Z会から出版されている実力をつける化学について徹底的に解説しています。
Z会から出版されている実力をつける化学の効果的な勉強法を徹底解説していきたいと思います。
この本は、私が化学の受験勉強において一番最後に使った参考書です。
ちなみに実力をつける化学の前は、化学Ⅰ・Ⅱ標準問題精講をやりました。
標準問題精講をやり終えた後、受験までの1ヶ月間でこの実力をつける化学をやりきりました。
これは、実力をつける化学の裏帯に書かれているフローチャートです。
このフローチャートをみて分かるとおり、Z会出版の最高峰に位置づけされている参考書が実力をつける化学です。
小奇麗な表紙が示すとおり、ここ数年に出版された新しい参考書ですが、心配は要りません。とても良書でした。
実力をつける化学について
実力をつける化学は、デザインが良く、見やすい構成になっています。
実力をつける化学は
- 無機,有機編
- 理論編
の2冊があります。
基本的には、2冊とも買ってしっかり演習するようにしましょう。
実力をつける化学がおすすめな人
実力をつける化学は、上位大学を目指している人が最後に使うべき参考書だと思います。
軽い本を1冊やってすぐこの参考書に挑むのは、やめておいたほうがいいでしょう。
演習量を積みたい人
受験勉強も終盤に差し掛かり、問題を覚えた解法パターンにしたがって解き進めたり、新しいアプローチの仕方を学んだりと、後は数をたくさんこなしたい人に特におすすめです。
実力をつける化学ほど適切な難易度の良問を数多く集めた参考書はありません。
受験勉強終盤はとにかく、知っている知識をフル稼働させて、問題を解いて解いて解きまくるのが一番です。
受験勉強に置いて、唯一この最後の期間だけは、新しい知識よりも自分がしっかり勉強して身につけた知識や思考力を研ぎ澄ますことを優先したほうがいいでしょう。
もちろん、知らない知識が出てきたときは覚えたほうがいいに越したことはありませんが、この期間は絶対無理は禁物です。
ですが、受験が近いこの時にやった問題は最新の情報として入試で使うことができるのです。
今世間は、ソチオリンピックで国中が燃えていますね。
特に女子フィギュアシングルは、みんなが浅田真央選手のメダルを期待していたと思います。
彼女は、今期の優勝候補の筆頭候補でした。彼女しか飛べない三回転半を武器に最高得点を次々にたたき出していきました。
しかし、ご存知の通り彼女は競技一日目にコンディション不良なためか、ミスを繰り返し下位にランクしてしまいました。
受験でもそうですが、本番出せる最高の力とは、いつも通りの力のことなのです。
いつも通りの力を出すためには、常に本番を標準を合わせて微調整していかなければいけません。
同じように、実力をつける化学は、難関大学の化学の問題に対して自分の力を調整していくのにとても役に立ちます。
知識の抜けをなくしたい人
ここまできたら、上記したとおり最終調整の段階にきています。
ここで、最後に知識の最終チェックを行うことが出来ます。
問題数が多く、高い難易度でありながら網羅性がとても高く、自分に足りない理解や、知識を総復習することが出来ます。
特に、解説ページでは綺麗に知識が体系づけられてまとめられていて、覚えやすいようになっています。
実力をつける化学の詳しい内容について
実力をつける化学は、重要テーマ、いわゆる例題とその例題に対応した練習問題、そして章の最後にまとめられた実戦問題からなっています。
まず重要テーマがあり、それの解説がすぐ下にあり、解答も近くにあります。解説はやや簡潔にまとめられている印象ですが、解説で理解できないところはなくこれでいいと思います。
その後、練習問題や実戦問題に挑戦すると思います。
答えは別冊の解答冊子に載っています。こちらの解説もやや簡潔にまとめられているため、理解できない人は先生や友達に尋ねましょう。
実力をつける化学 無機・有機編
重要テーマが52題、それぞれに対応して練習問題53題、実戦問題が56題存在します。
また内容は以下の4つに分かれています。
- 無機物質
- 有機物質
- 生活,生命と物質
- 実験,探究活動
特に有機物質の問題の出来は素晴らしいと思います。
有機物質は実は受験問題として、各大学がさまざまな有機物質を用意してくるので、問題が大学の数だけ存在します。
そのため、無機物質と比べて対策が大変なのですが、それを上手くまとめていると思います。
過去問の傾向からその大学が有機物質を強く出すようであるなら、この章を注意深くやりようにしましょう。
このテーマをやり終えたら、見たことも無いような最新の問題が来ようとも怖くありません。
また、全体的に無機・有機編は問題を上手に分けていると思います。
他の参考書には見られないような問題配置をしていますね。
生活,生命と物質や実験,探究活動などは私が特に気に入っている章です。
良い参考書とは、問題の選定だけでなく配置も上手いのだなと考えさせられました。
上手に配置されていると、やる気が湧きますよね!
