医学部入試問題
医学部入試問題-英語「下線部和訳」

医学部入試問題-英語「下線部和訳」

峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

エースメディカルみなとみらいの峰岸先生が英語の医学部入試を徹底解説。

今回から「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設します。

入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第31回.医学部入試問題-英語「下線部和訳」①

今回は下線部和訳をやってみましょう。時間のある人は下線部以外も訳してみてください。

語句のヒントもありますから単語が弱い人は参考にしてください。

【問題】

No people known to us, however hard their lives may be, spend all their time and energies in getting food and shelter.

(1)Nor do those who live under more favorable conditions and are therefore allowed a freer use of time spend all their leisure hours idly. Even the poorest tribes have produced work that gives them artistic pleasure, and

(2)those whom various inventions have granted freedom from care, devote much of their energy to creating works of beauty. In one way or another artistic pleasure is felt by all members of mankind.

語句のヒント

□ people :民族 □ spend time in ~ing:~することに時間を費やす
□ shelter:住 □ favorable:好都合な □ idly:怠惰に
□ tribe:種族 □ grant:= give □ freedom from care:心配事のないこと
□ devote … to ~ing:…を~することにあてる
□ in one way or another :何とかして、何らかの形で

解答開設
これまでの読解演習からいくつかのルールが出てきましたよね。それを「お約束」としてまとめていきます。

これまでの「お約束」事項
◎those をみたら→①thatの複数形 ②~の人々
◎文頭の否定語→倒置
◎関係詞をみたら→<>に入れてしまえ
◎and をみたら→右、左→動詞だったら→V2
◎副詞、前置詞+名詞は(   )に入れてしまえ
◎that節は[ ]に入れてしまえ

 下線部の解説

ポイント①~もだ ( So 助 S , Nor 助 S ) ②関係詞のはたらき

解説1
→ Nor による倒置構文。Nor do S( V )という形。意味は「Sもまた~しない」。(→何度もやってよね)前文からつながってきている。do は倒置のための助動詞よ。

S : those V: spendがつかめたかがポイント。また、否定構文だから頭の中でdon’t spendと解釈する。

解説2
1. 熟語( devote A to B )がつかめたか。

2. thoseが訳せるか、これが主語であって、Vがdevoteであることがつかめたか。

3. whom 以下の構造が取れたか。

解説3
このOが関係詞になったのだから、人を主語にして目的格のもの
→ whomを使う

全訳

どんなに生活が過酷であっても、自分たちの時間とエネルギーのすべてを食、住の獲得のみに費やす民族は、私が知っている限りいない。

(1)また、もっと生活環境に恵まれているために時間をもっと自由に使える種族にしても、暇な時間のすべてを無駄に過ごしはしない。極貧の民族でさえ、芸術的な喜びをもたらす作品を生みだしている。

また、(2)いろいろな発明品のおかげで心配事の無くなっている民族も、美しい作品を作り出すことに多くのエネルギーを割いている。芸術の喜びは人類の誰もが何らかの仕方で味わっているものなのだ。

いかがでしょう。しっかり構造分析をして下線部に取り組む練習をしてください。次回も和訳の練習をしましょう。

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2016年1月08日

第32回.医学部入試問題-英語「下線部和訳」②

今回は下線部和訳をやってみましょう。時間のある人は下線部以外も訳してみてください。語句のヒントもありますから単語が弱い人は参考にしてください。

【問題】

The process of learning has gone on since man first existed and his ideas about it have been expressed in proverbial form.

“You can take a horse to the water but you can’t make him drink” is a proverbial way of saying that you must have a motive for learning.

“If at first you don’t succeed try, try, try again” is a recognition that some quality of persistence is needed.

“Practice makes perfect” speaks for itself, and “You must learn to walk before you can run” recognizes that there are stages in learning which must be taken in the right order if success is to be achieved.

語句のヒント

□ process :過程、手順 □ go on:続く、続ける □ exist :存在する 
□ proverbial:ことわざの □ way of ~ing:~するしかた □ motive:動機 
□ at first:最初には □ recognition:認識 □ some quality of:ある種の 
□ persistence:しつこさ □ Practice makes perfect:習うより慣れよ
□ speak for itself:自明である □ recognize that~:~と認める 
□ stage:段階 □ order:順序 □ be to:~するべきだ □ achieve:達成する

 下線部の解説

ポイント①無生物主語 ②be to 構文

解説1
→構造:SはO を認める、が直訳。

Sはことわざだから、SはO以下だと言うことだ、と考える。無生物主語「弱い」パターン→テクニック(主語を副詞的に訳す)を使わなくてもOK。ここからの6行は細かいので、時間のない人は読み飛ばしてもいいです。7行目からは読んでね。

recognizeという単語はふつう人を主語にとる(辞書で確認して)が、ここでなぜこの単語を使ったのか?→→以下ことわざの説明の文が続いているね。

動詞部に着目すると、 is a recognition that ,  speaks for itself , recognize that となっている。

さ、ここでspeaksでわかると思けど、作者は擬人法的な方向でこの文章を客観的に仕立てたがっていることがつかめるでしょ?そこでこういった単語を使っているのですが、私たち日本人には訳しにくい文になってしまう。

そんなときは下線部和訳問題のようなで忠実な訳を要求される場合を除き、あたまから、語句を補いつつ、ばんばん読んでいこう。

例えばこの文では、<「歩くことを覚えて初めて走ることができる」は、認識する??>でおかしいなあ、と思った時点でrecognizesは人を主語にとるので、「私たちは、」と補い、<このことわざを、...と認める、わかる、認識する>くらいの意味で読み進めよう。

☆that節のなか:
Oのなかみはbe to構文 [ ~ならば~すべきだという...]
◎be to 構文=「かぎようい」
if があるときは意図、意思でいけ!「もし~するつもりなら」

※ここのif以下はthere areにかかるのではないよ。
◎there are をみたら→ 存在 (いる、ある)

これまでの「お約束」の確認
◎ those をみたら→①thatの複数形 ②~の人々
◎ 関係詞をみたら→<>に入れてしまえ。長いときは[   ]
◎ 副詞、前置詞+名詞は(   )に入れてしまえ
◎ that節は[ ] に入れてしまえ
◎ いきなり出てくる、manや he の処理は? → ×彼 ○人
◎there are をみたら→ 存在 (いる、ある)

第2文の解説

A is B that C
AはCというBである。

全訳

人は人類誕生以来ずっと学習し続けており、学習についての考え方をことわざの形で表現してきた。

「馬を水際に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」は学習には動機が必要だということをことわざの形で言ったものだ。

「最初にうまくいかなければ、何度も何度もやってみよ」はある種のしつこさが必要だという認識を言い表したものである。

「練習が完璧さをうむ(習うより慣れよ)」は自明で、「歩くことを覚えて初めて走ることができる」は学習には段階というものがあり、成功したいならばそれを正しい順序で踏むべきだという認識である。

いかがでしょう。しっかり構造分析をして下線部に取り組む練習をしてください。次回も和訳の練習をしましょう。

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2016年1月15日

第33回.医学部入試問題-英語「下線部和訳」③

今回は下線部和訳をやってみましょう。時間のある人は下線部以外も訳してみてください。語句のヒントもありますから単語が弱い人は参考にしてください。

 【下線部和訳演習】

There is a deep-rooted prejudice among human beings against human beings.

Man is the butt of nine-tenths of their satire and you would conclude, if you believed half what they have written about him, that he must be the most unpleasant and the most blackguardly of the animals.

In recent years, it has been the custom to accuse him of a love of cruelty of which all the animals are innocent.

語句のヒント

□ deep rooted :根深い □ prejudice : 偏見 □ human beings : 人間
□ man : 人類、人間(無冠詞) □ butt : 的 □ nine tenths of A : Aの十分の九
□ satire : 風刺、皮肉 □ conclude that : ~と結論を下す
□ half what~ : ~であることの半分 □ unpleasant : 不愉快な
□ blackguardly : ならずものの □accuse A of B : BであるといってAを

 下線部の解説

ポイント ①形式守護 ②関係詞

☆形式主語の把握 ☆関係詞の構造分析

解説6
① 形式主語は、もうわかるでしょう。文頭のitをto以下が受けていますね。

②関係詞以下のもとの二つの文を考えると、to accuse him of a love of cruelty(残虐嗜好があると言って人間を非難する)とall the animals are innocent of a love of cruelty(すべての動物には残薬嗜好がない)ですね。ここで、下線部が重なる部分。

後ろのa love of crueltyがwhich に変わり、前置詞of とともに前に出てきた。と考えてください。

つまり

解説5

全訳

人間の間には根深い反人間的な偏見がある。人間の10の風刺のうち9までが、人類を標的にしている。

人間が人類について書いたもののうち半分でも信じるなら、動物の中で人類が最も不愉快で、もっとも荒くれ者であるという結論になるだろう。

近年、人類を残虐嗜好であると非難するのが習わしになっているが他のすべての動物にはそういうところが見られない。

いかがでしょう。下線部和訳のカギは構造分析を正確にできるかです。しっかり練習をしてください。次回も和訳の練習をしましょう。

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2016年1月22日

第34回.医学部入試問題-英語「和訳」④

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。大阪大学の問題です

【和訳演習】

① Whether consciousness could arise in a complex, artificial system is a question many people find intrinsically fascinating.

② Although it may be decades or even centuries before such a system is built, a series of experiments offers strong evidence that an artificial brain, if organized appropriately, would indeed have precisely the same kind of conscious experiences as a human being.

正解例

①複雑な人工装置の中で意識が生じ得るかどうかは多くの人々が本質的に心をひかれる問題である。

②このような装置が作られるまでには何十年、いや何百年もかかるかもしれないが正しく組み立てれば人工頭脳は実際に人間と全く同じような意識体験をするであろうという有力な証拠を一連の実験は示している。

①のポイント

① カンマの役割 → SVOCをとれたか?
② SVCの確認
③ 関係代名詞の目的格の省略
④ find OCに気が付いたか?
⑤  WhetherSVの処理 → 2パターン
⑥ 冠詞の合図

【構造】

S: Whether consciousness could arise in a complex, artificial system
V: is
C: a question <many people find intrinsically fascinating.

【解説】

解説5

②のポイント

① it may be that SVの処理
② 副詞節のなかのSV省略
③ 仮定法の見抜き方
④ asの処理

【構造】

:Although it may be decades or even centuries before such a system is built,
S:a series of experiments
V:offers
C:strong evidence that
an artificial brain: S’
, if organized appropriately,: M’
would indeed have :V’
precisely the same kind of conscious experiences:O’
as a human being.: M’

【解説】

① it  may / must / can’t /should  be that SV :
;SVかもしれない/違いない/はずがない/はずである
② 副詞節のなかで S=S’ Vがbe動詞のとき、省略可
Q : If ( eat ) with salad ,this fish is extremely delicious.
eating / eaten ?    (  is eaten )
③ 助動詞の過去形
④ asの訳:として、するとき、するので、だが、同じ、つれて、とはちがって、ように、ような

いかがでしょう。構造分析をしっかり練習をしてください。次回も和訳の練習をしましょう。

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2016年1月29日

第35回.医学部入試問題-英語「和訳」⑤

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。横浜市立大学の問題です

【以下の英文を全訳しなさい。】

(1) One important point that anthropologists have always made is that aspects of social life which do not seem to be related to each other, actually are related.

(2) A psychologist has argued that laughter comes as a consequence of the child realizing that he or she is safe again, the moment the fear is over.

解答例

(1)人類学者が常に主張している重要な点は、お互いに関係なさそうに見える社会生活のいろいろな側面は実際には関係があるのだということである。

(2)ある心理学者は、子供が恐怖が去るとすぐに、また安全になったのだと気づいた結果、笑いは生じると主張している。

①のポイント

①「関係詞の訳しかた」
② make a point
③ seemの使い方

【構造】

解説

【解説】

① Sの訳で ☆「関係詞の訳しかた」を確認。 元の文を考えると、 anthropologists have always made one important point.(訳:考古学者はいつでも一つの重要な指摘をしてきた)
ここで、 one imprttant point が先行詞なので、ここにかけて訳す。つまり 「 ~な(である)重要な一つの指摘」と訳す。

② S’でもやってみよう。
元の文は:
訳:
じゃあ、かけて(修飾して)訳してみて:
(正解は解答例参照)

②のポイント

① asの訳しかた
② 動名詞の意味上の主語
③ thatの識別
④ 「するとすぐに」構文→10コ

【構造】

解説

【解説】

①後ろに名詞がきているので前置詞として訳せばいいので「~として」と訳す。
② realizing(動名詞)なので前置詞とワンセット
③ 動名詞realizingの意味上の主語
④ 「子供が気が付くことの結果として」と訳す
⑤ 接続詞・名詞節・同格
⑥ 恐怖が去るとすぐに:on ~ingは「~するとすぐに」と訳す

いかがでしょう。文法の知識を使ってますか?イディオムも文の中で押さえてくださいね。次回も和訳の練習をしましょう。

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2016年2月05日

第36回.医学部入試問題-英語「和訳」⑥

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。福島県立医科大です。

【以下の英文を全訳しなさい。】

(1) The ability to distinguish between them will help you greatly to understand an author’s aims since the way an author writes is largely determined by the type of prose he is writing.

