医学部入試問題を斬る

エースメディカルみなとみらいの峰岸先生が様々なテーマを扱い医学部入試を徹底解説。

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峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設しています。入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第122回.医学部入試問題-英語「長文読解-昭和大学医学部」⑬

今回も昭和大学医学部の問題です。今回も昭和大学医学部の問題です。今日は前回までの情報で設問5(G)を解き、第14パラグラフ第2文以降を読み進めていきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

【設問】
4.下線部(4)を和訳しなさい。
5.本文の内容に合っているものを3つ選び,記号で答えなさい。

(G) According to the present study, people who tend to be affected by addictions are those who have mild negative emotions that are undercontrolled from the start.

本文
(14)Indeed, an earlier longitudinal study in California suggested the same kinds of associations, finding that (4)preschool children who had less impulse control and higher levels of emotional distress were more likely to develop drug problems later.

【解説】

設問5(G)

設問文はAccording to the present study, people who tend to be affected by addictions are those who have mild negative emotions that are undercontrolled from the start.(今日の研究によると中毒に影響される傾向のある人は初めから抑制できない軽度のマイナスの感情を持った人である)です。

これは第13パラグラフにThe findings underline the idea that some people are innately more vulnerable to addictions than others ― not because they seek extra pleasure, but because they have a pre-existing excess of negative emotions and an inability to control them.(この研究では、楽しいのでのめりこんでいくという理由よりも、もともと過度のマイナスの感情を持っていて自制が効かないという理由で、他人に比べ生まれつき中毒に対して弱い人もいる、という意見を強調しています)とります。

設問文のmild negative emotions(軽度のマイナス感情)と本文のa pre-existing excess of negative emotions(もともとの過度のマイナス感情)の違いに気づいてください。よってこの文はバツです。

第14パラグラフ

Indeed, an earlier longitudinal study in California suggested the same kinds of associations, finding that preschool children who had less impulse control and higher levels of emotional distress were more likely to develop drug problems later.

文頭のIndeedは「確かに、実際に」です。主語はan earlier longitudinal study in California (カリフォルニアで初期に長期に渡ってなされた研究)です。述語はsuggested(示した)です。「何を示したのか」は, finding の後ろの部分です。ここは分詞構文です。「そして表しています」と訳します。「何を表したのか」はthe same kinds of associations(同じような関連性)です。「どのような関連性か」の説明部分の主語はpreschool children(就学前の子供)です。ここにwho~の説明が続きます。 それはandでつながれた部分です。一つは less impulse control (抑制に対する衝動が少ないこと)でもう一つはhigher levels of emotional distress( 高いレベルの精神的苦痛)です。述語はwere more likely to develop drug problems later(後になってから薬物問題にかかりやすい傾向がある)です。

訳:確かにカリフォルニアで行われた, 初期の長期研究はで同種の関連性が指摘されています。つまり衝動を抑えにくく、精神的な苦痛を持ちやすい就学前の児童は、後になってから薬物問題を引き起こしやすいことがわかりました。

設問4.下線部(4)を和訳しなさい。

(4)preschool children who had less impulse control and higher levels of emotional distress were more likely to develop drug problems later.

ここはSVがしっかりしているので構造は簡単です。主語はpreschool children(就学前の児童)で述語はwere more likely to develop(よりかかりやすい)です。訳しにくいのはless impulse controlですが、controlは「管理、監督、抑制」ですから「自分の抑えること、自制心」ととらえます。「何に対してか」はimpulse(衝動)に対してです。それがless(より少ない)と考えるので「衝動に対して自制が効きにくいこと」と訳します。higher levels of emotional distressはそのまま「高いレベルでの精神的な苦痛」です。

訳例:衝動を抑えにくく、精神的な苦痛を多く持ちやすい就学前の児童は、後になってから薬物問題を引き起こしやすい

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いかがでしょう。下線部和訳のポイントは構造分析をしっかりして主語と述語動詞つかむことです。SVがずれていなければ点数はつきます。直訳でもいいですが日本語としてしっかり意味が通る文を作ってください。次回も本文を攻略していきましょう。お楽しみに。

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エースメディカルみなとみらいでは、生徒各個人に合わせて英文のレベルを分け、中学生レベルの英文から科学雑誌の英文までを準備しています。医学部に受かる力の養成に直結した授業を展開しています。無料レッスン随時受付中です。お問い合わせください。

2017年12月15日

プロフィール

峰岸 敏之
1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。

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