新課程と旧課程が存在する最後のテスト

今年もセンター試験の季節がやってまいりました。今年は、センター試験志願者数が563,768人、と2015年度センター試験と比較して4,636人の増加でした。

ここでは2016年1月16日、17日に実施されたセンター試験の解答を速報で紹介します。

センター試験は、国立医学部を受験する方にとっては、得点率の良し悪しが直接医学部合格に響くとても重要なテストです。

そのため、きちんと自己採点をし、2次試験に備える必要があります。

得点率9割が目安とされている医学部受験ですが、センター試験の得点率が高かったからと言って満身創痍していると足元をすくわれるので注意も必要です。

近年、何かと話題のセンター試験の解答をさっそく紹介します。

大手3社の予備校の難易度一覧

教科・科目		大手予備校 T	大手予備校 Ｋ	大手予備校 Ｓ
外国語	筆記	昨年並み	昨年並み	昨年並み
	リスニング	難化	難化	やや難化
国語	国語	やや易化	易化	やや易化
数学	数学Ⅰ・A	昨年並み	やや難化	やや難化
	数学Ⅱ・B	易化	やや易化	易化
地理歴史	世界史B	昨年並み	昨年並み	昨年並み
	日本史B	昨年並み	昨年並み	昨年並み
	地理B	やや難化	やや易化	やや易化
公民	現代社会	昨年並み	やや難化	昨年並み
	倫理	昨年並み	昨年並み	昨年並み
	政治・経済	やや易化	やや易化	昨年並み
	倫理、政治・経済	やや易化	昨年並み	昨年並み
理科	物理	昨年並み	昨年並み	昨年並み
	化学	やや難化	やや難化	やや難化
	生物	やや易化	易化	易化
	地学	やや難化	やや易化	易化

2016年度センター試験から、旧教育課程履修者のための経過措置がなくなり、全ての科目が新教育課程履修者の範囲に基づいて構成されていました。

2020年度より導入されると予定のセンター試験に代替する試験の予行もあってか、思考力や判断力を重視した内容になっている科目も見受けられました。

2016年度実施センター試験の予想平均点

教科・科目		大手予備校 T	大手予備校 K	大手予備校 S
外国語	筆記	117点	117点	113点
	リスニング	29.5点	29点	31点
国語	国語	132点	130点	133点
数学	数学Ⅰ・A	57点	54点	54点
	数学Ⅱ・B	48点	44点	47点
地理歴史	世界史B	65点	66点	66点
	日本史B	65点	65点	65点
	地理B	61点	61点	61点
公民	現代社会	54点	60点	57点
	倫理	51点	54点	57点
	政治・経済	62点	58点	56点
	倫理、政治・経済	61点	60点	63点
理科	物理	62点	63点	59点
	化学	57点	53点	55点
	生物	60点	65点	60点点
	地学	42点	46点	53点
総合点	理系受験者 【5教科7科目】 （900点満点）	560点	559点	567点

例年と特に変わらない予想平均点が大手三社の予備校から発表されていました。

新教育課程履修者に完全に移行したため、旧教育課程履修者にはなじみがない分野もありましたが、得点を取りやすいセンター試験だったように感じられます。

2016年度平均点と前年比

　

教科・科目		2016年度 センター試験平均点	前年比
外国語	筆記	112.43点	-3.74点
	リスニング	30.81点	-4.58点
国語	国語	129.39点	+10.17点
数学	数学Ⅰ・A	55.27点	-6点
	数学Ⅱ・B	47.92点	+8.61点
地理歴史	世界史B	67.25点	+1.61点
	日本史B	65.55点	+3.54点
	地理 B	60.10点	+1.51点
公民	現代社会	54.53点	-4.46点
	倫理	51.84点	-1.55点
	政治・経済	59.97点	+5.18点
	倫理、政治・経済	60.50点	+0.93点
理科	物理	61.70点	-2.61点
	化学	54.48点	-8.02点
	生物	63.62点	+8.63点
	地学	38.64点	-2.27点
総合点	理系受験者 【5教科7科目】 （900点満点）	562点	-5点

国語は、昨年と比較して平均点が10点上昇したものの、最終的な総合点は、+5点に収まるという結果でした。

今年度のセンター試験は終わり、本格的に2次試験や私立医学部入試が始まります、センター試験の得点率が高かった方も、そうでなかった方も頭を切り替えて記述対策の勉強に励みましょう。

がんばれ、医学部受験生！