医学部入試問題
医学部入試問題-英語「正誤問題」

医学部入試問題-英語「正誤問題」

峰岸先生が徹底解説!『医学部入試問題を斬る』

エースメディカルみなとみらいの峰岸先生が英語の医学部入試を徹底解説。

今回から「医学部入試の攻略」というテーマで医学部入試の対策講座を開設します。

入試問題の解説の他、受験に関する様々なテーマで入試に切り込んでいきます。

入試問題についても英語のみならず各科目はもとより、小論文、面接といったものも幅広く扱う予定です。

第91回.医学部入試問題-英語「正誤問題」①

今回は東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は第1パラグラフからです。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

まず問題文です。

次の文章の内容と合っていると思われるものを,下に示した(1)~(25)のなかから8つ選びなさい。ただし,解答の順序は問いませんが,同一番号を重複使用した解答は無効とします。

このようにこの大学では、読解問題の内容を問う正誤問題に約30もの選択肢が並びます(この年は25文)。かなり特徴的です。これを少しずつ攻略していきましょう。

では本文と該当する注です

(1)①In early May, John Meyer stayed at a lakeside hotel in Hamburg, Germany.

②He attended a business conference, and he became one of the few U.S. victims in one of the worst food poisoning outbreaks in recent world history.

③Meyer went to the hospital a week later with what turned out to be a rare and deadly strain of E. coli that caused thousands of illnesses, mostly in Germany.

④He would spend the next month in a Massachusetts hospital, much of the time in a delirium, while doctors worked around the clock to save his life.

注:a strain of E. coli:大腸菌の菌株

解説

第1パラグラフ

第1文
In early May, John Meyer stayed at a lakeside hotel in Hamburg, Germany.

この文は問題ないと思います。しかし冒頭部なのでどのような文なのかを見分けてください。

時間、個人名、実存する場所が書かれていますので、この文はノンフィクションであると推測して読み進めます。次に論説文なのか説明文なのかを考えて読んでいきます。

訳:5月の初めにジョン・メイヤーはドイツ・ハンブルクにある湖の近くないあるあるホテルに滞在していました。

第2文
He attended a business conference, and he became one of the few U.S. victims in one of the worst food poisoning outbreaks in recent world history.

主語はHeで、述語はattended a business conference(仕事で会議に出席した)です。

続いてもう一度、主語と述語が出てきます。

主語はhe で述語はbecam(なりました)です。「何になったのか」はone of the few U.S. victims(ほとんどいないアメリカでの犠牲者のうちの一人)です。

「何の犠牲者か」はin one of the worst food poisoning outbreaks(生じた最悪の食品汚染の一例の中で)です。「いつどこで起きたのか」はin recent world history(最近の世界史において)です。

訳:彼は仕事で会議に出席し、近年の世界史上で発生した最悪の食品汚染の犠牲者の一人になってしましました。

第3文
Meyer went to the hospital a week later with what turned out to be a rare and deadly strain of E. coli that caused thousands of illnesses, mostly in Germany.

主語はMeyer(メイヤーさん)で述語はwent to the hospital a week later(一週間後に病院に行った)です。

with以下は付帯状況です。what turned out to be ~は「~であると判明したもの」です。

~の部分はa rare and deadly strain of E. coli (致死性があり稀有な大腸菌株)です。ここに関係代名詞that以下がかかります。

その中身の述語はcaused(引き起こした)です。「何を引き起こしたのか」はthousands of illnesses, mostly in Germany(大部分がドイツですが、何千という病気)です。

訳:メイヤーさんは一週間後に病院に行きましたが、主にドイツで何千人という患者を出した珍しい致死性のある大腸菌であると判明することになる菌に感染していました。

第4文
He would spend the next month in a Massachusetts hospital, much of the time in a delirium, while doctors worked around the clock to save his life.

主語はHeで述語はwould spend(過ごすであろう)です。「いつ、どこで」かはthe next month in a Massachusetts hospital(来月、マサチューセッツ病院)でです。

「どのように過ごすのか」はmuch of the time in a delirium(ほとんどの時間をせん妄状態で)です。deliriumは「うわごとを言ったり、物事を覚えていられないような精神錯乱状態、興奮状態のこと」を言います。

「せん妄」状態ということです。whileは「一方で」です。主語はdoctorsで述語は worked around the clock (忙しく動き回る)です。around the clock は「せかせかと」です。

to save his lifeの部分は目的を表しますから「彼の命を救うために」です。

訳:彼は一か月間マサチューセッツの病院に入院し、せん妄の状態でその大半を過ごすことになりました。その間、医師たちは彼の命を救うためにせかせかと動き回りました。


いかがでしょう。大腸菌に感染した患者の話です。

どのようにこれから話が展開していくのでしょうか。

次回もしっかり本文を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2017年4月14日

第92回.医学部入試問題-英語「正誤問題」②

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は第2パラグラフからです。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(2)①Meyer’s is one of six U.S. cases linked to the German outbreak and he is the first to talk about his terrible experience, speaking by phone from his home in Franklin, Massachusetts.

②Meyer was in Hamburg as that city was emerging as the center of a food poisoning disaster that would be among the deadliest in memory.

③More than 4,000 people in Germany and other countries became ill since the outbreak was detected in May, including several hundreds who developed a serious complication that can lead to kidney failure.

④At least 53 died.

解説

第2パラグラフ

第1文
Meyer’s is one of six U.S. cases linked to the German outbreak and he is the first to talk about his terrible experience, speaking by phone from his home in Franklin, Massachusetts.

主語はMeyer’s(メイヤーさんのもの)ですから、メイヤーさんがかかった大腸菌のことです。

述語はis one of six U.S. cases(全米での6つの事例の中の一つ)です。ここにlinked以下の修飾語がかかってきます。linked to~は「~につながる」です。

the German outbreakは「ドイツでの大流行」です。and以下の主語はheで述語はis the first (最初の人物)です。「何の人物か」はto talk about his terrible experience(彼のひどい経験を語った)です。

「どのように話したのか」はby phone from his home in Franklin, Massachusetts(マサチューセッツ州フランクリンの家庭から電話で)です。

訳:メイヤーさんが感染した菌は、ドイツでの大流行につながるものでした。そして彼はマサチューセッツ州フランクリンの自宅から電話で、そのひどい経験を話した最初の人物です。

第2文
Meyer was in Hamburg as that city was emerging as the center of a food poisoning disaster that would be among the deadliest in memory.

主語はMeyerで述語はwas in Hamburg(ハンブルクにいました)です。as は「~であるように」です。that cityはHamburgのことです。

was emerging は「浮上していた」です。as the center of a food poisoning disasterは「食品汚染の中心地として」です。ここに関係詞that以下で説明がなされます。

would be among ~は「~の中にいる」です。「~」の部分に最上級が来れば「最も~の中の一つ」という意味です。

the deadliest in memoryは「記憶の中では最悪のもの」です。

deadliestはdeadly(致死的な、ひどい)の最上級です。

訳:メイヤーさんはハンブルクにいました。この町は、記憶の中で最悪のものになりうる食品汚染の中心地として浮上していました。

第3文
More than 4,000 people in Germany and other countries became ill since the outbreak was detected in May, including several hundreds who developed a serious complication that can lead to kidney failure.

主語はMore than 4,000 people in Germany and other countries(ドイツと他の国で合わせて4千以上の人が)です。

述語はbecame ill(病気になった)です。since the outbreak was detected in Mayは(5月に発症が察知されて以来)です。

including several hundredsは「数千人を含む」です。

「どんな人か」はwho developed a serious complication(重篤な合併症を発症した人)です。

どんな合併症かはthat can lead to kidney failure(腎不全につながる可能背うがある)です。

訳:腎不全につながる恐れのある重篤な合併症を発症した数百人を含めて、5月にその発生が確認されて以来、ドイツをはじめ他国でも4千人以上の人が感染しました。

第4文
At least 53 died.

