大学入試用の受験英語の人気参考書、英文解釈の技術シリーズの最も効果的な使い方を徹底解説しています。
さて、ここでは英文解釈の人気参考書の最も効果的な使い方を徹底解説していきたいと思います。
タイトルにありますとおり、『入門 英文解釈の技術70』、『基礎 英文解釈の技術100』、『英文解釈の技術100』の英文解釈の技術シリーズをまとめて解説していきます。
大学受験スーパーゼミ徹底攻略という別名がついていますが、これは桐原書店のシリーズものの1つで大学受験スーパーゼミ徹底攻略には、国語や英語などいろんな種類があります。
受験時代に英文解釈の技術を使って勉強したことは無いですが、これも塾講師になってから大勢の生徒に質問を受け続けてきました。
また、私も生徒達におすすめしている参考書・問題集の1つでもあります。
その理由の1つにCDが付属している点が上げられます。
CDを使った学習というものが、英語という語学の教科に置いて、莫大な効果を与えます。
以下でも、CDを使った勉強法も紹介していますので参考にしてください。
最後に、多くの合格者を輩出してる医学部予備校からもおすすめの参考書を推薦してもらっています。
合格する受験生はどんな教材を使って学習しているのかが分かるので、ぜひ確認してみてください。
英文解釈の技術について
入門英文解釈の技術70、基礎英文解釈の技術100、英文解釈の技術100の3冊は、ピアソン桐原という出版社から出版されている参考書です。ちなみに、今は桐原書店のみが存続する会社として出版を続けています。
桐原書店の考えとしては、高校1年生から順に、入門技術70⇒基礎技術100⇒技術100と使うことで段階を踏んで、文法の運用方法や構文などをいかした英文解釈の練習をしよう、ということなんだと思います。
英文解釈の技術シリーズの難易度と対象者
このシリーズは3冊の参考書から成り立っています。ですが、それぞれがどれほどの難易度なのか、どのレベルの人なら出来るのがあまり見えてこないと思います。
以下に、それぞれの参考書をいつ頃使えば良いのか、どういった人が使えばいいのかを示していきます。
入門英文解釈の技術70
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英文解釈の技術シリーズでは最も簡単な参考書ですね。
一番最初にやることを目的に作られています。
公式HPに対象となるレベルの人が書いてありました。


高1、高2、高3、大学入試全てに使えます!って範囲広すぎて分かりづらっ!笑
まぁでも、初歩の参考書ですので間違ってはいないんですけど、これじゃあ分かりづらすぎますよね。
入門70の到達点はセンターレベルです。
完璧にしてセンター試験8割いくかいかないかというところでしょう。
ですが、そこまで難しい英文がない試験では読めない文章はないでしょう。それこそ、センター試験程度なら問題なく読めると思います。
偏差値が40~50台の人がまず使おう
英語の成績があまり良くない人に凄く適しています。
そもそも、英語が苦手な人に多いのが『長文が読めない。』『時間が足りない。』のパターンです。
入門70では、とても丁寧に基礎の基礎から教えてくれます。
英語が少しでも分かってきた人にとってはとてもまどろっこしいかもしれませんね。ですが、そこは苦手な人を意識して作っているのでとてもいいと思います。
英語が苦手な人にとっての最良書であると言えます。
中学レベルの英語ならなんとかなっていたのに、高校レベルになった途端、ついていけなくなった高校1年生がこれを使うと凄くいいと思います。
単語は中学英語レベルよりも高め
この参考書のどこが素晴らしいかって、親切に中学生レベルの文法事項を整理してやりおなしてくれます。また、どのように文法を運用していけば良いか書いてあります。
しかし、入門70はそんなコンセプトを掲げているにも関わらず、語彙レベルが中学英語より若干高いです。なので、単語レベルが心配な人は簡単単語帳1冊やるといいでしょう。
中学英語レベルからやり直した人におすすめな単語帳
