ポイント
医学部予備校の説明会

医学部予備校の説明会

医学部予備校の説明会でしか確認できないポイントも多いので保護者同伴で出席することをおすすめします。

友人の紹介や広告だけで医学部予備校を選んでしまうのは危険です。

特色ある指導を各予備校で行っているので、自分との相性を合うかを確認するには説明会など実際に足を運んで見極める他ありません。

説明会と体験授業に参加して自分に最適な医学部予備校であるかをしっかりと見極めることが合否にも大きく影響してきます。

医学部予備校への説明会参加は必須

医学部予備校では、毎年入試が終わり始める2月から3月にかけて説明会が盛んに実施されています。

説明会は事前予約が必須となっており電話かメールでの受付が必要です。

説明会については、個人面談形式で実施するパターンと、生徒や保護者を集めて一斉に実施するパターンの2種類に分けられます。

個人面談は日程が固定されていないことが多く、自分の都合に合わせて参加できるのと同時に、じっくり話を聞けるメリットがあります。

いっぽう、集団説明会の場合は、校舎が設置されていない地域でも開催するケースもあるので、地方在住の受験生にとっては都市部にある医学部予備校の貴重な話を聞けるチャンスです。

最近は、医学部受験ブームにより医学部予備校数も右肩上がりで増えており、どこも生徒募集に力を入れています。

その影響もあって大学説明会では定番となりつつある、複数の医学部予備校が1つの会場に集まって1度に複数の予備校から説明が受けられる合同説明会を開催されているケースもあります。

超難関入試の医学部合格に直結した指導が医学部予備校では受けられるので、説明会の段階ら真剣に取り組むことが成功へのカギとなります。

説明会の内容

医学部予備校の説明会では、予備校の特徴や強み、カリキュラム、質疑応答、体験授業で構成されています。

個人形式の場合は自身の学力や志望校に合わせてアドバイスや受験情報を提供してくれるので、気になったことはその都度質問して疑問点などを解決していくことが可能です。

いっぽうで集団説明会の場合は事前に構成が決められており、その流れに沿って進められていくため、気になる点はその都度メモしておくと、質疑応答や個別相談会の際にスムーズに質問できます。

予備校の特徴や強みでは、教育理念や学習システム並びにサポート体制など、どんな指導法や予備校生活が送れるかを詳しく解説してくれます。

ここは、各医学部予備校で独自のカラーが出された指導が実施されているので、自分の学習スタイルや性格に合っているかの見極めが必要となります。

カリキュラムについては、講師やチューターの紹介を交えてどんな勉強や対策を行っていくかを知ることができます。

勉強はインプットだけでなく、アウトプットも非常に大事なので授業だけでなく演習や対策の時間も多く割いているかを確認していきましょう。

質疑応答は、不明点や疑問点を質問することが可能で、医学部予備校によっては質疑応答の代わりに個別相談会を実施しているところもあります。

最後に体験授業を説明会と同時に開講していることもあるため、実際にどのような指導が実施されるかを参加して確認していきます。

合格実績や学費に関しては公式サイトで公開している予備校も多いので確認することが可能ですが、説明会では講師やスタッフの人間性や空気感、そして学習環境や教育理念などサイトや資料では把握できない点が多く知れる機会なので、説明会への参加は必要不可欠と言えます。

保護者も参加すべきか?

医学部予備校の説明会には入学する本人はもちろんのこと、保護者の方が参加している家庭が沢山あります。

なかには親が説明会に付いてくるのを嫌がる受験生もいますが、一緒に話を聞きに行くことをおすすめします

やはり、保護者のほうが人生の経験値は豊富であるため、受験生とは違った視点から評価することができます。

また受験生は指導実績や講師との相性などを見極めることができても、授業料などお金に関することは判断できないことがあるため、保護者と同伴したほうが判断に困ることはありません。

また、保護者と一緒に参加すると医学部予備校側も真剣に考えてくれると捉えて真摯に対応してくれるなどのメリットもあるので、保護者の方も参加したほうが良いでしょう。

説明会に必要な物

説明会に参加する際に持参しておくと便利なアイテムは、筆記用具、ノート、模試成績表の3つとなります。

筆記用具はメモ書きやアンケートなどの書類記入で必要になってくるだけでなく、体験授業の際にも必要になってくるので忘れずに持参しましょう。

また、体験授業の際はプリント等が配布されると思いますが、別途ノートがあると板書を写したりするうえで役立ちます。

最後に、模試成績表は個人説明会や個別相談会などで持っておくと、志望校合格への可能性や対策法など、現時点の学力を考慮しながら正確なアドバイスを受けることが可能です。

医学部予備校を複数校で迷っている人は、それぞれに学習相談を行い、納得できるアドバイスをもらえた予備校に決めることも1つの方法です。

医学部予備校の各講師は、現時点での課題と対策ならびに志望校合格の可能性をそれぞれ違った考え方で助言してくれると思うので、現実的または信頼できるアドバイスを受けた講師から教えてもらうのが一番です。