訳:少なくても53人が死亡しました。


いかがでしょう。具体的にどんな大腸菌だったかが出てきましたね。

次回はここに該当する問題もやっていきましょう。お楽しみに。

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2017年4月21日

第93回.医学部入試問題-英語「正誤問題」③

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日はこれまでの知識から設問(1)~(3)を解いてから第3パラグラフを読んでいきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の文章の内容と合っていると思われるものを,下に示した(1)~(25)のなかから8つ選びなさい。ただし,解答の順序は問いませんが,同一番号を重複使用した解答は無効とします

  • (1) Meyer was infected with a new strain of E. coli in America.
  • (2) It was a few weeks after Meyer had left the Hamburg hotel that the E. coli outbreak started.
  • (3) Severe complications killed hundreds of people all over Europe in the E. coli outbreak last spring, and 53 of them died of kidney failure.

(3)①The outbreak ultimately was traced to a batch of fenugreek seeds from Egypt.

fenugreek seeds/sprouts:コロハ(マメ科レイリョウコウ属の草本)の実/芽

解説

設問

(1)

問題文はMeyer was infected with a new strain of E. coli in America.(メイヤーさんは新しい大腸菌の菌株にアメリカで感染した)です。

これは本文の第1段落の第2文:He attended a business conference, and he became one of the few U.S. victims in one of the worst food poisoning outbreaks in recent world history.

(彼は仕事で会議に出席し、近年の世界史上で発生した最悪の食品汚染の犠牲者の一人になってしましました)とあるので、彼の感染は「ドイツのハンブルクに出張したときの出来事」で、「アメリカで感染」したのではありません。

よってバツです。

(2)

問題文はIt was a few weeks after Meyer had left the Hamburg hotel that the E. coli outbreak started.ですが、この文は強調構文です。

that以下から訳すと訳は「大腸菌の感染が始まったのはメイヤーさんがハンブルクのホテルを出た後、数週間してからでした」です。

これは第2文:Meyer was in Hamburg as that city was emerging as the center of a food poisoning disaster that would be among the deadliest in memory. (メイヤーさんはハンブルクにいました。

この町は、記憶の中で最悪のものになりうる食品汚染の中心地として浮上していました)ということから、「すでにハンブルクで流行が始まっていた」ことがわかります。よってバツです。

(3)

設問文はSevere complications killed hundreds of people all over Europe in the E. coli outbreak last spring, and 53 of them died of kidney failure.(昨春のヨーロッパ全土での大腸菌による重篤な合併症で数百人が死亡し、そのうち腎不全で死亡したのは53人でした)です。

これは第2パラグラフ第3、4文でMore than 4,000 people in Germany and other countries became ill since the outbreak was detected in May, including several hundreds who developed a serious complication that can lead to kidney failure. At least 53 died.

(腎不全につながる恐れのある重篤な合併症を発症した数百人を含めて、5月にその発生が確認されて以来、ドイツをはじめ他国でも4千人以上の人が感染しました。少なくても53人が死亡しました)とありますから「死亡理由と人数」があっていませんね。

よってバツです。

第3パラグラフ

第1文
The outbreak ultimately was traced to a batch of fenugreek seeds from Egypt.

主語はThe outbreak(今回の流行)で述語はwas traced(さかのぼることができる)です。「どこにさかのぼるのか」はto a batch of fenugreek seeds from Egypt(エジプト産のコロハの実)です。

a batch of~は「~のひと塊」です。fenugreekは香辛料として使われる「コロハ」という植物です。

訳:今回の感染の流行の最終的なもとはエジプト産のコロハの実にいきつきました。


いかがでしょう。本文をしっかり追っていくと設問が解けるようになっていますね。

パラグラフをいくつか読んで問題を解いて、また本文を読むといった解き方に慣れてください。

次回はまた本文を読んでいきましょう。お楽しみに。

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2017年4月28日

第94回.医学部入試問題-英語「正誤問題」④

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、第3パラグラフ第2文から読んでいきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

第3パラグラフ

②The seeds, which taste a bit like burnt sugar, are sometimes used as a spice in cooking.

③Fenugreek sprouts are used in salads.

④Meyer believes he must have eaten fenugreek while attending a business meeting at the Hamburg hotel.

⑤He thinks the poisoned seeds, or sprouts, could have been in the fresh fruits and vegetables at a breakfast bar.

fenugreek seeds/sprouts:コロハ(マメ科レイリョウコウ属の草本)の実/芽

解説

第2文
The seeds, which taste a bit like burnt sugar, are sometimes used as a spice in cooking.

主語はThe seeds(種子は)で述語はare sometimes used(ときどき使われる)です。

「何に使われるのか」はas a spice in cooking(料理のスパイスとして)です。この主語にwhich以下がかかります。

この部分の動詞はtaste(味がする)」です。「どんな味がするのか」は a bit like burnt sugar(少し焦げた砂糖のような味)です。

訳:この種子は少し焦げた砂糖のような味がしますが、スパイスとして料理に使われます。

第3文
Fenugreek sprouts are used in salads.

主語はFenugreek sprouts(発芽したコロハ)で述語はare used in salads(サラダの具材として使われます)です。

訳:発芽したコロハはサラダの具材として使われます。

第4文
Meyer believes he must have eaten fenugreek while attending a business meeting at the Hamburg hotel.

主語はMeyer(メイヤーさん)で述語はbelieves(思っている)です。その中身はhe must have eaten fenugreek(コロハを食べたに違いない)です。

must have eatenのmust have+過去分詞の形は「~だったに違いない」と訳します。

「いつ」食べたのかはwhile attending a business meeting(会議で出張している間)です。

while は接続詞ですが主節の主語がこの部分の主語であり、動詞がbe動詞の時はSVが省略されます。

つまりwhile he was attending a business meetingが元の文です。

「どこで食べたのか」は at the Hamburg hotel(ハンブルグのホテル)でです。

訳:メイヤーさんは会議に参加するため出張中にハンブルクのホテルでコロハを食べたにちがいないと思っています。

第5文
He thinks the poisoned seeds, or sprouts, could have been in the fresh fruits and vegetables at a breakfast bar.

主語はHeでメイヤーさんのことです。動詞はthinks(思っている)で、その中身がSVの形で続きます。

the poisoned seeds, or sprouts(汚染された種子か芽)の部分が主語で、述語はcould have been(あったかもしれない)です。

ここはcould have +過去分詞で「~の可能性があった」という意味を表します。

「どこにあったのか」はin the fresh fruits and vegetables at a breakfast bar(朝食のサラダバーの新鮮な野菜と果物の中)です。

訳:彼は感染した実か芽が朝食のサラダバーで野菜か果物に入っていた可能性があると思っています。


いかがでしょう。だんだんその原因がわかってきましたね。

正確に読み進めて設問に備えましょう。

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2017年5月12日

第95回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑤

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、第3パラグラフ第6文から読んで、関連する設問を解きましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(3)⑥There would be some irony if that was the case:It is hard to find good produce during hurried business trips, and Meyer had welcomed the opportunity to eat healthy.

⑦”In this case, it went wrong,” he said.

設問
次の文章の内容と合っていると思われるものを,下に示した(1)~(25)のなか から8つ選びなさい。

(4) It is possible that Meyer had fenugreek sprouts at breakfast in the Hamburg hotel he was staying at.

(5) It has always been easy for Meyer to eat healthy even during hurried business trips.

解説

第3パラグラフ

第6文
There would be some irony if that was the case:It is hard to find good produce during hurried business trips, and Meyer had welcomed the opportunity to eat healthy.

コロン(:)の前後で分けましょう。前半部分はThere is~(~がある)構文ですからThere would be some ironyは「ある種の皮肉があるだろう」です。

if that was the caseの部分は「それがその事例だとしたら」ですから「もしそうだとすれば」です。後半部分はIt is hard to find good produceの部分が仮主語と真主語の関係ですから「十分な野菜をみつけることは難しい」となります。

produce は「農産物」のことですから、私たちが指す「サラダ」のことですね。-during hurried business tripsの部分は「あわただしい出張中に」です。

次の Meyer had welcomed the opportunity to eat healthyの部分の主語はMeyer(メイヤーさん)で述語はhad welcomed the opportunity(機会を歓迎した)です。

つまり「喜んでそのチャンスを受けいれた」ということです。「どんな機会か」はto eat healthy(健康的な食事をとる)です。

訳:もしそうだとするとある種の皮肉的なことが起きています。あわただしい出張中で十分な食事をとることは難しいものですから、健康的な食事をとれる機会をメイヤーさんは歓迎したのです。

では設問を見ましょう。

問題文(4)
It is possible that Meyer had fenugreek sprouts at breakfast in the Hamburg hotel he was staying at.

