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難問題の系統とその解き方物理I・IIの勉強法

難問題の系統とその解き方物理I・IIの勉強法

Amazon 難問題の系統とその解き方物理 (2021/3/18 20:39時点) 受験物理の参考書の中で、最も難易度が高いであろう最高峰の参考書『難問題の系統とその解き方物理I・II』の最も効果的な使い方、勉強法につい

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難問題の系統とその解き方物理

(2021/3/18 20:39時点)

受験物理の参考書の中で、最も難易度が高いであろう最高峰の参考書『難問題の系統とその解き方物理I・II』の最も効果的な使い方、勉強法について徹底解説をしていきたいと思います。 

実はこの難問題の系統とその解き方物理I・II、通称難問系は、私が受験時代1周して挫折した参考書でもあり、かなり難しいのを実感しています。

ただ、物理の先生や予備校教師の中にはかなり推す人もいて、気になる方も多いでしょう。

フローチャートでも一応、解説してますし、名問の森と良く比較されている参考書でもあるので、もし、未読の方は以下の記事も参考にしてください。

難問題の系統とその解き方物理について

難問系は、科学雑誌ニュートンを発刊していることで有名なニュートンプレスから出版されている問題集です。

出題されている問題は、有名大学からの過去問や創作問題など多様な問題が採用されていて、問題数自体はかなり多いです。

昔から、東大・京大・難関医学部の物理を受験するならこれといった暗黙のルールがあるくらい難関大志望者に支持されています。

凄く古臭いイメージがありますが、最新の改訂が2014年の2月に出ました。ただ、内容が2004年発刊版と変わらない模様。

改訂しているのに、同じ問題を選ぶあたり、ニュートンプレス社の強い自信を感じます。
さらには、古い・難しすぎるという声の割りにかなり売れている現状があるのではないでしょうか。

名問の森も改訂してますし、難系ももう少し内容を見直してもいいと思うんですけどね。

難問題の系統とその解き方物理の難易度と対象者

現役生でこの問題集に手を出せるのは、相当物理を仕上げている学生だけでしょう。私もそのつもりだったのですが、完全に返り討ちにあいました。

ちなみに、私が難系に手をつけた流れは
セミナー物理⇒エッセンス物理⇒重問⇒難系と来て敗北しました。

物理を得意科目にしている現役生か、時間的に余裕のある浪人生がしようするのにいいでしょう。

他の参考書で受験物理をかなり鍛えた人

物理習いたての人、物理の基礎が出来てない人は絶対に手を出してはいけません。たぶん、現象さえを把握できないと思います。

最低でも、物理の重要問題集はやっといたほうがいいです。
時間があるなら、名問の森をやった後に、腕試しで挑戦してみてもいいかもしれません。

若干、名問の森と似たような問題があります。
名問の森に似た問題があるといったほうが正しいと思いますが。

ただ、東大や京大などのかなり難しい物理の問題が出題されるとこを志望しているのなら、難系はやっておきたい1冊ではあります。

解説がある程度少なくても構わない人

難系の何があまり人に薦められないかというと、『問題の難易度』ではなく『解説の不丁寧さ』です。

特に、演習問題では、解説は無いと思ったほうがいいです。なので、使うなら例題のみでいいと思います。

問題自体はかなり良問で、特に例題の質は高い難易度なのにしっかりと本質を捉えてて、物理好きにはたまらないものになっています。

ですが、物理が苦手な子にとってはかなり持て余すのではないでしょうか。

長い問題文に慣れたい人

問題文はかなり長めになっています。重要問題集の簡潔な問題文に慣れている人からしたら、読むだけでも割と一苦労です。

ただ、この参考書を1冊やりきったら相当な力がつくのは間違いないでしょう。

それは、単純に物理の計算力・理解力・現象を把握するイメージ力がつくだけでなく、長い文章を自分の中で処理し、状況を解読することが容易く出来るようになるでしょう。

受験物理の最高峰を知っておきたい人

高校の同級生の中に、その教科の一番難しい参考書をまずやってみる友達がいました。

彼曰く、『その分野の最難関を見ておかないと逆に不安だし、どれくらい頑張ればいいか分かる』らしいです。

そんなに成績は良くなかったのですが、要領はとても良い子でした。
この考えてって実はとても大切で、私も折に触れて、赤本をまず挑戦しようと強調しているのは、この考えに近いです。

自分が到達すべきポイント、どこまでやる必要があるのかをあらかじめ把握するのはとても恐ろしいことです
現実を直視しなければいけませんからね。

もちろん、高校一年生の子がこの参考書からやり始めようとするのは間違ってますけど、参考に買って、その都度トライしていくのは大変ですが、伸びていくと思います。

なので、そんな意識の高い生徒にはかなりオススメです。

難問題の系統とその解き方物理の詳しい内容

公式HPに目次があったので引用します。

難問題の系統とその解き方物理の詳しい内容

改訂版は、内容の変更ではなく、固体と電子の掲載位置が変わったのみです。各章の中での各分野の前に、要項が載ってます。

ここに、その分野で使われる公式の証明と、その持つ意味がかなり簡単に解説されています。

セミナー物理より若干詳しいかなーってくらいですので、ざっと確認するくらいにしか使えないでしょう。

物理のエッセンスや、教科書などでしっかり公式の導入のやり方を学んでおきましょう。

考え方の基本

まず問題が載っていて、その直下に‘考え方の基本’が書いてあります。

ここでは、問題を解くときのアドバイスがしっかり書かれていて充実しています。どう計算していけば、楽に答えを出せるか、解答の書き方、論理性の示し方などが的確に書いてある。

