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峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設しています。入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第88回.医学部入試問題-英語「空所補充問題Ⅲ」⑪

今回も北里大学医学部の過去問を解いていきましょう。今日は第6パラグラフ第4文からです。

(6) ④It hasn’t been shown that variations of this set-up make some women more prone to depression, but Nordström points out that transporter differences between men and women are of particular interest because this is where antidepressants like Prozac*11 act, and because there is evidence that women respond better to such drugs than antidepressants that act on neurotransmitters other than serotonin.

  1. *11Prozac 「プロザック」(抗鬱剤の一種,選択的セロトニン再取り込み阻害剤)

問3 下記の(11)~(15)の各文の内容が本文と一致するように,書き出しに続く最も適切なものを,それぞれ①~⑤の中から一つずつ選びなさい。

  1. ①women seem to experience more depression than men
  2. ②compared with men, women have more serotonin transporters and receptors
  3. ③boys are generally more likely to suffer from a broad variety of brain-system disorders than girls
  4. ④men normally produce approximately twice as much serotonin as women
  5. ⑤it appears that women respond better to drugs that affect the regulation of serotonin than those which work on other neurotransmitters

【解説】

第6パラグラフ
第4文

It hasn’t been shown that variations of this set-up make some women more prone to depression, but Nordström points out that transporter differences between men and women are of particular interest because this is where antidepressants like Prozac act, and because there is evidence that women respond better to such drugs than antidepressants that act on neurotransmitters other than serotonin.

この文は長いのでいくつかに切ってみましょう。文頭のItは前に指すものがないので後ろのthat以下を指します。そのthat節の中身を見ると hasn’t been shown that 主語はvariations(変化・変動) of this set-up(この仕組み)で述語部分はmakeOC(OをCの状態にする)の形です。Oはsome women(女性を)more prone to depression(よりうつ病になりやすくする)です。proneは形容詞でto不定詞を取って「~しがちである」となります。また前置詞toがつながると、後ろの名詞に関して「その傾向になりやすい」と訳します。ここでは後者のパターンです。ここまでがthatがまとめる中身です。このことがhasn’t been shown(明らかにされてはいない)となります。

but以下の部分の主語はNordström (ノードストロームさん)で動詞はpoints out(指摘している)です。その中身はthat以下です。その主語はtransporter differences between men and women(男女間の輸送体の違い)で動詞はareです。ここで、後ろに続く部分は「be of抽象名詞」 です。これは形容詞に書き換えられます。例えば「be of use」は「useful」です。「very useful」は「of great use」です。ここではof particular interestですから「very interesting(特に興味深い)」と訳しますね。 because ~は「~という理由で」です。this is where antidepressants like Prozac actの部分は関係詞に注意してください。this is where~は「ここは~な場所です」と訳します。「~」の部分の主語はantidepressants like Prozac(プロザックのような抗うつ剤)で動詞は act(作用する)です。次にもう一度because が出てきて2つ目の理由が挙げられています。ここはthere is構文が使われてますから「~がある・いる」と訳します。主語はevidence(証拠)でここにthat以下で説明がつながります。説明部分の主語はwomen(女性は)で動詞はrespond(反応する)です。「何」に「どの程度」反応するのかは better to such drugs(そのような薬に対してもっと)反応するという事です。than antidepressants that act on neurotransmittersの部分はthat act on neurotransmitters(神経伝達物質に作用する)がantidepressants(抗うつ剤)にかかります。 other than serotoninは「セロトニン以外で」という事です。つまり「セロトニン以外の神経伝達物質に作用する抗うつ剤よりも反応するという理由で」となります。

訳:うつ病によりかかりやすい女性はこの仕組みが違うせいであるという事は明らかにされていませんが、ノードストロームさんが指摘するのは、プロザックのような抗うつ剤が効くという理由や女性にはセロトニン以外の神経伝達物質に作用する抗うつ剤より、セロトニンの作用する薬が効くという証拠があるという理由で輸送体の相違は特に興味をそそるということです。

ここで設問を解きましょう。

(14)の問題文は(14) According to the passage, it is NOT true that ( ).「本文によると(  )は正しくない」ですから選択肢の中から本文に一致しないものを選ぶことになります。

①women seem to experience more depression than men(女性は男性よりうつ病を経験するようだ)は第6パラグラフ第2文の前半にFor example, women appear to suffer from depression twice as often as men (例えば、男性と比べると女性は倍の割合でうつ病にかかるようです)とあるので本文に一致している文です

②compared with men, women have more serotonin transporters and receptors(男性と比べて女性はセロトニン輸送体を受容体より多く持っている)は第6パラグラフ第3文Recently, Anna-Lena Nordström from the Karolinska Institute in Stockholm, Sweden, found that healthy women have more of the most common type of serotonin receptor than men but fewer serotonin transporters, which are needed to recycle serotonin. (スウェーデン・ストックホルムにあるカロリンスカ研究所のアンナレナ・ノードストロームさんの最近の発見によると、健康な女性は、男性と比べて最も一般的なタイプのセロトニン受容体を多く持つが、セロトニンを循環させるのに必要なセロトニン輸送体は少ないということです)とあるので、この選択肢の文は間違っていることがわかります。一応これが答えであると目星をつけて先に進みましょう。

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いかがでしょう。「セロトニンとうつ病の関係」と「セロトニンの男女差」から「女性のうつ病とセロトニン」というロジックがつかめているでしょうか。次回は最後の段落の本文を検討し残った選択肢を検討しましょう。

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エースメディカルみなとみらいでは、生徒各個人に合わせて英文のレベルを分け、中学生レベルの英文から科学雑誌の英文までを準備しています。医学部に受かる力の養成に直結した授業を展開しています。無料レッスン随時受付中です。お問い合わせください。

2017年3月24日

<<プロフィール>>

峰岸 敏之
1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。

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