(メイヤーさんは彼が滞在していたハンブルグのホテルでコロハの芽か実を食べた可能性があります)は第3パラグラフの第4文でMeyer believes he must have eaten fenugreek while attending a business meeting at the Hamburg hotel.

(メイヤーさんは会議に参加するため出張中にハンブルクのホテルでコロハを食べたにちがいないと思っています)とあり、さらに第5文でHe thinks the poisoned seeds, or sprouts, could have been in the fresh fruits and vegetables at a breakfast bar.

(彼は感染した実か芽が朝食のサラダバーで野菜か果物に入っていた可能性があると思っています)とあるのでマルです。

設問(5)
It has always been easy for Meyer to eat healthy even during hurried business trips.(メイヤーさんがあわただしい出張中でさえも健康的な食事をとることは容易なことであった)は第3パラグラフ第6文でIt is hard to find good produce during hurried business trips(あわただしい出張中で十分な食事をとることは難しいものです)とあるのでバツです。


いかがでしょう。正確に読み進めていけば今回の設問は簡単でしたね。

次回も本文を攻略していきましょう。お楽しみに。

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2017年5月19日

第96回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑥

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、第4パラグラフから読んで、そこまでで解ける設問を処理していきましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(4)①Meyer’s lawyer provided The AP with lab results and government investigation reports into his illness.

②Massachusetts state health officials also confirmed he was infected with the rare German E. coli strain.

③Meyer declined to allow his doctor to speak to The AP and he would not agree to be photographed.

設問
次の文章の内容と合っていると思われるものを,下に示した(1)~(25)のなかから8つ選びなさい。ただし,解答の順序は問いませんが,同一番号を重複使用した解答は無効とします

(6) Meyer’s doctor revealed the facts about Meyer’s infection and the difficult treatment Meyer went through in the hospital to the press.

(7) Meyer did not want his picture to be shown in the media.

(8) (8) Meyer was not at all concerned about his privacy when he talked to the press because he thought he had to inform the world of the terrible experience he had.

解説

第4パラグラフ

第1文
Meyer’s lawyer provided The AP with lab results and government investigation reports into his illness.

主語はMeyer’s lawyer(メイヤーさんの弁護士は)で 動詞はprovided (提供した)です。provide A with Bで「AにBを与える」です。

AはThe AP(AP通信)でBはlab results and government investigation reports into his illnessの部分です。

lab resultsは「研究結果」です。 government investigation reports は「政府の調査報告書」です。「何に対しての調査か」はhis illness(彼の疾病に関して)です。

訳:メイヤーさんの弁護士はAP通信社に研究結果と彼の疾病についての政府の調査報告書を提供しました。

第2文
Massachusetts state health officials also confirmed he was infected with the rare German E. coli strain.

主語はMassachusetts state health officials(マサチューセッツ州の健康管理職員)です。動詞は confirmed(確認した)です。

その中身はhe was infected (彼は感染していた)です。「何に感染していたのか」はwith the rare German E. coli strainですから「珍しいドイツの大腸菌の菌種」です。

訳:マサチューセッツ州の健康管理職員もまた、メイヤーさんが珍しいドイツの大腸菌の菌種に感染していたことを確認しました。

第3文
Meyer declined to allow his doctor to speak to The AP and he would not agree to be photographed.

主語はMeyer(メイヤーさん)で動詞はdeclined(許可しなかった)です。「何を許さなかったのかは」to allow his doctor to speak(彼の医師が話すこと)です。

「誰に話すのか」はto The AP(AP通信社に)です。またandの後ろでもhe would not agree(彼はどうしても合意しなかった)とあります。

would notは「固執」を表し「どうしても~しなかった」と訳します。

「何に合意しなかったのか」はto be photographed(写真を撮られること)に対してです。

訳:メイヤーさんは彼の担当医がAP通信社に話すことを許可しませんでした。また、写真撮影も拒否しました。

では設問を見ましょう。

まず設問文(6)です。

Meyer’s doctor revealed the facts about Meyer’s infection and the difficult treatment Meyer went through in the hospital to the press.(メイヤーさんの担当医はメイヤーさんの感染と病院でメイヤーさんが経験した厳しい治療についての事実をマスコミに明らかにした)

この文は明らかに第4パラグラフ第3文の前半部分のMeyer declined to allow his doctor to speak to The AP(メイヤーさんは彼の担当医がAP通信社に話すことを許可しませんでした)に矛盾するのでバツです。

設問文(7)
Meyer did not want his picture to be shown in the media.(メイヤーさんは自分の写真がメディアに公表されたくなかった)

この文は第4パラグラフ第3文の後半でand he would not agree to be photographed(彼は写真撮影も拒否しました)とありますのでマルです。

設問文(8)
Meyer was not at all concerned about his privacy when he talked to the press because he thought he had to inform the world of the terrible experience he had.(メイヤーさんはマスコミに話をするときに彼が体験した最悪の経験を世界の人に知ってほしいと思ったので自分のプライバシーのことはまったく気にしませんでした)

この文がマルなら写真撮影もしていることになります。よってバツです。


いかがでしょう。

パラグラフを一区切りつくところまで読み進めて、設問を見て解けそうなところを解いていく、という方法で読み進めていけば設問は割と簡単にとけますね。

次回も本文を攻略していきましょう。お楽しみに。

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2017年5月26日

第97回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑦

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、第5パラグラフから読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(5)①Some common forms of food poisoning can cause symptoms within a day of eating poisoned food, but Meyer said he felt no ill effects during a six-day European business trip that included two days in Hamburg and a brief stop in France afterward.

②He returned home on May 13 feeling fine.

③However, this unique and dangerous E coli strain takes a week to announce its presence.

④Meyer first became aware something was wrong on May 18.

⑤He was at his desk in his office that morning when his stomach began hurting.

解説

第5パラグラフ

第1文
Some common forms of food poisoning can cause symptoms within a day of eating poisoned food, but Meyer said he felt no ill effects during a six-day European business trip that included two days in Hamburg and a brief stop in France afterward.

主語はSome common forms(いくつかの一般的な形式)です。「何の形式か」はfood poisoning(食物汚染)です。述語はcan cause symptoms(症状を生じる可能性がある)です。

「いつそうなるのか」はwithin a day of eating poisoned food(汚染された食べ物を摂取してから一両日中に)です。

次の部分の主語は Meyer(メイヤーさん)で述語はsaid(言った)でその中身を見ると、主語は heで述語はfelt no ill effects(悪い点を感じなかった)です。

それは「いつの時点でか」はduring a six-day European business trip(6日間の出張中)です。

「その出張」に that以下がかかります。

included~は「~を含んで」という事ですからtwo days in Hamburg(ハンブルクに2日間)とa brief stop in France afterward(そのあとでフランスに少し立ち寄った)ことが出張の中身です。

訳:食品汚染の一般的な事例では汚染食品を摂取してから24時間以内に症状が表れます。しかしメイヤーさんの場合は2日間のハンブルクでの滞在とその後少しフランスに寄った日程を含む6日間の出張の間になんら悪いところはなかったと言っています。

第2文
He returned home on May 13 feeling fine. However, this unique and dangerous E coli strain takes a week to announce its presence.

主語はHeで述語はreturned home on May 13 (5月13日に帰宅した)です。feeling fineの部分は分詞構文で「気分はよかった」という意味です。

訳:彼は何ら不調はなく、いい状態で5月13日に帰宅しました。

第3文
However, this unique and dangerous E coli strain takes a week to announce its presence.

主語はthis unique and dangerous E coli strain(この独特で危険な大腸菌は)で、述語はtakes a week(一週間かかる)です。

「何に一週間かかるのか」は to announce its presence(その存在を知らせるのに)です。つまり、感染しているとわかるまでに一週間かかるということです。

訳:しかし、この他に例がなく危険な大腸菌は感染しているとわかるまで一週間はかかるのです。

第4文
Meyer first became aware something was wrong on May 18.

