前期入試から後期入試までの間にどのような勉強をすれば良いか徹底的に解説します。
受験ですべての受験者が力を出し切れることを願っていますが、必ずしも本調子ではなく上手くいかないこともあるでしょう。
難関大学では倍率は2倍以上のところもあります。
医学部なんかでしたら3倍、4倍というのが当たり前になっています。
なので、難関大学に関しては、前期の国立大学二次試験で失敗してしまった人というのが成功した人よりも実は多いのです。
ただ、ここでつまずいていても何もいいことはありません。
これから始まる後期試験に向けて、気持ちの整え方、具体的な勉強プランについてまとめましたので、参考にしてください。
後期試験に向けて
国立後期試験は3月から行われます。
これから、前期試験の結果が発表されていくと思います。
結果発表を待つ間、また発表されてからはあまり期間がありません。
しかし、この期間の過ごし方がとても重要になります。
なぜなのかその理由と、この期間にどのように過ごせばいいのかを紹介していきたいと思います。
前期試験を復習すべし
良く前期試験の後、だらけてしまい勉強に身が入らない人がいます。
また、いつも模試の後は復習をするのに前期試験の復習をしない人が本当に多いです。
前期試験は最高の参考書
そもそも受験の最高の参考書は、赤本です。
それは、その大学が過去に出した問題の傾向から次にどのような問題を出すかをある程度予想でき、そのレベルに応じた勉強計画を立てられるからです。
しかし、あなたは何十年前の過去問は解いたりしないはずです。
多くても10年分、もしかしたら過去5年分しかといていないでしょう。
それはなぜでしょう。
それは、最新の過去問ほどその受験の形式を多く反映しているに違いないからです。
その理論から行くならば、後期試験の勉強に前期試験の復習から始めることはとても理にかなっているといえます。
前期試験の復習をすべき大学とは
前期試験の復習は、これから後期試験を受ける大学のものだけでなく、自分が前期に受けた大学の復習もしましょう。
試験は、その大学のトレンドを反映しているといいました。
なので、自分が後期試験を受ける大学の前期試験の勉強をするのは当然ですよね。
では、なぜ自分が前期に受けた大学を復習する必要があるのでしょう。それは、あなたが受験本番に間違えてしまった問題だからです。
受験のトレンド、傾向というものはある程度存在します。
今回で言ったら、今度から新課程で重点的に学ぶ合同式の及ぶ整数問題を2014年度の東京大学の数学の問題として理系、文系共に出題されました。
なので、前期試験で出された問題が後期でも同じような傾向になる可能性が比較的高いといえるのです。
また、あなたが間違えてしまったいる以上、同じような問題が出されてしまっては間違える可能性が非常に高くなります。
毎日勉強を続けよう
受験がひとまず終わることで、休憩を取る人が多いと思います。
もちろん、1日くらい体を休めてリフレッシュして、勉強を再開してもいいでしょう。
しかし、それ以上の休憩は危険です。
それは気持ちが切れてしまう原因になりうるからです。
後期試験でどうしても合格したいならば、前期試験とペースを乱さずに勉強を続けましょう。
数学は一日やらないと鈍る
私の実体験です。
私は受験時代、毎日欠かさず数学を解いてきました。
それは、毎日解くことで習慣化したいという狙いもありましたが、それ以上に数学力の向上を目指していました。
毎日解くことで、確かに成果を上げることが出来ました。
しかし、国立前期の二次試験が終わった後私は数日休憩してしまいました。
私は後期に他の地方医学部を受験しようと思ったのですが、そもそも行く気が無かったのでやる気が切れてしまっちゃいました。
しかし、前期の結果が近づくにつれてとても不安な気持ちになっていきました。そこで、私は少しでもその不安を和らげるためにまた勉強を再開しました。
過去問をどんどん解いていくことにしたのですが、今まで解けていたレベルの問題が突然解けなくなりました。
数学力がたった数日で鈍っていたのです。
特に毎日しっかりとこなしてきて、数学というものに慣れている人が数学から数日張られていると、上手い発想が思いつかなくなるのです。
もちろん、私の実体験を元にしているので個人差があるとは思います。
しかし、数日あけるより毎日数学をやったほうがいいのは間違いありません。
後期試験で逆転したい人は気を抜かずに勉強をし続けましょう。
英語の長文読解を毎日続けよう
数学を毎日やろうと書きましたが、英語の長文も毎日、もしくは2日に1題は読んだ方がいいでしょう。
これも、ある程度の慣れを持ってやっているため数日離れてしまうとその能力が鈍ってしまうかもしれません。
せっかく、前期試験で一度、もっともレベルまで鍛えたのにそれが失われていくのはもったいないですよね。
二次試験後の友達との関係性について
学生が受験後に悩む問題は人間関係でしょう。
もし、同じ大学を受験した友達がいて、自分は自身が無いのに、友達は受かりそうとなっているとしましょう。
そんな時は、なるべく関わらないようにしましょう。
受験勉強は団体競技、受験は個人競技
良く学校や予備講、受験指南書で受験勉強はチームプレーといわれます。
確かに私も受験時代は友達と励ましあいながら頑張ってきたの、この言葉はとても賛成です。
しかし、みんなこの言葉も真であるということを忘れているように思えます。
受験はソロプレー
勉強をするときは、協力をしあい、高めあっていくべきでしょう。
しかし、テスト本番は相談をしたりすることは出来ません。
自分だけで取り組まなければなりません。
入試の結果もそうです。
