過去に受けた進研模試、全統模試、駿台ハイレベルをやったままに放置している方に、最も効率的にやり直す方法を無料で公開。
受験勉強とは、過去の自分の積み重ねからできているはずです。受験勉強に置いて、無から有を生み出す必要はありません。
数学は暗記だ!に代表されるように、一見、何もない0の状態から生み出しているように見えて、本当は過去の知識の積み重ねが必要なのだということ。
このことに気づくことができるかどうか、これが受験に合格するかどうかの分かれ道の一番始めの分岐点でしょう。
他の人よりも、優位に受験勉強をしたいということは、他の人がしていないような効果的な勉強をどれだけ行えるかに集約されます。
そして、何もその勉強は突拍子の無いものではなく、普通のことなのです。ただ具体的な方法が無いので見逃されているだけなのです。
さて、最近私が生徒を指導しながら特に有用だなと感じたのが、タイトルの通りですが、『過去に受けた模試を効率良く解き直すこと』であります。
当サイトを普段から御覧の皆さんの中に、まさか『模試はあくまで模試だから、1度解くだけで十分だし、帰ってきたら捨てよう』なんて考えている人、実際に捨てちゃった、、、なんていう人はいないですよね?よね?笑
捨ててしまった人は今からでも遅くありません。ゴミステーションに運ばれる前に確実に、回収してください。
今日はこれから、以下のことについてお話していきたいと思います。
進研模試、全統模試、駿台ハイレベル模試等の解き直しの効果
- 自分がやってきた道を振り返ることで自信を得ることができる。
- 良質なエッセンスが詰め込まれた問題を深く、高い視点から再検討できる。
- 余裕を持つことの大切さを再確認できる。
- どの分野の知識に抜けがあるのかを確認することができる。
また、模試の効果について説明した後は具体的な利用方法にまで踏み込んで解説していきたいと思います。
『模試は良質なスルメである』、と過去記事に書いたような思いつきなような言葉を今日は繰り返し述べていきたいとおもいます。
もう一度、『模試は良質はスルメである』byカイワレ大根
どういうことなのか、これから説明していきたいと思います。では、お久しぶりですがお付き合いください。
進研、全統、駿台ハイレベル、代ゼミなどの模試は良質なスルメ
全国の高校生の皆さんは、意外と同じような模試をどこでも受けています。
有名な模試は以下のようなものがあります。
- Benesseの進研模試
- 河合塾による全統模試
- 駿台による駿台ハイレベル模試
- 代ゼミによる代ゼミ模試
- 東進ゼミナールによる東進ゼミ
一部の超進学校であったり、あまり大学受験を意識していない高校では一般的ではないかも知れませんが、大部分の高校生は進研模試と全統模試は早い段階から馴染みがあると思います。
また、これから夏休みなどの長期休暇で多くの模試や学校の実力テスト、定期考査があると思います。
これらは全て『問題用紙、自分が書いた解答、模範解答』をセットでファイルに閉じていつでも開けるようにしておきましょう。
過去模試を解き直すことの意味
スランプからの脱出。自信をつかみ取れ
実は過去の模試を解くことは、『スランプから抜け出すためにとても有用』なのです。そもそもスランプの原因はなんでしょうか。
- 勉強しても成績が伸び悩みやる気が出てこない。
- そもそも勉強のやる気がでない。
- なかなか新しい勉強に集中して取り組めない。
挙げればきりが無いでしょう。しかし、ここはあえて時間を取って過去の模試をもう一度、解き直すことをおすすめします。
例えば、1年前の40点の模試があったとします。つまり、60点分、正解を導き出せずに終わってしまった問題が存在するのです。
これは、1年前時点においては、確かに解けなかったかもしれませんが、今解いてみると『意外と簡単に解けている』自分がいるでしょう。
また、最後まで答えは出ないかもしれませんが、『解答をしっかり読んで理解することができる』自分を発見できるかもしれません。
模試の解き直しは、試験を受けたその日だったりテストが帰ってきた日にしっかりと何がダメだったのかを復習しなおした人に『とてつもない効果を発揮します。』ですので、今回は解き直しについての内容ですが、理想は、テストを受けたその日、そして帰ってきたその日にどこをどうして間違えたのか、そして模範解答を何も見ないで書ける状態まで持っていくことです。
こうしておけば、ある程度時間がたってスランプに陥ったときに、改めて過去模試を振り返ることで自信に変わるし、確実に自分の力に変わるでしょう。
受験に必要なエッセンスが詰まった良問を高い視点から見れる
進研模試や全統模試は、そこまで難しい模試というわけではありませんが、とても『大切なエッセンスが凝縮されています。』なので、その1問を解くことでしっかりと自分の中にその力を養うことができるのです。
しかし、多くの人がその凝縮されたエッセンスを感じる前に、『解き方が分からない』とか『これは悪問だから解けなくて良い』『難しすぎるから』などと様々な理由で解けない状態のままに放置してあることがしばしばです。しかしそれはしょうがない側面もあります。
