進学校をはじめ多くの高校で教材として採用されている数研出版の受験化学の最良書!!化学I・II重要問題集の最も効果的な勉強方法を徹底解説。
引用:Amazon
数研出版から出されている、化学重要問題集のおすすめの勉強法を徹底解説していきたいと思います。
この参考書は私が化学の勉強において、一番長い時間を費やして使った参考書であり、最も化学の点数を上げてくれた参考書です。
ちなみに、多くの高校ではこの参考書が教材として配られ、私の高校もですが、これを使って受験勉強を授業で行っているところが多いようです。
しかし、問題数が多く、また簡単な典型問題から、思考力を要する応用問題とさまざまな範囲を網羅しています。
また一年に一回改訂されていてますが、全ての問題が改訂されているのではなく、数問の入れ替えという風になっています。
こちらも参考にしてくださいね。
化学重要問題集について
重要問題集の良い点は、その網羅性の高さにあります。
セミナー化学というある程度簡単な参考書の次にやるものとして、とても質が良く、この参考書を極めれば、もう受験で戦える知識と思考力はつくでしょう。
もちろん、問題数が多めなので多くの時間を割いて、この問題集に取り組まなければなりませんが、他の参考書に浮気することなく3周もしっかりやりこめば、化学は必ず得意科目になるでしょう。
センター試験でも、細かい知識を除けば、満点取れる力はすぐつくと思います。
化学の重要問題集はこんな人におすすめ
言ってしまえば、国立大学を目指すようなレベルな人はみんなこの参考書を使って化学の勉強をすればいいと思います。
しかし、このレベルの参考書は割りと世の中にはあるので、特にどんな人におすすめするか、化学が今どのようなレベルの人に使って欲しいかを紹介します。
セミナー化学レベルの参考書を一通りやった人
さすがに学校の授業でやって、すぐこの参考書から取り組もうとするのはおすすめしません。
確かに簡単な問題から載っていますが、それでも、しっかり受験問題として成り立つようになっています。
そんなに大学入試は甘くないです!
なので、もっと簡単なセミナー化学とか、実況中継シリーズなどで一通り問題の解き方を見た人が使うべきでしょう。
高校三年生のとき、勉強を全然してなかった友達がいきなりこの参考書から始めていました。
難しい難しい言っていましたが、しっかりと時間をかけてこの問題集を極めていました。ですが、彼は、セミナー化学と併用していました。
確かに、この参考書を仕上げれば受験化学の土台はしっかりつきますので、何が何でも終わらせようとしたことは正しいのですが、根性がないと途中で必ず挫折してしまうと思います。
定期考査は点取れるのに模試の化学の点数が伸び悩んでいる人
そんな人は是非、化学I・II重要問題集を使いましょう。
定期考査は取れるのに、模試の点数が低いのには理由があります。
- 受験問題に慣れていない
- 初見の問題に対応する力がない
- 公式をどのように用いるのか分からなく、定着力が浅い
受験問題はやはり易しくないです。しっかりと勉強して、どのような現象にどの公式が、なぜ用いられているのかをしっかり理解しなければ問題を解くことは出来ません。
初見の問題もそうです。数をこなすことで、一体その問題はどのようにとき進めていけば答えが出るのかが分かるようになるでしょう。
そのためには、化学I・II重要問題集で典型的な問題の解法パターンや、その現象をどのように捉えていけばいいのかを学ぶ必要があります。
私は化学は高校二年生になってから初めて学びました。そしてセミナー化学をずっとやっていて、定期考査もここから出ました。
しかし、模試の点数は伸び悩みました。正に今挙げた理由が当てはまっていたのですが、そのときはなぜ模試になると解けなかったのかが不思議でした。
その後、秋くらいから配布された化学重要問題集をやり始めました。
学校の先生は、この重要問題集を何回も繰り返すだけで大学入試は大丈夫だといっていましたが、半分はその通りだと思います。
実際に模試の点数も上がっていきました。
しかし、あくまでもこの問題集は満点を狙っていくためのステップでしかありません。もっともっと、思考力を要する問題を解くためにも、受験化学に必要な基本的な知識を全てここで学びましょう。
化学I・II重要問題集の詳しい内容
化学I・II重要問題集は主に
- 公式などの要点まとめ
- A,B問題の問題集パート
の2つの要素で構成されています。
A問題とは
A問題は基本的な典型問題であり、絶対にやらなければいけない重要問題意と位置づけられています。
この参考書にも書かれていますし、いろんな解説サイトや受験指南書で、まずはこのA問題だけをどんどん解いていこうと書いてあります。
しかし、A問題だけで大学受験を受かることなど出来ません。
それほど、受験は易しくないです。
特に改訂版によっては、B問題までしっかりやらないと全ての範囲を網羅できないものもあります。
A問題を先にすべてやってもいいですが、B問題までやらないと成績は上がってこないと考えてください。
B問題とは
B問題とは言ってしまえば、発展問題のことです。
A問題と範囲は被っていますが、内容は難しくなっています。
ですが、受験のスタンダードはB問題だと思います。
最終的にはB問題やや難しいくらいの問題を初見で完璧に解けるようにならなければ合格点は取れないと思います。