説明会で確認しておくポイント

医学部予備校の説明会にただ参加しただけでは、せっかく貴重な情報を入手できているのに自宅に帰って検討しようと思った際、記憶に残っていなくて正しい選択ができないと言う事態に陥りがちです。

したがって、ここでは説明会を有効活用できるよう確認しておきたいポイントをまとめてみました。

  • 教育方針や指導理念
  • 合格実績
  • 学習環境
  • 料金体系
  • 予備校の雰囲気

教育・運営方針との相性を確認

まず、医学部予備校は競争が激化しており、各予備校では生き残りをかけて独自の指導法を確立して運営されています。

したがって、医学部予備校の教育方針や指導理念と、志望校や自分の性格と照らし合わせて相性を確認する必要があります。

どんなに素晴らしい指導や学習環境が用意されていても、自分と相性が悪ければモチベーションを維持することは難しく、通学するのも苦痛になってしまい医学部合格から遠のいてしまいます。

自分が「ここで学びたい」「ここなら頑張れる」と思える医学部予備校に出会うことが重要です。

合格実績に惑わされない

次に医学部合格実績について、これは予備校によって「合格者数」「合格率」「進学者数」「進学率」など様々な公表の仕方を採用しているため、数字だけで惑わされないよう注意が必要です。

特に数字を大きく見せられるよう、合格者数を最終合格ではなく一次合格者数で公表していたり、合格率や進学率を上位クラスに限定して算定していたりするケースが見受けられます。

合格実績の算定方法のなかで一番信用できるのは進学者数です。

進学者数は、1予備校から何名が医学部に進学したかを把握できるため、併願による重複合格が含まれる合格者数よりも予備校の指導力が見極めることが可能です。

算定方法 懸念事項
進学者数 特になし
進学率 上位コース限定の可能性あり
合格率 上位コース限定の可能性あり、
重複合格が含まれる
合格者数 重複合格が含まれる、
最終合格ではない可能性あり

毎日通うからこそ学習環境は重要

医学部予備校では、1日12時間以上の学習も珍しくないので1日の大半を校舎内で過ごすことになります。

したがって、校舎で実施される説明会の場合は、快適に勉強できる学習環境であるかの確認は重要となります。

キレイな校舎というよりは、自習室は固定席であるか、休憩室があるか、現役生向けの自習室であるかのほうが重要で、勉強したい時に集中してとことん学べる環境であるかを確認しておきましょう。

つまり、医学部合格を実現するために自分が必要とするもの全てが揃っているかどうかということです。

料金体系の確認で年間費用負担額を把握

受験生本人はあまり気にならないかもしれませんが、保護者にとっては通学させるか否かの大きな判断材料になる家庭も少なくないと思います。

医学部予備校の学費は、一括納入か月謝制のいずれかに分かれますが、費用負担を抑えたいのであれば月謝のほうがまとまった支出がない分おすすめです。

また、一括納入として年間の学費を払ったつもりなのに、季節講習費用や合宿費用並びに直前講習費用など後になって出費が増えることもよくあります。

せっかく学費が魅力で選んだのに、後から費用負担が増えて結果的に高額な学費になってしまえば選考判断が誤りであったことになります。

したがって、入学前に一括で納入する授業料の他にも支出が生じるのか、年間費用の総額はいくらになるのかを説明会でしっかりと確認しておきましょう。

予備校の雰囲気

講師や学習環境を見極めて自分との相性を確認したら、最後は予備校全体の雰囲気を感じ取ってみましょう。

医学部予備校はどこも同じという訳ではなく、教育方針や在籍する講師や生徒によって校舎内の雰囲気は大きく異なってきます。

ある校舎では、講師やスタッフがフレンドリーでアットホームな環境だったり、いっぽうで厳格な学習管理を行う校舎では緊張感があったりと差があります。

アットホームな環境は一般的に講師やスタッフとの距離が近く感じられ、のびのびと勉強できます。

自分である程度の学習管理が行え、予備校側に厳しく管理されるよりマイペースに勉強できるほうが効率が良いという人におすすめです。

いっぽう、厳格な学習管理を行う環境であれば、緊張感を持って勉強に取り組むことができるので、ダラダラ防止につながります。

自己管理が苦手で、厳しく管理されないと誘惑に負けたり、なかなか勉強に取り組めない人に最適です。

自分はどちらのタイプが向いているかを分析することで、より質の高い受験生活を送ることが可能となります。

医学部予備校の説明会まとめ

以上のように、医学部予備校の説明会は参加する際にちょっと意識することで得られる情報量が非常に多くなります。

基本的に説明会では、医学部予備校側は良いことしか言いませんので、講師やスタッフの人柄や、設備の充実度などは自分の目で確かめる必要があります

その際に、人生経験が自分より豊富な親と一緒に参加することで、自分では気づかないようなポイントやアドバイスが受けられるので、より最適な医学部予備校選びにつながります。

ただし、実際に医学部予備校に通って勉強するのは自分なので、最後は自分の意思を尊重させてもらいましょう。

医学部予備校の説明会は複数校へ参加して色々情報収集することで各予備校の長所・短所が見えてくるので、まずは申込を積極的に行っていきましょう。

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