(2) All languages are constantly changing ; or rather all living languages are ; and by a living language I mean one which is actually being spoken by some human group for the purposes of communication and social co-operation. There are many causes for this process of change.

解答例

(1)それらを識別する能力は筆者の意図を理解する上で大いに役立つだろう。なぜなら、筆者が書く方法は筆者が実際に書いている散文の形式によって主として決まるからだ。

(2)すべての言語は絶えず変化している。つまりすべての生きた言語は変化しているのである。

そして、私は、コミュニケーションや社会的な強調のためにある人間の集団によって話されている言語を生きた言語と言っている。そしてこの変化の過程の原因は様ざまである。

(1)のチェックポイント

①わからない単語の処理
② 「理由」の処理

【構造】
解説

【解説】

■ その単語の品詞をつかむ。名詞だとSOCなど重要なよそになっていることが多いので、少ないダメージで訳した方がいい。

副詞:前後からイメージで推測、動詞にかけるときは訳す。

形容詞:無視してかまわないことが多い(対比など推測できるものは除く)本問では、proseという単語がわからななったとする。

この単語の品詞を判別すると、ofの後ろにあるので名詞であるとわかる→少ないダメージで訳し「こと、もの」でいく。名詞はこれですべてOK。

■ since SV, asSV, becauseSV,は「~だから」とは訳さない方が良い。 →「~という理由で」と訳す
(2)のチェックポイント

①;の処理
② mean A by B

【構造】
解説

【解説】

■:(コロン)、;(セミコロン)、-(ダッシュ)の処理
①というのは ②たとえば ③つまり ④そして ⑤しかし ⑥訳さない
抽象 → 具体 という流れがあることに注意

■ mean A by B BでAを表す B=Aをつかむ。

いかがでしょう。未知の単語もうまく攻略してくださいね。次回も和訳の練習をしましょう。

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2016年2月12日

第37回.医学部入試問題-英語「和訳」⑦

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。

【以下の英文を全訳しなさい。】

It is sometimes said that the “cold light” of science destroys a sense of wonder that you cannot find the world remarkable if you know that it is just atoms. Just atoms!

(1) This is like saying that you cannot appreciate the works of Shakespeare, the Bible, or for that matter the daily newspapers, because they are just words. It all depends on what’s been done with the words or atoms.Even if you feel that atoms themselves are cold, boring, and totally lacking in any interest (a view I would strongly contest),

(2)this is not to say that a world composed of atoms should be any less wonderful than one built from some sort of mysterious stuff.

解答例

(1)これはシェークスビアの作品や聖書、さらに言えば日刊紙が単なる言葉なので味わって読めないと言っているようなものである。すべては言葉や原子で何がなされたかによる。

(2)これは原子でできた世界が何か神秘的な「もの」でできた世界より素晴らしさの点で劣るのだと言っているのではない。

(1)のチェックポイント

①SVCの確認
②単語の訳 → works, Shakespeare, the Bible
③becauseの処理
④justの訳
⑤theyが指すもの

【構造】
解説

【解説】

① Be動詞の後ろは原則:C
This is like saying that~ :このことは~と言っているようなものだ

② works:作品、the Bible:聖書、for that matter :そのほかそれに関して言うと、
the daily newspapers:日刊新聞
③ because S’V’SV:S’V’という理由でSVだ
④ justは強調:まさに、~しか、だけ、さえ
⑤ ここではO’の中身を指す

(2)のチェックポイント

①SVCの確認
②過去分詞の処理
③比較の処理
④someの訳

⑤oneの指すもの

【構造】
解説

【解説】

① this is not to say that~ :このことは~と言っているのではない
② 過去分詞は形容詞:名詞にかけて訳す/Cになる
③ まず no 比較級 than の処理をしましょう
例 Tom is no taller than Bill の訳は?
× トムはビルより背が高くない
△ トムはビルほど背が高くない
○ トムはビルと同じくらい背が低い
あと 「 no = not~any:全く~ない」も確認。

ここの文では
this is not to say that SV any less wonderful than~の構造を確認してください。ここで出てきたlessはonderfulの劣勢比較級の一部ですから一語扱いです。

つまりwonderfulの比較級は wonderfulerではなく、more wonderfulですね。ここのmoreはwonderfulの比較級の一部です。同様にこれのマイナス方向での比較級が less wonderfulだから比較級の一部となるのですよ。

わかりやすく言い換えると this is to say that SV no less wonderful than ~(ここでさっきのトムの構文を思い出して!)

no 比較級 than =  as その比較級の意味の逆方向の言葉 as

だから、この文の訳は 「同じくらい素晴らしい」と言っている、でよい。

④ someは後ろに不可算名詞や可算名詞の単数形をとるときは「多少の、ある(程度度)の」
⑤ oneは前に一度出た名詞を受ける。

最後に下線部以外の訳も載せておきます。次回も和訳の練習をしましょう。

科学の「冷たい光」は、驚きの感覚を失わせると言われることがある。世界がただの原子だとわかってしまったら、世界を驚くべきものとは思えなくなるというわけだ。

ただの原子!(1)これはシェークスビアの作品や聖書、さらに言えば日刊紙が単なる言葉なので味わって読めないと言っているようなものである。すべては言葉や原子で何がなされたかによる

原子それ自体は冷たくて、退屈で、全くおもしろ味がない(私が強く異議を唱える見方ではあるが)と感じるとしても

(2)これは原子でできた世界が何か神秘的な「もの」でできた世界より素晴らしさの点で劣るのだと言っているのではない

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2016年2月19日

第38回.医学部入試問題-英語「和訳」⑧

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。

【(1)~(3)を訳しなさい】

(1)The process of learning has gone on since man first existed and his ideas about it have been expressed in proverbial form.

(2)“You can take a horse to the water but you can’t make him drink” is a proverbial way of saying that you must have a motive for learning. “If at first you don’t succeed try, try, try again” is a recognition that some quality of persistence is needed. “Practice makes perfect” speaks for itself, and

(3) “You must learn to walk before you can run” recognizes that there are stages in learning which must be taken in the right order if success is to be achieved.

解答例

(1)人は人類誕生以来ずっと学習し続けており、学習についての考え方をことわざの形で表現してきた。

(2)「馬を水際に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」は学習には動機が必要だということをことわざの形で言ったものだ。

(3)「歩くことを覚えて初めて走ることができる」は学習には段階というものがあり、成功したいならばそれを正しい順序で踏むべきだという認識である。

 下線部の解説

<ポイント>
①無生物主語
②be to 構文

【構造】
解説

【解説】

SはOを認める、が直訳です。Sは「ことわざ」だから、「SはO以下の~であると言うことだ」、と訳せると考えます。

無生物主語の因果関係が「弱い」パターンは→テクニック(=主語を副詞的に訳す)を使わなくてもOK です。ここからの8行は細かいので、時間のない人は読み飛ばしてもいいです。

9行目からは読んでくださいね。

recognizeという単語はふつう人を主語にとります(辞書で確認して)が、ここでなぜこの単語を使ったのでしょう?→→以下ことわざの説明の文が続いていますね。動詞部に着目すると、is a recognition that , speaks for itself , recognize that となっています。

さ、ここでspeaksでわかると思いますが、作者は「擬人法的な方向」で、「この文章を客観的に仕立てたがっている」ことがつかめると思います。そう言う理由でこういった単語を使っているのですが、それこそが、私たち日本人には訳しにくい文になってしまっていますね。

そんなときは下線部和訳問題のようなで忠実な訳を要求される場合を除き、文頭から、語句を補いつつ、ばんばん読んでいきましょう。

例えばこの文では、<「歩くことを覚えて初めて走ることができる」は、認識する??>でおかしいなあ、と思った時点でrecognizesは人を主語にとるので、「私たちは、」と補い、<このことわざを、...と認める、わかる、認識する>くらいの意味で読み進めましょう。

☆ that節のなか:

解説

第1文の解説

☆andが何をつなぐのか?→sinceがどこまでかかるのか?→and のつなぐものを考えましょう。

ポイントは等位接続詞は「同等なものをつなぐ」ですから、もしsinceが文末まで支配するなら、<「人間の存在」と「学習をことわざという形で表しつつけてきた」>以来となります。

これはおかしいですね。しっかり意味を考えながら読んで下さい。

では、sinceの支配領域がexistedまでだと考えると、「学習してきた」→(そしてその結果)→「学習をことわざという形で表しつつけてきた」となりうまく意味がつながりますね。

このandを, andだと解釈し、ここで文を切ってください。

これまでの「お約束」の確認
◎ those をみたら→①thatの複数形 ②~の人々
◎ 関係詞をみたら→<>に入れてしまえ。長いときは[   ]
◎ 副詞、前置詞+名詞は(   )に入れてしまえ
◎ that節は[ ] に入れてしまえ
◎ いきなり出てくる、manや he の処理は? → ×彼 ○人
◎ there are をみたら→ 存在 (いる、ある)

第2文のポイント

A is B that C:AはCというBである。

全訳を載せておきます。

人は人類誕生以来ずっと学習し続けており、学習についての考え方をことわざの形で表現してきた。

「馬を水際に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」は学習には動機が必要だということをことわざの形で言ったものだ。

「最初にうまくいかなければ、何度も何度もやってみよ」はある種のしつこさが必要だという認識を言い表したものである。

「練習が完璧さをうむ(習うより慣れよ)」は自明で、「歩くことを覚えて初めて走ることができる」は学習には段階というものがあり、成功したいならばそれを正しい順序で踏むべきだという認識である。

また次回以降も解釈をしていきましょう!

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2016年2月26日

第39回.医学部入試問題-英語「和訳」⑨

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。

Even when the sexism is not built into the grammar and usage, as it is in French and English, the speech community often regards masculine values as the norm.

Words like master and father have traditionally been those of leadership and power - as in master of my fate and the father of modern science - while feminine words are used to imply unpredictability or treachery, which is one reason why the U.S. Weather Bureau has given feminine names to hurricanes.

解答例

フランス語と英語では、文法や語法に性の区別が組み込まれているが、たとえそうでなくても言語共同体というものはよく、男性の意味を基準と見なすものだ

 下線部の解説

<ポイント>
①asの訳しかた  ②be to 構文  ③挿入句の処理  ④名詞+community  ⑤文構造

【文構造の把握】
解説

☆ Even when:
これはeven if (even though)と同じと考えておくこと。よって「たとえ~でも」と訳す。

☆ 挿入句の処理とasの訳しかた:
では、頭から訳していこう。

Even when the sexism is not built into the grammar and usage,は「たとえ、sexismが文法や、語法に組み込まれていないとしても」ですね。 as it is in French and English は「フランス語や、英語のように」と訳します。

しかし、ちょっと待ってくださいね。フランス語や、英語はsexismが文法や、語法に組み込まれていないのでしょうか?ここで

挿入句のas の訳しかた:
① 前が肯定文なら→「~であるように」
② 前が否定文なら→「~とは違って」

を思い出してください。本文では②のパターンです。asをワンパターンの訳をすると誤解が生じますね。しっかり訳して下さい。

この文の読み方をまとめます。

解説

☆ 名詞+community

名詞+名詞で複合名詞になっている。

communityは「共通の利害に基づいて成り立つ集団、社会のこと」たとえばアメリカでthe Japanese communityは「人種」を基盤に成り立ってます、one industry community は「単一産業都市」で、その地域が一つの産業に寄りかかっていることを表します(日本語では産業城下町ともいいますね)。

よって、speech communityは「話される言葉」を基盤にする集まりのこと。

これまでの「お約束」の確認
◎関係詞をみたら→<>に入れてしまえ。長いときは[ ]
◎副詞、前置詞+名詞は(   )に入れてしまえ
◎that節は[ ] に入れてしまえ
◎挿入は<  >に入れてしまえ。
◎「: ; -」の訳は:「というのは」、「たとえば」、「すなわち」、「そして」、「しかし」
◎「 ,which」の訳は:「そして / しかし、それは.....」

単語と全訳をのせておきます

even when たとえ~であっても(even if) sexism 性の区別
be built into ~に組み込まれている usage 語法
speech 話すこと community 共同体
regard A as B AをBと見なす masculine 男性の
value 意味 norm 標準、規範
traditionally 伝統的に leadership 指導力
power 権力 master of ~を制する者
fate 運命 famine 女性の
imply ~の意味を含む unpredictability 予測できないこと
treachery 裏切り the U.S Weather Bureau 合衆国気象局
hurricane ハリケーン

全訳を載せておきます。

フランス語と英語では、文法や語法に性の区別が組み込まれているが、たとえそうでなくても言語共同体というものはよく、男性の意味を基準と見なすものだ。

master や father のような語は、master of fate (運命を握るもの)や、the father of modern science(近代科学の父)に見られるように、元々リーダーシップや権力を示す言葉だったし、今も、そうであるが、他方、女性の語は、予測不能とか裏切りとかを意味するように使われており、アメリカ合衆国気象局がハリケーンに女性の名前を付けた理由の一つもここにある。

また次回以降も解釈をしていきましょう!

