大学入試に欠かせない化学の参考書、化学のセミナーの使い方を徹底解説します。
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今回は、受験化学界の大御所的な存在感を持つ、セミナー化学についてその正しい使い方や、効率的な勉強方法を徹底解説していきたいと思います。
セミナー化学といえば、多くの高校で入学しすぐの化学の授業と同時に配られることで有名です。業者の意地を感じるのは私だけでしょうか。
セミナー化学の評判についてです。
私の周りでは、受験勉強をし始めた人からの評価はかなり悪かったです。ところが、東大に現役で合格しちゃうような人は、与えられたものを完璧に使いこなす才覚があるようで、なかなか良い評価をしている人が多いですよね。
そんな評価が多様なセミナー化学を私なりに分析し、おすすめの使用方法をご紹介します。
セミナー化学について
セミナー化学は第一学習社さんから出版されている、大学入試対策用の化学1,2の参考書です。
表紙はアイコン画像でも使わせてもらっているこの表紙がなじみ深いとは思います。
ですが、新課程に合わせて実は改訂しており、塾でも学校でもこちらを使っています。
学校ではあまり良いという声は聞きませんでした。(一周回っていいよねって人はいます。何が一周回っているのかは私には分かりませんが笑)
聞くところによると学校によっては解答が配られていないのだとか。
せっかくの機会なので言わせてもらいますが、私は学校のこの秘密主義な解答秘匿主義が本当に大嫌いで、腹が立ちます!!
秘匿する理由は、解答をすぐ見ないで自分で考える力を養うためとか、課題を出したときに丸写しするのを防ぐためとかいろいろありますよね。
けど、そういう下のレベルの人に合わせていてはいつまでたっても上が伸びてこないと思うのです。
いや、上のレベルの人はもう真剣に考えて、解答を導き出すからいいのでしょう。
下のレベルの人は論外としても、中くらいのレベルの解法を暗記する人たちからしたら、とんでもないですよね。
以上、脱線してしまいすみませんでした。笑
セミナー化学の難易度
セミナー化学の網羅している範囲は、初級・中級・上級一歩手前です。
圧倒的な問題数を誇り、簡単な問題から難しい問題までお腹いっぱい集めております。
公式ホームページの言葉を借りるなら

難関大学を目指す人は、セミナー化学じゃ全然演習量も難易度も足りないとはおもいますけどね。たしかに、網羅性は高いと思います。
セミナー化学を利用するのに向いているのはこんな人たちです。
問題を通して勉強したい人
セミナー化学は、学校で始めに配られているだけのことはあって、易しい問題が山盛りあります。
教科書である程度の理論を勉強したら、その内容を覚えるためにどんどん簡単な問題から解いて体に慣らす必要がありますよね。
その点にセミナー化学は優れています。
いわゆる網羅系の参考書の悪い点として、範囲を端から端まで万遍なく補わなければならないために、解法の練習ができない、または出来ても1問くらいとなってしまいます。
しかし、セミナー化学では何問も同じような問題がそろっているので公式も覚えていないような人がやりながら覚えるのに適しているといえます。
しかし、これは覚えが良い人にとっては悪い面でもありますよね。
だって分かっているのに、解けるようになっているのに同じような問題を違う角度からやらなければいけずにまどろっこしく感じるかもしれません。
何を使って良いか分からない人

凄く日本人的なことを言いますが、いわゆる迷ったらこれです。
公式の解説もシンプルで要点を綺麗にまとめてありますし、解答も模範解答どおりです。
そして、何よりも東大行く人も、京大行く人も、医学部行く人も、かなりの多くの人が使っているため安心感がありますよね。
セミナー化学の詳しい内容について解説

公式HPから引用させていただいています。
まとめ、プロセス103題、ドリル7題、基本例題43題、基本問題238題、発展例題33題、発展問題116題、論述問題65題、総合問題40題という内容になっています。
流れをいうと公式などを解説した要点ページがあり、その後にチェック問題があって、基本例題という解答付のものをみて、問題の解き方を勉強してから自分で基本問題にチャレンジすることになります。同じ流れで発展例題を解き方を見て、自分で問題を解いていくことになります。
東大合格者に学ぶセミナー化学の正しい勉強方法について徹底解説!