それは、習いたてでまだまだおぼつかない公式や解法、または文法や構文事項なのかもしれませんが、基礎がしっかりついてない状態ではどうあがいても応用問題には挑みづらいに違いありません。
なので、答えを読んでも『ふーん』で終わっている人が大半ではないでしょうか。あまりにもったいないです。
なので、半年から1年たって今、その素晴らしいエッセンスが凝縮された問題を解き直すことはとても意味があります。
例えば数学では、その分野の知識が更に増し加わり、更に他の分野との兼ね合いから理解が深まることで一年前よりも高い視点から問題を捉えることができるはずです。
高い視点なんて難しいことを言っていますが、実は誰もが経験しているような簡単なことです。単純な例を挙げます。例えば、中学数学での確率の問題を思い出してください。
恐らく、中学レベルではあやふやなことを言って樹形図を書かされていたと思います。笑
しかし、今となっては、なぜその樹形図が書けるのか、選び出すことと選び出して並ばせることの違いなど、とても深く理解できているはずです。これこそが高い視点から問題を理解しているということです。
二次関数の最大、最小なんて最初のうちは全く理解できていなかったのに、いつの間にか理解できている人も多いでしょう。それを改めて振り返ることことが、模試の解き直しの有用性なんです。
ケアレスミスを防ぐ訓練は余裕を持つこと
模試を受けたことがある人は、何度も経験していると思いますが、模試でのミスは必ずしも『問題が分からない』だけではないですよね。簡単な計算ミスであったり、定義をしっかり書いてなかったり、代入してなかったり、題意を上手く理解していなかったり・・・。
案外そっちの方が、精神的にもきつかったりもしますよね。
でも、そんなミスをしたときは『ここさえできてたら8割行ったのにー』とか『ケアレスミスだから実質できているようなもん』って思いがちですよね。
ただそれではいつまでも、ケアレスミスはなくなりません。
なぜ、ケアレスミスをするのか、見落としをするのか。それは『余裕が無いから』です。
これは、私自身、受験生として経験してきたものと家庭教師として何年間も様々な生徒と接してきた経験によります。ケアレスミスは余裕の無さから生まれます。
そして、余裕が無い原因はきつい言い方になってしまいますが、『実力不足』から起こります。
こういうミスこそ、模試でのやり直しが効果があります。
『ケアレスミスを頻発してお困りの方こそ、模試の解き直しを行いましょう。
知識の漏れを効率良くカバー
長いこと勉強しているとどうしても、前の方にやった内容をかなりのスピードで忘れてしまいます。いわゆる忘却曲線っていうやつですね。
ただ、人間である限りこれは自然なことです。(たまに人間ではない人も医学部にはいますけどね笑)むしろ、大切なことはより多く抜けを発見し、再補強を行うことができるかどうかにかかっています。
それに有効なのが『模試の解き直し』なのです。
上記でも言いましたが、模試は数ヶ月に1度、大きなくくりの分野が終わるとその分野でのエッセンスを凝縮した問題を問うて来ます。
つまり、その模試の問題がその分野の中でも特に大切な知識や解法を必要としている問題である、といえます。
逆に言えば、解き直しの段階で、ちんぷんかんぷんになっているならば、『その分野が丸々抜けかけている可能性が高い』といえます。
つまり、解けなかった問題の分野周辺を改めて網羅していけばとても効果的なのです!
学校の校内実力テスト、定期考査について
ここまでは、ベネッセの進研模試であったり、河合塾の全統模試、そして駿台のハイレベル模試などなどの各予備校が行っている模試について書きました。
しかし、進学校と呼ばれる高校では、独自に実力テストを数ヶ月に一回のペースで行っています。
高校一年生のうちは、模試なんかよりもこちらの実力テストや定期考査の方が何度も行われているかもしれません。
学校の先生が、自分たちのカリキュラムや採用している参考書や問題集から総合的に考え、合格実績を上げる為に自分たちの生徒に最適な問題を集めたのが『実力テスト』といえます。
つまり、こちらも何度も繰り返してやるに耐えうる最良のスルメ問題といえます。
またそこまで難易度が高くないでしょうが、定期的に定期考査と呼ばれるものが必ず行われているはずです。
これらは、基礎的な問題が多いため、そこまで基礎がついていないように思う方は、間違えた問題を中心にやると効果的だと思います。
ただ、青チャートなどの抜粋から作られたような定期考査でしたら、わざわざ掘り返してやることに意味はそこまでありません。
なので、青チャートをやればいいのであれば、わざわざ定期考査を引っ張り出さなくても大丈夫です。
進研模試や全統模試等の具体的な解き直しのやり方
全ての模試の問題、答案、解答を回収する
上記で解説した模試の解き直しの効果効用は見てもらえば分かるとおり、かなり多くの意義を含んでいて、とても有益です。
しかし、そんな大切な模試を終わったからといって捨ててしまっては元も子もありません。『絶対に捨てないで回収しましょう。』
高校三年間、学校の実力テスト、定期考査、進研模試、全統模試、駿台ハイレベル、各予備校マーク模試など全部あわせるととてつもない量のテストをこなしています。