解説

続いて解説が書いてある。

必要な計算式や簡単なことしかかいてないので、目指すべき模範解答そのものだといえるでしょう。

ただ、理解できない人は、どうしてその式になるのか、その式から次につなげられるのかと困惑してしまうかもしれません。

物理に慣れてきた人ならば十分だとは思いますが、本当に分からないときに聞ける人がいないと不安かもしれません。学校の先生とかと良い関係を築きましょうね!笑

解答の次にさらっと解説が載っています。
ただ説明文がやや硬めです。けれど、演習問題に比べるとかなり詳しく書いてあります。

演習問題

章の終わりに、演習問題が大量に一気に掲載されています。

演習量は多めだと思います。名問の森と比べても、内容の難しさ、問題の量はどちらも上となっています。ただ、難系で演習するのは不安です。。。何せ、問題が難しいのに演習問題の解説がほぼ無く、解答が簡単に示しているだけなので。

ただ、問題の質はいいので、本当に力がついている人はどんどんやり込むと、受験生の中でもさらにトップクラスの力はつくことでしょう。

難解な問題で真の応用力をつける難系物理の効果的な使い方

受験生の中でも、トップクラスの層がこぞって使っている難問題の系統とその解き方物理ですので、受験生であれば、興味が惹かれる参考書でもあります。ただし、使うのであれば効果的に使わなければ意味がありません。

そういう意味で、私のように買っては見たものの半分くらいで挫折して、名問の森に移った私のような人が出ないように、しっかりとした使い方を紹介します。

例題のみをやり、演習問題は本当に時間がある人だけ

何度も繰り返し言っていますが、例題のクオリティーは高いです。

しっかりと、入試本番で出されてもおかしくない、また躓くような難易度の問題が網羅されています。

まずは、例題を一周さらって見ましょう。
恐らく一周目から、全部解ける生徒はいないと思いますので、『半分解けたらいいや』、『小問1,2まで解こう』、最低でも『どういう現象が起きているのか把握して図示し直そう』という心構えでいいです。

特に、問題を読んだら必ず自分で図示し直しましょう。
これは、入試本番に向けて、図が与えられて無いとき、また図では上手く把握できないときのために訓練するためです。

演習問題はとりあえず消化不良になる恐れがあるので、まずは飛ばしましょう。例題をマスターした後に時間があればトライしてみましょう。

合わなかったら無理せず名問の森に移ろう

私は結果として、名問の森に乗り換えて正解でした。

事実、名問の森さえ時間が無くて2周するくらいでタイムアップで、大学の二次試験に突入したくらいですし。

それでも、合格点はちゃんと取れました。

名問の森としばしば比較される難系ですが、どちらがいいとか、悪いとかは存在しません。

それは、その人の参考書との相性、志望校、残された時間、実力など状況の全てを加味して決めることでしょう。

私は、自分の実力的に難系をやる切るために残された時間も無く、今までエッセンスを使って、エッセンス流の解法パターンを覚えてきたこともあり、名問の森をやってよかったと思います。

ただ、難系が受験物理の最高峰だということは紛れも無い事実ですし、難系を最高の参考書だと推して東大に合格している人も、合わないと感じて名問の森で合格している人もいるでしょう。

結局は、学力はやる参考書に完全には依存せずその参考書から何を学び取るかによるんです。

模擬試験のつもりで目的をもって取り組む

漫然と勉強に取り組むことに何の意味も持ちません。

特に、このような難易度の高い参考書をやるときは、しっかりと目的意識を持って、集中して取り組む必要があります。

なので、以下のことを意識して取り組もう

  • 時間を設定。問題にもよるが1問15~20分
  • 赤ペンを使って自己採点。
  • 間違えた箇所は、後日最初からやり直す
  • 試験のように解答を作り上げる。(定義からしっかりと)

時間を設定することによって、だらだら考えることなく集中して問題に取り組むことが出来ます。受験本番にスラスラと解答をかける問題なんて逆に少ないでしょう。

頭がこんがらがった状態から、限られた時間の中でもがく練習をする必要があるのです。

また、採点を自分なりにしてみると、模範解答とどこがずれているのか、取りこぼしがないかを採点者側の立場になってみることが出来ます。この時は、別に誰が見ているわけでもありませんが自分にかなり厳しく採点しましょう。

自己採点はかなりやさしめにしがちですが、何の意味もありません。
常に謙虚な態度で、いつも何が模範解答に比べて足りて無いか、解答の書き方に改善の余地は無いのかを粗探ししましょう。

自己採点がどうしても甘くなってしまう方は、思い切って友達や予備校の先生にお願いしてみるのも良いかもしれません。

他人に採点されるというのは、普段自分では気づかない癖を発見できる良い機会になります。

また、難関大や医学部受験を考えている方は、参考書選びも大切ですが”物理に強い予備校”を選べているかも重要です。

特に物理で得点が取れるかどうかが、合否に大きな影響を与えますし、予め苦手科目だとわかっているという人は、一度、参考書と予備校の見直しをしておきましょう。

全然今からでも遅くはありません。
むしろ自分に合っていない方法に時間を費やす方が、後々取り返しがつかないことになってしまいます。

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【要点まとめ】難問題の系統とその解き方物理のやり方

  • 解説は丁寧ではないが、問題は一級品。やりきれば必ず実力はつく。
  • 合わないときは残された時間と相談して、あきらめて名問の森にうつるか検討しよう。
  • 例題のみでいいです。演習問題は余裕がある人のみでOK。
  • 取り組むときは目的意識を持って臨もう。これが最も効果的。
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