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良問の風の効率的な勉強法

良問の風の効率的な勉強法

大学受験対策の物理の参考書、浜島 清利先生の良問の風の効果的な勉強方法ややる参考書の流れを徹底解説してます。

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良問の風物理頻出・標準入試問題集 (河合塾シリーズ)

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ここでは、物理のエッセンス、名問の森の著者である河合塾の浜島先生の『良問の風』の効果的な使い方を徹底解説していきます。

実は私は、良問の風を受験時代にやってはいないんですよね。

ただ、良問の風がいいのか、それとも物理の重要問題集がいいのか。という質問があるかと思います。

また、物理のエッセンスや名問の森は多くの受験生にも知られており、かなりこれら2冊の参考書の使用者は多いのですが、どうも良問の風を選ぶ人はそこまで多くないんですよね。

そのあたりを含めて、高校何年生のどの時期に、どんなレベルの生徒が、どのように使えばいいのかを念頭に置いて書いていきます。

良問の風について

良問の風は、河合出版から出されている大学受験用の物理の参考書です。著者は、同じ河合塾の浜島 清利先生です。

あんまり、使用者が多くないんですけど、とてもシンプルでまとまっていて良い参考書です。

良問の風の難易度と対象者について

浜島 清利先生が河合塾から出している物理の参考書は3冊あります。 難易度が簡単な順から

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物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

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名問の森物理 力学・熱・波動1 (河合塾シリーズ)

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という流れになっています。
なので、作者の気持ちとしてはこの順番にやっていけば成績が最も上がる!と、考えているはずですよね。

ただ、名問の森か、エッセンスかどこかに書いてあったのですが、もともと、浜島先生はエッセンスと名問の森だけを作ったようです。

その後、エッセンスから名問の森へはあまりにも難しすぎるということで、エッセンスと名問の森の橋渡し的な存在として良問の風を作ったのです。

私が良問の風をやらなかった理由は正にそこで、エッセンスと名問の森の橋渡しの端の部分でかなりの重複があるように感じました。

つまり、基本的から発展的な内容のどっちつかずな問題集のように感じました。

ただ良問の風を極めることで、いわゆる難問と呼ばれる物理の問題以外はほぼ全て解ける状態になるはずです。

また本書の良い点は公式の導出が問題として、問われているので、基本的な土台を持っているかを確かめられます。

最終的な到達点はそこまで高くないですが、1冊終えたら確実に物理に対する認識が変わり、見える景色が変わる1冊でしょう。

物理のエッセンス、名問の森がともに『力学・波動』と『熱・電磁気・原子』と2冊買わないといけないのに対して、良問の風は1冊で全ての内容を網羅しています。

つまり裏を返せば、内容はそこまで多くないので、さくっと終わる1冊になります。

エッセンス⇒良問の風⇒名問の森と進めたい人

浜島先生の解説はとても分かりやすく、私自身、エッセンスがなければ現役で医学部に合格できるほど物理の力は伸びなかったと思います。

また、私の物理の解法パターンは、エッセンス流なのでそういう意味では、浜島先生のやり方はとてもオススメしたいです。

私と同じように、エッセンスがとても分かりやすかった人で、同じような柔らかい解説で丁寧にドンドン進めたい人、同じ解法パターンを極めたい人はエッセンス⇒良問の風⇒名問の森と進めるのが最も効率的かもしれませんね。

挫折もしないで済むかと思います。

実際に、勉強法を尋ねてくる人は大体、『このルートでやろうとしているがどうでしょうか?』とたずねてきます。

確かに、エッセンスから名問の森では挫折者が多数出そうなので、良問の風を挟むことは賛成です。なので、このルートでやりたい人はそのまま心配することなく進めるといいでしょう。

良問の風は物理のエッセンスと対応しているため、心配な人でも、ちゃんとエッセンスに戻りながら勉強できるため安心して使えるはずです。
逆に、エッセンスを通さないで、セミナー物理から直接やる人は注意が必要です。

物理がそこまで難しくない大学志望者

筆者の浜島先生もおっしゃっていたのですが、名問の森は難関大学志望者が合格点を取るための参考書です。

なので、物理がそこまで難しくない大学を志望している場合、オーバーワークになります。

そのような人は、良問の風までをやり込み、赤本に移るのが最もいいと思います。ただし、良問の風は分野に対して問題数がそこまで多くないので、網羅性があまりよろしくないです。ただ、難易度的には問題ないので、心配な人のみ同じくらいのレベルの参考書+アルファに進みましょう。

とは言っても、何をすればいいのか分からない人が多いでしょう。
私のオススメは、物理の重要問題集です。
問題のレベルは若干上がりますが、的確な力がつくはずです。

良問の風の詳しい内容

最近、浜島先生の著作、エッセンス、良問の風、名問の森の3冊がそろって改訂しましたね。新課程に対応して、ということなんでしょうが。

河合出版の公式ホームページにサンプル画像があります。引用させてもらいます。

サンプル画像

内容は大きく分けて2つです。
頻出問題、オーソドックスな問題など148題からなる標準問題、そして、論述問題です。

頻出・標準問題

問題数は全部で148題です。ただ、運動・熱・原子・波動が1冊になっているのでそこまで量は多くは感じないはずです。

問題の多くは実際に大学入試で出題された問題で、右下に出題された大学名が記載されています。

出題大学を見ても、そこまで難しい大学から引用した訳ではないんだなーって思います。ただ、良問の風と謳っているだけのことはあり、問題は全て大切な良問揃いです。

他の参考書では見られないような、本当に理解しているのかを問う問題、公式の導出など、もあり、丁寧な問題がそろっています。

解答が別冊になっているのもいいですね。解説はとても丁寧で充実していると思いました。別解もあり、いろんな解き方を網羅することで、物理を多面的に考えられるようになります。