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2016年3月04日

第40回.医学部入試問題-英語「和訳」⑩

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。

Suggestions that the continents might have moved had been advanced for various reasons for centuries.

The remarkable jigsaw puzzle fit of the Atlantic coasts of Africa and South America provoked the imagination of explorers almost as soon as the continental outlines appeared opposite each other on the world map.

解答例

もしかしたら大陸は移動してきたかもしれないという考え方が、様々な根拠に基づき、何世紀にもわたって出されてきていた。

 下線部の解説

<ポイント>
①同格のthat ②mightの訳しかた ③文構造の把握

【文構造の把握】
S:Suggestion  [ that the continents might have moved ]
V:had been advanced
M: for various reasons  ( for centuries.)

解説
では、次の文のthatはどちらでしょう?接続詞ですか関係詞ですか?

The suggestion that he offered us was out of place.
(彼が私たちに示した提案は現実的なものではなかった)

→答えは「関係詞」です。 The suggestion was out of place.とHe offered us the suggestion がもとになっています。これを関係詞でつないですね。offerが二重目的語を取ることも要注意です。

might訳し方:
might have V(p.p):「(ひょっとしたら)~だったかもしれない」
may have V(p.p):「~だったかもしれない」

この場合、mayとmightの違いは、mightの方が断定が弱まる。

次の文でも相違は同じ He may be a doctor. 彼は医者かもしれない He might be a doctor. 彼は(ひょっとしたら)医者かもしれない←過去時制ではないことに注意。

つまり「彼は医者だったかもしれない」とは訳さないことに注意してください。

全訳と語句

語句のヒント

suggestion 考え、示唆、提案 might have p.p ひょっとすると~だったかもしれない
be advanced 提案される remarkable はっきりと目立った
the Atlantic 大西洋 provoke~ (~の感情などを)起こす
explorer 探検家、探求家 continental 大陸の
outline 輪郭 opposite each other 向かい合って

全訳を載せておきます。

もしかしたら大陸は移動してきたかもしれないという考え方が、様々な根拠に基づき、何世紀にもわたって出されてきていた

世界地図上に大陸の輪郭が向かい合って示されると、アフリカと南米大陸のそれぞれの大西洋岸がジグソーパズルのように驚くほどぴったりと合うので研究者たちはたちまち想像力を刺激された。

また次回以降も解釈をしていきましょう!

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2016年3月11日

第41回.医学部入試問題-英語「和訳」⑪

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。聖マリアンナ大学(2011)です。

【問題】

次の英文は,あるtime travelerが中世を訪れ,現代へ向けて送ったレポートである。下線部を訳しなさい。

How do you define cleanliness? Most people, when asked this question, tend to define it in terms of personal experience.

They know when their kitchen work surface is clean because everything which makes it dirty has been cleared off and it has been wiped down with cleaner.

What they are thus defining is the completion of a cleaning process, not a state of cleanliness itself.

Medieval people do much the same thing, only using different processes. To regard a medieval kitchen as ‘dirty’ because it has not been wiped down with modern cleaner is to apply our own standards inappropriately.

It is like someone from the distant future telling us our kitchens are dirty because we have not wiped them down with some super-cleaner invented in the twenty-third century.

解答例

今日ある洗剤で隅々まで拭かれていないという理由で中世の台所を「不潔である」と見なことは、我々自身の基準を不適切に当てはめるていることを意味するのである。

 下線部の解説

<ポイント>
不定詞の処理→①名詞的用法:「~すること」②形容詞的用法

➂副詞的用法 従属接続詞becauseの処理→「~という理由で」と訳す

【文構造の把握】

解説

☆ 不定詞の処理

①名詞的用法はSOCになるので「~すること」と訳す。
②形容詞的用法は名詞を修飾する
➂形副詞的用法は①目的②結果➂原因などに分類される

この文の主語は To regard a medieval kitchen as ‘dirty’の部分ですから「~とみなすこと」です。regard A as Bで「AをBとみなす」です。また、この文の後半で出てくる不定詞は後で説明します。

☆ because の処理

becauseは「~なので」と訳さず「~という理由で」と訳した方がはっきりする場合が多い。

because it has not been wiped down with modern cleanerは「それが現代のクリーナーを使って拭かれていないという理由で」と訳します。

この部分は「~という理由で~とみなすことは…」と主語にかかっていく訳になります。

ここでTo see is to believe.という文を思い出してください。構造は主語はTo see で動詞がis で補語がto believeです。S=Cですから、「見ることは信じることだ」です。

この文でbe動詞とその右の形は要チェックです。「~は…することだ」と訳しますね。つまりThe answer is to talk to each other. (答えはお互いに話すことだ)。のようにも使えます。本文ではto apply our own standardsですから、「私たち自身の基準を適用することだ」ですね。inappropriatelyは「不適切に」です。

全訳

清潔さとはどのように定義しますか?このように問われると、たいていの人々は個人的経験の観点からそれを定義する傾向があります。

汚れの原因となるものがすべて取り除かれ、洗剤で隅々まで拭かれているのでその調理台の表面は清潔であると思うのです。

このように人々がもつ清潔さの定義は、清潔さの状態そのものではなく、清潔にするプロセスの完了を意味しています。

中世の人々も全く同じく定義をすますが、そのプロセスが異なっているだけなのです。

今日ある洗剤で隅々まで拭かれていないという理由で中世の台所を「不潔である」と見なすことは、我々自身の基準を不適切に当てはめることを意味するのです。

それは、23世紀に発明された最高級の洗剤で隅々まで拭かれていないという理由で、遠い未来から来た誰かが我々の台所は不潔であると言うのと同じです。

不定詞の他の用法の下線部和訳も頻出です。次回以降攻略していきましょう!

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2016年3月18日

第42回.医学部入試問題-英語「和訳」⑫

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。防衛医科大(2012)です。

【問題】

下線部を和訳せよ。

Reading a newspaper, watching CNN or even just looking around can bring on a feeling of impending doom.

But in late October I ran into a few individuals who recharged my batteries. Because they do things like figure out better ways to recharge batteries.

They were the 10 teams of finalists in the National Inventors Hall of Fame’s 20th Annual Collegiate Inventors Competition in Alexandria, Va.

Some undergrad projects included a surgical sponge that, if accidentally left inside the patient, can harmlessly break down, much as the hopes and dreams of surgeons currently do if their sponge counts come up short.

Another was an intelligent drill for teaching novice orthopedic surgeons to zap bone in exactly the right direction.

(Present-day practice includes the experienced surgeon touching the far side of the bone and having the newbie aim for that highly trained finger.)

解答例

学部生の研究の中には,もし誤って患者の体内に残されても、害を及ぼさず溶けてしまう手術用のスポンジがあった。現状では、もし手術後にスポンジの数が足りなかったら外科医の夢がつぶれてしまうのである。

 下線部の解説

<ポイント>
挿入の処理 → つながり場所を見つける
代動詞の見分け方 → do ,did ,doseは要注意
訳しにくい知っている単語・熟語 → 本来の意味に帰る

【構造分析】
解説

☆ 挿入の処理

カンマやダッシュが2か所あり、その部分が独立している場合、それは挿入である場合が多いのでカッコに入れてしまいましょう。

本文では if accidentally left inside the patientの部分をカッコに入れてしまうと、その前にあったthatが、if~の後ろにあるcan harmlessly break downとつながってきて上手く訳せますね。

☆ 代動詞の処理

動詞doが「~する」で訳しにくいときは、前に出てきた動詞の代わりに使われているので元の動詞を入れて考え直しましょう。

the hopes and dreams of surgeons currently doの部分では主語は「外科医の夢と希望が」ですから動詞は「する」はおかしい。前の文のbreak down(つぶれてしまう)ですね。

☆ 訳しにくい知っている単語・熟語の処理

例えばbreak downは「~を壊す」とは知っていると思いますが文意に合いません。そうした時は、そのイメージを文にあてはめて訳してください。先ほどの文で主語は「夢と希望」ですから「つぶれる」でいいですね。

語句と文法の補足

Some ~なものもある
undergrad projects 学生の研究・課題
a surgical sponge 外科手術のスポンジ
if accidentally left inside the patient ここは主語itと動詞isが省略されています。ifは譲歩を表しますから「患者の体内に取り残されたとしても」と訳します。
harmlessly 無害で
break down 壊す、つぶれる
the hopes and dreams of surgeons 「外科医の夢と希望」ここにmuch asがかかっています。「どのくらいの量の夢と希望なのか」を(as)much as(~と同じくらい)と示しています。何と同じなのかは後述の「不足したスポンジ(の数)」です。
currently 現状では
sponge counts スポンジの数
come up short 不足する

全訳

私は新聞を読んだりCNNを見たり周りを見回してみても差し迫った危機感しかなかった。

しかし、たまたま10月の終わりごろに会った人に元気を回復させてもらった。それは彼らが元気を回復させるよりうまい方法を探し出すようなことをしていたからである。

彼らはヴァージニア州アレクサンドリアで開かれた全米発明家殿堂主催の第20回大学発明家協議会年次大会の10チームに残った人たりだった。

学部生の研究課題の中には、誤って患者の体内に入ったままとなってしまっても害を与えずに消えてなくなるという外科用のスポンジが含まれていた。

現状では手術後にスポンジの数を数えてみて足りなかったら、外科医たちの夢と希望の方が消えてなくなってしまうのであるが。

もう一つは、新人の整形外科医に骨を正確な方向に処置すること教えるてくれるスマート・ドリルだ。

(現状では経験豊かな外科医が骨の端に手を置き、新人外科医はその非常に熟練した指に向かって処置することになっている。)

次回以降も下線部和訳を攻略していきましょう!

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2016年3月25日

第43回.医学部入試問題-英語「和訳」⑬

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。福井大(医)(2014)です。

【問題】

下線部を和訳せよ。

When a small population of animals is cut off from a parent population for an extended period, it follows its own evolutionary course. Size change is a typical response.

Small size is an advantage on isolated islands, where resources are scarce, so this might have been what predisposed the inhabitants of Flores towards smallness.

It is hard to comprehend the significance of the survival of such a strange species of human until what is, in geological terms, a very recent date.

To put this in context, by 18,000 years ago, modern Homo sapiens had been in Indonesia for at least 20,000 years.

解答例

孤島では小さいことは有利である。そして、そうした島においては資源は不足している。よって、このことのせいでフローレス島民が小柄でありがちであるのかもしれない。

下線部のポイントと解説

<ポイント>
関係詞の非制限用法 → カンマを意識して訳す

, soの訳しかた → そして(その結果)
助動詞+have p.pの訳 → 時制は過去
関係代名詞のwhatの処理→ポイント2つ

【構造分析】
解説

☆ 関係詞の非制限用法 → カンマを意識して訳す

関係詞の左にカンマがついているときは訳しかたに注意してください。

例えば

①The watches which were valuable were stolen.

②The watches ,which were valuable were stolen. の違いが分かりますか?①では先行詞である「時計」にかけて関係詞以下を訳すので「価値のある時計」と訳します。全文で「価値のある時計が盗まれた」でいいですね。

②はカンマでいったん文を切ってください。つまり本文では,which were valuableの部分をカッコに入れてしまいます。すると「時計が盗まれた」と「時計は価値があった」に分かれますね。

カンマ関係詞の用法を非制限用法と言いますが、この部分は追加情報です。

①は価値ある時計が盗まれた→価値のなかった時計は無事だったのか?という発想になりますが②にはそのような発想にはつながりません。あくまでも価値があったかどうかは追加情報ですから。

ですから、カンマ関係詞は「そして(しかし)…」と訳すのが原則です。②では「時計が盗まれた。そしてそれらは価値のあるものだった」と訳します。

本文では, where resources are scarceですから、「そしてそこでは資源が不足していた」と訳します。

☆ , soの訳しかた → そして(その結果)

soには,He said so.(彼はそういった)。 I hope so.(そうだといいですね)。
I’m afraid so(残念ですがそうですね)。などのように前文の内容を受ける用法がありますが、「,so」は接続詞として働きます。「そして~、その結果~」のように訳します。

☆ 助動詞+have p.pの訳 → 時制は過去

may / might have p.p は「~だったかもしれない」
・must have p.p は「~だったにちがいない」
・can’t have p.p は「~だったはずがない」
・should have p.p「~すべきだったのに」は必ず覚えてください。

本文ではmight have been~ですから「~であったかもしれない」ですね。

☆ 関係代名詞のwhatの処理→ポイント2つ

関係代名詞whatは①「もの・こと」と訳す。②先行詞を中に含んでいる。

という2点がポイントです。例えばwhat he saidは「彼が言ったこと」と訳せばいいのです。

what predisposed the inhabitants of Flores towards smallnessは単語に注意すれば同じパターンだとわかりますね。訳は「小さいものに対してフローレス島民に傾向をあたえたもの」です。

語句と文法の補足

advantage 有利な点
isolated islands 孤島
resources 資源
scarce 不足
predisposed 傾向がある
inhabitants 住人

全訳

動物のある小さな集団がその母集団から長期間にわたって分離されると、独自の進化過程をたどることとなる。大きさの変化はその典型的なものである。

孤島では小さいことは有利である。そして、そうした島においては資源は不足している。よって、このことのせいでフローレス島民が小柄でありがちであるのかもしれない

このような人類の見知らぬ種が、地質学的に見ればつい最近まで残っていたことの意味を理解するのは難しい。

しかし、これを整理すると、18,000年前までに、ヒトは少なくとも20,000年の間、インドネシアに暮らしていたことになる。

次回以降も下線部和訳を攻略していきましょう!

