私は思いません。
しかし、人に理解してもらいづらいことは確かだと思いますし、うっかりが多いのも事実です。
病院にいって診断を受けたほうがいいでしょう。
もし認定してもらえれば、センター試験等で多少アドバンテージを得ることが出来ます。
ただし、大学によっては上記したとおり面接が行われているので診断書を提出するのが良いか悪いかは別途考えましょう。
ただし、集中力がアスペルガーの子は切れやすいのは確かですし、それに効く漢方や薬もあるでしょう。
また友達や親などの他者とのコミュニケーション方法も病院で詳しく指導があると思いますので、少しでも怪しいなと思ったら心配することなく是非いかれたほうが良いと思います。
嘘は失敗しかない!質問の回答は正直に
医学部入試でよく質問される内容はネットで探せばたくさん見つかるでしょう。それでも、ちゃんと面接対策してたのに、本番で想定外の質問がされることってよくあります。
このとき、質問に対してその場の嘘で乗り切ろうとすると必ず墓穴を掘ることになり大幅なマイナス評価になってしまいがち。
知らない質問がされた場合は正直に分からないことを伝えましょう。
嘘をついて評価を下げるよりましです。
髪型や服装について
面接は第一印象がやはり大事。
髪型や服装は誰でも気を付ければできることなので、ここでマイナス評価の理由になってしまうのは勿体無さすぎです。
髪型は清潔感を意識し、前髪は目にかからないよう注意しましょう。
服装は、高校生は制服、浪人生はスーツが必須です。
小論文対策について
医学部によっては行われているようです。
これに関しては自身が無い人は、対策の参考書がありますのでそれを活用しましょう。
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医系小論文 最頻出論点20[3訂版] (赤本メディカルシリーズ) (2021/3/22 15:58時点) |
これは小論文を能力自体を鍛える価値もありますが、医学についての知識を得たり自分で考えたりすることで、想定外の質問でも面接の際ボロがでたり言葉に詰まったりしなくなるようにするトレーニングだと思ってやりましょう。
【ここだけは見て!】面接はこれで乗り切れ!現役医学部生が考える、教授に喜ばれる医学生の人柄
難しいことをグダグダいってますが、これは企業の採用面接ではありません。
医学を学びたい学生を見る大学入試なのです。
そんな学生を言葉足らずだからといって面接でどんどん減点していくようなことは無いと思います。
まずは笑顔と、自分は平均的価値観を持った正義感あふれる人間であり、一番尊ぶことは他者との共存と調和、協力してコミュニケーションをとる医療が理想であるとし、バイトは嫌がる医学部教授が少なからずいるので、医学を学ぶためにバイトよりも時間を惜しまず勉強に励みます。
とそういいましょう。部活動は勉強の邪魔にならない範囲で、友達と協力して勉強していきたいと思います。
など、他者との協力、コミュニケーションが得意で積極的な学生という印象を与えるといいと思います。研究にも興味があり、数年研究したいというワードは臨床ばかりに流入し、研究者不足の大学にとって願ったりな素敵な言葉です。
以上、グダグダ書きました。
面接って難しいですよね。結局なにが正解かなんて、面接官によって違うのですから。
是非、無事に面接を乗り切り、学科のほうで高得点をたたき出してください!
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