主語はMeyerで述語はbecame aware (気づいた)です。「何に気づいたのか」はsomething was wrong (何かおかしい)ことにです。

訳:彼が何かがおかしいと最初に気づいたのは5月18日でした。

第5文
He was at his desk in his office that morning when his stomach began hurting.

stomach は「おなか・胃」です。began hurtingは「痛み始めた」です。

訳:彼は会社で机に向かって仕事をしていた時におなかが痛み始めました。


いかがでしょう。今回は食物汚染の際の一般の例と今回のケースとの対比が出てきましたね。

このあたりが設問に効かれてくることを予想して読めるようになるといいですね。

次回も本文を攻略していきましょう。お楽しみに。

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2017年6月02日

第98回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑧

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、前回の第5パラグラフから解ける設問を解いて第6パラグラフに入りましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

設問

次の文章の内容と合っていると思われるものを,下に示した(1)~(25)のなかから8つ選びなさい。ただし,解答の順序は問いませんが,同一番号を重複使用した解答は無効とします

(9) If you have poisoned food, you will usually feel ill in a day or two, but that was not Meyer’s case.

(10) Patients who are infected with the rare German E. coli strain start to develop symptoms after many days as is often the case with other food poisonings.


(6) ①At 52, he is a cyclist who eats two Greek yogurts each day. ②He says he has never had food poisoning, but on that day he went home in pain.

解説

設問(9)
設問文はIf you have poisoned food, you will usually feel ill in a day or two, but that was not Meyer’s case.(もしあなたが汚染された食べ物を食べれば、ふつうは一日か二日で気分が悪くなります。しかしメイヤーさんの場合はそうはなりませんでした)です。

これは第5パラグラフ・第1文でSome common forms of food poisoning can cause symptoms within a day of eating poisoned food, but Meyer said he felt no ill effects during a six-day European business trip that included two days in Hamburg and a brief stop in France afterward.(

食品汚染の一般的な事例では汚染食品を摂取してから24時間以内に症状が表れます。しかしメイヤーさんの場合は2日間のハンブルクでの滞在とその後少しフランスに寄った日程を含む6日間の出張の間になんら悪いところはなかったと言っています)とありますのでこの文はマルです。

設問(10)
問題文はPatients who are infected with the rare German E. coli strain start to develop symptoms after many days as is often the case with other food poisonings.(大腸菌に感染した人は、しばしば他の食物汚染の患者と同様に何日もしてからその症状が出はじめる)です。

これも第5パラグラフ・第1文の前半でSome common forms of food poisoning can cause symptoms within a day of eating poisoned food, ~(食品汚染の一般的な事例では汚染食品を摂取してから24時間以内に症状が表れます)とあり同パラグラフ・第3文でHowever, this unique and dangerous E coli strain takes a week to announce its presence.(しかし、この他に例がなく危険な大腸菌は感染しているとわかるまで一週間はかかるのです)とあるので問題文はバツです。

第6パラグラフ

第1文
At 52, he is a cyclist who eats two Greek yogurts each day.

文頭のAt 52は「彼は52歳です」という意味です。he is a cyclistの部分は「彼は自転車の愛好家です」です。ここにwho以下がかかります。two Greek yogurts each dayは「毎日2つのギリシャヨーグルト」です。

訳:彼は52歳で毎日2つのギリシャヨーグルトを食べる自転車愛好家です

第2文
He says he has never had food poisoning, but on that day he went home in pain.

主語はHeで述語がsaysです。発言の中身は前半と後半に分かれますが、前半はhe has never had food poisoning(彼はこれまで食物汚染に感染したことはなかった)です。後半を見ましょう。but on that dayは「しかしその日は」です。それに続けてhe went home in pain(彼は痛みを伴って帰宅した)で発言内容が終わりです。

訳:彼は、これまでに食品汚染に感染したことはありませんでした。しかし。その日に帰宅したときには痛みがありました、と話しています。


いかがでしょう。事実関係をしっかり読み、下線を引くなどの工夫をして設問文と照らし合わせて正解を出す癖をつけてください。次回は本文を攻略していきましょう。お楽しみに。

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2017年6月9日

第99回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑨

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、第6パラグラフの第3文からです。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(6)③By midafternoon, he was hit with bloody diarrhea and a dawning sense of alarm.

④”Whatever it was, it wasn’t a minor thing,” Meyer said.

⑤His wife Loreen, a high school biology teacher, was home by then and worried.

⑥She took him to nearby Milford Regional Medical Center.

(7)①Doctors there saw him quickly but were not able to diagnose him.

*diarrhea:下痢

解説

第6パラグラフ

第3文
By midafternoon, he was hit with bloody diarrhea and a dawning sense of alarm.

By midafternoonは「昼過ぎまでには」でよいでしょう。主語はheで述語はwas hit(襲われた)です。

「何に襲われたのかは」with bloody diarrhea(出血を伴う下痢)とa dawning sense of alarm(危機感が生じる感覚)です。

dawning sense of~は「~の発現・芽生え」です。alarmは「危険信号」です。

訳:昼過ぎまでには出血を伴う下痢と危機感に襲われました。

第4文
“Whatever it was, it wasn’t a minor thing,” Meyer said.

この部分はセリフです。Whateverは副詞節を作るとは「たとえ何であろうが」と訳し、名詞節の時は「~するものは何でも」と訳します。

本文では、S/O/Cのいずれにもならないので副詞節です。「たとえそれが何であろうが」と訳せばいいです。

it wasn’t a minor thingの部分は先ほどの副詞節の中の主語itと同じものを指すitが主語です。

指すものは前の文のa dawning sense of alarmのことですね。つまり「生じた危機感は小さなものではなかった」です。

訳:メイヤーさんは「たとえそれが何であろうが、小さなことでは済まされないものでした」と述べています。

第5文
His wife Loreen, a high school biology teacher, was home by then and worried.

主語はHis wife Loreen(彼の奥さんであるロリーンさん)です。

肩書はa high school biology teacher(高校の生物の教師)です。述語はwas home(帰宅していた)とworried(心配していた)です。

訳:彼の妻で高校の生物教師のロリーンさんはこの時点までに帰宅していて夫の心配をしていました。

第6文
She took him to nearby Milford Regional Medical Center.

主語はSheで述語はtook him to ~(彼を~に連れて行った)です。「どこに連れて行ったのか」はnearby Milford Regional Medical Center(近くのミルフォード地域医療センター)です。

訳:彼女は夫を近くのミルフォード地域医療センターに連れて行きました。

第7パラグラフ

第1文
Doctors there saw him quickly but were not able to diagnose him.

主語はDoctors there(そこいた医師たち)です。「そことは」ミルフォード地域医療センターです。

述語はsaw him quickly (すぐに彼を診察した)とwere not able to diagnose him(彼に診断を下すことはできなかった)です。

訳:現場の医師はすぐに彼を診ましたがその場では診断を下すことができませんでした。


いかがでしょう。

事実関係をしっかり読み、下線を引くなどの工夫をして設問文と照らし合わせて正解を出す癖をつけてください。

次回は本文を攻略していきましょう。お楽しみに。

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2017年6月16日

第100回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑩

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、第7パラグラフの第2文からです。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(7) ②They recommended follow-up with a gastroenterologist the next day and sent him home for the night.

③But when he got home the diarrhea accelerated.

④”Every hour, and then it started getting even closer,” he recalled.

⑤Loreen took him back to the hospital that night and he was admitted.

*gastroenterologist:胃腸病学者

解説

第7パラグラフ

第2文
They recommended follow-up with a gastroenterologist the next day and sent him home for the night.

主語はTheyで「現場の医師たち」です。動詞はrecommended (勧めた)です。

「何をすすめたのか」はfollow-up with a gastroenterologist that day(医傷病学者に引き継いで翌日に診てもらう事)です。

次にまた動詞sent(送った)が出てきますがこの主語は先ほどと同じ「現場の医師たち」です。

sent him home for the nightは「その日の夜は家に帰ってもらった」でよいでしょう。

訳:現場のたちは、翌日に胃腸病の医師に診てもらうことを勧めて、その日は帰宅してもらいました。

第3文
But when he got home the diarrhea accelerated.

when he got home(彼が帰宅したとき)のheはメイヤーさんです。この文の主語はthe diarrhea(下痢)で述語動詞はaccelerated(加速した)です。

つまり。「病状が悪化した」ということです。

訳:しかし、メイヤーさんが帰宅したとき、下痢はもっとひどくなりました。

第4文
“Every hour, and then it started getting even closer,” he recalled.