友達が受かっているからといって、よく出来ていたからといって自分が出来ていることにはなりません。
そのような、自分のメンタルに影響が出てしまうような場合はなるべく平穏な日々を過ごすようにしましょう。
受験期間はストレスをためない
受験期間は、いつもの受験勉強なんかとは比にならないぐらいのストレスがどんどん溜まっていきます。
受験勉強をしているときは、ある程度の負荷をかけるべきだと書いてきました。
しかし、受験期間中は精神的な調整もとても大事な作業です。
自分がどうやったら気持ちよく受験に臨むことができるかを常に考えて行動するようにしましょう。
ただでさえストレスが溜まりやすい環境です。
友人と受験について話したくなければ、その期間中はなるべく会わないようにして、自分自身と向き合うようにしていきましょう。
受験に失敗してしまったときの心の整理法
受験に失敗してしまったとき、落ち込んでしまい勉強から遠ざかってしまいがちになるのかもしれません。
しかし、こんなときこそ、自分の心を奮えたたせ最後まで健闘しなければなりません。
もしあなたが後期を狙っているのなら、早めにそっちに集中しなおさなければなりませんし、来年を見据えているのなら、そのように気持ちを整え直さねばなりません。
前期の受験失敗を乗り越えること
まずは、前期に失敗してしまった人はそのことに折り合いをつけなければなりません。
原因の模索
なぜ失敗したのでしょうか。
そのことについて考えて見ましょう。
私は昔から、受験に対して自分の持論があり、多くの生徒達にこの話をしてきました。このサイトでも何回も書いていますが、『受験は宝くじと同じだ。』
例えばいくら努力しても、本番の試験で自分が唯一一番苦手としている分野が出たとしたら。いつもはしないような勘違いを犯していたら。隣の人の雑音が気になってしまったら。
努力をすることで、チケットをたくさん買うことは出来ます。
しかしそれは確率を上げることでしかないのです。
確率とは1に限りなく近づいていきますが、100%は受験には存在しません。
自分がチケットを買う量が少なかったのでしょうか。合格する目が出なかったのでしょうか。そのことを考えましょう。
もし、本番上手くいかなかったのなら、次は上手くいくように疲れを取ったり、ケアレスミスをなくしたり、入試に備える心の準備をしましょう。
ケアレスミスのなくし方についてはこちらにまとめていますので、良ければ併せてみてください。
もし勉強量が足りないのでしたら、自分の苦手なところに絞ってやりきらなければなりません。
ただし、本番前で時間が無いのでその大学の傾向を調べてから行う必要があります。
部屋を片付けよう
まずは前期試験が終わったら、部屋を片付けましょう。
参考書などの勉強用品を並べたりして、身の回りを整頓します。
気持ちを整えるには、周りの環境からです。
スイッチを入れなおしましょう。
第二志望or浪人するべきか
多くの人の悩みはこのことにあるのではないでしょうか。
- 第一志望を目指してやってきたのにこれでいいのか。
- もう勉強をする気力は無いから浪人はしたくない。
- 将来のことが全く分からない。
第二志望に行くか、浪人をするかどうかは、浪人をすることができる家庭環境にあるのかどうか、自分がまだ頑張れるかどうかなどさまざまな要因が関わってきています。
ただ、私は原則として浪人してでも志望校を勝ち取るほうがいいと思います。
大学生活は4年間あり、さらにはその後の就職を含めて大学の選択は大きな力を持ちます。大学に入れば一浪も二浪も誰も気にしません。
1年くらいの回り道はどうってことありません。
第一志望のためなら死ぬほど努力できると思えるならもう1年挑戦しましょう。
もう勉強をしたくない人は、もう成績が上がらないと思っているからなのか、勉強がしたくなくて発狂しそうなのかどちらでしょうか。
成績が上がらないと思っているのでしたら、安心しましょう。
やり方さえ間違えなければ、努力しだいで必ず成績は上がります。
努力は偉大です。毎日勉強し続けられるのでしたら、必ず成績は上がりきるでしょう。
ただ毎日勉強をすることがどうしても出来ない人は、厳しいかもしれません。この辺は自分の意志と相談しましょう。
さて、原則として第一志望を狙ったほうがいいと話しました。
しかし例外もあります。医学部でしたら研究をどんどんしたい人、出世していきたい人なら国立大学を志望したほうがいいでしょう。
しかし、ただ医者になるだけならばお金さえあれば私立大学に入るのは割りと容易いことですので、目的が医者になるだけならば、大学に拘らずに早く医者になるほうがいいと思います。
また、浪人で医学部志望の方であれば医学部受験專門の予備校に通う、また現在通っている予備校の見直しを行うのも良いでしょう。
地方の方であれば、この1年寮に入って勉強漬けの日々を送るというのもおすすめです。
もし寮に入る・もしくは関東圏にお住まいの方であれば、特に医学部予備校の多く全国から優秀な学生が集まってくる東京で塾を探して見て下さい。
こちらのページでは東京の医学部予備校おすすめランキングを掲載しているので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
後期試験に向けた要点まとめ
後期試験も間もなくですね。是非、努力の成果を発揮してください。
- 前期試験の復習を必ずする。
- 気持ちを整理して、スイッチを入れなおす。
当サイトでは、現在医学部予備校の口コミ・体験談を募集しています。医学部志望の受験生に役立つ情報の場として、ぜひご協力お願いいたします。
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