難しい人は先にA問題を全てやってその分野に慣れてから、B問題をやるといいでしょう。ただし、問題数がとても多いのでB問題は結構時間がかかると思います。
ここが踏ん張りどころなので頑張りましょう。
化学I・II重要問題集の悪い点、改善すべき点
解説は基本的には丁寧です。
しかし、難しい問題や、みんなが当たり前だと思っていても、自分ではどうしても分からない箇所があったりします。
私は受験最後まで、ヘンリーの法則の明治大学で出た問題が理解できませんでした。先生に聞いても、友達に聞いても、自分で解ける気がしませんでした。もう嫌過ぎて何年も経つのにまだ覚えています笑
分かりづらいところをもう少し詳しく丁寧に解説して欲しいなって思いました。
あとは、無機は基本的に評判はいいのですが、もう少し踏み込んでここの物質について詳しくやったほうがいいと思いました。
センター試験では、本当にそこ聞くのっていう性質が聞かれたりしますので。まぁ全てを問題の中だけで解決するのはむずかしいんですけどね。
【成績が必ず激変する】化学I・II重要問題集の正しい勉強法
この化学I・II重要問題集は恐らく、受験化学の勉強の大半を割いて勉強していく参考書になると思います。
ですので、しっかりと自分に適切な負荷をかけてやらなければ、何周もしても身につかないなんてことになりかねません。
ここで紹介する方法は私が実際に行ってきた勉強法であり、予備校で何十人もの生徒に指導してきた方法です。是非、実践しましょう。
1周目はすぐ答えを見ていい
何分か考えてから答えを見よう!と、学校ではそのように指導されているかもしれません。
しかし、私の経験上、化学I・II重要問題集はいわゆる解法パターンの暗記に位置する参考書です。
時間の無駄ですので、まずはどんどん解法を覚えることを念頭に置いてやりましょう。
他の参考書の解説でも言いましたが、解法を覚えるやり方は次の方法で行います。
①答えを見てまず理解する
②完全に理解したら、模範解答を見ずに答えを再現する
解答をしっかり理解しなければ何年かかってもそれを再現することなど出来ません。
まずはあやふやな理解ではなく、次に自分で解く時、何も見ることなく再現できるようにすることを合格ラインとしましょう。
しかし、今は再現できていてもどうせすぐ忘れます。
最も効果的な復習を行う
勉強の7割は復習の積み重ねです。
一度で覚えることが出来たら3ヶ月で東大でも京大でも、医学部でも好きなところに合格できるようになるでしょう。
しかし、人間は理解し、完全に記憶し、新しく自分で考えを生み出すためにはとても時間がかかります。
辛抱強く復習しなければいけません。
まずは、1周目でも間違えた問題には必ずチェックをつけ、日付を書くようにします。
そして、その日付から1週間以内に2周目を行うようにしてください。
自分に甘くすることなく、厳格にチェックしましょう。
完全に解答を再現できていなければ、もう一度やり直しです。
一見これは時間をかけすぎて、要領が悪いかもしれません。
しかし、あやふやな理解度で模試に同じ問題が出てきたときに、必ず後悔するでしょう。私はこのような経験が山のようにあります。
どんなに辛くても、ないがしろにすることなく、完全に理解することに努め、参考書を終わらせることではなく、問題を覚えることを重要視しましょう。
常に自分は模試に同じ問題が出たとき誰の力も借りることなく満点の答案を書けることができるかを自問していきましょう。
完全な解答を2回は書こう
例えば、1週間以内に復習するため、1ヶ月は大丈夫だと思いますが、2ヵ月後全く忘れていないかといわれれば不安ですよね。
そのため、3ヶ月ほどたった問題をもう一度見直していきましょう。
この際、頭のなかで完全な解答のストーリーを作ることが出来たら、解答をみて、答え合わせをします。
また、作ることが出来なかったらもう一度解き直します。
答えを全然違うのならば、解答を理解し、暗記します。
その後、1週間以内にまた復習しましょう。
時間がかかりすぎると思うかもしれませんが、これが最も要領のいい方法だと思います。なるべくこの時に覚えている問題が多くなるように、一回で覚えることが出来るように、問題を完全に理解して進めるようにしましょう。
さらなる一歩は予備校や家庭教師で!
化学重要問題集について解説してきましたが、前述した通り全国の多くの学生が使っている参考書です。
そのため国立大やセンターレベルであれば化学重要問題集で良いのですが、難関私立や医学部受験となるとさらに上のレベル勉強や対策が必要になります。
なので私個人としては、やはり予備校や家庭教師を付け、きちんと対策を練っていくことをおすすめします。
化学に苦手意識がある人は特に。
難関大や医学部は、1つのミスが命取りとなりかねませんし、周りの受験生みなが高得点を取ってくる科目です。
そのためきちんと講師の方々に苦手傾向を分析してもらい、徹底的に苦手克服しておきましょう。
まだ予備校に通っていないという人、難関大・医学部受験を志望している方は、ぜひ当サイトの医学部予備校ランキングなどで、ご自身に合った予備校を比較してみて下さいね。
【要点まとめ】化学I・II重要問題集の本当に正しい使い方
- あらかじめセミナー化学レベルの参考書をやる
- 解法暗記と割り切ってすぐ答えを見る
- 何周もして全ての問題を完璧に再現できるまでやる
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