この部分はセリフです。Every hourは「毎時間」ですから「一時間ごとに」です。

and then は「そして次には」です。次の部分の主語はit(下痢)で、述語はstarted getting even closer(さらに近くなった)です。

その「間隔が近くなった」ということです。he recalledは「彼は思いだし(て述べ)た」です。

訳:彼はその時のことを振り返り「はじめは一時間おきでしたが、どんどんその間隔は短くなっていきました」と言っています。

第5文
Loreen took him back to the hospital that night and he was admitted.

主語はLoreenで述語はtook him back to the hospital(もう一度病院に連れもどした)です。

いつ連れて戻ったのかはthat night(その晩)です。そして he was admitted(彼は認められた)ですから「入院させられた」ということです。

admitは「~を認める」ですが、「入院や入学など、どこかに入ることを認める」です。

訳:その晩、ロレーンは彼をもう一度病院連れ戻し、彼は入院することになりました。


いかがでしょう。

通常の下痢とは病状が違い、なんとなくその重大さを体が認識していた、というのは人の持つ自己防衛機能の一つです。

興味深いですね。次回は問題を解いていきましょう。お楽しみに。

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2017年6月23日

第101回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑪

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、設問を解いていきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の文章の内容と合っていると思われるものを,下に示した(1)~(25)のなかから8つ選びなさい。ただし,解答の順序は問いませんが,同一番号を重複使用した解答は無効とします

(11) Meyer was usually in good shape and had never experienced food poisoning before.

(12) It was one of Meyer’s colleagues who drove him to a nearby hospital when he had a terrible stomachache on May 18.

(13) Meyer suddenly had bloody diarrhea during the first night at the hospital in Massachusetts.

(14) The gastroenterologist in the hospital was able to identify the cause of Meyer’s illness and Meyer was admitted to the hospital immediately that night.

解説

設問(11)
問第文はMeyer was usually in good shape and had never experienced food poisoning before.(メイヤーさんはたいてい体調がよく、以前は食品汚染に感染したことはなかった)

これは第6パラグラフ第2文前半にHe says he has never had food poisoning,~(彼は、これまでに食品汚染に感染したことはありませんでした)とあります。

しかし「普段体調がよかったか」の記述は直接はありませんが、同第1文にAt 52, he is a cyclist who eats two Greek yogurts each day.(彼は52歳で毎日2つのギリシャヨーグルトを食べる自転車愛好家です)とあるので、一応マルに近い△にしておきましょう。

設問(12)
問題文はIt was one of Meyer’s colleagues who drove him to a nearby hospital when he had a terrible stomachache on May 18.(5月18日にメイヤーさんを激しい腹痛が襲った時に、彼を近くの病院に送ったのは彼の同僚だった)

これは第6パラグラフ第6文にShe took him to nearby Milford Regional Medical Center.(彼女は夫を近くのミルフォード地域医療センターに連れて行きました)とありますからバツです。

設問(13)
問題文はMeyer suddenly had bloody diarrhea during the first night at the hospital in Massachusetts.(メイヤーさんはマサチューセッツの病院での最初の夜に出血を伴う下痢に襲われた)

では、メイヤーさんの症状を時系列でみていきましょう。

まず、第6パラグラフ第3文にBy midafternoon, he was hit with bloody diarrhea and a dawning sense of alarm. (昼過ぎまでには出血を伴う下痢と危機感に襲われました)とあります。

次に同第6文にShe took him to nearby Milford Regional Medical Center.(彼女は夫を近くのミルフォード地域医療センターに連れて行きました)となります。

そして第7パラグラフ第2文でThey recommended follow-up with a gastroenterologist the next day and sent him home for the night.

(現場のたちは、翌日に胃腸病の医師に診てもらうことを勧めて、その日は帰宅してもらいました)とあり、同第5文でLoreen took him back to the hospital that night and he was admitted.(その晩、ロレーンは彼をもう一度病院連れていき、彼は入院することになりました)とありますので、病院での最初の夜のことは不明です。出血を伴う下痢は病院に行く前におきています。

よってバツです。

設問(14)
問題文はThe gastroenterologist in the hospital was able to identify the cause of Meyer’s illness and Meyer was admitted to the hospital immediately that night.(病院の胃腸学者はメイヤーさんの病気の原因を突き止めることができたそしてメイヤーさんは入院を許可された)

これも時系列でみると、メイヤーさんが出血を伴う下痢発症→奥さんが病院に連れていく→第7パラグラフ第2文They recommended follow-up with a gastroenterologist the next day and sent him home for the night.

(現場のたちは、翌日に胃腸病の医師に診てもらうことを勧めて、その日は帰宅してもらいました)→第3文But when he got home the diarrhea accelerated.(しかし、メイヤーさんが帰宅したとき、下痢はもっとひどくなりました)→再度病院に行き入院が認められる。よって、胃腸学者の診察は受けていませんからこの問題文はバツです。


いかがでしょう。

ここまでの知識でパラグラフを整理して、メイヤーさんの体調の変化をまとめておけば正解が選べますね。

次回はまた本文を攻略しましょう。お楽しみに。

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2017年6月30日

第102回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑫

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、第8パラグラフからです。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(8)①Though it all happened less than two months ago, Meyer’s memory is fuzzy on what happened the next several weeks.

②He had intense stomach pain and his kidneys stopped working.

③Doctors put him on fluids to rehydrate him.

④They treated him with different antibiotics, and cleansed his blood using dialysis and other measures.

⑤The infection affected his mind.

⑥He recalled staring at a clock in his hospital room and not being able to tell time.

put him on fluids to rehydrate him:(脱水症状の患者に)点滴で水分補給する
dialysis:透析(とうせき)

解説

第8パラグラフ

第1文

Though it all happened less than two months ago, Meyer’s memory is fuzzy on what happened the next several weeks.

従属節の中の主語はit(それは)で、この一連の騒動のことです。

述語はhappened(起きました)です。less than two months agoは「2カ月足らずで」です。

この文の主語はMeyer’s memory(メイヤーさんの記憶)で述語動詞は is fuzzy(あいまいです)です。

「何に関してか」はon what happened (何が起きたか)についてです。

「いつのことか」はthe next several weeks(その後の数週間)です。

訳:このことは2カ月足らずですべて起きたことですが、メイヤーさんはその後数週間に起きたことに関しては記憶があいまいです。

第2文
He had intense stomach pain and his kidneys stopped working.

主語はHeで述語はhad intense stomach pain(ひどい腹痛になった)です。

andの後ろにもう一度SVが出てきます。主語はhis kidneys(彼の腎臓)で述語はstopped working(機能しなくなった)です。

訳:彼は激しい腹痛に襲われ、彼の腎臓は機能しなくなってしまいました。

第3文
Doctors put him on fluids to rehydrate him.

主語はDoctors(医師たち)で述語はput him on fluids to rehydrate him(点滴で水分補給しました)です。

訳:医師たちは点滴で水分補給しました。

第4文
They treated him with different antibiotics, and cleansed his blood using dialysis and other measures.

主語はTheyで述語動詞はtreated(処置した)です。その手段はwith different antibiotics(様々な抗生物質を使って)です。

and の後ろには述語動詞がもう一つ出てきますから、全体で「SはV1してV2した」という構造になっています。二つ目の動詞はcleansed(きれいにした)です。

「何」をきれいにしたのかはhis blood(彼の血液)です。「どのようにきれいにしたのか」は using dialysis and other measures(透析や他の手段を使って)です。

第5文
The infection affected his mind.

主語はThe infection(この感染)で述語動詞はaffected(影響した)です。その目的語はhis mind(彼の心・頭)にです。この文のみでは「心」か「頭脳」なのかはまだ不明です。一応「頭脳」で訳しておきましょう。

訳:この感染は彼の頭にも影響してしまいました。


いかがでしょう。メイヤーさんの具合の悪さの深刻さが増していますね。

どうなっていくのでしょう。また本文を攻略しましょう。お楽しみに。

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2017年7月07日

第103回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑬

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、第8パラグラフ、第6文から読んで、そこまでの情報から設問を解きましょう。

解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の文章の内容と合っていると思われるものを,下に示した(1)~(25)のなかから8つ選びなさい。ただし,解答の順序は問いませんが,同一番号を重複使用した解答は無効とします。

(8)⑥He recalled staring at a clock in his hospital room and not being able to tell time.