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2016年4月01日

第44回.医学部入試問題-英語「和訳」⑭

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。産業医科大(2013)です。下線部を訳しなさい。

【問題】

下線部を訳しなさい

How did they do this? Here’s a clue: the teams that made the most money didn’t use the five dollars at all. They realized that focusing on the money would actually limit their possibilities.

They understood that five dollars was almost nothing and decided to think about the problem more broadly: What can we do to make money if we start with absolutely nothing?

They improved their observation skills, used their talents, and stimulated their creativity to identify problems around them, such as problems they experienced or noticed others experiencing, or problems they might have seen before but had never thought to solve.

These problems annoyed people, but were not major ones. By discovering these problems and then working to solve them, the winning teams earned more than $600, and the average profit from the five-dollar investment was 4,000 percent!

解答例

彼らは観察力を磨き、才能を使い、かれらの身の回りにある問題を認識するために創造力を刺激した。その問題とは彼らが体験したものや他人の経験から学んだことや前に目にしたことがあったかもしれないが解決することを考えたこともなかった問題である。

【構造分析】
解説

下線部のポイントと解説

<ポイント>
動詞か過去分詞かの区別 → Vになれるのかの判断
andのうしろの動詞の処理 → V2と書いてV1とSをさがせ
andの処理 → 並列、順接、命令文のあと、bothとセット
might have PPの訳→ ~だったかもしれない

☆ 動詞か過去分詞かの区別 → Vになれるのかの判断

例えばThe problem discussed didn’t make much progress.の文でSVOCを取るときにThe problemがSであるのは問題ありませんがdiscussedをVと取ってしまう間違えをよく目にします。

もちろんVはdidn’t makeです。この間違えはdiscussedが述語動詞なのか過去分詞として名詞を修飾しているのかの判断ができていないため起こります。

とくに文が長くなり修飾節が入り込むとこの種のミスが多発します。

こうしたミスを防ぐにはSとⅤを絶えず確認しながら読む癖をつけてください。本文ではカンマの後ろにあるusedをしっかり述語動詞として取れたかがポイントです。

☆ andのうしろの動詞の処理 → V2と書いてV1とSをさがせ

例えばandに意識して次の文を訳してください。

The mongoose attacked young pigs and goats and began to destroy bananas and pineapples.

andが3回出てきましたが、andは等位接続詞ですから「対等なもの」をつなぎます。それぞれが繋ぐものを指摘してみると、最初のandは「pigsとgoats(ブタとヤギ)」で最後のandは「bananasとpineapples(バナナとパイナップル)」ですね。では2番目のandは?そう「attackedとbegan」ですね。

ここでやってほしいのは、まずattackedの下にV1と書き、beganにはV2と書いてほしいのです。訳は「SはV1してV2した」と訳してください。本文ではⅤ3まででてきますね。

「They improved ~, used~, and stimulated ~」となっていますから「彼らは~を改善し、~を使いそして~を刺激した」と訳せばいいですね。

☆ andの処理 → 並列、順接、命令文のあと、bothとセット

例えば次の文を訳してください。

Tom ,Jim ,Bill, and Mary came into the room in that order.(トムとジムとビルとメアリーがその順番で部屋に戻ってきた)。

ここでのandは「~と」と訳せはいいですね。「並列」と呼ばれますが、羅列する最後のものの前に置かれます。それ以外はカンマでつながります。

AとBとCとDとの場合はA,B,C,D(,)and Eとなります。また動詞がandでつながるときは時間差を意識して「順接(~する、そして~する」となることが多くなります。本問もそのように処理してください。

andは他には、例えばCome here and we can discuss.(こちらに来なさい、そうすれば話合えるよ)や、One more step and you can see the parade.(あと一歩前に進んでごらん、そうすればパレードがみえるよ)のように、命令文(や条件)のあとで「そうすれば」と訳します。

また。both you and I(あなたと私のどちらも)のようにbothとセットで使いますね。

語句と文法の補足

observation 観察 skills 技術
talents 才能 stimulate 刺激する
creativity 創造性 identify 認識・識別する
problems they experienced 彼らが経験したこと
noticed others experiencing 他人が経験していることに気が付くこと
problems they had never thought to solve 彼らが解決しようと考えたこともなかった問題

全訳

彼らはどのようにこれをやったのだろうか。ここに手がかりがある。最もお金を稼いたチームは5ドルには全く手をつけなかったのである。

そのお金に集中すると彼らの可能性がつぶれると考えたのである。彼らは5ドルはほとんど無価値と考え、問題をもっと広くとらえようとした。

つまり、もしも無一文で始めるならどうやってお金を稼げるかを考えたのである。彼らは観察力を磨き、才能を使い、かれらの身の回りにある問題を認識するために創造力を刺激した。

その問題とは彼らが体験したものや他人の経験から学んだことや前に目にしたことがあったかもしれないが解決することを考えたこともなかった問題である。

こうした問題は人々を苦しめていたが解決できないほど大きな問題ではなかった。これらの問題を検討して熱心に取り組むことで勝利チームは600ドル以上を稼いだ。

5ドルの投資による平均利益は4000パーセントであった。

次回以降も下線部和訳を攻略していきましょう!

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2016年4月08日

第45回.医学部入試問題-英語「和訳」⑮

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。産業医科大(2012)です。下線部を訳しなさい。

【問題】

下線部を訳しなさい

Other networks have similarly short chains, although the numbers are slightly different. The Web*7, for example, has nineteen degrees of separation, which means that any website*8 is an average of nineteen clicks from any other.

This may seem like a lot, but it’s a small number compared to the over billion pages now on offer. If the links between pages were random, the figure could be accounted for by an average of just three links per website, since one billion is approximately equal to 319.

*7 Web:World Wide Webの略
*8 website:インターネット上のウェブサイト,ホームページ

解答例

これはとても大きな数字に見えるかもしれないが、現在提供されている10億を超えるページと比べると小さな数字である。

もしページ間のリンクが無作為であれば、10億はおよそ3の19乗に等しいので、この数字は一つのホームページごとに平均してたった3つのリンクで済むことを説明している。

【構造分析】
S : This
V : may seem
C : like a lot , but
S : it
V : ‘s
C : a small number
M : compared to the over billion pages now on offer.
M : If the links between pages were random,
S : the figure
V : could be accounted for
M : by an average of just three links per website since
S ’: one billion
V’: is
C’: equal to 319.

下線部のポイントと解説

<ポイント>
1 This ,Thatが示すもの → 基本は前の文の内容を指す。
2 seemの使い方 → 自動詞
3 熟語と受け身の注意点 → 前置詞のかかる範囲

☆ 1 This ,Thatが示すもの → 基本は前の文の内容を指す。

基本的にthis やthatは前に出てきたものを指します。

違いはthisはthatよりも物理的、心理的に近いものを指しますから「たった今述べたこと」を指すときはthisが好まれます。

またthisは I want you to remember this: you are our last hope.(これだけは覚えていてほしい、君は私たちの最後の希望なんだ)のように、これから先のことも示せます。

本問でも必然的に前の文の内容をつかむ必要があります。

前文はThe Web, for example, has nineteen degrees of separation, which means that any website is an average of nineteen clicks from any other(例えば、ウェブは19次の隔たりがあり、それはどんなウェブサイトからも平均19回クリックでそのウェブサイトに着くことを意味している)ですから、この内容はThisです。

ここで出てきたnineteen degrees of separationはSix Degrees of Separation(6次の隔たり)をもとにしています。

これは、it’s a small worldの発想で、「自分からスタートして知り合いの知り合いをたどっていくとそのつながった6人の知り合いで世界中の人がカバーされる」という理論です。

☆ 2 seemの使い方 → 自動詞

seemは自動詞ですので後ろにはCまたはMを取りますが、形容詞や今回の様に前置詞+名詞を取ります。また不定詞を取れますので非人称のItを文頭にして主体を後ろに置きます。

本問ではmay seem like a lotですから「たくさんのようにみえるかもしれない」です。

☆ 3 熟語と受け身の注意点 → 前置詞のかかる範囲

They took care of the baby for two weeks. (彼らはその赤ちゃんを2週間世話をした)の受け身はThe baby was taken care of two weeks.です。

ここでof は熟語のtake care ofから来ているので、うしろのfor two weeksと「つなげて考えないこと。本問では the figure could be accounted for by an average of just three links per website,でaccounted forは「①~を占める②~を説明する」で、主語はthe figureですから「この数字は説明される」という訳になります。

語句と文法の補足

compare to~ ~と比べて now on offer 現在提供されている
random 無作為 figure 数字
account for~ ~を占める、~を説明する equal to ~ ~に匹敵する

全訳

他のネットワークも同様にもう少し簡単な連鎖を持っています。その連鎖数がわずかに違うのです。

例えば、ウェブは19次の隔たりがあります、それはどんなウェブサイトからも平均19回クリックするとそのウェブサイトに着くことを意味しています。

これはとても大きな数字に見えるかもしれませんが、現在提供されている10億を超えるページと比べると、小さな数字です。

もしページ間のリンクが無作為であれば、10億はおよそ3の19乗に等しいので、この数字は一つのホームページごとに平均してたった3つのリンクで済むことを説明しているのです。

次回以降も下線部和訳を攻略していきましょう!

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2016年4月15日

第46回.医学部入試問題-英語「和訳」⑯

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。横浜市立大(医学部2014)です。

【問題】

下線部を訳しなさい

I am not saying that such arguments do not exist; I am only saying that most people do not know what they are.

Clearly, if you are going to believe anything outside your own experience, you should have some reason for believing it. Usually the reason is authority.

When it was first proposed to establish laboratories at Cambridge,Todhunter, the mathematician, objected that it was unnecessary for students to see experiments performed, since the results could be vouched for by their teachers,all of them men of the highest character, and many of them clergymen of the Church of England.

解答例

数学者のトッドハンターさんは結果は教師によって保障されているから学生が実験の過程を見ることは不必要であると異義を唱えた。

【構造分析】
S : Todhunter
V: objected
O: that ~
仮S ’: it
V’ : was
C’ :unnecessary
真S’: to see experiments performed
M: since ~
S’’: the results
V’’: could be vouched
for by their teachers,

下線部のポイントと解説

<ポイント>
1人名の後のカンマ → 肩書

2object の語法 →自動詞と他動詞の訳し分け
3仮主語と真主語 → It is 形容詞 to不定詞
4知覚動詞の語法 → 隠れた主語と動詞の関係をみぬけ

☆ 1 人名の後のカンマ → 肩書

人名の後にカンマが2カ所あって、その人物に付随する内容が出てきたらそれは「肩書き」です。その人物の補足説明ですから、その人名にかけて訳してしまいましょう。

例えばCharles Liu, an associate in astrophysics at the American Museum of Natural History, says ~は「全米自然史博物館の宇宙物理学の準学士のチャールズ・ルイさんは~と言います」と訳します。

また、カンマが1つでも同じですね。John Broussard, a sports medicine doctor in Washingtonは「政府のスポーツ医学ディレクターのジョン・ブロサード氏」です。

☆ 2 object の語法

次の文の訳はどちらが正解ですか?

They object that this is too dangerous.