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使い方の参考にしてください。
基礎英文解釈の技術100
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入門70から続く参考書が、基礎英文解釈の技術100です。
入門70に比べるかなり多くの使用者がいます。
恐らく、入門70をすっとばして、基礎技術100から技術100につなげる人が多いんではないでしょうか。
難易度は、難関大学志望の人が基礎固めとして使う感じですね。
以下は公式HPからの引用です。


簡単に言えば、ほぼ全ての大学どこでもこれでOKって感じです。
英語がそこまで難しくない、地方国公立、中堅私立(MARCHまで)、もちろんセンター試験もこれで網羅できると思います。
センター試験なら8割くらいでしょうか。
この基礎英文解釈の技術100はとても中身の濃い1冊ですので、かなりオススメします。
単語、文法をある程度やった人
基礎って書いてありますけど、全然基礎じゃないです。笑
難関大学を志望する人が、その足がかりとして使うものですので、歯ごたえあります。文法のままならない人がやるとかなり苦労するでしょう。
なので、英単語帳1冊、英文法も高校の範囲を一周してからやりましょう。
模試の成績が伸び悩んでいる人
基礎技術100はハイレベルの入り口としてとても良い参考書だと思います。
模試や学校のテストにおいて、基礎の勉強をしていればある程度までは簡単に伸びますが、少し捻られた問題になると出来なくなり壁にぶつかります。その1つめの壁を乗り越えるために最適でしょう。
こういったチョイ難しめの英文に取り組むことで、難しい英文に答えられるだけの知識、さらには英語読解力がつきます。
成績は、簡単なものばかりやっていても伸びません。
常に自分がちょい難しいと感じるレベルのものをやり続けましょう。
負荷をかけることが成長につながるのです。
英文解釈の技術100
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英文解釈の技術シリーズの最後の参考書にして、英文読解の最高峰の難易度を誇る参考書だと思います。
若干解答の丁寧さにかけますが、それも、ハイレベルの参考書ゆえにだからでしょうか。
あと、問題が若干、基礎技術100と被っています。ねた切れだったんでしょうかね。
対象者を公式HPから引用します。


基礎技術100をやった人は是非この参考書に進んでいって欲しいと思います。
この参考書を完璧にマスターすれば、東大、京大、医学部どこでも英語で戦うことが出来ます。センター試験レベルでいいのならば、満点を狙うこともできます。
ただ、そもそも難関大学への進学を希望してない人にしてはオーバーワーク以外の何者でもないです。
もちろん、余力がある方、英語で得点稼ぎしたい人などは進んでももらっても構わないですが、その分を他の時間に回したほうがいいでしょう。
東大、京大、早慶などの難関大学志望の人
難しい英文で、なおかつ高得点を取る必要がある難関大学志望者。
その人たちは、試験本番に落ち着いて点数を稼いぐ練習をしなければなりません。普段から難しい文章に触れている必要があります。
この参考書に、語句が難しいから、英文読解としての本質が失われているという人がいますが、私はこのレベルに関しては反対です。
解釈とはすなわち、英語を理解し、上手く日本語に訳すためのものです。
しかし、私達日本人が、分からない日本語を大体こんな感じと文脈の中で類推するのと同じように、英語も類推しなければいけない場面が、大学入試だけでなく、あることでしょう。
このレベルまで来たら、特に、出題者がそれを意図して出されてもおかしくありません。なので、あえて私は作者が難しい単語レベルのままにしたのだとおもいます。
以上、長くなりましたが難関大学志望の受験生には是非やって欲しい参考書の1つです。
英文解釈の技術シリーズの詳しい内容
以下に、英文解釈技術シリーズのそれぞれの問題数を示します。
- 入門技術70は例題が70題,それに対する演習問題が70題の計140題