⑦Meyer, in confusion, even believed that his doctors had written him off for dead.

⑧Doctors had not given up on him, but were perplexed.

設問文
(15)Meyer developed severe diarrhea, stomachache, headache and lung failure.

(16)The German E. coli infection affected Meyer not only physically but also mentally.

解説

第8パラグラフ

第6文
He recalled staring at a clock in his hospital room and not being able to tell time.

主語はHe(メイヤーさん)で述語はrecalled(覚えている)です。「何を覚えているのかは」staring at a clock(時計を眺めていたこと)です。

「どこでか」はin his hospital room(病室で)です。そしてandの後ろにもう一つ「覚えていること」が続きます。それはnot being able to tell time(時間を言えなかったこと)です。

訳:メイヤーさんは病室で時計をぼんやり見ていましたが、その時刻を言えなかったことを覚えています。

第7文
Meyer, in confusion, even believed that his doctors had written him off fore dead.

主語はMeyer(メイヤーさん)です。in confusionは「混乱して」です。述語は believed(思った)です。

「何を思ったのか」は that以下ですからhis doctors(医師たちが)had written him off(彼に見切りをつけた)という事です。

「どのように見切りをつけたのかは」for dead(死んだものとして)です。write offは「見切りをつける、軽く流す」です。

訳:メイヤーさんは混乱してしまい、医師たちが彼を死んだものとして見切りをつけたとさえ思っていました。

第3文
Doctors put him on fluids to rehydrate him.

主語はDoctors(医師たち)で述語はput him on fluids to rehydrate him(点滴で水分補給しました)です。

訳:医師たちは点滴で水分補給しました。

第8文
Doctors had not given up on him, but were perplexed.

主語はDoctorsで述語はhad not given up on him(彼のことをあきらめてなかった)です。butの後ろはwere perplexed(途方に暮れていた)ですから、主語は医師たちです。

訳:医師たちは彼をあきらめていたわけではありませんでした。しかし途方に暮れていました。

設問(15)
問題文はMeyer developed severe diarrhea, stomachache, headache and lung failure.(メイヤーさんは下痢、腹痛、頭痛、肺不全になった)です。

これは第8パラグラフの第2文でHe had intense stomach pain and his kidneys stopped working(彼は激しい腹痛に襲われ、彼の腎臓は機能しなくなってしまいました)とあり、第5文でThe infection affected his mind.(この感染は彼の頭にも影響してしまいました)とありますが、「頭痛」や「肺不全」とは書いてありませんのでバツです。

設問(16)
問題文はThe German E. coli infection affected Meyer not only physically but also mentally.(この大腸菌はメイヤーさんの体だけでなく頭脳にも影響を及ぼした)です。

これは、やはり第8パラグラフ第1文と第2文で「腹痛」や「腎不全になったこと」や第3文Doctors put him on fluids to rehydrate him.

(医師たちは点滴で水分補給しました)や第4文They treated him with different antibiotics, and cleansed his blood using dialysis and other measures.

(医師たちは様々な抗生物質で治療にあたりました。そして血液を透析や他の手段できれいにしました)という身体的な治療を施しました。

しかし、第5文や第6文にHe recalled staring at a clock in his hospital room and not being able to tell time.

(メイヤーさんは病室で時計をぼんやり見ていましたが、その時刻を言えなかったことを覚えています)とあるように頭脳にも影響を及ぼしていますね。よってマルです。


いかがでしょう。医師の処置を時系列で確認していくと問題は容易に解けます。

次回もまた本文を攻略しましょう。お楽しみに。

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2017年7月14日

第104回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑭

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、第9パラグラフから読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(9) ①A test for the most dangerous strain of E. coli familiar to Americans came back negative.

②They sent specimens for additional analysis to the Centers for Disease Control and Prevention lab in Atlanta.

③In early June, CDC confirmed it was the German strain.

④Around that time, he had begun to recover.

⑤His kidneys were improving.

⑥His awareness returned.

⑦He was moved out of intensive care more than three weeks later, and on June 17 he was sent home

解説

第9パラグラフ

第1文
A test for the most dangerous strain of E. coli familiar to Americans came back negative.

主語はA test(テスト)で「何」に対するテストかはfor the most dangerous strain of E. coli(最も危険な大腸菌)に対するもので、それはfamiliar to Americans(アメリカ人によく知られている)テストです。

述語はcame back negative(ネガティブの判定として戻ってきました)です。

訳:アメリカ人に最も馴染みのある、最も危険な大腸菌に対するテストはその結果がネガティブとして戻ってきました。

第2文
They sent specimens for additional analysis to the Centers for Disease Control and Prevention lab in Atlanta.

主語はTheyで述語はsent(送りました)です。 「何」を「どこ」に送ったのかはspecimens(標本)を for additional analysis(追加的な分析のため)to the Centers for Disease Control and Prevention lab in Atlanta(アトランタの疾病管理予防センターの研究室)に送ったのです。

訳:彼らは追加的な分析のために標本をアトランタの疾病管理予防センターの研究室に送りました。

第3文
In early June, CDC confirmed it was the German strain.

CDCはthe Centers for Disease Control and Prevention(疾病管理予防センター)です。confirmは「確認する」です。itは送った標本を指します。German strainは「ドイツの大腸菌」です。

訳:6月の初めに管理予防センターは、これはドイツの大腸菌であることを確認しました。

第4文
Around that time, he had begun to recover.

Around that timeは「そのころ」です。主語はheで述語はhad begun to recover(回復し始めていた)です。時制は過去完了ですから、CDCが「ドイツの大腸菌であることを確認した」時より前に回復し始めていた、という事です。

訳:そのころまでには、彼は回復し始めていました。

第5文
His kidneys were improving.

主語はHis kidneys(彼の腎臓)です、動詞はwere improving(改善していた)です。

訳:彼の腎臓はその状態が改善していました。

第6文
His awareness returned.

主語はHis awareness(彼の意識)です。動詞はreturned(戻ってきた)です。

訳:彼の意識もしっかりしてきました。

第7文
He was moved out of intensive care more than three weeks later, and on June 17 he was sent home

主語はHeで述語はwas moved out(外に出た)です。「どこの外に出たのか」は intensive care(集中治療室の外に)です。

「いつ出たのか」はmore than three weeks later(3週間以上後に)です。つまり集中治療室に3週間以上いて、その期間に原因がわかったのですね。

訳:3週間以上たって彼は集中治療室を出ました。そして6月17日に彼は帰宅しました


いかがでしょう。メイヤーさんの入院後の動きがまた時系列で書かれていますね。

問題に備えてしっかり頭に入れておきましょう。次回は問題を攻略しましょう。お楽しみに。

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2017年7月21日

第105回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑮

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、設問を解いていきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の文章の内容と合っていると思われるものを,下に示した(1)~(25)のなかから8つ選びなさい。ただし,解答の順序は問いませんが,同一番号を重複使用した解答は無効とします

(17) It was CDC that found out the new treatment to cure Meyer’s illness.

(18) When the test for the most dangerous strain of E. coli familiar to Americans came back negative, the doctors were convinced that Meyer’s symptoms were caused by the rare German E. coli strain.

(19) It was only after the doctors found the presence of the deadly German E. coli strain and began special treatment that Meyer took a turn for the better.

(20) Meyer was in Milford Regional Medical Center for nearly one month.

解説

(17)
It was CDC that found out the new treatment to cure Meyer’s illness.
(メイヤーさんの新しい治療法を発見したのはCDCでした)

これは第8パラグラフ・第2文でThey sent specimens for additional analysis to the Centers for Disease Control and Prevention lab in Atlanta. (彼らは追加的な分析のために標本をアトランタの疾病管理予防センターの研究室に送りました)とあり、第3文でIn early June, CDC confirmed it was the German strain.

