医学部予備校の学費はホントに高いのかを授業料が安いと評判の大手と比較しなら解説。
国際化の時代、海外の高校に通っていて大学入学を機に日本に帰国してくる帰国子女も増えていますが、なかには医学部に入りたい人もいると思います。
そこで今回は帰国子女が医学部を受験して合格することは現実的なのか、そして医学部予備校など受験対策を指導してくれる学習機関はあるのか。
今回は高校卒業後に帰国して医師を目指す人向けに現在の医学部受験制度を開設しながら帰国子女を対象にした医学部予備校の選び方などを解説していきます。
帰国子女の医学部入試と受験方法
帰国子女が医学部受験を行う場合の方法としては一般的なのが、一般入試、そして帰国子女枠の2パターンです。
この場合、帰国子女枠のほうが目指しやすく思うかもしれませんが、募集定員が一般入試に比べて非常に少なく、帰国子女で医学部を目指す人は結構いるため合格は決して容易ではありません。
いっぽう、一般入試なら募集定員が最も多い受験枠なので、合格できる可能性は高くなります。
ただし、一般入試で合格を目指す場合、下記のような帰国子女ならではの問題があることも知っておきましょう。
一般入試は無謀!?学力より日本語で読み書きのハードルが高い
まず、帰国子女のなかでも現地の生活が長く、学校も日本人学校ではなく現地の小中高に通っていた場合、日本語よりも英語のほうが身についている人にとっては日本語の読み書きが苦手な受験生も多いと思います。
日本で育った受験生の場合、日本語の読み書きは問題ないので、医学部予備校での授業も何ら問題ないですが、帰国子女の場合だと漢字が読めない、書けないといった問題に直面することも。
一般入試の受験なら高卒認定が必要
海外の高校卒業だと、日本の教育課程を修了していないため、一般入試の受験資格がないとうことです。
この場合、帰国子女が大学の一般入試を受験する資格を得るには、文部科学大臣の行う高等学校卒業認定試験(高卒認定)に合格する必要があります。
高卒認定に合格するにはもちろん対策が必要であり、高卒認定に合格したからと言って医学部受験に合格できるとは限りません。
したがって、海外の高校を卒業した受験生は、帰国子女を対象にした「帰国生入試」で医学部合格を目指す人が多いのが特徴です。
帰国生入試枠がある大学と注意点
帰国子女の募集を行う「帰国生入試」を採用する大学は、国公立大学を中心沢山ありますが、まず募集定員が若干名であること。
大学によっては合格者を出さない年もあるなど、簡単ではありません。
帰国生入試の試験内容は、書類選考、学科試験、面接、小論文から構成されることがほとんどです。
学科試験は、滞在していた国によっては勉強してきた範囲外から出題されることもあるため、志望校対策が怠れません。
また、小論文も日本語で求められる大学もあるため、帰国子女だからと言って日本語が苦手でも大丈夫だという考えは捨てたほうが良いでしょう。
国公立大学
北海道大学、東京大学、東京医科歯科大学、筑波大学、群馬大学、富山大学、金沢大学、浜松医科大学、九州大学、佐賀大学
私立大学
慶応義塾大学、順天堂大学、国際医療福祉大学
帰国子女枠の受験資格は高校卒業後2年以内
帰国生入試の最大の注意点は、受験資格が卒業後2年以内であること。
医学部の帰国生入試はとにかく募集定員が少なく、倍率も高めなので2回しかチャンスがないというのは非常に厳しい試験であると言えるでしょう。
一般入試の場合なら、2浪、3浪と浪人しながら長期的な対策で合格を勝ち取ることもできますが、帰国生入試で挑戦する場合は長くても1浪です。
これが帰国子女が医学部を目指すうえで非常に厳しいハードルであると言っても過言ではないでしょう。
国際バカロレアで挑戦できる医学部が増加中
帰国子女の場合、国際バカロレアで医学部を目指す方法もおすすめです。
海外で生活している受験生なら国際バカロレアについては知っている人は多いと思いますが、最近は医学部でも入試制度に取り入れる大学が増えています。
国際バカロレア(IB)の認定を受けた学校だけで受けられる教育プログラムで、試験に合格するとディプロマ(認定証書)が授与されるのですが、この証書の価値が非常に高く、近年は日本の大学や企業でも評価が高まっています。
ただし、医学部入試の場合は、資格を持っているだけでは意味がなく、履修した科目で一定以上の成績を要求する大学が多いです。
もし、現在、外国で通っている学校が国際バカロレア認定校ならば、履修科目で好成績になるよう勉強に励むことが帰国後の医学部入試に合格する近道と言えます。
国公立大学
東北大学、筑波大学、東京医科歯科大学、横浜市立大学、名古屋大学、京都大学、岡山大学、広島大学、鹿児島大学
私立大学
順天堂大学、愛知医科大学
※2020年度入試
帰国子女を対象にした医学部予備校はある?
帰国子女で医学部合格を目指すなら医学部予備校がやはり最短ルートで合格する1つの方法だと言えるでしょう。
医学部予備校は、医学部に特化した受験指導を行っているため、講師の指導レベルが高いのはもちろん、何より情報量と合格実績が豊富です。
一般入試のみならず、推薦・AO入試や帰国生入試で多くの合格者を輩出している実績はやはり安心感があります。
出願資格の確認から、必要な書類の添削や確認など、スムーズに受験できるよう勉強部分以外のサポートが手厚いのも医学部予備校の魅力です。
ただし、全ての医学部予備校が帰国子女の受け入れ実績が豊富なわけではありません。
まずは、医学部予備校を探して学習相談を行い、帰国子女で医学部受験を考えている旨を伝えることから始めましょう。
帰国子女の指導・合格実績が豊富な医学部予備校
帰国生入試のパイオニア「河合塾」
医学部予備校は合格率が高いですが、河合塾は合格者数が圧倒的な大手予備校です。
帰国生指導を設置している予備校は多いですが、河合塾はパイオニア的な存在として豊富な歴史と実績があります。
河合塾の帰国生コースは、医学部合格実績も豊富で、過去には河合塾唯一で東大理科三類の合格者を輩出したことも。
一時帰国講習やWEB添削など、海外に居ながらでも対策できるのが魅力です。
帰国子女の合格実績が豊富な医学部予備校「東京医進学院」
全寮制の医学部予備校として評判高い東京医進学院は、帰国子女の受験指導が豊富なので、安心して対策できます。
海外の学校では卒業時期など日本と異なることも多いですが、勉強の開始時期や学力に関係なく生徒一人ひとりに最適な学習計画を提案し、医学部合格を実現していきます。
しかも、全寮制コースを設置する医学部予備校なので、徹底的に学習時間を割くことができ無駄がありません。
圧倒的な学習量と質の高い指導により、多くの帰国子女が医学部合格を勝ち取っている数少ない医学部予備校です。
毎年2人に1人が医学部進学を実現する医学部予備校「富士学院」
富士学院は全国の主要都市に校舎を展開する医学部予備校の中では規模の大きな予備校です。
高校生から浪人生、社会人から帰国生と様々なバックグラウンドを持つ受験生の指導を行い、毎年多くの合格者を誕生させています。
帰国生入試でも合格者を輩出させるなど、帰国子女にとっても魅力的な医学部予備校です。
東京以外にも複数の校舎があるので、最寄りに校舎がある人はまずは学習相談を申し込んでみてはいかがでしょうか。
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