- 基礎技術100は例題が100題,それに対する演習問題が100題の計200題
- 技術100は例題が100題,それに対する演習問題が100題の計200題


spanglesのブログさん引用
参考imageです。
このように、見開き一ページに問題と解説が存在する、ポレポレや基礎英文問題精講と同じパターンですね。
とても見やすいくて私は好きです。
また、例題の英文をCDに収録されているため、それを使って聞き取り、音読、ディクテーションの練習もできます。
英文解釈の技術シリーズの最も効果的な勉強法
3冊とも、形式は同じなので、3冊まとめて使い方についての解説をしていきたいと思います。
まずはポレポレと比較してみよう。
使い方以前に、ポレポレ英文読解のプロセス50(代ゼミ)とどっちを使えばいいのか迷っている人もいいことでしょう。
ポレポレと英文解釈の技術100の主な違いを挙げます。
- ポレポレが50題,技術100が200題あります。
- 技術100はCDが付属しているが、ポレポレはない。
- ポレポレのほうが若干難易度高め。
前後にやった参考書でも違ってくると思います。
その前に、基礎英文解釈の技術100をやっていたのならば、そのまま技術100に進んだほうがいいでしょうし、基礎問題精講からならば、ポレポレでもいい気がします。
後は、個人的に、CDが付いている分技術100をオススメしたくなります。
やっぱり音読するにしても、リスニング対策として聞き込むにしても効果が違います。ただ、それは別でやる!って人もいると思うので、これは実際に中身を見て決めてください。
ノートにしっかり訳しながらやろう
手書きでまずは、何も見ずに英文を日本語訳していきます。
まずは分からない単語があっても、そのまま訳すように心がけましょう。
ただ、入門編の人は類推のしようもないと思いますので、辞書で調べてください。
この時、ノートに何も書かないのが最もよくありません。
知らない英単語は、類推できなければ、勘でもいいので訳しましょう。
また、辞書で調べてもまだ解答を見てはいけません。辞書で単語の意味を調べたら、その上でまた訳すようにしましょう。
あらかじめ文法は一通りやって効果UP
英文解釈の本なので、英文法は知っていること前提で問題は進みます。もちろん、文法を知らない人が手を出そうとは思わないかもしれませんが、ForestやNextStageでしっかり復習してやるようにしましょう。
何周もし、数ヵ月後にもう一周
基本的には、ただ英文を日本語訳するだけの参考書なので、2周目以降はどんどん進めるはずです。なので、完璧にするまで何回でもやりましょう。
もちろん、音読をしながら、頭の中で読んでいる文章を一瞬で日本語訳し、そのまま読むようにしましょう。
始めのうちは、日本語訳が追いつかないかもしれません。
そういう時は、1度止まって、日本語訳をしっかりしてから、また音読を開始し、頭のなかで一瞬で訳しながら読み進めていきましょう。
そして、効果をあげるためにも、短期間のうちに仕上げたらその2,3ヶ月後に復習を行うようにしましょう。
リスニングCDを使って音読しよう
ここは注意してください。
リスニングCDを用いながら使うことで、この英文解釈の技術100は他の参考書に負けない素晴らしい価値を手にしました。
これを活用しない手はありません。以下に詳しいやり方を書いていきます。
音読はシャドーイング。
まずは問題を解いて日本語訳にして、解説を読みましょう。
全てを理解したら音読タイムに入ります。
この参考書、英文を日本語訳するところで精読力を、同じ文章を何回も読み込むことで速読力を鍛えられるという1度で2度おいしい参考書になっています。
音読する前に、一回英語を聞きながら目で文章を追い、頭の中で訳を作っていきます。
そして、次は聞きながら、若干後だしで読むというシャドーイングを行います。これはCDが話した言葉をきき、それをしゃべるというものです。
これをして、発音が上達したら、自分でも2,3回読みましょう。
この時、上でも何回もいってますが、頭の中でしっかり訳を同時に作りながら読むようにしましょう。
ネイティブの発音を物まねしよう
