このページでは、数学のセンター試験対策用の参考書「きめる!センター数学Ⅱ・B」を紹介しています。
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今回は『きめる!センター 数学Ⅱ・B』を使用した、センター試験で確実に8割以上取るための勉強方法について解説していきます。
数学Ⅱ・Bで特に差が出てくるのが以下の分野です。
【数学Ⅱ】
- 微分・積分
【数学B】
- 数列
- 確率分布・統計
数学Ⅱ・Bの問題はそのほとんどが「公式を知っているか」、「解法のパターンを知っているか」で解くスピードに大きく差が出てきます。
パターンで解く問題をスムーズに得点できることで、その他の分野での得点アップにもつながります。公式や解法パターンがわからない方にはぜひ使っていただきたい参考書です。
きめる!センター 数学Ⅱ・Bについて
学研教育出版から出されているセンター試験向けの参考書「数学Ⅱ・B 」版です。
作りは数学Ⅰ・A版と同じですが、配色などが少し違います。
数学Ⅰ・Aは全体的に水色でしたが、数学Ⅱ・Bは全体的にベージュ系で統一されているので落ち着いていて非常に見やすかったです。
実際に参考書の内容はセンター試験の問題とそれに関する解説となっており、解答・解説が充実したつくりをしています。文字の配置に余裕をもたせているので、読みやすいというのもポイントです。
解説の方法はただ答えを載せる、ポイントを示す、だけではなく、しっかりと考えさせるようになっているので、解答を読んでわかったつもりになることがありません。センター試験特有の問題形式も理解することができるでしょう。
センター数学で7割未満の点数しか取れない人はセンター特有の誘導形式に慣れていない、時間が足りないなど原因があると思いますが、この参考書では基本例題(stage)で解法の流れ、パターンを学習した後に実戦問題で力試しをすることで、どちらも克服することができます。
この参考書は「はじめて学ぶ人にもわかりやすい」内容ですので、過去問をバリバリ解く前にぜひ利用したい参考書です。
きめる!センター 数学Ⅱ・Bで勉強すべき人
ではこの『きめる!センター試験 数学Ⅱ・B』でセンター対策をした方がいい人はどんな人でしょうか?
これは数学1・Aと同じになりますが、ズバリ、以下に当てはまる方です。
- 解くのに時間のかかる方
- 計算ミスなどで問題を最後まで解ききれない方
- 問題を見た瞬間にどのように解くかわからない方
この参考書は特に公式と解法パターンを覚えていない方にとっては非常に強力なツールです。
例えば、微分・積分のところで丁寧に面積を求める計算をしていたら、絶対に時間内に全ての問題を解ききることはできません。
センター試験では計算過程は全く評価されませんので、使える公式をバンバン使って早く解けるようにしましょう。
しかし、なぜその公式で答えが出るのかわかってなければあなたの数学力は鍛えられません。この参考書では、なぜその公式を用いるのかという流れもわかるので、きちんと理解して公式を使うことができます。
なお、この参考書は、既に過去問や模試などで8~9割の点数が取れている人にはオススメしません。9割以上を狙う人は必勝マニュアルや必勝トレーニングでテクニックをつけて、あとは過去問をひたすら解きまくりましょう。
きめる!センター 数学Ⅱ・Bの詳しい内容について
この本の特徴はセンター試験に特化していること。しかしながら、2次試験で必要な数学力も鍛えることができるので、早いうちから受験勉強を始めようという方にもおすすめ。
ただし、教科書の内容は一通り押さえておいたほうがいいでしょう。
構成はステージ(基本例題)でセンター独自の問題形式の特徴を掴み、解答のポイントを整理して、実戦問題を本番さながらに解いて答え合わせ、復習をするという作りになっています。
stage(基本例題)
実際にセンター試験で出題された問題を主体として構成された基本例題です。各分野の典型問題ですので、ここで用語・公式・解法パターンを習得します。
問題と解説がセットとなるように構成されているので、問題を解く→解答・解説で確認をするという流れが自然と出来上がります。さらに、つまずいたところだけを見るという使い方もできます。
問題の下には、どのように取りかかればいいのか先生と生徒が会話形式でヒントを出しています。解き方がイメージできている人は、ここは飛ばしてもいいところです。