①このことは危険すぎるということに彼らは反対する②このことは危険すぎると彼らは異議を唱える。

正解は②です。objectを「反対する」と機械的に覚えていると①のような誤訳になります。

①の場合ですと「このことには危険がない、または危険が少ないと思う」という意味になってしまいますが、他動詞のobjectはobject that~で「~と言って意義を唱える」という意味ですから「このことは危険であるから」意義を唱えている様子をあらわします。まとめると、objectは自動詞のときは object to ~で「~に反対する」、他動詞のときはobject that~で「~と言って意義を唱える」と覚えてください。

また、「~に反対する」は ①object to ②oppose ③be opposed to ④be againstの4パターンを覚えておいてください。

本問ではthat 以下がit was unnecessary for students to see experiments performedですから「to不定詞以下が必要ないといって異義を唱えた」ということになります。

☆ 3形式主語と真主語 → It is 形容詞 to不定詞

It was easy for us to solve the problem.のような文はTo solve the problem is easy for us.と言えますから、ここでのitを「それ」とは訳しませんね。

そうです形式主語(仮主語)のitと真主語の関係です。

to不定詞の意味上の主語(不定詞の中の動詞の動作の主体)は不定詞の左側に出てきますからこの部分を「~が」とも訳せます。訳は「私たちがその問題を解決することは簡単だった」です。

本文では【it】 was unnecessary 【for】 students 【to see】 experiments performedの【】で囲った部分にしっかり注目して訳してください。「学生が見ることは~だ」となります。

☆ 4知覚動詞の語法 → 隠れた主語と動詞の関係をみぬけ

次の文のSVOC分析をしてください。
We saw the patient walking with the robot.

S:We
V: saw
O:the patient
C:walking となり、
この文は第五文型です。

OとCの間には主語と述語の関係があるので、この文では「the patient walks」という関係が裏にあります。この関係は能動の関係なのでCには現在分詞がきます。

過去分詞が来る場合は、例えばHe heard his name called.のような場合でここには「his name was called」という受動関係が裏で成り立っています。

本文はsee experiments performedですから「experiments are performed」という受動関係があります。

語句と文法の補足

mathematician 数学者 objected that~ ~に異議を唱える
vouch 立証する

全訳

私はそのような議論が存在しないと言っているのではありません。

つまりほとんどの人がそれは何なのかを知らないだけだといっているのです、もしあなたが自分自身の経験以外のことをどんなことでも信じるつもりならそれを信じるに十分な理由があるはずです。

大抵はその理由というのは権威です。ケンブリッジ大学に最初に研究施設を設立する案が最初に持ち上がった時、数学者のトッドハンターさんは結果は教師によって保障されているから学生が実験の過程を見ることは不必要であると異義を唱えました。

その教師たちはみな最上位の名声があり、その多くが英国教会の聖職者であるからです。

今回はもしvouchという単語がわからなかったとしても、これまでの練習をしてきた人はロジックから推測はできたと思います。次回も入試問題を略していきましょう!

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2016年4月22日

第47回.医学部入試問題-英語「和訳」⑰

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。東京大の過去問です。

【問題】

下線部を訳しなさい

People forget how important it is to be lazy in libraries. Not of course idle: idleness means daydreaming. Laziness means reading the books one ought not to be reading, and becoming so absorbed in them that at the end of the day you still have most of the reading to do that you had before you that morning. Creative laziness broadens the mind.

【構造分析】
S:Laziness
V:means
O1:reading the books one ought not to be reading 接 and
O2:becoming
M:so absorbed in them 接that
M’:at the end of the day
S’:you
V’:have
O’:most of the reading to do
M’:that you had before you that morning

下線部のポイントと解説

<ポイント>
①似た単語の区別 → 英単語のまま考える
②andがつなぐもの →並列か順接か
③soを見たら → 近くにthatはいか?
④beforeの確認 → 時間だけではない、物理的な意味もつかむ

☆ 1 似た単語の区別

ここでは前のlazyとそれに対比したidleという形容詞の訳の処理です。

どちらも「怠惰な」という意味ですからそのまま訳すととんでもないことになります。

両者の区別をすることこそこの作者がこの文を書いた意味があるのですから。

そこでこのような訳のときは、出てきた単語をそのままの単語で考えるという作戦を取ってください。

つまり、idleness means daydreamingは「idleness(アイドルネス)は白昼夢を意味する」、Laziness means reading the booksは「Laziness(レイジネス)は本を読むことを意味する」と区別して訳してください。

☆ 2 andがつなぐもの

等位接続詞のandは①並列(~と)②順接(そして~)③命令文のあとで(そうすれば)などと訳しましたね。本文はどうでしょう?

修飾部を取ってみるとLaziness means reading the books, and becomingとなるので、reading とbecomingがmeansの目的語になっているのがわかりますね。

そして、「読むこと」→(その結果)「なってしまうこと」という時間の経過があることに気が付いてください。よって順接のandです。

本問ではthat 以下がit was unnecessary for students to see experiments performedですから「to不定詞以下が必要ないといって異義を唱えた」ということになります。

☆ 3 soを見たら

so absorbed in them that at the end of the day you still have most of the readingの部分ですがどこで切りますか?まず前置詞+名詞の部分は修飾語Mですからとってしまうと、 so absorbed that you still have most of the readingとすっきりします。ここで「so~that…」に気づいてください。この構文は①程度「とても~なので…/…なほど~」②様態「…なように~」と訳します。

so A that B
→→→→→→→ とてもAだからBだ(程度)
←←←←←←← BなくらいAだ(程度)
BなようにAだ(様態)

☆ 4 beforeの確認 → 時間だけではない、物理的な意味もつかむ

most of the reading to do that you had before you that morningの部分もわかりにくいかもしれません。

ここも重要でないMを取ってしまうとmost of the reading that you had before youとなります。thatは関係代名詞ですから「~のような本の大部分」となります。

「~」の部分がthat you had before youのなります。

ここのbeforeは時間的なものではなく「目の前」の「前」を表すbeforeです。注意してください。

下線部以外の文の語句と文法の補足

第1文 People forget how important it is to be lazy in libraries.

この文のitは後ろの to be lazyを指します。it is important to be lazy.という文にhowがつくことで形容詞のimportantが前に出た形になっています。

第2文  Not of course idle: idleness means daydreaming.

この文は前文のlazyに対比させる形でidleという形容詞を出しています。

大切なのはlazyであってidlenessではないと言うわけです。そしてidlenessとは白昼夢であると言っていますから、idleは白昼夢ではないという三段論法を使っています。

第4文 Creative laziness broadens the mind.ここでmindは「心・知性」の二つの意味を押さえておいてください。

全訳

図書館では、怠惰がいかに重要であるかが忘れられてしまっている。もちろん単に無為に時を過ごすということではない。無為に時を過ごすというのは白日夢にふけることである。

ここでいう怠惰とは,本来読むことになっていない本を読むことであり,そうした本を読みふけってしまう結果,その日の終わりになってもその日の朝に読むことにしていた(本来読むはずの)本の大半が読み終わらずに残ってしまう,ということなのである。

創造的怠惰というものは心においても知性においてもその幅を広げてくれるものなのである。

次回も入試問題を略していきましょう!

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2016年4月29日

第48回.医学部入試問題-英語「和訳」⑱

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。東京大の過去問です。

【問題】

下線部を訳しなさい

Most boys have a natural inclination to admire their fathers, and a cultural gap between father and son is painful for both.

The middle class father who at nights studies the encyclopedia in order to be able to answer his son’s questions makes us smile a little, but we ought to admire him.

For such fathers this may be an introduction to lifelong education. In an environment which values knowledge for its own sake he will not put down the encyclopedia with a sigh of relief when the son has grown up, but will want more of it.

解答例

ほかならぬ知識のための知識を尊重する環境では、こうした父親は息子が成長した時に安堵のため息をついて百科事典を置いたりせずにそれをもっと読みたいと思うことだろう。

全訳とポイント

【構造分析】

M : In an environment which values knowledge for its own sake
S : he
V1:will not put down
O:the encyclopedia
M:with a sigh of relief
M:when the son has grown up
V2:will want
O : more of it.

下線部のポイントと解説

<ポイント>
①valueの語法 → 名詞か動詞か
②for its own sakeなどの熟語 → 習熟すること
③not A but B構文 → 文の中で見分けられるか
④ofの意味 → ~と訳すof

☆ 1 valueの語法

valueは動詞と名詞がありますが動詞で「評価する」名詞で「価値」です。

複数形のときは「価値観」です。本文では関係代名詞の後に置かれているので動詞です。「知識を評価するような環境のなかで」という意味です。

☆ 2 for its own sakeなどの熟語

for its own sakeは「それ自身が目的で,それに興味があるので」という意味です。

例えばI study French for its own sakeは「私は(他の目的のためではなく)フランス語が好きだから学ぶのです」と訳します。

本文ではvalues knowledge for its own sakeとなっているので「(他の目的ではなく)知識だけのための知識を評価する」と訳せます。使い方にしっかり慣れておかないと訳しにくい熟語の一つです。

☆ 3 not A but B構文

普通にnot A but Bは「AでなくB」と知っていても、本文のようにAとBが離れている場合ではこの構文をつかみにくくなりますね。

しっかりつかめたでしょうか?he will not A,but will B です。カンマがあるのでこれを手掛かりにしてください。

Aはput down the encyclopedia (百科事典を置く)でBはwant more(もっと望む)ですね。Aの部分にwhen the son has grown up(息子が成長した時に)がかかります。

ではput down the encyclopedia(百科事典を置く)の具体的な内容は何でしょうか?なぜ「置く」のですか?

そう、息子が成長したので、子供の質問に答えるために勉強する必要はなくなったので「置く」、つまり、「勉強を止める」ということですね。目的は達成できたわけですから。

しかし勉強を続ける理由は第3文で述べているように「生涯教育」として「自分のため」と目標が変わったためです。ここで止めずに先に進んでいくのですね。

☆ 4 ofの意味

最後のant more of itの部分でitは何を指しますか?want moreは「もっと欲しがる」ですからitはencyclopediaをさしますね。ここでのofは「百科事典から多くのことを学ぶ」の「から」に相当しますね。

下線部以外の文の語句と文法の補足

第1文
Most boys have a natural inclination to admire their fathers, and a cultural gap between father and son is painful for both.

Most boysは「ほとんどの少年」ですが「ほとんどの~」は①most~②most of the~ ③almost all~ ④almost all the~⑤almost all of the~の5パターンは覚えておいてください。

inclinationは「傾向」、admireは「崇拝する」cultural gapは「文化的な隔たり」ですが本文の意味上は「世代間ギャップ」の意味ですね。painful は「痛ましい」です。

訳 ほとんどの少年は父親をあがめる傾向を自然に持っているので、父と子の間の文化的な世代間ギャップは双方にとって痛ましいものである。

第2文
The middle class father who at nights studies the encyclopedia in order to be able to answer his son’s questions makes us smile a little, but we ought to admire him.

middle class fatherは「中産階級の父親」です。at nightsはnightsと複数形になっているので「毎晩」です。

in order to~は「~するために」です。この文の主語はmakesの前までです。ここでmake O C : OをCの状態にするは必ず読みきってください。makes us smile a littleは「私たちを少し微笑ませてくれる」ですね。ought to~は「~すべきである」です。

訳 息子の質問に答えられるようにと百科事典を毎晩読んで勉強する中流階級の父親の姿には私たちはすこし微笑んでしまうが、こうした父親の姿はあがめられるべきなのである。

第3文
For such fathers this may be an introduction to lifelong education.

彼らにとっては、これが生涯学習へのきっかけになるかもしれない。

全訳

ほとんどの少年は自然に父親をあがめる傾向があるから、父と子の文化的な世代の断絶は双方にとって痛ましいものである

。息子の質問に答えられるようにと夜な夜な百科事典を勉強する中流階級の父親の姿は、微笑ましさがあるが、こうした父親をあがめるべきなのである。

彼らにとっては、これが生涯学習へのきっかけになるかもしれない。

ほかならぬ知識のための知識を尊重する環境では、こうした父親は息子が成長した時に安堵のため息をついて百科事典を置いたりせずにそれをもっと読みたいと思うことだろう。

次回も入試問題を略していきましょう!

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2016年5月13日

第49回.医学部入試問題-英語「和訳」⑲

今回も前回に引き続き和訳練習をやってみましょう。今回も東京大の過去問です。

【問題】

下線部を訳しなさい

The first “telephone” in Monroe county, Missouri, was installed in 1876 by Dr. Fred M. Moss, a local physician. One end of the wire was in his home, the other end down in the drug store four blocks away. The service was very unsatisfactory.

In fact, the telephone was more of a nuisance than otherwise until local people had satisfied their curiosity by making unprofessional calls.