英語の授業でも何でも、英語の発音を適当に棒読みする人がいますが、あれはもう最悪です。
確かに、授業中に当てられたらしょうがないですけど(笑)、自分の部屋でやるときは、どんどん外人になりきってやりましょう。
これは、リスニング対策のつもりでやります。
しっかりとした発音を身に付けることで、それを聞き取れるようになってきます。英語独特のリズムを吸収していきましょう。
良く聞いて物まねしようとすると、英語の単語と単語がかなりくっついて聞えていると思います。ここを意識してそれっぽく読む練習をしましょう。
英文解釈の技術シリーズのやる流れ
3冊を順番どおりにやってももちろん、いいとは思うのですが、全部で540題近くもやらなければいけなくなります。
時間がある受験生はいいのですが、ない受験生もいると思いますのでお勧めの流れを紹介します。
入門を省くパターンです。
英語が結構得意な人は、単語帳や文法書を使って勉強していくうちに、入門70レベルはもう必要でなくなってくる場合があります。
そういう時は、基礎技術100⇒技術100をやりましょう。
また、基礎技術100と技術100の似たような問題の重複を避けるために、基礎英文問題精講⇒技術100でもいいと思います。
この辺は柔軟にやりましょう。
医学部予備校が推薦する英文解釈の参考書
ここでは、医学部受験を知り尽くした実績豊富な医学部予備校が推薦する英文解釈の参考書を紹介しています。
実際に授業で取り入れているケースも多いので、医学部合格に必要な知識や学力が身につくこと間違いなしです。
ぜひ、参考にしてみて下さい。
GHS予備校推薦!「思考訓練の場としての英文解釈」


GHS予備校からの推薦コメント
まだメディアが今ほど発達していなかった昭和40年代、50年代。
今にもまして難関を極めていた東大・京大入試に挑む全国の秀才は、最高度の指導を受ける方法として「通信添削」という学習手段をこぞって求めた。
知性に飢えた彼らを満足させる指導を提供し続けた一方の雄がZ会であり、もう一方の雄が「オリオン社」であった。
「通信添削」に関するかぎり、日本の最難関大学受験生はZ会とオリオン社に二分されていたといってよい。
このオリオン社に君臨した英語添削指導者が著者の多田正行先生である。
自らも東大文学部仏文科で教授・学友から一目置かれ名を馳せた俊英である多田先生が、文化性の高い英文を通して全国の優秀な受験生の答案を長年にわたり厳しく添削指導した実績を書籍化したものが名著『思考訓練の場としての英文解釈』である。
したがってこれは内容が軽くて長い英文を読むための参考書ではない。
第一級の教養人がものした英文を用いて、文の真意つまり文として表現されている著者の精神と感性とを必要十分に読解するとはどういうことかを、厳しく説くものである。
英文の作者、本書の著者、そして読者の三者が最高度の知性を戦い合わせる場である。
それゆえに時代が変わっても英文読解という知的作業の重厚さにおいてこれを超えるものはなく、今に至るも日本最上級の英文読解参考書として知る人ぞ知る名著となっている。
書籍誕生の当初は「通信添削オリオン」の会員のみが入手できる貴重書であったが、オリオン社が時代の役割を終えて幕を閉じたあと、受験出版社「育文社」の社長が逸書となるのを惜しんで世に出したものである。
この著書との格闘がもたらすものは、単なる知識や技術の習得という薄っぺらな利益ではなく、その名の通り「思考訓練」により普遍性を持った知力・学力を躍進・成熟させることにある。
そうした学力を自らに求め労をいとわない全国の真摯な学人へ心より推薦する書である。
【要点まとめ】英文解釈の技術のやり方について
- 中学生レベルから難関大学で高得点を取れるまでの参考書
- 付属CDを最大限まで活用し、音読をどんどんしよう
- 他の参考書とも組み合わせて自分なりの勉強プランを立てよう
医学部受験では高度な英語力が求められるので、独学では自信がない人は医学部予備校の英語講座だけでも受講してみるのも良いでしょう。
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