ちなみに、この部分のフォントは私にとっては読みづらい文字なのですが、問題のすぐ下にあってヒントが自動的に入ってくるのを避けられたので個人的にはOK。笑
このヒントの後には、解答・解説が続きます。まずは自力で解いてみてつまずいたら解答・解説を見る、再び解くというように、効率良く苦手な分野の練習ができます。ただし、わかったつもりにならないように、必ず自力で最初から最後まで解ききれるようにしておきましょう。
解答・解説の書き方にも特徴があり、「ちょっと考えよう」、「ココを押さえてね!」などで自然と高得点につながるポイントで立ち止まらせる、ポイントを確認させるような構成になっています。
「知識の整理」や「戦略Note」「ワンポイントレクチャー」では使用する公式、覚えておくべき用語、解法パターンなど重要なポイントがまとめられているのでしっかり理解できるでしょう。
実戦問題
実戦問題で出てくるのは実際にセンター試験で出題された過去問と予想問題。
ヒントなどは一切ないので、ステージできちんと理解できたか、自分の実力を試すことができます。
実戦問題を解くときは必ず時間を計測し、本番さながらの気持ちで臨むことが重要です。
【別冊】数学Ⅱ・Bの戦略ノート
わずか2mmと薄いですが、本体で解説してある戦略Noteとワンポイントレクチャーの重要な部分のみをギュッと凝縮した非常に優れたノートです。持ち運びにも邪魔にならないので、メモも書き込んで日常的に使用し、試験前にこれさえ見れば大丈夫という一冊にするといいでしょう。
【PC・スマホ アプリ】Gakken大学受験HB
この参考書で非常に役に立つのがPCとスマートフォンに対応したアプリ。参考書を購入するとこのアプリを使用することができ、公式を覚えるのにとても有効です。
実際に使用してみた画面をPC、スマートフォンの順番で掲載していきます。
<PC>
<スマホ>
前回、前々回、3回前といった具合に自分の理解度が記録できるのは便利です。
これを使って完璧ではない問題だけを解くこともできます。付箋機能がついていて、特に覚えておきたい問題をピックアップすることもできるので重点的なトレーニングにも最適です。
面白いほど得点が伸びる!効率的な「きめる!センター」の使い方
きめる!センターの効率の良い使い方は、ざっくり言うと、得点を伸ばしたい分野を決めてステージ(基本例題)の問題を完璧に解けるようにすること。
そうすれば、苦手分野を基礎から学習することができ、全体の点数の底上げにもつながります。
基本的な使い方
まずは、センター数学Ⅱ・Bで苦手な分野を割り出します。
普段の定期テストや小テストなどで点数の悪いところを挙げればいいでしょう。
そして、苦手で得点の取れないところから対策をしていきます。
数学Ⅱ・Bの出題テーマは以下のように分類されます。
数学Ⅱ | 式の計算と方程式 |
---|---|
三角関数 | |
指数・対数関数 | |
図形と式 | |
微分・積分 | |
数学B | 数列 |
ベクトル | |
確率分布・統計 |
例えば、微分・積分に分類される問題は公式を知っているのと知らないのでは全く解くスピードが違いますし、確率分布・統計のように標準正規分布の意味がよくわからないために高得点が取れない分野があります。
センター試験は時間との勝負ですので、分類と得意分野、苦手分野を覚えておくことで問題の取捨選択ができ、高得点につなげることができます。
基本的な流れは次のとおりです。
- ステージ(基本例題)の問題を解く
- 考えても解き始められなかったら、会話形式のヒントを見る
- 途中で詰まったら解答・解説を見る
- もう一度自力で解いてみる
- 自分の答えと解答・解説を見比べる
- 戦略ノートでポイントの確認
——————– - 実戦問題を時間を計って本番の気持ちで解く
- 解答・解説を見る
まずは各テーマの説明を読んでその分野の内容を想像しましょう。
そして①~⑥までを徹底的にやり込みます。数学Ⅰ・Aとも共通ですが、この参考書は解答のポイントや解説が非常に充実しているのでこの流れで勉強していくのが一番効率が良いです。
この参考書は、例題のあとすぐに解答・解説があるので、自分のわからなかった部分をすぐに復習できるのがいいところです。