一番始めにも書いたように、ちょっと受験勉強を始めかけた人からは、『セミナー化学は使いづらい』『セミナー化学は無駄が多い、質が悪い』などという声が聞えてきます。
実は私も同じような経験があり、勉強しづらいと感じることが良くありました。
しかし、東京大学に行った同級生達はセミナー化学をかなり良書だというのです。
そんな彼らに学べば、セミナー化学からより多く得るものがあるのではないでしょうか。
理解を曖昧にするな!
セミナー化学に取り掛かる人たちの多くは、化学を勉強したてで理解が浅い人が目立ちます。
塾講師をしていますと質問をよくもらいますが、頓珍漢な質問の多くは教科書に書いてある基本的なことが抜けている人に目立ちます。
理解が曖昧なままでは、解法を暗記するどころか、なぜそうやって解けるかの解答を理解することさえ出来ないでしょう。
マドンナ古文の先生がCMで言っていました。『基礎の基礎が最も大切だということを私は今日、何度も強調します。』
やはりカリスマ教師ともなると真髄に触れてきますね。
私も適当にやっていたせいでモル数や比の計算に大きく躓きました。
セミナー化学で問題を解きまくるのはいいですが、基本的なこと(公式の持つ意味、定義)をしっかり理解してから臨みましょう。
問題を間引きしよう
圧倒的な問題量と、重複した問題がある意味、セミナー化学をやる意味の一つだと私は思います。ですが、その問題数の多さのせいで、化学を嫌いなってしまうのです。涙
定期テスト前に一気に全てを終わらせようなんてことは、無謀です。
ただ、確かに問題が被っているのは確かです。問題数が多くて、時間の無い人はこの際、先生や頭の良い友達に間引きしてもらいましょう。
ちなみに、発展問題の中にも、かなり重要なものが混ざっているので、一概に基本問題だけでいいとは言えませんのでご注意ください。
難関大志望はさっさと化学の重要問題集に移ろう
私の一押しは、化学の重要問題集であり、この参考書が私の受験化学の礎を築いてくれました。化学のレベルを一段階上げたいのなら、こちらを極めましょう。
漫然とだらだらセミナー化学をやるのは得策ではありません。
基本的な問題の解法、化学の理解をセミナー化学をやることで深めたら化学の重要問題集に進みましょう。
ちなみに私はセミナー化学は2周ほどしました。
ですが、1周目は受験勉強を始めてもいない時期に、テスト前にだらだらとやっていただけで何も残っていませんでした。
なので、実質1周だと私は考えています。なので、2周しなくても1週目で解法をしっかり覚えられていたならセミナー化学から離れていいと思います。
そのため、もうセミナー化学を一通り終わらせそう、十分基礎学力は付いた!という方は、上で紹介した重要問題集に移るなり、通っている予備校で配られているテキストに移るなりして、さらなるレベルアップを行ないましょう。
特に、現在高校1・2年生で医学部や難関大を目指しているという方は、しっかりとカリキュラムの組まれた塾の進め方をメインに受験勉強をしていくことをおすすめします。
まだ予備校選びができていないという方もご安心を!
予備校医学部予備校.bizではあなたにピッタリの予備校をピックアップしてくれる診断サービスを用意しています。
まだどの予備校に通うか決まっていないという方は、ぜひお試しを。
ただ、私の高校では高校3年生にならないと化学の重要問題集が配られなかったため、3年生まで自分でも買うことができずにいました。
ただ、今思うと理解が不十分なまま重問に移っていたら、かなり苦しんでいたと思います。
実際に私のクラスメイトで何人も重要問題集からセミナー化学に出戻りしている子がいました。
【要点まとめ】
- セミナー化学はみんなが使っている安心感とシンプルな解説、圧倒的な問題数で大人気
- 迷ったらセミナー化学を使おう
- セミナー化学は基礎と割り切って、ある程度まで来たらすぐ重要問題集に移ろう
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