(6月の初めに疾病管理予防センターは、これはドイツの大腸菌であることを確認しました)とあります。よってCDCはその治療に関わったという記述がありません。

よってバツです。

(18)
When the test for the most dangerous strain of E. coli familiar to Americans came back negative, the doctors were convinced that Meyer’s symptoms were caused by the rare German E. coli strain.

(アメリカ人に馴染みのある最も危険な大腸菌に対するテスト結果がネガティブだった時、医師たちはメイヤーさんの症状は珍しいドイツの大腸菌によるものだと確信した)

これは、第8パラグラフ、第1文A test for the most dangerous strain of E. coli familiar to Americans came back negative.(

アメリカ人に最も馴染みのある、最も危険な大腸菌に対するテストはその結果がネガティブとして戻ってきました)とあり、第2文でThey sent specimens for additional analysis to the Centers for Disease Control and Prevention lab in Atlanta.

(彼らは追加的な分析のために標本をアトランタの疾病管理予防センターの研究室に送りました)と記述されています。よって、テスト結果がネガティブ時点で、医師たちはその原因を確信していません。よってバツです。

(19)
It was only after the doctors found the presence of the deadly German E. coli strain and began special treatment that Meyer took a turn for the better.

(メイヤーさんが回復し始めたのは医師たちが致死的なドイツの大腸菌の存在に気付いて特別な治療を始めたまさにすぐ後だった)

これは第8パラグラフ・第4文でAround that time, he had begun to recover.(そのころまでには、彼は回復し始めていました)とあり、第5文にHis kidneys were improving.(彼の腎臓はその状態が改善していました)

第6文でHis awareness returned.(彼の意識もしっかりしてきました)となっています。

第4文の「そのころ」はCDCが「ドイツの大腸菌であることを確認した」時で、それより前に回復し始めていたという事ですから、設問文はバツになります。

(20)
Meyer was in Milford Regional Medical Center for nearly one month.(メイヤーさんはミルフォード地域医療センタに一カ月近くいた)

これは第8パラグラフ・第7文でHe was moved out of intensive care more than three weeks later, and on June 17 he was sent home(3週間以上たって彼は集中治療室を出ました。そして6月17日に彼は帰宅しました)とあります。

また、メイヤーさんの初期状態を時系列でみていきましょう。

まず、第6パラグラフ第3文にBy midafternoon, he was hit with bloody diarrhea and a dawning sense of alarm. (昼過ぎまでには出血を伴う下痢と危機感に襲われました)

→同第6文She took him to nearby Milford Regional Medical Center.(彼女は夫を近くのミルフォード地域医療センターに連れて行きました)

→第7パラグラフ第2文They recommended follow-up with a gastroenterologist the next day and sent him home for the night.(現場のたちは、翌日に胃腸病の医師に診てもらうことを勧めて、その日は帰宅してもらいました)

→同第5文でLoreen took him back to the hospital that night and he was admitted.(その晩、ロレーンは彼をもう一度病院連れていき、彼は入院することになりました)とありますので、入院した日は5月18日です。

よって設問はマルです。


いかがでしょう。やはり起きたことを時系列でみていけば解けますね。

次回はまた本文を攻略しましょう。お楽しみに。

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2017年7月28日

第106回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑯

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、第10パラグラフから読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(10) ①But he was far from normal.

②A man who had been an athletic 1.88 meters and 84 kilograms was down to 73 kilograms and able to walk only short distances using a cane.

③He was hungry, though, eating two breakfasts, two lunches and two dinners each day.

④Now he’s up to 77 kilograms and working part days from home.

⑤He has been in physical therapy and regaining his strength, though he is months away from the kind of vigorous exercise he used to do.

⑥”He had a huge appetite because he was still not able to absorb as many nutrients,” his wife said.

解説

第10パラグラフ

第1文
But he was far from normal.

far from~は「決して~ではない」という強い否定を表します

訳:しかし彼は決して普通の状態ではありませんでした

第2文
A man who had been an athletic 1.88 meters and 84 kilograms was down to 73 kilograms and able to walk only short distances using a cane.

主語はA man でここにwho~がかかります。

had been an athletic 1.88 meters and 84 kilogramsの部分は「健康的で背丈が188㎝で体重84キロだった」です。

述語動詞はwasです。down to 73 kilogramsは「73キロにまで減少した」です。

10キロ以上やせてしまっています。able to walk only short distances は「短い距離しか歩くことができない」です。

using a caneは「杖を使って」です。

訳:背丈が188㎝で体重が84キロの健康だったメイヤーさんは体重が73キロにまで減り、短い距離も杖を使って歩くのがやっとでした。

第3文
He was hungry, though, eating two breakfasts, two lunches and two dinners each day.

He was hungry, though,の部分はthoughの使い方に注意してください。文頭にこの単語があれば「譲歩」である場合が多いので「~だが」と訳していきます。

本文のように文中の時は「~だが、しかし」という程度になります。eating two breakfasts, two lunches and two dinnersは分詞構文ですから、「そうして朝食を2度、昼食も2度、夕食も2度食べていました」と訳します。

訳:しかし彼は空腹だったので、毎日食事を2日ずつとりました。

第4文
Now he’s up to 77 kilograms and working part days from home.

Nowは「今では」ですが厳密な「今」ではないので「さて、そうして、そのとき」と訳す方がうまくいく場合が多いです。up to ~は「~まで」です。working part はwork part days(in a week)で「(週に)数日間働く」です。

訳:そして77キロまで回復し、週に数日は自宅で仕事をするようになりました。

第5文
He has been in physical therapy and regaining his strength, though he is months away from the kind of vigorous exercise he used to do.

主語はHeで述語はhas been in physical therapy(理学療法を続けている)です。

andの後ろに一つの述語がありregaining his strength(体力を回復しつつあります)の部分はhas beenからつながってきます。

次の部分は従属節でthough~(~であるが)がるので、「~ですが、理学療法を続けていて体力を回復しつつある」と訳していきます。

主語はheで述語はis months away(数カ月離れている)です。

「何から離れているのか」はfrom the kind of vigorous exercise(一種のきつい運動)です。

ここにhe used to do(彼が以前していたような)がかかってきます。

訳:彼が以前にしていたようなきつい運動をするまでには数カ月もかかりますが、理学療法を続けていて体力は回復しつつあります。

第6文
“He had a huge appetite because he was still not able to absorb as many nutrients,” his wife said.

この部分はセリフです。発言者は彼の妻です。主語はHeで述語はhad a huge appetite(かなり食欲がありました)です。

その理由はhe was still not able(まだできなかった)からです。

「何ができなかったのか」はto absorb(吸収すること)で「何を吸収できなかったのか」はas many nutrients「多くの栄養素」です。

訳:「彼はかなり食欲がありました。まだ多くの栄養素を吸収できなかったからです」と彼の妻は言いました。


いかがでしょう。メイヤーさんの体調がようやく元の状態に戻りつつありますね。

その後どのような展開が起きるのでしょうか。お楽しみに。

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2017年8月23日

第107回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑰

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、設問を解いていきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の文章の内容と合っていると思われるものを,下に示した(1)~(25)のなかから8つ選びなさい。ただし,解答の順序は問いませんが,同一番号を重複使用した解答は無効とします。

(21)After leaving the hospital, Meyer started his part-time job again while having physical therapy.

(22)As Meyer’s body had not yet recovered well enough to take in many nutrients, he ate meals many times a day.

(23)Meyer will be able to do the kind of vigorous exercise he used to do in a month as he is doing physical therapy.

解説

設問(21)
設問文はAfter leaving the hospital, Meyer started his part-time job again while having physical therapy(退院したあと、メイヤーさんはまたアルバイトを始めた)です。

これは第10パラグラフ第4文でNow he’s up to 77 kilograms and working part days from home(そして77キロまで回復し、週に数日は自宅で仕事をするようになりました)とあり、「アルバイトを再開した」わけではないのでバツです。

設問(22)
設問文はAs Meyer’s body had not yet recovered well enough to take in many nutrients, he ate meals many times a day.(メイヤーさんの体が多くの栄養素をとれるほど十分に回復していてなかったので一日に何回も食事をとった)です。

これは第10パラグラフ第1文でBut he was far from normal.(しかし彼は決して普通の状態ではありませんでした)とあり体の状態がよくないことが述べられています。

また第2文はA man who had been an athletic 1.88 meters and 84 kilograms was down to 73 kilograms and able to walk only short distances using a cane.