解答例

実際,この電話は,地元の人々が仕事とは関係のない電話をして自分たちの好奇心を満足させるまでは,どちらかというと、迷惑な代物だったのである。

全訳とポイント

【構造分析】
M: In fact
S: the telephone
V: was
C: more of a nuisance than otherwise 接 until
S’ : local people
V’: had satisfied
O’: their curiosity
M’: by making unprofessional calls

下線部のポイントと解説

<ポイント>
①more of ~の語法 → 2パターン
②than otherwise の語法 → otherwiseを3パターンで処理
③untilの語法 → 「継続」の意味
④unprofessionalの意味 → 仕事上には関係のない

☆ 1 more of ~の語法

more ofは「どちらかというと~」と訳します。例えばI am more of a cat person.(私はどちらかというと猫派です)です。後ろにthanがあるときは「~以上に」と訳すとうまくいく場合があります。例えばThis may be more of a challenge than I thought.(これは思っていた以上に難しいかもしれない)です。本文ではmore of a nuisance than otherwiseですから「どちらかというとnuisance(厄介なもの)、otherwise以上に厄介なもの」です。☆ 2で補足します。

nuisance の定義です。:a person, thing, or situation that annoys you or causes problems(悩ませたり迷惑を引き起こす人、もの、状況のこと)例文は① The dogs next door are a real nuisance.(隣の犬にはほんとにいらいらする)②What a nuisance! British English(英文法!これにはほんとにいらいらさせられる)などです。

☆ 2 than otherwise の語法

otherwiseの訳は: ①他の点では ②さもなければ ③その点を除いてです。
~ than otherwiseは~の前にある言葉に注意してください。

例えばI would rather stay here than otherwise.(私はどちらかというとここにとどまりたい)はwould rather~ で「むしろ~」という意味のうしろにthanが付いている形です。

本文ではmore of a nuisance than otherwiseですから「どちらかというと、他のものよりも厄介なもの」の訳ですね。

☆ 3 untilの語法

untilは継続を表すので「~までずっと」です。本文はuntil local people had satisfied their curiosityですから、「人々が好奇心を満たすまでずっと」です。

☆ 4 professionalの意味

professionalは「専門の、仕事上の」ですからunprofessionalは「仕事には関係ない」と訳します。make a callは「電話をかける」ですから、by making unprofessional callsは「仕事とは関係のない電話をかけることで」です。

下線部以外の文の語句と文法の補足

第1文
The first “telephone” in Monroe county, Missouri, was installed in 1876 by Dr. Fred M. Moss, a local physician.

ミズリー州モンロー郡の最初の電話は,1876年に地元の医師であるフレッド・M・モスによって取り付けられた。

第2文
One end of the wire was in his home, the other end down in the drug store four blocks away.

電話線の一方の端は彼の家に,もう一方の端は4ブロック離れたドラックストアーにあった。

第3文
The service was very unsatisfactory.

この電話は非常に不満足なものだった。

全訳

ミズリー州モンロー郡の最初の電話は,1876年に地元の医師であるフレッド・M・モスによって設置された。

2つの電話のうち一方は彼の家に,もう一方は4ブロック離れたドラックストアーにおかれた。

この電話は非常に不満足なものだった。それどころか,地元の人々が仕事とは関係のない電話をして彼らの好奇心を満足させてしまうまでは,どちらかというと厄介なものだったのである

次回も入試問題を略していきましょう!

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2016年5月20日

第50回.医学部入試問題-英語「和訳」⑳

今回は兵庫医科(2014)です。ひとつのパラグラフで2カ所設問がありますので設問(1)と(2)に分けて解いていきましょう。今回は設問(1)の解説です。

【問題】

Ageing is not a disease, but is a multi-factorial process that leads to the progressive loss of functions.

(ア)We are all too well aware of normal bodily changes as we age.

We initially get a bit slower and then a little grey and bald, and then wrinkles come and memory goes.

Cross-sectional studies of ageing tend to depict an essentially smooth and progressive decline of physiological function with increasing chronological age.

However, although the young have high functional values and the very old low, between these limits values are widely scattered.

There is no simple linear relation between age and functionality.

(イ)When I meet some old friends whom I have not seen for some time I sometimes say, “Shall we start at the top or the bottom?” We then tell about the pain in our foot, and work up the body to describe how our brain has declined.

  1. 下線部(ア)にあるnormal bodily changesについて本文にある具体例を示しながら,和訳しなさい。
  2. 下線部(イ)を和訳しなさい。

解答例

(1)私たちは年を取るにつれて、動きが鈍くなったり白髪や薄毛になったりしわができたり物忘れするようになるという自然な体の変化に十分すぎるくらい気がついているのである。

全訳とポイント

【構造分析】
S:We
V:are
M:all too well
C:aware of normal bodily changes
接:as
S’:we
V’:age.

下線部のポイントと解説

<ポイント>
1 all too wellの処理 → 十分すぎるくらい~
2内容把握の仕方 → 前述か後述か
3as~の語法 → 9パターン

☆ 1all too wellの処理

類似の表現に「know all too well」や「know only too well」で「十分すぎるほどわかっている」というのがあります。

本文では、この「all too well」や「only too well」のかたまりが「aware of~」(~に気づいている)」の前に出てきたものと考えてください。訳は「~に嫌というほど気がついている」です。

☆ 2 内容把握

本文の指示語が何を指すのか?という問題には基本は前述のものを引っ張ってくれば答えがでます。

しかしそうでないものもあります。例えば前回学んだthisはコロン(:)が後ろにあると後述のものをさします。

そうした明確なものがないときはしっかり文脈を追うしかありません。その際に手がかりになるのはロジックです。本問を見てみましょう。

第一文はAgeing is not a disease(年を取ることは微病気ではない)で始まります。病気ではなくa multi-factorial process(多因的な過程)である、というのが筆者の主張です。

そこに関係詞で that leads to the progressive loss of functions(それは進行性の機能の低下につながるのである)がかかっていきます。

つまり「年を取るにつれて進行していく機能低下であり原因は多くあるが病気でない」と言っています。

そして第2文は下線部ですが We で始まる文で「年を取るにつれた体が変化することに十分すぎるくらい気が付いている」という意味になりますね。

設問は「normal bodily changesについて本文にある具体例を示しながら~」とあるのでこの体の変化の具体例を探します。

第3文はやはりWeで始まりますから、第2文とつながっていることを意識してください。するとinitially get a bit slower(最初に少し動作が鈍くなる)とありますね。

これこそnormal bodily changesの具体例ですね。そして以下の部分がつながります。

and then a little grey and bald(そして次に少し白髪になり薄毛になります)。これらが具体例ですね。このように下線部の前後に十分目を光らせてください。

☆ 3 asの語法

asの訳は「①~として ②~するので ③~するとき ④~のように ⑤~のような ⑥~につれて ⑦~だが ⑧~と同じ ⑨~とは違って」を覚えておくこと。

下線部以外の文の語句と文法の補足

第1文
Ageing is not a disease, but is a multi-factorial process that leads to the progressive loss of functions.

加齢は病気ではなく次々と機能が低下する多因的な過程である。

not A but B「AではなくB」の構文が入っています。multi-factorial processは「多因的な過程」です。leads to~は「~につながる」 the progressive lossは「連続した損失」 functionsは「機能」です。

第3文
We initially get a bit slower and then a little grey and bald, and then wrinkles come and memory goes.

まず動きが少し鈍くなり次に白髪が混じり始め薄毛になる、そして次にしわがより、記憶力が低下する。
initiallyは「最初に」、 a bitは「少し」、 and then「そして次に」、 a little grey「白髪が混じる」、 bald「薄毛になる」、wrinkles「しわ」 、memory 「記憶力」。

第4文
Cross-sectional studies of ageing tend to depict an essentially smooth and progressive decline of physiological function with increasing chronological age.

加齢の横断的な研究では、実年齢があがるにつれ、原則的にゆっくりと継続して身体的機能の低下が描かれている傾向にある。

Cross-sectional studies「横断的な研究」、depict「描く」、 an essentially smooth and progressive decline 「本質的ななだらかな連続した減少」、physiological function 「身体機能」、chronological age「実年齢」。

全訳

加齢は病気ではなく次々と機能が低下する多因的な過程である。私たちは年を取るにつれて自然な体の変化に十分すぎるくらい気がついているのである。

まず動きが少し鈍くなり次に白髪が混じり始め薄毛になる、そして次にしわがより、記憶力が低下する。

加齢の横断的な研究では、実年齢があがるにつれ、原則的にゆっくりと継続して身体的機能の低下が描かれている傾向にある。

次回は問題の続きを攻略していきましょう!

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2016年5月27日

第51回.医学部入試問題-英語「和訳」㉑

今回は兵庫医科(2014)です。ひとつのパラグラフで2カ所設問があります。今回は設問(2)の解説です。

【問題】

However, although the young have high functional values and the very old low, between these limits values are widely scattered.

There is no simple linear relation between age and functionality.

(イ)When I meet some old friends whom I have not seen for some time I sometimes say, “Shall we start at the top or the bottom?” We then tell about the pain in our foot, and work up the body to describe how our brain has declined.

  1. (2)下線部(イ)を和訳しなさい。

解答例

(2)しばらく会っていなかった友人たちと会うと、時々「上から行こうか。したからにするか」と言うことがある。そして足の痛みについて話し、上半身に上って行き、いかに脳が弱ってしまったかについて話すのである。

【構造分析】:下線部(イ)前文
M:When I meet some old friends whom I have not seen for some time
S:I
M:sometimes
V:say
O:Shall we start at the top or the bottom?

【構造分析】:下線部(イ)後文
S:We
V:tell
M:about the pain in our foot,接and
V:work up
O:the body
M:to describe how our brain has declined.

下線部のポイントと解説

<ポイント>
1 関係詞の処理 → どこで切るかに注意
2 文の相関関係 → 抽象から具体へ

☆ 1関係詞の処理

関係詞があると、文が不自然になりますから、どこで切ったらよいか迷うことがあります。特に目的格の関係代名詞は省略されることが多いので注意してください。

例えばIn the example I’m thinking of the person continues to behave in the way.の文は In the example I’m thinking ofで切ります。

example とIの間に関係代名詞whichが省略されています。その後ろでSVが出てきます。the personがSで continuesがVですね。

本文では省略が起きていないのでWhen I meet some old friends whom I have not seen for some timeで切れましたね?some timeは「しばらくの間」です。

I sometimes say(私はときどき言う)のsometimesと混同していませんね?

☆ 2 文の相互関係

前文に”Shall we start at the top or the bottom?”(トップから始めますか?それともボトムから始めますか)とあります。このトップやボトムが何を指すのかが次の文で出ててきます。

つまりthe pain in our footやour brainのことです。つまりボトムは「足」の状態でアップは「頭」の状態のことです。このように前では抽象的に述べ後から具体的に出てくるのは英文の一般的な書き方です。

☆ 下線部以外の文の語句と文法の補足

第1文
However, although the young have high functional values and the very old low, between these limits values are widely scattered.

前回の「年齢が上がるにつれて身体機能の低下が進む」とういう文を受けてHowever(しかしながら~)で始まっていますから、ここから以降に主張が出てきます。

although以下はどこで切れますか?つまり主節はどこからでしょうか?もちろんカンマが出てくるところまでで切ってみて、後ろを主節と取るのが鉄則ですね。

主語はthe young(若者)で動詞が have(持っている)で目的語は high functional values(高い機能的価値)です。

これを andでつないで後ろにthe very old lowという部分がでてきます。ここではhighとlowという対比に気が付いてください。

つまり、この部分は主語はthe very old(非常に高齢者は)が主語で目的語は low~(低い~)です。

省略が起きていますね。省略されてる部分を補った文はthe very old (have) low (functional values)になります。

次に出てくるbetween these limits values are widely scattered.の部分が主節です。

between these limitsは「こうし制限の中で」です。主語はvalues(価値)で動詞は are (widely) scattered.です。

直訳は「価値が散らばって存在している」です。

どういうことかと言うと、「若者の身体的な機能価値は高く、高齢者は低い」というのは当たり前だが、それを実際に見てみるとその大きな枠の中では境界線がはっきりと引かれるものではない」ということです。

語句
□high functional values 高い機能的価値
□between these limits こうした枠のなかで
□values are widely scattered 価値というものは多岐にわたる

しかしながら、若者が高い機能的価値を所有し、高齢者はその逆であるが、そこの制限値のなかではその値は多岐にわたるのである。

第2文
There is no simple linear relation between age and functionality.

There is ~構文ですから「~がいる、~ある」ですね。存在を示します。

本問ではno ~ですから「~は存在しない」です。主語はsimple linear relation ですから「単純な直線的な関係」です。between age and functionalityは「年齢と機能の間に」です。

年齢と機能の間には直線的な関係はないのである。

いかがでしょう?落ちつけばしっかり読みこなせますね。
次回も入試問題を攻略していきましょう!

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2016年6月3日

第52回.医学部入試問題-英語「和訳」㉒

今回も兵庫医科(2014)です。前回の続きのパラグラフです。

下線部和訳などの設問があるので解いていきましょう。今回は(3)を解説します。

解説の都合上、各文に番号を付けています。

【問題】

①One of the fairy tales collected by the Brothers Grimm in the early nineteenth century, “The Old Hound,” illustrates changes brought about by age:

②A hound who had served his master well for years, and had run down many a quarry in his time, began to lose his strength and speed owing to age.