論述問題

良問の風には他の参考書にはない論述問題というものがついています。以下、運動分野の論述問題を公式HPから引用させてもらいます。

論述問題

これがかなりいいなと、個人的には思います。

普通の受験生は、あまりにも典型的な、同じような問題を解く事に慣れすぎていて、物理の本質やどうしてそうなるのかの現象を言葉で説明できない人が多いでしょう。

しかし、それでは発展的な内容や見たこともない問題を考える上では不十分なのです。
その点本質的に、問題を考えなければならない論述問題は最適と言えます。

もちろん、大学入試ではこのような聞かれかたはまずされないでしょう。
ただとても興味深い内容ですのでしっかり押えておきましょう。

特にD,Eなんかは答えるのが結構難しいんじゃないでしょうか?
解答はあえて書きませんので、是非本書を読んでみてください。

浜島先生のエッセンスや良問の風、名問の森のこうした丁寧な部分が人気の秘訣であり、生徒から信用されている部分なんでしょうね。

良問の風の最も効率的な勉強法を大公開

どのような人が使えばいいのか具体的に書いてきました。
それでは、どのように使っていけばいいのかを考えていきます。

基礎を身に付けてからやろう

物理の勉強初めてすぐ、この参考書を使うのは間違えなので、まずはエッセンスやセミナー物理から始めましょう。

また、良問の風はエッセンスと対応しているため、エッセンスから良問の風につなげている人は、分からなくなったら戻ってエッセンスを読んで、公式が何を意味しているか、どうしてそういう定義になるのかを何度も読んで復習するようにしよう。

分野ごとに復習しよう

148題+論述問題です。なので、一日10題やれば、2週間ちょっとで終わりますね。5題ずつでも1ヶ月ほどあれば終わります。

分野ごとにやっていき、1分野終わったら、次の分野にいかないで一度間違った問題をやり直すほうがいいでしょう。
こうすることで、定着率が上がります。

また、論述問題はその分野に合わせてやるようにしましょう。

論述問題は上でも書いたのですが、物理の現象の本質を問う問題が多くそろっていて、慣れてない人は答えられないと思います。

ただ、解けなくても何かしら書く癖をつけましょう。

参考書を何周しても成績が上がらない人の特徴として、分からない問題をすぐ諦め、答えを適当に見て、すぐ次の問題に行くという特徴があります。

これでは絶対に成績が上がりません。
良問の風まで来てるのでしたら、ある程度の問題は解けるようになっているはずです。

特に論述問題は必ず、何かしら書くようにしましょう。頭を絞って、言葉に表す練習をしましょう。

物理の重要問題集と良問の風との比較

さて多くの人に質問されているのでここではどっちを選べばいいのかを書いていきます。

問題数はほぼ互角

物理の重要問題集も良問の風も共に問題数は150題前後になります。

解答の質は圧倒的に良問の風

物理の本質を理解できるのは、恐らく良問の風でしょう。

良問の風特有の論述問題を見ても、しっかりと物理の現象を理解できているかを問う問題がちゃんと用意されています。

また、エッセンスから進んできているのなら、解法パターンも良問の風では同じやり方を踏襲しているため、分かりやすいのはこっちでしょう。

難関大志望者は物理の重要問題集、それ以外は良問の風

良問の風は確かにかなりの名著で誰にでもオススメできる1冊です。特にエッセンスをやった人が進むためにかなり良い1冊です。

ただ、それでも当サイトでは重要問題集をオススメします。

重要問題集では問題が無機質で、簡単に言えば綺麗ではない問題も多いです。それに対して、良問の風ではしっかり選定が行われているためどれも綺麗で典型的な解き易い問題で、理解しやすい素直な問題です。

しかし、実際の大学入試で出題されるのはどっちでしょうか。
綺麗な典型問題、どの参考書でも見たことがあるような問題を難関大学の入試で見ることはないでしょう。

問題の意図も理解しづらいわけわかんない問題も多く出題されます。
そのような問題に対処するには、重要問題集のような問題集が私はいいと思います。

実際、入試では複雑なシチュエーションの問題が多く問われました。
綺麗な典型問題はほとんど存在しないのです。
なので、私は重要問題集をオススメします。

ただ、難関大学ではない人はそこまで複雑な設定では出てこないでしょう。なので、素直に良問の風をやることをオススメします。

また、志望校の傾向やクセなどを把握するために医学部予備校が開講する大学別対策講座を受講するのも良いかもしれません。

自分で情報収集したり分析したりするよりも的確なうえ、的中問題がでる可能性もあるため受ておいて損はないです。

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【要点まとめ】良問の風についての知識

  • 物理のエッセンス⇒良問の風⇒名問の森と綺麗に繋がる
  • 物理の本質を解く問題が多い名著で、解説が丁寧
  • 1冊で全ての範囲を網羅
  • 論述問題が秀逸、これをやるためだけに買う価値あり
  • 全ての問題を完璧に解けるようにすればほぼ全ての大学の物理を網羅
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