(背丈が188㎝で体重が84キロの健康だったメイヤーさんは体重が73キロにまで減り、短い距離も杖を使って歩くのがやっとでした)と具体例も挙げられています。

そして第3文にHe was hungry, though, eating two breakfasts, two lunches and two dinners each day.

(しかし彼は空腹だったので、毎日食事を2日ずつとりました)とあるので食事は一日に2回とっていたという事に関してはマルです。

しかし第6文で彼の妻の発言に”He had a huge appetite because he was still not able to absorb as many nutrients,”(「彼はかなり食欲がありました。まだ多くの栄養素を吸収できなかったからです」)とあります。よって後半部分もマルです。

設問(23)
設問文はMeyer will be able to do the kind of vigorous exercise he used to do in a month as he is doing physical therapy.(メイヤーさんは理学療法をうけながら一か月後には以前のような激し運動をすることができるようになるでしょう)です。

これは第10パラグラフ第5文でHe has been in physical therapy and regaining his strength, though he is months away from the kind of vigorous exercise he used to do.

(彼が以前にしていたようなきつい運動をするまでには数カ月もかかりますが、理学療法を続けていて体力は回復しつつあります)とありますのでバツです。


いかがでしょう。

メイヤーさんの体調の回復に伴う事実の確認ですので、しっかり本文と対応させれば正誤の区別がつきますね。

次回から最終段落に入っていきます。お楽しみに。

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2017年8月25日

第108回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑱

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、第11パラグラフから読んでいきましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

(11)①Meyer’s lawyer is looking into the possibility of a lawsuit, with potential targets, including the company that owns the Hamburg hotel where Meyer stayed.

②He called Meyer’s suffering “horrific,” and echoed his wife in worrying that he may suffer long-term problems.

(12)①For his part, Meyer feels lucky to have survived, crediting his doctors for saving his life and his good health and fitness before the illness for helping him get through it.

②”Many unfortunate people didn’t survive,” he said. ③”It really is a frightening thing.”

解説

第11パラグラフ

第1文
Meyer’s lawyer is looking into the possibility of a lawsuit, with potential targets, including the company that owns the Hamburg hotel where Meyer stayed.

主語はMeyer’s lawyer(メイヤーさんの弁護士)です。

動詞は is looking into (調べている)です。

「何を調べているのか」はthe possibility of a lawsuit(訴訟の可能性)についてです。with potential targetsの部分は、まずwithは「~に関して」です。

potential targets(潜在的なターゲット)とは「訴訟相手として見込みのある対象」のことです。

including ~は「~を含んで」ですから、「訴訟相手の候補として」という意味です。

その相手がthe company that owns the Hamburg hotel(ハンブルグホテルを所有する会社)です。

ここに関係詞where~がかかります。where Meyer stayedは「メイヤーさんが滞在した」です。

訳:メイヤーさんの弁護士は、メイヤーさんが滞在したハンブルグホテルを所有する会社を含め、訴訟できそうな相手に関して調べています。

第2文
He called Meyer’s suffering “horrific,” and echoed his wife in worrying that he may suffer long-term problems.

主語はHeで 弁護士のことです。述語はcalled(呼んだ)です。

「何」を「何」と呼んだのか、は Meyer’s suffering(メイヤーさんの苦しみ)を “horrific,”「恐ろしい」と呼んだ、です。 and echoedの主語はやはり弁護士です。

よって、and ( he ) echoed「そして彼は同意した」と訳します。「誰」に同意したのか、はhis wife(彼の妻)にです。his wife in worryingは「心配している彼の妻」です。

「何を心配しているのか」はthat he may suffer long-term problems(彼は長期間に渡り問題に苦しむかもしれない)という事です。

訳:メイヤーさんの弁護士はメイヤーさんの病気による苦しみを「おぞましい」と呼び、長期にわたってこの苦しみが続くかもしれないと心配している彼の妻に同意しました。

第12パラグラフ

第1文
For his part, Meyer feels lucky to have survived, crediting his doctors for saving his life and his good health and fitness before the illness for helping him get through it.

For his partは「彼にとっては」です。この「彼」は、この文の前には弁護士の話があるので、「(今度は)メイヤーさんにとっては」という事です。

Meyer feels luckyは「メイヤーさんは運がよかったと感じている」です。

その理由はto have survived(助かって)です。crediting~は分詞構文ですから、「功績を認めている」です。

「どんな功績か」は his doctors for saving his life (彼の医師が彼の命を救ってくれたこと)と his good health and fitness before the illness(病気の前の十分な健康と体の状態)がhelping him get through it(彼がそれを乗り越えること)です。

「それ」とは今回の病気のことです。

訳:彼自身は生き残れてとても運がよかったと感じています。そして命を救ってくれた医師の功績をみとめ、今回の病を乗り切った元からの丈夫な体と健康に感謝しています。

第2文
“Many unfortunate people didn’t survive,” he said.

ここはメイヤーさんのセリフです。

訳:彼は「不幸にも亡くなった人はたくさんいるのです」と述べています。

第3文
“It really is a frightening thing.”

ここはメイヤーさんのセリフです。

訳:「本当におぞましい出来事でした」。


いかがでしょう。今回で本文の攻略はおしまいです。

次回は設問を処理して一連の問題にけりをつけてしまいましょう。お楽しみに。

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2017年9月01日

第109回.医学部入試問題-英語「正誤問題」⑲

今回も東京医科大学の過去問を解いていきましょう。2012年の出題です。

今日は、残っている設問を解いてしまいましょう。解説の都合上本文やパラグラフに番号を入れています。

次の文章の内容と合っていると思われるものを,下に示した(1)~(25)の なかから8つ選びなさい。ただし,解答の順序は問いませんが,同一番号を重複使用した解答は無効とします。

(24)Meyer’s lawyer thought it useless for Meyer to make an official complaint to the Hamburg hotel, because it would be difficult to prove that they were to blame.

(25)Meyer used to be in very good health which he thought enabled him to get through the illness.

解説

設問(24)

問題文はMeyer’s lawyer thought it useless for Meyer to make an official complaint to the Hamburg hotel, because it would be difficult to prove that they were to blame.

(メイヤーさんの弁護士はハンブルグホテルに公式に不平を言うのは役に立たないと考えていました。その理由は彼らに責任があると証明するのは困難だったからです)です。

これは第11パラグラフ・第1文にMeyer’s lawyer is looking into the possibility of a lawsuit, with potential targets, including the company that owns the Hamburg hotel where Meyer stayed.

(メイヤーさんの弁護士は、メイヤーさんが滞在したハンブルグホテルを所有する会社を含め、訴訟できそうな相手に関して調べています)とありますので事実関係が誤っています。

よってバツです。

設問(25)

問題文はMeyer used to be in very good health which he thought enabled him to get through the illness.(メイヤーさんは以前はとても健康でした。そしてそのおかげで今回の病気を克服できたと考えています)です。

これは第12パラグラフ・第1文にFor his part, Meyer feels lucky to have survived, crediting his doctors for saving his life and his good health and fitness before the illness for helping him get through it.

(彼自身は生き残れてとても運がよかったと感じています。そして命を救ってくれた医師の功績をみとめ、今回の病を乗り切った元からの丈夫な体と健康に感謝しています)とありますからマルです。

よって今回の正誤問題ではマルが(2),(4),(7),(9),(11),(20),(22),(25) です。


いかがでしょう。今回で2012年度の東京医科大学の問題攻略はおしまいです。

次回からまた新しい問題を解いていきましょう。お楽しみに。

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2017年9月08日
プロフィール
峰岸敏之

峰岸 敏之

1964年生まれ。早稲田大学大学院・法学研究科前期課程修了、法学修士。大手新聞社で新聞記者を経験後、講師業に転向。

河合塾や城南予備校、栄光ゼミナールなどの大手予備校や医学部予備校などで、大学受験ブロック長や英語科責任者などを務める。指導教科は英語と小論文。

2013年春に横浜に医学部予備校を開校し、「30年以上続く予備校を作り、医学部への合格者を1000人を出す」が目標。

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