理論編
重要テーマ53題,練習問題53題,実戦問題53題が存在します。
内容は
- 物質の構造
- 物質の状態
- 物質の反応
- 反応速度と化学平衡
- 実験・探究活動
の5つの内容に分かれています。
実力をつける化学はどれも難易度と問題数が素晴らしいのですが、私は特に反応速度と化学平衡を一押しします。
実は、私が大学入試本番でであった問題そっくりのものがこの分野にあり、難なく私は解くことができました。
これがいわゆる最終調整の効果なのでしょうか。
グラフや表や図を駆使した問題が多いので、実戦にとても向いています。
問題の偏りがないのもとてもいいと思います。
実戦問題はさまざまな難関大学の過去問になっています。
名古屋大学、広島大学、東北大学、大阪大学、早稲田大学などなどです。
実力をつける化学で最も実力をつける勉強方法
恐らく、実力をつける化学にトライするのは受験間近の人たちが多いと思います。ゆとりがある方は全ての問題を吟味しながらやってもいいと思いますが、時間が無い人は終わらせるのは大変だと思います。
時間が無い人は実戦問題をとにかくやる
この参考書で最も良問が詰まっているのが、実戦問題です。
重要テーマはまだ、網羅性を意識するあまり、難易度がそこまで高くありません。
時間が無くて、高難度の問題を次々にこなしたい受験生は、まず全ての分野の実戦問題を解ききりましょう。
もちろん、その後時間があるようでしたら、重要テーマをやることで知識に穴が無いのかを確認するようにしましょう。
出来ない問題をなくす
このレベルまで来たら、解法暗記というものは意識しなくていいです。
実力をつける化学に手を出せる実力があるということが、もう解法パターンを押えているってことですからね。
では、何を意識してやればいいのでしょう。
結局、解法パターン暗記と同じことなのですが、解答を再現できるようにすることです。
結局同じことだと思われるかもしれません。
しかし、意味合いが違います。
受験間近になると、実力がかなりついてきているはずです。
しかし、難しい問題集をやっているとそれでも解ききれないことがあると思います。
その問題は、あなたの宝になりうる問題です。
出来る問題はこの時期は自信になるだけで、嬉しいということ以外何の意味も持ちません。
一番大切なのは、解けない問題にたくさんであうこと、そして、解けない問題を解けるようになることで、テストで同じ問題を先に出されなくてよかったーって安堵することでしょう。
出来ない問題があったら、絶対に出来るようにしましょう。
時間が無いこと時期だからこそ、しっかり理解して何周もしなくていいようにしましょう。
ここまで「実力をつける化学」の勉強法を書いてきましたが、いかがだったでしょうか?
この参考書は本当に総仕上げ、ある程度化学については高得点を取る準備が整っている人におすすめです。
逆に、これから化学を補強していく!という方にはあまり向いていないかもしれません。
また、化学に限らず受験においてはスケジュールと優先順位が大切となってきます。
特に医学部や難関大を目指している方は、よりシビアに考えなければなりません。
そのためまだ時間に余裕があるという方は、まずは予備校の講座を受講するなどしてしっかりと基盤を固めていきましょう。
医学部志望の方であれば、医学部予備校がおすすめです。
当サイトでは、医学部予備校だけでなく大手予備校の情報も多数掲載していますし、随時予備校のイベント情報を更新をしています。ぜひ新着トピックなどを参考にしてみて下さいね。
そして、「実力をつける化学」を使って最後の詰めを行って下さい。
【要点まとめ】実力をつける化学
- 難関大学を狙っている数をこなしたい人がやりましょう。
- 時間が無い人は実戦問題をまず最初に全部やりましょう。
- 無機、有機、理論全部通してやったほうがいい。
- 解けない問題は宝物だと思って、大切にし出来るように絶対にしとく。
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