ただし、解答・解説を読んでわかったつもりにならないように、もう一度自力で最初から最後まで解いてみることが重要です。
この参考書は「はじめて学ぶ人にもわかりやすい」ですが、やはり受験用参考書なので、基礎知識は必要となります。
理解が進まないところが出てきたら、一度教科書に戻って一通り基礎を学んでから取り組むとその後の理解のスピードが段違いです。
教科書でもわからなかったら先生や友達にきいて必ず基礎を固めておきましょう。
グングン得点をあげる勉強法
センター数学の特に数学Ⅱ・Bは問題のほとんどが「公式を知っているか」、「解法のパターンを知っているか」で解くスピードに大きく差が出てきます。
そのため解法パターンと公式を覚えることに集中することで速く問題が解けるようになり、それによって解ける問題数が増えるため得点の上昇につながります。
詰まって5分経ったら解答をみる
まず、何度も言いますがセンター試験は時間との勝負です。詰まった時間の分だけ点数が下がっていると考えてください。つまり、問題を見たらすぐに解き始められるのが理想です。
ステージの基本例題はセンター試験の典型的な問題なので、解法パターンを覚えることが目的です。
そのため、ステージの問題を自力で解ききろうとして時間を使うのは非常に効率が悪いです。自力で解ききることは大事なのですが、時間をかけるのは実戦問題を解く時にとっておきましょう。
ですので、わからないまま5分経ったら解答を見ましょう。必ず、5分間は考えてください。そして、解答・解説を暗記するぐらいの気持ちで読んで、もう一度、今度は自力で最初から解いてみましょう。
本当は、問題を見てすぐに解法が思い浮かばなければ答えを見たいところですが、自分で考えなくなると全く記憶に残らず、解けたような気になっただけで終わってしまいます。
途中で詰まった場合も5分経ったら一度解答を見ましょう。その後は必ず、一から解き直してください。
こうすることで、効率が格段にあがります。
別冊ノートとアプリを最大限に活用する
この本の最大の特徴である充実した解答・解説・その全てを凝縮したのが、厚さたった2mmの別冊戦略ノートです。
このノートにはステージ(基本例題)の戦略Noteとワンポイントレクチャーの重要なところのみがまとめてあります。
さらに、このノートには空白があるので自分がつまずいたところなどをメモしておくと、試験前にこれだけ見なおせばいいという1冊が完成します。
公式や解法パターンがぎっしりなので、授業中や他の問題集や参考書を解いている時に振り返るノートとして日常的に使用してください。
理想は「この問題は○○ページの□□の公式が使える・・・」と試験中に思い出せるレベルまで染み込ませておくことです。
そして、公式や用語を定着させるのに非常に役に立つのがPC、スマホに対応したアプリ。
自分が理解できていない、覚えていないところがサクサク確認できるので、試験で使用する公式、用語の確認に最適です。
自分が間違えた問題だけを勉強できる機能や付箋機能で必ず覚えておきたい重要な公式を呼び起こせるのであなただけの勉強アイテムとなります。何度でも取り組めるので、不安が無くなるまでトライしましょう。
電車の中など隙間時間でできるのでネットサーフィンで時間を潰している時間があったらぜひ取り組んでください。笑
【要点まとめ】きめる!センター数学Ⅱ・Bのオススメの勉強方法
- 自分の苦手な所を洗い出す
- ステージ(基本例題)は詰まって5分経ったら解答をみて、自力で解けるまで何度も復習する。
- 【別冊】戦略ノートとアプリを日常的に使って公式や解法パターンを脳に刻みこむ
- 実戦問題は時間を計って本番と同じ意気込みで取り組む
また、もう既に志望校が決まっているという方もいらっしゃると思いますが、これから志望校を決めていくという方は、どの大学の医学部がどれくらいの難易度なのかを把握しておくことが非常に重要となってきます。
でないと、目標もないまま途方もなく勉強をし続けることに・・・。
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医学部偏差値ランキングやその大学の口コミ情報もあるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
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