英語速読勉強法

医学部受験において英語の点数が取れるかどうかはほぼ全ての大学に共通する生命線となります。

医学部受験の神様、和田秀樹先生もこの点は強調しています。では、医学部受験のための英語勉強はどのように進めたら良いのか、最も重要な点を和田先生からお話いただきました。

第39章．医学部受験対策にこそ和田式受験英語勉強法

和田式受験英語勉強法では、単語を覚えすぎたり、文法の細かいことをするより、ある程度のレベルに達したら、どんどん読み込むことで、単語数を増やしたり、文法力を身に着けたり、英語の速読力をつけるべきだと考えている。

これが実は医学部の受験対策に非常にいい。

というのは、最近の医学部の入試問題（とくに私立大学）では、易しめだが、長い文章が何題も出題される。次のピリオドまで３行も４行もあるようなややこしい文章より、科学論文にありがちな単純な構文の問題が出題される。

これは医者になってから、医学論文を億劫がらず読むような人を取りたいという意志の表れなのだろうが、対策を間違うと合格点を取りづらい。

たとえば慶応大学の医学部の入試問題では、２０００語（４００語から５００語の英文が４～５題）前後の長文問題が出る上に、英作文の問題も出題される。

英作文の問題をゆっくり考える時間や設問にきちんと取り組む時間が取りたければ、１分に２００語レベルのスピードで読めないといけない。まさにネイティブ並みのスピードである。

この手の英文の速読力は一朝一夕で身に着くものではない。学校や予備校の対策と違って、自分から速読対策をやっていないと合格には届かない。

実際、数学の場合は難問が出たら捨てても受かることができるが、英語の場合、理数がものすごくできない限り、時間切れで設問が一問手つかずというのは命取りだ。

英語速読のトレーニングというのは、まずきちんと辞書をひいて、文法もチェックして熟読する時期（この時期に語彙や文法力も強化する）を経て、どんどん読み慣れていく速読期がある。速読期にはパラグラフ・リーディングの練習もついでにやって、読むスピードに自信をつけておきたい。

この対策は早めに始めるに越したことはない。

和田式でなくてもいいから、速読練習は、医学部英語対策の王道と言っていい。