③One day, when out hunting, his master startled a powerful wild boar and set the hound at him.

(ウ)The latter seized the beast by the ear, but his teeth were gone and he could not retain his hold; so the boar escaped.

⑤His master began to scold him severely, but the hound interrupted him with these words, “(エ)My will is as strong as ever, master, but my body is old and feeble. You ought to honor me for what I have been instead of abusing me for what I am.”

  • (3) 下線部(ウ)が示すものは何か,日本語で書きなさい。
  • (4) 下線部(エ)を和訳しなさい。

解答例

(3)猟犬

【☆ 各文の解説(語句と文法)と訳】

① One of the fairy tales collected by the Brothers Grimm in the early nineteenth century, “The Old Hound,” illustrates changes brought about by age:

illustrateは「説明する」です。これの主語はThe Old Hound(年老いた猟犬)で目的語はchanges(変化)です。

ここにbrought過去分詞がかかります.bring aboutは「もたらす」です。

訳:19世紀のはじめ、グリム兄弟がまとめた童話のひとつである「年老いた猟犬」は老化がもたらす変化についてのものである。

② A hound who had served his master well for years, and had run down many a quarry in his time, began to lose his strength and speed owing to age.

A houndが主語で「猟犬」のことですが、ここでは関係代名詞は「人」を原則として先行詞にするwhoを使っているので注意してください。who had served his masterの部分は「主人に仕える」です。

well for yearsのwellは「よく」ではなく「十分に」です。run downは「追い込む」です。many a quarryは「たくさんの獲物」です。

quarry は「獲物」という意味では単数形しか用いないのでmany a quarryという言い方をしています。

in his timeは「彼(犬)の全盛期に」です。ここまでが関係詞のかかる範囲で、A houndの動詞がbegan to lose(なくし始めた)です。目的語はhis strength and speed(強さと素早さ)です。 owing to ageは「年齢のせいで」です。

訳:主人に十分な長きに渡りよく仕え、全盛期にはたくさんの獲物を追いこんだある猟犬が、老化のせいで強さと素早さを失い始めた。

③ One day, when out hunting, his master startled a powerful wild boar and set the hound at him.

One dayは「ある日」です。when out huntingに部分は主節の主語his master(主人)とbe動詞が省略されています。元の文はwhen his master was out huntingですから「主人が猟に出かけた時に」です。

主節の動詞はstartled(驚かせた)です。猟の手法ですね。その目的語はa powerful wild boar(剛然とした野生のイノシシ)です。その後ろの動詞set~at…は「…を~にセットする」ですから「けしかけた」くらいでいいでしょう。ここでのhimは「イノシシ」です。

訳:ある日、主人が猟に出かけた時に、剛然とした野生のイノシシを驚かせて、猟犬をけしかけた。

設問(3)

④ The latter seized the beast by the ear, but his teeth were gone and he could not retain his hold; so the boar escaped.

The latterは「後者」という意味ですから。前の文をみてみると、登場人物はまず「イノシシ」で次に「猟犬」ですから、後者は「猟犬」を指します。

これが(3)の答えです。seized~by …は[ seize「人」by the 「体の一部」]という連語で押さえてください。直訳は「人の~をつかむ」です。ここでは~がthe beast …がthe earですから「イノシシの耳にかみついた」です。but以下は主語はhis teeth(猟犬の歯)が主語でwere gone(抜けてしまった)が動詞です。

続けて retain his holdは直訳は「掴んだものを保持する」です。これに; so the boar escapedが続きます。次のセミコロン(;)の処理は「つまり」でいいでしょう。「噛んでいたのに(歯がないから)げられてしまった」ということです。

訳:猟犬はイノシシの耳に噛みついた。しかし、彼の歯はなくなってしまっていて、捕まえてくことができなかった。その獣は逃げてしまったのだ。

ここまでを通した訳

19世紀のはじめ、グリム兄弟がまとめた童話のひとつである「年老いた猟犬」は老化がもたらす変化についてのものである。

主人に十分な長きに渡りよく仕え、全盛期にはたくさんの獲物を追いこんだある猟犬が、老化のせいで強さと速さを失い始めた。

ある日、主人が猟に出かけた時に、剛然とした野生のイノシシを驚かせて、猟犬をけしかけた。猟犬はイノシシの耳に噛みついた。しかし、彼の歯はなくなってしまっていて、捕まえてくことができなかった。その獣は逃げてしまったのだ。

いかがでしょう?物語が入っていますからしっかり筋を追ってください。

また前回のどの部分からの関係でこの物語が挿入されたのかを考えてみると挿入の意味が解りますね。

次回も入試問題を攻略していきましょう!

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2016年6月10日

第53回.医学部入試問題-英語「和訳」㉓

今回も兵庫医科(2014)です。前回の続きのパラグラフです。下線部和訳などの設問があるので解いていきましょう。今回は(4)を解説します。解説の都合上、各文に番号を付けています。

【問題】

**文途中から

⑤His master began to scold him severely, but the hound interrupted him with these words, “(エ)My will is as strong as ever, master, but my body is old and feeble. You ought to honor me for what I have been instead of abusing me for what I am.

  1. (4) 下線部(エ)を和訳しなさい。

解答例

ご主人様、私の意志は以前に劣らず強いのです。しかし、体は年をとり、弱っています。あなたは現在の私の姿を理由に罵るのではなく、私の今までの姿を理由に名誉を与えるべきです」

【構造分析:下線部(エ)前文】
S:My will
V:is
C:strong 接 but
S:my body
V:is
C:old and feeble
M:(熟語)as ~ as ever

【構造分析:下線部(エ)後文】
S:You ought to honor
V:me
M:for what I have been
M:instead of abusing me for what I am

【☆ 各文の解説(語句と文法)と訳】

下線部(エ)前文

My will is as strong as ever, master, but my body is old and feeble.

語句:willは「意志」です。as strong as everは「これまで通りに固い」です。feebleは「弱る」です。

訳:ご主人様、私の意志は以前に劣らず強いのです

下線部(エ)後文

You ought to honor me for what I have been instead of abusing me for what I am.”

語句:ought toは「~すべき」です。honor 「人」 for「事」で[「人」の「事」に名誉を与える]です。abuseは「侮辱する」です。

しかし、体は年を取り、弱っています。あなたは現在の私の姿を理由に侮辱するのではなく、私の今までの姿を理由に名誉を与えるべきなのです」

訳:ご主人様は今の私を侮辱するのではなくこれまでの私に敬意を払うべきなのです。

下線部のポイントと解説

<ポイント>
1 honor の使い方 → 動詞では「人」for/with「事」
2 関係詞whatの処理 → what I have beenとwhat I am
3 instead ofの処理 → 「~の代わり」ではなく「~ではなく」
4 abuseの処理 → 意味は「乱用、虐待、侮辱」

☆ ポイント解説

1 honor の使い方:
honorは名詞で「尊敬・敬意・名誉」、動詞で「栄誉を授ける」です。本文ではhonor [me] for[ what I have been]です。動詞はhonor[人]with/for[事]で「[事]を理由として[人]に栄誉を与える」という形をとります。

2 関係詞whatの処理:
what は「もの・事」と訳すので本文のwhat I have beenは「私がこれまでそうであっもの」と訳します。同様にwhat I amは「私がいまそうであるもの」です。

3 instead ofの処理:
instead of Aは「Aの代わりに」が直訳ですが、英文解釈で「Aではなく」と訳した方がすっきりします。本文ではinstead of abusing me for what I amですから、「今の私をabuseするのではなく」と訳す方がより日本語らしくなります。

4 abuse の処理:abuseは動詞で「乱用する、虐待する、不当な扱いをする」などの意味があります。名詞も同じ形をとります。drug abuseは「薬物乱用」はchild abuseは「幼児虐待」です。本文ではabusing me for what I amですからfor以下を理由に「不当な扱いをする」で良いでしょう。

☆ 下線部以外の文の語句と文法の補足

第5文
His master began to scold him severely, but the hound interrupted him with these words,

scold は「叱る」です。その目的語のhimはここでは「猟犬」をさします。

severelyは「厳しく」です。interrupted~は「~を遮る」です。ここでの目的語のhimは「ご主人」を指します。しっかり意味をつかみながら指示代名詞が指すものを読んでください。

ここまでを通した訳

主人は猟犬を厳しく彼を叱り始めたが、その猟犬は主人の言葉を次の言葉でさえぎった。

ご主人様、私の意志は以前に劣らず強いのです。今の私を侮辱するのではなくこれまでの私に敬意を払うべきなのです。

いかがでしょう。構造的には問題ないですね。

whatをしっかり処理できるようにしておいてください。

次回も入試問題を攻略していきましょう!

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2016年6月17日

第54回.医学部入試問題-英語「和訳」㉔

今回も兵庫医科(2014)です。前回の続きのパラグラフです。下線部和訳などの設問があるので解いていきましょう。今回は(5)を解説します。解説の都合上、各文に番号を付けています。

【問題】

①Another of Grimms’ fairy tales, “The Duration of Life,” collected from a peasant in his field in 1840, presents a pessimistic outcome but adds a playful teleological explanation:

②When God created the world he gave (オ)the ass, the dog, the monkey and man each a life-span of thirty years.

③The ass, knowing that his was to be a hard existence, asked for a shorter life.

④God had mercy and took away eighteen years.

⑤The dog and the monkey similarly thought their prescribed lives too long, and God reduced them respectively by twelve and ten years.

⑥Man, however, considered the thirty years assigned to him to be too brief, and he petitioned for a longer life.

⑦Accordingly, God gave him the years not wanted by the ass, the dog, and the monkey.

⑧(カ)Thus man lives seventy years.

  • (5) 下線部(オ)にある3つの動物の名前を日本語で記して,結果的に寿命がそれぞれ何年になったか,数字で答えなさい。
  • (6) 下線部(カ)にある人間はどのような人生を年齢ごとにたどるのか,日本語で説明しなさい。

解答例

ロバ、犬、猿でそれぞれの寿命は12年、18年、20年。

【☆ 各文の解説(語句と文法)と訳】

①Another of Grimms’ fairy tales, “The Duration of Life,” collected from a peasant in his field in 1840, presents a pessimistic outcome but adds a playful teleological explanation:

anotherは「同種類のもの」が「次々に出てくる」イメージです。ここでは「また別の話では、…」という感じです。durationは「持続」ですからduration of lifeは「寿命」です。

collectedは過去分詞ですから、前にある名詞であるtales(童話)にかかります。peasantは農夫ですが、自分で畑を持つ「自作農」のことです。

この文の動詞present(与える)の目的語は a pessimistic outcome(悲観的な結果)です。そのうしろに動詞add(加える)が出てくるので、この文の構造は「童話が与えて、加えている」です。

そこに修飾語がかかってきます。playfulは「本気でなく、面白おかしく、冗談で」です。teleologicalは「目的論の」という意味です。

「目的論」とは簡単に言うと「神の意志で全宇宙が動いている、すべてのことは神の(意志=目的)による」という考え方です。つまり、おとぎ話で神様が出てきていることへの説明です。

訳:1840another年に畑で作業していた農夫から聞いて収集された「寿命」という別のグリム童話は悲観的な結末ではあるが、滑稽に目的論的な説明が加えられている。

②When God created the world he gave the ass, the dog, the monkey and man each a life-span of thirty years.

ここでのheはもちろん「神」です。assは「ロバ」です。構造はgiveOOの第4文型です。最初のOはthe ass, the dog, the monkey and men です。eachは副詞です。次のOはa life-span of thirty years(30年の寿命)です。

訳:「神がこの世を創造した時、彼はロバ、犬、猿そして人間にそれぞれ30年の寿命を与えました。

③The ass, knowing that his was to be a hard existence, asked for a shorter life.

この文は分詞構文が挿入の形で入っていますが、文頭に持ってきても同じです。

knowing that~で「~を知っていたので」という意味です。何を知っていたのかはhis was to be a hard existenceの部分です。hisは所有代名詞で「彼のもの=寿命」の意味です。

これが主語です。動詞の部分に「be to不定詞」が入っています。「be to不定詞」は「可能、義務、予定、運命、意図」などで訳します。ここでは「運命」が合いますね。asked for~は「~を求める」です。

訳:ロバは自分の生涯はきびしくなる運命であるとわかっていたので、もっと短くしてほしいと頼みました。

④God had mercy and took away eighteen years.

mercyは「慈悲」です。takeawayは「取り去る」です。

訳:神は慈悲を与えて、ロバの寿命を18年減らしました。

⑤The dog and the monkey similarly thought their prescribed lives too long, and God reduced them respectively by twelve and ten years.

similarlyは「同様に」です。

この文ではthinkの使い方に注意して下さい。

第5文型をとります。Oはtheir prescribed lives(彼らの命令された寿命)でCがtoo long(長すぎる)です。prescribeは「命令する」です。

ここの直訳は「(神から)命令された人生」という表現になってますから「与えられた寿命」のことですね。reduced(減らす)は reduce A by Bで「AをBまで減らす」です。

respectivelyは「各々に」 by twelve and ten yearsの部分は順番に「犬から12年、猿から10年」です。

訳:犬と猿も割り当てられた寿命は長すぎると思っており、神は犬から12年、猿から10年をそれぞれ減らしました。

⑥Man, however, considered the thirty years assigned to him to be too brief, and he petitioned for a longer life.