つまり、資料をたくさん持っているはずなのです。しっかり、ファイリングして取っておくことをオススメします。
模試や校内考査は答え合わせをし熟成させる
今回の模試の解き直しとは、しばらく経ってからまとめてもう一度改めて模試のとき直しをする意義を検討したものです。
これは、前提として『そもそもテストが終わった日に答え合わせをしどこが間違っていたのかを理解し、答案が帰ってきたら自分のどこが足りなかったのか、模範解答を何も見ることなく書けるようにしておくこと』の上に立っています。
これを忘れずに行ってください。これに関しての記事は、過去記事を参考にしてもらうか、またこのことについての記事を書こうと思っているので参考にしてください。
参考記事:常に勉強法を最適化せよ-report-を御覧ください。
また、多くの高校生の方はこの模試の解き直しをすることだけでなく、多くのことをしなければいけないでしょう。
たとえば、網羅系参考書を少しでも進めるとか、単語を1つでも覚えるなどなど。
なので、この記事を読んだからといって、すぐに解き直しをするのではなく、半年や1年などある程度期間をあけることで効果を高めることができます。
まとめて過去模試を解きなおす
古い順からやる
模試のとき直しを行うときは、必ず古い順からやるようにしましょう。
また、模試を受けた順番に並べるときは、ベネッセの進研模試や河合塾の全統模試などの各予備校の模試と学校の実力テストや定期考査を区別するのではなく、一緒にまとめてしまいましょう。
区別することに本質的な意味は無いので、問題のランダム性を高めるためにもそうしたほうがいいと思います。
解きなおす問題を決め、締め切りを決める
EVOLVEで何度も口を酸っぱく言ってきた事に、『ダラダラやることなく締め切りを決めてメリハリをつける』ということがあります。
この模試の解きなおしに関しても、例外ではありません。メリハリをつけるために、どの問題をどの期間までにやらなければいけないのかを指定しましょう。
ちなみに、私が実際に指導しているやり方は、『1週間で大問6題、つまり1模試分くらい』の分量をやってくるように指導しています。
やってもらっている感想としては、毎週2~3時間で解答を作って、解説を自分でできるくらい理解するのにかかるということでした。
あくまで、目安ですが、あくまで模試なので、何時間もダラダラやるのではなく、解いて答え合わせをするということを意識してきびきびやりましょう。
何も見ずに解答を書き自分の口で解説すること
模試をもう一度解きなおす行為は、『過去の自分が1度解いた過去の問題を解き直す』という一見非効率的な作業に見えます。
しかし、それを効率的な作業に変えるのが、『解きなおしのやり方』なのです。
まずは、何も見ずに問題を解きましょう。この時、1度解いた問題なので計算ミスやケアレスミスを含めて絶対に間違えないようにしようとする意志が大切です。
しかし、間違えてしまったりわかんなくなってしまったらしょうがありませんので、『チェックをした上』で解答を確認しましょう。
その後は、何も見ずに解答を書き上げます。更に、できるならば友達や家族などの誰か、誰もいなければ自分自身に対して解説を実際に口に出して行いましょう。
スラスラいえるようであれば、あなたはその問題をもう完璧に自分のものにしたといえます。
また、模範解答とやり方は違うが解答は同じになったりしたときは、学校の先生や指導してくれる先生に迷わずに尋ねるようにしましょう。
それは、高い視点から物事を考えていることになります。そういう発想を大切にしましょう。
模試の解き直しまとめ
要点をまとめますと以下の通りです。
進研模試や学校考査などの解き直しの意義
- スランプ脱却や網羅率を高めたり、理解を深めることに有効。
- 模試を受けた直後に答え合わせをしっかりすることが後の解き直しに効果を発揮させてくる。
- 1年分くらいをまとめる。そして、数日~1週間で1模試分量くらいのペースで解いていく。
- 別解があるときは積極的に用いて、指導者に採点してもらう。
- 模試は捨てないで、問題用紙、答案、解説を全て取っておく。
またこういった模試からもわかるように、予備校はかなりの精度でセンター試験の問題や傾向の分析がなされています。
そのため、現在まだ予備校に通っていない・検討中だという方はもちろん、参考書や模試などで自分で勉強をしているがどうしても点数が伸びないという方は、予備校選びが肝となってくるでしょう。
塾であれば、自分ではどうしても納得いかなかったところも講師がきちんと解説をしてくれます。
またその塾のカリキュラムや講師との相性もありますからね・・・
医学部志望の方であれば、医学部受験專門の予備校に通うのが良いでしょう。
当サイトでは医学部受験や高得点を取るための情報だけでなく、医学部予備校の選び方や口コミなども多数掲載をしています。
各予備校の学費や特徴についても詳しく説明しているので、参考にしてみて下さい。
それでは、悩めるとき、伸び悩むとき、時間が少し取れたときに実践してみてください。
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