主語はManです。

動詞はconsidered(考えた)で目的語はthe thirty years assigned to him (彼に割り当てられた30年)で補語はto be too brief(短すぎる)です。

petitioned for~は「~を嘆願する」です。

訳:しかし、人間は自分に割り当てられた30年が短すぎると考えていました。そこでもっと長い寿命を神に嘆願しました。

⑦Accordingly, God gave him the years not wanted by the ass, the dog, and the monkey.

Accordingly,~は「それにしたがって」という意味の文修飾の副詞です。the years not wanted by the ass, the dog, and the monkeyの部分はnot wanted以下がthe yearsにかかっていきます。

訳:それにしたがって、神は人間にロバや犬や猿たちが望まなかった年月を与えました。

⑧Thus man lives seventy years.

Thusは副詞で「したがって」です。

訳 こうして人間は70年間生きることになりました。

設問の解説

引き算をすればいいですね。ロバは30-18、犬は30-12、猿は30-10です。人間は30にそれぞれの差し引いた分を加えるので30+18+12+10=70年になりますね。


いかがでしょう。次回は人間の寿命が70年であることにさらなる説明がなされます。

次回も入試問題を攻略していきましょう!

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2016年6月24日

第55回.医学部入試問題-英語「和訳」㉕

今回も兵庫医科(2014)です。前回の続きのパラグラフです。下線部和訳などの設問があるので解いていきましょう。今回は(6)を解説します。解説の都合上、各文に番号を付けています。

【問題】

(カ)Thus man lives seventy years.

The first thirty are his human years, and they quickly disappear. Here he is healthy and happy; he works with pleasure, and enjoys his existence.

The ass’s eighteen years follow. Here one burden after the other is laid on him; he carries the grain that feeds others, and his faithful service is rewarded with kicks and blows.

Then come the dog’s twelve years, and he lies in the corner growling, no longer having teeth with which to bite.

And when this time is past, the monkey’s ten years conclude.

Now man is weak headed and foolish; he does silly things and becomes a laughing stock for children.

There are few if any organs in our body that do not decline in their function with age, and many deaths are due to age-related illnesses.

(キ)But not everything is bad news.

  • (6) 下線部(カ)にある人間はどのような人生を年齢ごとにたどるのか,日本語で説明しなさい。
  • (7) 下線部(キ)の理由を日本語で説明しなさい。

解答例

最初の30年は健康で幸福を感じ生きていることを楽しむ。

次の18年は重荷がのしかかり苦労は報われない。次の12年は部屋の隅で寝そべっていてかみつくこともできないが唸っている状態で、最後の10年では、頭は弱くなり、馬鹿なことをして子どもたちに笑われてしまう

解説

(カ)の後ろの文をまとめていく。もともと30年だった人間の寿命に、ロバ、犬、猿からもらった寿命を加えていくので、それぞれの特徴を挙げていけば解答になります。

☆ 各文の解説(語句と文法)と訳

第1文
Thus man lives seventy years.

訳:よって人間は70年生きるようになった。

第2文
The first thirty are his human years, and they quickly disappear.

前文で人間の寿命は70年とあるので。それを受けて、その前半の30年についての記述ですから「最初の」という表現を使っています。

訳:最初の30年は人間として与えられた年月で、それはすぐになくなってしまう。

第3文
Here he is healthy and happy; he works with pleasure, and enjoys his existence.

文頭のHereは前文の「30年」のことです。enjoyは「享受する」という表現を覚えてください。existenceは「存在」ですからここでは「生きていること」でいいでしょう。

訳:ここでは人間は健康で幸福である。つまり、喜んで働き、自分が生きていることを享受する。

第4文
The ass’s eighteen years follow.

followは気を付けたい動詞です。A follows Bの場合、まずBがあって次にAが来ます。「AはBについていく」という表現です。本文ではfollowのうしろにthe thirty yearsが省略されています。

訳:次に、ロバの18年がやってくる。

第5文
Here one burden after the other is laid on him

この文の主語はone burden(一つの重荷)です。動詞はis laid(置かれる)です。after the otherで「他のものの次に」ですから「次々に」で良いでしょう。

訳:ここでは次から次へと重荷が彼にのしかかる。

第6文
;he carries the grain that feeds others, and his faithful service is rewarded with kicks and blows.

主語はheで動詞はcarriesです。目的語はthe grain(穀物)です。

ここに関係代名詞that以下のfeeds others(他人を養う)がかかります。
and以下の主語はhis faithful service(その忠実な奉仕)が主語でis rewarded(報われる)が動詞です。

その報われ方がwith kicks and blows(けられり殴られたりして)ということですからrewardを皮肉として使っています。

訳:彼は他人を食べさせるためにせっせと穀物を運ぶが、彼の誠実なその奉仕は殴られたり、蹴られたりすることで報われる。

第7文
Then come the dog’s twelve years, and he lies in the corner growling, no longer having teeth with which to bite.

主語はhe dog’s twelve yearsで動詞がcomeです。次の文のhe lies in the corner growlingの部分はin the corner(隅で)をカッコにいれるとhe lies growlingとなります。

この文はHe lies reading(彼は横になって本を読んでいる)と同じ構文ですので、「うなりながら寝そべっている」という訳でいいですね。

そこにno longer having teeth with which to biteの部分が続きますが、ここはno longer (もはや~ない)をカッコに入れてしまうと分詞構文having teeth(歯がない)が浮かんできますね。

ここに関係詞with which to biteがかかってきます。この部分は前置詞を後ろに持ってくるとbite with the teethとなりますね。

「噛むための歯」ですが、ここではgrowlという動詞と連動しているので「かみつくための歯」ということですね。

訳:それから次に、犬の12年が来る。彼は部屋の隅で寝そべって、かみつく歯もないのに唸っている。

第8文
And when this time is past, the monkey’s ten years conclude.

訳:そしてこの年月が過ぎると、ついに猿の10年が幕引きをする。

第9文
Now man is weak headed and foolish; he does silly things and becomes a laughing stock for children.

文頭のNowは「今では」ではなく「そのとき」です。man is weak headedの部分は「人は~である」の構文に weak headed(頭が弱くなった)を当てはめます。a laughing stockは「笑いの標的」です

訳:そのときにはもう頭は弱く、おろかになってしまって、馬鹿なことをして子どもたちの笑いの的になってしまっている。


いかがでしょう。読み取ったことを忠実にまとめていけば問題ないですね。

次回も入試問題を攻略していきましょう!

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2016年7月01日

第56回.医学部入試問題-英語「和訳」㉖

今回も兵庫医科(2014)です。前回の続きのパッセージです。ここでこの問題が終わります。最後の設問(7)を解説します。解説の都合上、各文に番号を付けています。

【問題】

①There are few if any organs in our body that do not decline in their function with age, and many deaths are due to age-related illnesses.

②(キ)But not everything is bad news.

③A major study by ELSA (English Longitudinal Study of Ageing) in the UK is designed to find out about the health of the elderly, and participants are interviewed every two years.

④It is encouraging and impressive that 60 per cent of those aged 80-plus describe their health as good to excellent.

⑤ But that does mean that 40 per cent have health problems.

⑥The study also found that while arthritis is age-related, joint pain and back pain were not, and were no more common among the elderly than the young.

  • (7) 下線部(キ)の理由を日本語で説明しなさい。

解答例

イギリス高齢化研究パネル調査によると、調査を受けた80歳以上の人の60パーセントが自分の健康は良い状態であると述べている、また、関節炎は年齢に関係があるが関節痛と背中の痛みは関係ないことが分かったということ。

解説

「But not everything is bad news.(しかしすべてが悪いニュースではありません)を日本語で説明しなさい」ですから、この文以降で実験についての記述をまとめればいいですね。

☆ 各文の解説(語句と文法)と訳

第1文
There are few if any organs in our body that do not decline in their function with age, and many deaths are due to age-related illnesses.

There are few if any organsの部分ですが、There is~構文ですから主語はその後ろに出てきます。few if any organsですがif anyをカッコに入れると few organs(器官はほとんどない)となります。つまりThere are few if any~で「~はほとんどない、あるとしてもごくわずか」と訳します。

that do not decline in their function with ageの部分はthatが関係代名詞ですからorganにかけて訳します。

decline in their function with ageは「年とともにその機能が低下する」です。

次の部分の主語はmany deaths で述語動詞の部分はare due to~(~のせいである)です。

age-related illnessesは「年齢に関する病気」です。

訳:私たちの体には年齢とともにその機能が低下しない器官はほとんどありません、たとえあるにしてもごくわずかです。そして、多くの死因は年齢に関する病気が原因です。

第2文
But not everything is bad news.

ここではnotとeveryで構成している「部分否定」をしっかり訳してください。

訳:しかしすべてが悪いニュースではありません。

第3文
A major study by ELSA (English Longitudinal Study of Ageing) in the UK is designed to find out about the health of the elderly, and participants are interviewed every two years.

主語はA major study(ある大規模な研究)です。述語動詞はis designed(計画・実施されている)です。

その目的はto find out(見つける)です。何についてかはabout the health of the elderly(老人の健康について)です。

研究するのはELSA (English Longitudinal Study of Ageing) in the UKですから「イギリス高齢化研究パネル調査」です。

次の部分はその研究の実施の仕方です。主語は participants(患者)で述語動詞はare interviewed(聞き取り調査される)です。

その期間はevery two years(2年ごと)です。

訳: イギリス高齢化研究パネル調査は高齢者の健康に関して調べるためにある大掛かりな研究を実施しています。それは2年ごとに患者から聞き取り調査をするものです。

第4文
It is encouraging and impressive that 60 per cent of those aged 80-plus describe their health as good to excellent.

主語はItを受けるthat以下の部分、つまり60 per cent of those aged 80-plus(80歳以上の年齢のこれらの人の60パーセントの人)がdescribe their health as good to excellent(自分の健康状態は良い段階から最高である段階であると言っている)の部分です。

この部分を主語として述語動詞isと補語encouraging and impressive(励みになるし印象的である)が受けています。describe A as Bで「AをBと述べる」の語法は抑えてください。

訳:調査を受けた80歳以上の人の60パーセントが自分の健康は、よい~最高であると述べていることは励みになるし印象的なことです。

第5文
But that does mean that 40 per cent have health problems.

訳:しかしこのことは40パーセントの人は健康に問題があるということです。

第6文
The study also found that while arthritis is age-related, joint pain and back pain were not, and were no more common among the elderly than the young.

主語はThe study(研究は)で述語動詞はfound(見つけた)です。何が分かったのかはthat以下です。Whileは接続詞で「~だが」です。

主語はarthritis(関節炎)で述語動詞はis age-related(年齢に関係する)ですここまでがWhileがかかる範囲です。

次のjoint pain and back pain(関節痛や背中の痛み)が主語で 述語動詞はwere notまでです。もちろん省略されている言葉はage-related(年齢に関係する)です。

そしてandがもう一つの述語動詞以下をつないでいます。no more common among the elderly than the youngの部分は.among the elderlyをカッコに入れるとno more~than…で「…ほど~でない」となります。

訳:関節炎は年齢に関係し、関節痛と背中の痛みは関係しない。そして高齢者の間では若者たちほど一般的ではない、ということが研究で分かったのです。

ここまでを通した訳

私たちの体には年齢とともにその機能が低下しない器官はほとんどありません、たとえあるにしてもごくわずかです。

そして、多くの死因は年齢に関する病気が原因です。しかしすべてが悪いニュースではありません。

イギリス高齢化研究パネル調査は高齢者の健康に関して調べるためにある大掛かりな研究を実施しています。

それは2年ごとに患者から聞き取り調査をするものです。

調査を受けた80歳以上の人の60パーセントが自分の健康は最高であると述べていることは励みになるし印象的なことです。

しかしこのことは40パーセントの人は健康に問題があるということです。

関節炎は年齢に関係がありますが、関節痛と背中の痛みは関係しません。

そして高齢者の間ではこうした痛みは若者たちほど一般的ではないということが研究で分かったのです。

いかがでしょう。この大学は英語をしっかり読んでいるかを問う問題(基礎力重視)が多いのでしっかり練習してください。次回も入試問題を攻略していきましょう!

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2016年7月08日
プロフィール
峰岸敏之

峰岸 敏之

1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。

河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。

2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。

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